結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年08月24日(水曜日)

「イチローは嫌いだ」の「嫉妬心」と「千畳敷の真ん中の実践躬行」

トリプル台風が去って、雲は秋の気配。DSCN8283-6

夕焼けが妙に美しすぎる。DSCN8285-6

報告が遅れたが、
先週、商人舎magazineのWeb会議。IMG_9063-6
いま、大変革を企図している。

右から内田憲一郎さん、猪股信吾さん、
髙瀨精宥さん、河内志郎さん。
真ん中は鈴木綾子。

内田さんはFacebookコンサルタント、
猪股さんはWebコンサルタント、
髙瀨さんと河内さんは、
㈱プラージュのディレクター。

さて、RIO2016が終わった。
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ぽっかり、穴が開いたようで、
「祭りのあとの淋しさが
いやでもやってくるのなら」
と、吉田拓郎を口ずさむ。

「イチローが嫌いだ。
あの人を見ていると
限界という言葉が
言い訳みたいに聞こえるから。」

「イチローが嫌いだ。
あの人を見ていると
自分に嘘をつけなくなるから。」

「イチローが嫌いだ。
あの人を見ていると努力すら
楽しまなきゃいけない気がするから。」

「イチローが嫌いだ。
あの人を見ているとどんな逆風も
チャンスに見えてくるから。」

「でも、同じ人間のはずだ。」

トヨタ自動車のCMのセリフ。
「WHAT WOWS YOU.」プロジェクトを、
早くもTOKYO2020に向けて展開。
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イチローへのオマージュ。

リオ五輪棒高跳び日本代表・山本聖途、
パラリンピック水泳日本代表・一ノ瀬メイ、
陸上走り幅跳び代表・芦田創、
そして車いすテニス代表・三木拓也、
4名の選手が声にする「イチローが嫌いだ。」

RIO2016が終了し、
パラリンピックを控えた今、
実に絶妙のタイミングで、
この言葉を吐かせる。

昨日の朝日新聞一面『折々のことば』
鷲田清一さん編著。

人間が抱く嫉妬のなかで
最も暗くて陰湿なのは、
対象となる人間の
正しさや立派さに対してなの。
〈宮本輝作・小説『骸骨ビルの庭』より〉

「人は、正しいことをまっすぐにできる人の
その“無垢(むく)”に嫉妬することがある。
その伸びやかな光に照らされると、
意識にいつも屈折を強いてきた
自身の境遇ないしは悲しき性に、
思いがつい向かうから」

宮本は1947年生まれの団塊の世代。
77年、『泥の河』で太宰治賞、
78年、『蛍川』で芥川賞、
87年、『優駿』で吉川英治文学賞。
この 『骸骨ビルの庭』は、
2010年、司馬遼太郎賞。

文章の達人。
小説の中で、
戦災孤児が成長して、
長く住み込みで働いた先の老婦人に、
言われる。

「あなたも、そういう種類の嫉妬を
知らず知らずのうちに抱くようになる年齢に、
いよいよこれから入ってゆくわ。
最大の恩人に対して
嫉妬の心を起こさせようとする
何か大きな力が
牙を研いで待っているのよ。」

糸井重里の『ほぼ日』
明らかに「折々のことば」から、
インスパイアーされて書いたと思われる。

「人類がもっとずっと、
あんまり人類らしくない時代から、
きっとあったと思うのが
『嫉妬心』というやつだ。
これは、どんな人間の脳のなかにも
あらかじめセットされている
回路だとも思える」

糸井は宮本輝の名にも、
鷲田清一のことにも触れない。

「『嫉妬心』はあって当たり前、
と考えたほうがいい。
そのうえで、その『嫉妬心』に動かされて
じぶんの考えを組み立てていったり、
じぶんの行いを
そこから進めていったりすることを、
『したくない』と思うかどうかが、
その人が、選び、つくった
『人格』なのだと思っている」

トヨタの「イチローは嫌いだ。」は、
その嫉妬心を逆手にとっている。

「嫉妬することがない、
という人間になるのはむつかしい」

「『嫉妬心』というものが、
実はなかなかの曲者で、
裏番長というか、
表に立たないで人を支配するからだ」

糸井の「嫉妬心」分析。
「あいつはわるい、
あいつはずるい、
あいつは‥‥と、
別の理由で、
人を責めようとしたりする」

本当に悪い、狡いという
事実があるときは、まったく別だが。

このあとの糸井の考察が大事。
「攻撃している対象のほうに非があって、
じぶんは責めざるを得ないのだ
というかたちにする。
ほんとうは『嫉妬心』が
そうさせている場合が多い」

