結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年10月31日(日曜日)

小雨降るハロウィン選挙、「一言重し百金軽し」

2021年、令和3年。
コロナ禍2年目の10月が終わる。

10月最後の31日、
今日はハロウィン。

横浜は朝から小雨模様。
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朝顔の花に雨滴。
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そして、
第49回衆議院議員総選挙、
投開票の日。

私の投票会場は、
横浜市立港北小学校。
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候補者のポスターボード。
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野党の立候補者統一によって、
与党と野党の2人しか、
ポスターは貼られていない。
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神奈川第7区。
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小選挙区と比例代表の二つの投票。
そして最高裁判所裁判官の国民審査。

日曜日に休みをいただいているので、
私は今日、投票。

終わりました。
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あまり意味はないと思うし、
使うこともないけれど、
投票証明書をもらってきた。
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私のはじめての国政選挙への投票は、
1972年12月10日。
第33回衆議院総選挙。

第1次田中角栄内閣時代、
中選挙区制だった。

それ以来、16回の衆議院選があった。
投票を欠かしたことはない。

私が生まれた1952年。
その10月1日に、
第25回衆議院議員総選挙が行われ、
故大平正芳は自由党公認で立候補し、
初当選した。

大平は池田勇人大蔵大臣の秘書官だった。

自由党は首相・吉田茂の党だった。

その後の1955年、自由党は、
鳩山一郎の日本民主党と、
保守合同を果たして、
自由民主党となった。

1951年秋、大平は、
70日間の全米視察旅行をした。

帰国後、池田に挨拶と報告に行くと、
池田勇人は言った。

「断らないで欲しい。
一生を決める事柄だから迷うのは分かるが、
本当に民主主義の政治を作っていくのには、
君のように勤勉で、かつ、
現場を大切にする男が必要なんだ」

「新しい国が君の出馬を要請している
と考えてくれ」
〈辻井喬こと堤清二著『茜色の空』から〉
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生まれ故郷の旧香川2区から、
42歳で立候補して当選した。

以後、亡くなるまで、
11期連続当選を続けた。

第68代内閣総理大臣。

大平にとって総選挙は、
向こうからやってきた、
政界への入り口だった。

いま、大平正芳のような政治家は、
いるのか。

50年近くも投票を続けて、
いつも、そのことを思う。

その大平正芳が残した言葉。
「一言重、百金軽」
一言重し、百金軽し。

政治家だけではない。
経営者も実務家も、
もちろん知識商人も。

人間の発するひと言は重い。
いくら積まれても金は軽い。

〈結城義晴〉

2021年10月30日(土曜日)

「一回」にすべてを掛ける覚悟とサービスの「即時性=消滅性」

今月も亀ヶ谷純子さんから、
達筆の手紙が届いた。
㈱カメガヤ名誉会長。IMG_7925 (002)1

偶然だが、
「ほぼ日」の糸井重里さんが、
毎日書いている「今日のダーリン」
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「書」に対して思いを述べる。

――長い巻紙に、
それぞれの書家の筆を動かした跡が、
何百年も前のものでも、
ずっと残っている。
いいとか美しいとかについては
わからないなりに、
俗人のぼくみたいなものが、
つい感じたのは、
「これ、途中で失敗できないんだ…」
ということだった――

その通りだと思う。

――一文字ずつ、一行ずつ、
書いていって、
どこかで書き損じがあったら
どうなるのだろう。
そんなことを何百年後のぼくが
心配してもしょうがないが、
だれよりも、書いていた人が、
それをやり通したからこそ、
いまもその書が残っている
ということなのだ――。

――「この一回」に
すべてを懸ける覚悟がなければ、
きっとどこかに失敗の
入り込むスキができてしまうだろう――。

そこで現在の自分たちを思い出す。

――いまの時代を生きているぼくらは、
大量に生産されるもの、
いくらでも複製できるものに
すっかり慣れきっている。

失敗をすることは、
その「豊富さ」を前提に許されている。
紙ならいくらでもある、
失敗したらやり直せる――。

すべてが大量生産・大量流通・大量消費。

――一回しかない試合を見逃しても、
録画で見られる。
写真だって、デジタルならば、
何枚撮ってもかまわない。
地図や道順を憶えなくてもナビがある。

そういうすべてが、
そうなったらいいだろうな
という夢が実現した
結果であるとも言える――。

結果として。

――その夢に近づいたことで、
「一回」しかないということへの
畏怖や緊張や集中は、
薄れていったし失なわれてきた――。

――しかし、「一回」「ひとつ」が
なくなったわけでないのだ。
人間の可能性を減らさないためには、
「一回への挑戦」に
あえて取り組むことが、
求められていくような気がする――。

同感だ。

そこで私は「サービス」の定義を思い浮かべる。

フィリップ・コトラーは、
サービスの特徴を4つ挙げる。
(1)無形性
(2)非分離性
(3)変動性
(4)即時性⇒消滅性

この4番目の「即時性=消滅性」は、
生産と消費が同時に行われることを意味する。

店がサービスを提供する瞬間に、
顧客はそれを受け止めて、消費する。

一回にすべてを掛ける覚悟の、
「書」と同じだ。

糸井。
――「一回」や「ひとつ」は、
それだけで価値そのものなのだ――。

ありがとうございます。

この亀ヶ谷純子さんの手紙では、
月刊商人舎10月号の感想が書かれ、