糸井自身がさんざん、
「嫉妬心」という裏番長に、
操られてきた。

だから自問する。
「あいつはわるい、
あいつはずるいと
言いたいときには、
『もしかして、おれは
嫉妬しているのではないか?』
と、ちょっとだけでも問いかけてみる」

「そうすると『嫉妬心』がゆえじゃない、
という理由がいくらでも見つかる」

この思考回路を身につけたい。

「そこから先は、とにかくまじめに、
じぶんの感じていることや考えを、
たしかめること。
そして、嫉妬しているかもしれない対象を、
もっとまっすぐに見ようと
姿勢をただすことだ」

しかし嫉妬の対象が、
正しくて立派なときの、
「屈折したコンプレックス」は悲しい。

「怒りのエネルギーは、
コンプレックスのエネルギーより、
数段、健全なのだ」
結城義晴、29歳のときのことば。

ああ。

最後に昨日に続いて、
日経新聞『私の履歴書』
大村智さんの巻。
北里大学特別栄誉教授。
2015年にノーベル生理学・医学賞受賞。

教授を辞して、副所長になった大村さん、
「研究の経営」にまい進する。

「病院とワクチンの製造部門を
立て直したうえで新病院を作るのは、
大変なエネルギーを要した」

そんなときに大村さんは、
安達禎元山梨大学長の言葉を思い出す。
「何事も千畳敷のど真ん中でやれ」

「隠されていた研究所の実情を、
わかりやすい資料を作って
すべてオープンにした」

「製造部門はまず人員削減をした。
といっても首を切るのではなく、
誰かがやめても補充しなかった」

新院長に河村栄二外科部長を任命した。
「社員のほぼ全員が反対したが、
一人ひとり説得して了解を取り付けた」

「河村さんは院長になると
朝は誰よりも早く病院に来て、
夜は一番遅く帰った」

「院内をくまなく見て回り
現場の把握に努めた」

大村さんの信条。
「実践躬行」
「じっせんきゅうこう」と読む。
口先だけでなく自ら進んで実践すること。

「研究所は赤字経営 から徐々に脱した」

大村さんはまさに、
「正しさと立派さ」を備えている。

そうでもなければ、
ノーベル賞は受賞できない。

しかしその裏に、
暗くて陰湿な嫉妬が、
必ずうごめいていたはずだ。

それに立ち向かうには、
「千畳敷のど真ん中」で、
「実践躬行」することしかない。

イチローのように。

〈結城義晴〉

2016年08月23日(火曜日)

石原靖曠先生来訪・岩崎弥太郎「おかめの面」・大村智「研究の経営」

トリプル台風来襲。

毎日新聞巻頭コラム『余禄』が、
「五輪台風」をとりあげた。

「五つの台風が
日本列島を囲むように並んだ
空前絶後の天気図」

56年前の今日、8月23日に発生。

ちょうどローマ五輪が開催されていた。

台風14号はBess、15号はCarmen、
16はDella、17号はElaine、
そして台風18号はFayeと名づけられた。

日本列島を襲ったトリプル台風のうち、
9号・11号は北海道に大雨を降らせて去った。

しかし、このホームページの、
2週間天気予報のページに、
常盤勝美さんが【緊急号外】を寄せてくれた。
台風10号上陸の可能性高まる!

まだまだ、予断は許されない。
しかし関東は一応、台風一過の快晴。

横浜商人舎オフィスを、
石原靖曠先生がご訪問くださった。DSCN8342-6

㈱スペシャリティ研究所代表取締役。
商業界リテールマネジメントスクール校長。
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今年、傘寿を迎えられたが、
とても80歳には見えない。

ピンクのポロシャツに
ピンクのストローハット、
イエローのパンツ。
コンビのシューズ。
若いし、お洒落。

自らポルシェを運転して、
函館までツーリングされたそうだ。DSCN8348-6
私は1977年の㈱商業界入社と同時に、
石原先生には大変、お世話になった。
そのころの私は、
本物のジャーナリストのことばかり考えていた。

石原先生は、
ノンフーズ分野の圧倒的第一人者で、
とくにホームセンター、ドラッグストア、
さらにスーパーセンター開発の指導は、
群を抜いた。

最近は商業界精神の伝道者の役割も担われて、
なくてはならない先生だ。

もちろん米国チェーンストアの専門家。
カリフォルニアのパームデザートに、
家を買って、1年に150日ほど滞在。
現地研究は10年におよんだ。

今日は懐かしい話などしながら、
その石原先生のインタビュー。

先生の著書を持ち出して、
解説してもらったりした。DSCN8351-6

月刊商人舎9月号に、ご登場いただく。DSCN8359-6
乞う! ご期待。

インタビューのあとは、
野田岩で鰻の白焼きと鰻重。

今度は、業界のこと、
亡くなった人々のこと、
商業界の社長時代の話など、
聞いてもらって、
なんだか気分が安らいだ。

私は㈱商業界の経営を担ったこと、
その根本的再生に取り組んだこと、
㈱商人舎を興したことを誇りにしている。

石原先生には、
わかってもらった気がした。

さて日経新聞の巻頭コラム『春秋』は、
岩崎弥太郎の話。
ご存知、三菱グループ創始者。

明治7年、東京・茅場町に事業の本拠を移すと、
「店頭に『おかめ』の面を掲げた」

「いつもこの面を見ることで
店員も穏やかな顔つきに変わり、
客に笑顔で接するようになってほしい」
弥太郎はそう考えた。

店を訪れた福沢諭吉。
「岩崎氏は商売がわかっている」

「店員は岩崎の郷里の土佐で
武士だった者が多かった」

いわゆる武士の商法。

「船で荷物を運んでほしいと頼みにきた客に、
いかにも載せてやるといったふうの
横柄な態度が目立ったらしい」

そこで「腰を低く愛想良く、
と言い聞かせるためのアイデアが
おかめの面というわけだ」

コラムは人型ロボットの接客へと話を移して、
「武士出身の店員よりよほど商人らしい」

私は動いて話すロボットよりも、
無言の「おかめ」の面のほうが、
商売や経営の機微をとらえていると思うが。

日経新聞最終面『私の履歴書』
今月は大村智さん。
北里大学特別栄誉教授で、
2015年ノーベル生理学・医学賞受賞。

北里研究所に入って、
天然物化学分野の研究に従事。
アベルメクチンを発見し、
それを基にイベルメクチンを開発。

イベルメクチンは抗寄生虫薬として活用され、
寄生虫感染症の治療法が確立された。

研究者としても超一流だが、
北里研究所副所長、所長を歴任し、
研究所の財政再建に尽力。

今日はちょうどそのあたりの話。

「研究者の多くは大学の仕事を兼務し、
研究所の実体はほとんどなくなっていた」

当時、流行っていたのが、
「経営を研究する」こと。
しかし大村さんは、
「研究を経営する」と言った。

4つの要素から、
「北里研究所の経営」を考えた。
①研究のアイデア
②そのための資金導入
③人材育成
④得られた成果の社会還元

「経営や財務は
まったくの素人だったので
専門書を読みあさった」

それだけでは当然、足りない。

税務の専門家の井上隆司さん、
日本興業銀行副総裁だった二宮善基さん、
東京海上火災保険社長だった渡辺文夫さん。
スペシャリストから直接、学んだ。

勉強を重ねたうえで、
北里研究所の財務諸表をじっくり調べた。

「気が狂うかと思うほど大変だったが、
とんでもない赤字で
倒産してもおかしくない状態」だった。

大村さんは決意する。
「自分が経営者としてやっていく」

「研究所の副所長に手を挙げ、
大学教授を辞めることにした」

「経営の研究」をする教授は多いが、
「研究の経営」をする学者は少ない。

岩崎弥太郎の「おかめの面」は、
商売や経営には必須だ。

大村智の「研究の経営」も、
もちろん経営には必須だ。

「経営の研究」では、
経営はできない。

〈結城義晴〉

2016年08月22日(月曜日)

台風9号関東直撃と二つのコンビニ統合「対等」の本質

Everybody! Good Monday!
[2016vol34]

2016年第35週。
8月第4週。

RIO2016が幕を閉じた。  DSCN8300-6
今度は9月7日から12日間、
リオパラリンピックが開催される。
正式名称は、
「Rio 2016 Paralympic Games」

開催前は準備不足など喧伝されて心配したが、
終わってみれば世界中が楽しませてもらった。
私は考えさせられた。

最後の最後に、
サッカーとバレーボールで、
主催国が金メダル獲得。
おめでたい。

「一番人気のスポーツはバレーボール。
サッカーは宗教」
ブラジルでこういわれる2競技だが、
人気のスポーツも、
宗教のごときスポーツも、
どちらも金メダルで、
ブラジル人は大満足だっただろう。

次は東京だ。

一方、第98回全国高校野球選手権大会。
決勝戦は栃木の作新学院高校が、
7対1で南北海道の北海高校を破って、
54年ぶり2度目の優勝。

球場に勝者の校歌雲の峰
〈朝日俳壇より 尼崎市・田中節夫〉

作新学院は宇都宮市の私立高校。
1962年に甲子園春夏連覇。
史上初の快挙で名門チームとなったが、
それ以来の夏の優勝だった。

1962年は八木沢荘六がエースで、
八木沢は早稲田大学から、
プロ野球の現ロッテオリオンズに入団、
1973年10月10日、完全試合を記録した。

1973年にはあの江川卓を擁して、
準決勝進出。

マウンドに蹲(うずくま)る肩雲の峰
〈朝日俳壇 札幌市・生出紅南〉

甲子園は、
勝者よりも敗者をよく、
記憶にとどめさせてくれる。

さて、そんなRIO2016と甲子園をよそに、
台風9号が今日12時半に、
千葉県館山市付近に上陸、
首都圏を直撃した。

関東への直接の上陸は、
2005年8月の台風11号以来11年ぶり。

一昨日の午後には、
日本列島付近に、三つの台風が登場。
南西に台風10号、南に台風9号、
南東に台風11号。

台風11号は北海道に大雨を降らせ、
台風9号は関東と東北を縦断中。
迷走している台風10号も、
今週末にはやってくるかもしれない。

今年6月末日には、
まだ台風が一度も発生していなかった。
18年ぶりのことだった。

それが8月下旬に、
三つの台風の量産。
ありがたくない話だが、
実は昨年の7月上旬にも、
同じような現象は起こっている。

もう、当たり前といえば当たり前。

昨年の記録をひっくり返すまでもなく、
しっかりと準備し、
つつがなく店舗運営したい。

健闘を祈念しよう。

それにしても月刊商人舎8月号で、
ウェザーMDを特集した途端、
台風来襲。

商人舎magazineの、
Weekly商人舎日替り連載。
明日の火曜版は、
常盤勝美の2週間天気予報。

「ああ、お天気産業よ」
2週間天気予報に注目せよ。

さて今週のスケジュール。
今日はゆっくり出社して、
横浜商人舎オフィス。
明日は珍しい先生が来社。
たのしみだ。

木曜日は、横浜みなとみらいで、
AJS2016年「秋期商品・用度合同展示会」

顔は出せないかもしれないが。

金曜日は朝からCCL役員会。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。

午後は、
UAゼンセン労使懇談会。
東京ドームホテル。

私は基調講演と、
パネルディスカッションのパネラー。

頑張ります。

そして週末は、
久しぶりに「峠の会」参加。

今週は月刊商人舎9月号の入稿をしながら、
講演やインタビューや役員会。

暑い夏が終わっていくが、
残暑は残る。

さて、今日の日経MJ『射光線』
編集委員の田中陽さんが執筆。
「ユニーGとファミマの統合」

9月1日の経営統合で焦点となるのが、
両社のコンビニ加盟店の統合だ。
サークルKとサンクスの店名は、
少しずつファミリーマートに変更されていく。

12年前の統合のときから、
サークルKとサンクスはとうとう、
看板の統一もできなかった。
契約内容の同一化も果たせなかった。
ロイヤルティをはじめとする、
フランチャイズ契約の透明化と公平さである。

田中さんは鋭く指摘する。
「どこまで対等に持っていけるか」

そのとおり。
サークルKサンクスの低迷の底に、
それがある。

今回も同じだ。

「精神論はどうでもいい。
金銭面での対等に注目が集まる」

同感。

日経MJの『フード面』には、
スリーエフ社長の山口浩志さん。
5月26日に新社長に就任。
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その前の4月13日、
スリーエフはローソンと資本業務提携。

2期連続の営業赤字をいかに脱するか。

9月からスタートさせるのが、
「ローソン・スリーエフ」
両社協業の新フォーマット。

「ローソンのブランドを借りて、
店づくりをするが、
スリーエフの強みである、
店内で調理する焼き鳥は販売する」

「不安もあるが化学反応に期待している」

こちらも精神論や全体規模論ではなく、
いかに具体的な数字として、
成果を上げられるか。

経営統合は「現場の数値」が、
改善されねば成功とはいえないし、
意味がない。

それにしても、ローソンもファミマも、
サークルKサンクスもスリーエフも、
セブン-イレブン並みの、
本格的ウェザーMDを実行できるか。

月刊商人舎8月号では、
信田洋二さんに原稿を書いてもらった。
「セブン-イレブンの発注力とウェザーMD」
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これも熟読してもらいたい。

信田さんが様々なメディアに書いているが、
その原稿としては一番いいと思う。

信田さんから学ぶべきは、
スーパーマーケットへの提案ではない。
セブン-イレブンの考え方と仕組みである。

さて今年の9号も台風一過となるか。
それには十分に注意を払いつつ、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年08月21日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その15】ダリア

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は夜にも見える。
光のないところでも見える。
しかし色は見えにくい。
そんな猫の目で見る博物誌――。

2016年の夏も、
終わりに向かう。
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夏の花といえば、
ヒマワリ、朝顔、そして、ダリア。20120819203320.jpg

あつき名や天竺牡丹日でり草
〈正岡子規 〉

和名は天竺牡丹。
花の形がボタンに似ているから。

英語でdahlia、
フランス語でもdahlia、
学名もDahlia。

その意味では世界共通。

dahliaの名は、
ダール(Dahl)という人の名からとられた。
スウェーデンの植物学者。
アンデシュ・ダール(Anders Dahl)。

その名をつけたのが、
カール・フォン・リンネといわれる。
スウェーデンの博物学者。
生物学者でもあり、植物学者でもあるし、
なにより「分類学の父」と称される。

ダールはその弟子。

リンネ著『自然の体系』(Systema Naturae)は、
1735年に刊行され、
ここから近代的分類学が始まった。

リンネは生物分類を体系化した。
生物の学名は、二名法。
つまり「属」と「種」の2語のラテン語で表す。
これはリンネの考え方に従っている。

分類の基本単位は、
「種」(しゅ、ラテン語も英語もspecies)。
その上の分類が、
「属」(ぞく、これもラテン語、英語ともにgenus)。

その上が「科」(か、familia、family)
目」(もく、ordo、order)
「綱」(こう、
classis、class)と、
上位の分類単位を設けられ、
それらは階層的にポジショニングされている。

 

リンネが生物の分類階級と分類構造をつくり、
それが発展して現代の精緻な階層構造となった。

日本語より、英語やラテン語のほうが、
はるかにわかりやすい。

夏の花「ダリア」は、
キク科ダリア属の多年生草本植物。
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リンネの分類では以下のようになる。
植物界Plantae
被子植物Angiosperms
真正双子葉類Eudicots
キク類Asterids
キク目Asterales
キク科Asteraceae
キク亜科Asteroideae
ハルシャギク連Coreopsideae
ダリア属Dahlia
タイプ種Dahlia pinnata Cav.

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夏から秋にかけて開花し、
大きな花輪と鮮やかな花の色。
赤・橙・黄・白・桃色・紫色・藤色・ボタン色などなど。

ヨーロッパには、
1789年にメキシコから持ち込まれた。
まずスペインのマドリード王立植物園に、
種が導入され、
1790年に開花した。

その後、品種改良が重ねられて、
多種多様な品種が生み出された。

日本には1842年に、
オランダから長崎に持ち込まれた。

原産はメキシコで、
メキシコの国花。

「国花」は、
その国民に最も愛好され、
その国の象徴とされる花。

日本の国花は、もちろん桜。
アメリカはバラ。
ロシアはヒマワリ。

リオデジャネイロ五輪のブラジルは、
これがよくわからない。

イぺー(ipe)だとか、カトレアだとか。

まあ、いろいろあってもいいし、
それがブラジル人の特徴でもある。

色鮮やかで、
大ぶりのダリアの花。

なぜか夏の終わりを感じさせてくれる。
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後れ咲の天竺牡丹活けて秋
〈正岡子規〉

ちなみにダリアに似たボタンは、
ボタン科ボタン属の落葉小低木。
二名法の学名はPaeonia suffruticosa。

猫の目は季節を読み取り、
分類も重視する。
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もうすぐ秋です。

〈『猫の目博物誌』(未刊)より by yuuki〉

2016年08月20日(土曜日)

陸上男子400mリレー銀メダルとチームマネジメントの国民

RIO2016。
残すところ2日となった。

第15日、日本にとって、
奇跡が起こった。

不思議の勝利。

といっても第2位だが、
陸上男子400mリレーで銀メダル。4snapshot

37秒60の記録は、
アジア新記録。
国別では世界歴代3位。

人類最速を証明するのが100m走。
それを4人の走者がリレーして、
400mで世界第2位。
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優勝はウサイン・ボルトのジャマイカ。
これは別格中の別格。3snapshot

日本はアメリカとカナダを抑えて、
第2位の銀メダル。

奇跡は英語で、miracle。
超自然のものとされるできごと。
人間の力や自然法則を超えたできごと。

人間の、日本人の、
4人の男がやり遂げたこと。
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それを超自然のことと表現するのは、
ほんとうに申し訳ないけれど、
それくらい、すごいことだ。

ありがとう。
おめでとう。

このRIO2016は、
女性が活躍していると書いたが、
それも改める。

日本人選手、
みんな躍動した。

一人ずつを見ると、
100m、10秒を切る選手はいない。
個人種目で決勝に残った者もいない。

それなのに4人で37秒60。
平均すると一人、9秒40。

ボルトの100m決勝タイム9.81を上回る。
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チームワークとバトンリレー技術のたまもの。
もちろん一人ひとりがアスリートとして一流。
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50mずつ8人で走ったら、
日本が世界一かもしれない。

私はチェーンストアのことを考えた。

1店舗ではできないことをやり遂げる。
それがチェーンストアのご利益。

日経MJから2015百貨店調査が発表された。
新宿伊勢丹が第1位で年商2725億円。
第2位は阪急梅田店で2184億円。

1店舗で2000億円を超える、
ウサイン・ボルトのような小売業。

しかし2016年の日本小売業ランキングで、
年商2000億円を超える企業は68社。

第1位イオンの8兆1767億円、
第2位セブン&アイHD6兆0457億円から、
第3位 ファーストリテイリング1兆6818億円、
第4位 ヤマダ電機1兆6127億円、
第5位三越伊勢丹HD1兆2872億円、
第6位J.フロントリテイリング1兆1636億円。
第7位ユニーグループHD1兆0387億円。

チェーンストアとして、
チームワークで仕事をしなければ、
1兆円を超えることはできない。

もちろん2000億円も、
1000億円も、500億円も、
300億円、100億円も、
達成することはできない。

何しろ1店舗で日本最大の存在が、
年間売上高3000億円を超えられないのだから。

ここで結城義晴「鎖の経営」

「連鎖店」と表現されたチェーンストア。
店が鎖のようにつながって、社会貢献する。
「鎖のような営業形態」には二つの意味がある。

一つは鎖の重さ。
一つは鎖の強さ。

軽くて強いものが、良い鎖である。
すなわち良いチェーンストアは、
軽くて強い。

まず、鎖の重さとは、
経費である。

すべての店が、すべての部門が、
それぞれに経費を軽くすることに
重点を置いて仕事する。

すると鎖全体は、軽くなる。
一つの輪のコスト削減は、
全体の経費を軽くするのである。

では鎖の強さとは、
なんだろう。

鎖の強さとは、
一番弱い輪の強度である。

強い力で鎖が引っ張られると、
最後には最も弱い輪のところで
切れる。

だから、
一番弱い輪の強度が
鎖全体の強さとなる。

チェーンストアは鎖である。
鎖のような営業形態で、
社会貢献している。

従って、チェーンストアの強さとは、
最も弱い店の、
顧客満足度ということになる。

チェーンストアに標準化が要求されることも、
スクラップ&ビルドが不可欠なことも、
それが鎖そのものであることを示している。

チェーンストアの日々の分業はすべて、
鎖のように絡み合って、
互いに作用・反作用の関係にある。

故に、チェーンストア運営の強さとは、
全体の中で一番弱い店の、
その「強度」ということになる。

チェーンストア全体の問題解決の焦点も、
一番弱いチェーンの輪にあることは、
その名称が示している。

話は戻って、リオ五輪から考えること。

これからの日本スポーツ界は、
チームプレーの競技に、
注力するのがいいだろう。

それが日本人という国民の特徴である。
つまりポジショニングである。

そう考えてみると、
体操の内村航平は、
団体戦にこだわっていた。

シンクロナイズドスイミングは、
チームとデュエットで銅メダルを獲得した。
そしてこのチームプレーからは、
井村雅代監督というリーダーの存在が、
必須であることを教えられた。

お家芸の柔道はいまだ、
個人戦の印象がぬぐえなかったが、
「全階級メダル」のチーム目標は掲げられた。

個人競技に見えるレスリングも競泳も、
これは完全にチーム全体で、
闘い、仕事していた。

卓球もバドミントンも、
団体やチームのほうが強かった。

それを見ている私たち日本人も、
チームの活躍に感動した。

私たちはチームマネジメントの国民なのだ。
それが私たちのポジショニング要件である。

オリンピック競技を見ていると、
チームがチェーンであることがよくわかる。

強い相手は必ず、
弱いところを攻めてくる。

だから一番弱い選手が、
そのチームの強さである。

そんなことも深く考えさせてくれた、
リオ五輪だった。

ありがとう。
おめでとう。

ただし一言。
それは「一億総活躍」のニュアンスとは、
全く違うものだ。

チームマネジメントは本来、
上から押し付けられるものではなく、
自ら行う「自己管理」である。

〈結城義晴〉

2016年08月19日(金曜日)

孫子と野村克也とクリフォード・ギアツの「勝ちと負けと変容」

勝つ者あれば、負ける者あり。
リオデジャネイロ・オリンピック。

レスリング フリースタイル女子は大活躍。
48kg級の登坂絵莉選手、
63kg級の川井梨紗子選手、
69kg級の土性沙羅選手。
三人は初の金メダル。

58kg級の伊調馨選手は史上初の四連覇。
一方、53kg級の吉田沙保里選手は、
決勝戦で負けて、銀メダル。

伊調と吉田は、
どこか、おずおずとしていた。

勝ち続けた者だけが知る勝負の怖さが、
体全体に表れていた。

それでも、伊調と吉田には、
明暗が訪れた。

初めて挑む者たちは、
怖いもの知らずだった。

バドミントン女子ダブルスのタカマツペアー。
高橋礼華選手と松友美佐紀選手。

互いに補い合い、助け合って、
勝利の金メダル。
DSCN8277

ピーター・ドラッカー先生が分析する、
最良のマネジメントスタイル。
ダブルス型の最高水準。
DSCN8280-6

そして甲子園高校野球大会。
いつの間にかといった感じで、
ベスト4が残って準決勝。

栃木の作新学院高校と、
高知の明徳義塾高校。
南北海道の北海高校と、
熊本の秀岳館高校。

孫子曰く、
勝つべからざるは己れに在るも、
勝つべきは敵に在り。

勝てない原因は自分の側にあり、
勝てた理由は敵の側にある。

すなわち敗北はいつも自滅から起こり、
勝利はつねに敵失によってもたらされる。

野村克也の言葉として有名なのが、
勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし。
実は野村の創作ではなく、
江戸時代の肥前国平戸藩主・松浦静山の言葉。
静山は大名ながら心形刀流剣術の達人で、
剣術書『剣談』を書いた。

酷なようだが、
伊調馨は不思議の勝ちであったし、
吉田沙保里は不思議の負けではなかった。

見ていて、そう感じた。

ただし、これらの真剣勝負を、
女性たちが演じたことに、
静かな感動を覚えた。

こころからご苦労様。

勝つも負けるも、
ほんとうに素晴らしかった。

もう、すこし、
リオ五輪を楽しませてもらおう。
甲子園も応援させてもらおう。

感謝しつつ。

仕事も商売も、
失敗はいつも自らに原因があり、
成功はつねに相手に理由がある。

この謙虚さは必須である。

朝日新聞『折々のことば』
鷲田清一編著。

他の人々の生を私たちは
私たち自身が磨いたレンズで見るし、
彼らは私たちの生を
彼らのレンズで見る。
(クリフォード・ギアツ)
『解釈人類学と反=反相対主義』
2002年にみすず書房から刊行された。

2006年10月30日に80歳で亡くなった、
アメリカの文化人類学者。

第二次大戦では海軍に従軍、
ハーバード大学で博士号を取得。
シカゴ大学教授から、
プリンストン高等研究所教授を経て、
プリンストン高等研究所名誉教授。

「異なる文化にふれても、
人はついに自分の眼鏡を外せない」

オリンピックでは、
選手たちは異なる文化に触れる。
しかしなかなか、
自分の見方を変えられない。

「だが重要なのはその次だ」

「すべては相対的だと居直るのでなく、
文化の違いを超える
普遍的な見方を想定するのでもなく、
視線がぐらつき、
別のものへと変容するところまで
自身を隔てることだ」

自分が別のものへと変容する。
そこまで自分を隔てる。

肉体を直接、ぶつけ合うオリンピック競技は、
自分の視線をぐらつかせ、
自身を隔てさせる。
しかし、ある一瞬、
自分を別のものへと変容させる。

高橋礼華も松友美佐紀も、
登坂絵莉、土性沙羅、
川井梨紗子も。

とりわけて吉田沙保里と伊調馨は、
それを20年近くも、何度も体験した。

勝ちや負けは「不思議」に影響されるが、
この「変容」は彼女ら自身のものだ。

それこそ、彼女らに与えられた、
オリンピックの神様からのご褒美だろう。

こころから、ありがとう。

しかし、商売の神様からのご褒美、
あなたはもらえるか。

〈結城義晴〉

2016年08月18日(木曜日)

高原豪久「心を支える3つの軸」と結城義晴「三つの力」

8月も18日。木曜日。DSCN8129-6

稲は出穂時期を迎える。DSCN8131-6
次は稲の開花。

稲の成長は、稲自身が、
自らの「力」を生み出すということだ。

植物にも心がある。

お盆休みが終わって、
商人舎magazineは、
Daily商人舎にニュース2本。

Japan Newsは、
セブン-イレブン、世界店舗数6万店を突破

ファーストリテイリング柳井正さんの言葉。
「セブン&アイはセブン-イレブンに特化して、
世界戦略を志向すべきだ」
この発言が妙にリアリティを持つ。

World Newsは、
ホーム・デポ&ロウズ2016年上半期「増収増益」

2007年のサブプライムローン危機以降、
アメリカのホームセンター業界は、
全体に低迷を強いられた。

それが回復している。

業界がシュリンクして、
複占は進み、
業界が復活して、
2強は急成長する。

さて、リオデジャネイロの五輪。
様々な競技とそれに打ち込むアスリートたち。
日頃はサッカー、野球、ゴルフにテニス。
つまり画一化されたスポーツを楽しむ我々が、
多様な種目の最高レベルの技に触れ、
それを堪能する。

オリンピックは、まことに21世紀的だ。

『ほぼ日』の糸井重里さんも述懐する。
肌の色のちがい、
しゃべることばのちがい、
住んでいる地域のちがい、
育ってきた文化のちがい、
からだの大きさのちがい、
からだのかたちのちがい、
信仰しているもののちがい、
国の体制のちがい、
たくさんのちがいが、
ほんとうはこの場に集まっている。

同感だ。

馬術の紳士と、
サッカーのアニキと、
陸上の青年と、
砲丸投げのおにいさんと、
体操のかわいこちゃんと、
見た目だけだって、
ほんとにいろいろだ。

ふだん使っていることばの壁も超えて、
同じルールでその力や技術、
そしてこころを競っている。

こんなに「国際」を表現してくれる場面が、
他にどこにあるだろうかと思う。

現代オリンピックが、
人類にとって最高のイベントであることの、
これが真の意味である。

そして糸井、最後のつぶやき。

何度も生まれ変われるのなら
一度くらいは五輪に出場したい。

これにも同感。

ただし昨日の福原愛。
「今までで一番苦しい4年間で、
一番苦しいオリンピックでした」

糸井さんも私も、生まれ変わったら、
この苦しさを克服しなければならない。

日経オンラインの「経営者ブログ」
ユニ・チャーム社長の高原豪久さんも、
リオ五輪に感じたことを語る。

タイトルは、
心を支える「3つの軸」

「リオ五輪も残すところ数日となりました。
時差の兼ね合いで夜更かしや、
早起きして生中継を見てしまうと、
どうしても睡眠不足に陥ってしまいますが、
皆さんはいかがでしょうか」

おんなじです。

高原さんは、
重圧の中で競技する選手たちの、
「心を支える『軸』」について、
3つの考えを語る。

第1は「自分だけの世界」という軸。
「哲学でも宗教でも趣味でも、
何でもよいのですが、
自己完結する『自分だけの世界』です」

仕事一本槍では、だめだということ。
自己完結できるものに、
真剣に打ち込んでいること。

そうしなければ、
「自分だけの世界」は生まれない。

第2は「親しい人たちとの関係」という軸。
「家族や親せき、友人、
そして会社の仲間にも
我々は支えられています」

人は一人かもしれないが、
人間は一人ではない。

しかし、この家族や友人、会社の仲間から、
心底、信頼されていなければならない。

そして第3が、
「目標に対する達成意欲」という軸。
「仕事でも地位でも収入でも趣味でも、
自分でここまでと決めてしまっているような
『枠』からはみ出すような、
挑戦的な目標を設定し、
これを達成することも
人間の心を支える重要な軸となります」

だからピーター・ドラッカーは、
「目標管理」を提唱した。
目標管理は、
達成意欲を導き出してくれるシステムだ。

「この3つの軸を、
バランスよく充実させておけば、
どれか一つが揺らいでも、
それ以外の軸が支えてくれます」

オリンピック選手には、
この3つの軸があると、
高原さんは見る。

高原豪久さんは、
1961年7月生まれの55歳。
創業者の父・慶一朗氏から、
39歳のときに社長の座をバトンタッチされ、
グローバル化を牽引。
ユニ・チャームをP&G、花王などと、
互角以上の闘いをする企業へと導いた。

だからその発言は常に、
挑戦的だ。

高原さんは現代を、こう捉える。
第1に、変化が常態となった
「New Normal時代」

第2に、
「生きる目標を一人ひとりが
自分で見つけていく時代」

そして第3に、
強い「心」がなくては
生きていけない時代。

その強い心は、
「3つの軸」に支えられている。

私は㈱商業界の編集長時代から、
「商人の三つの力」を唱えてきた。
『お客様のためにいちばん大切なこと』にも書いた。
心の力、頭の力、技の力。

心の力を支えるのが理念武装、
頭の力は理論武装、
そして技の力は技術武装。

オリンピック選手にも、
この3つの力は必須だ。

しかしそれでも、
勝負には時の運がある。

これが私のオリンピックの見方だが、
理念武装をバックアップする、
個人の心の力には、
高原さんの三つの軸が必要となるだろう。

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

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新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

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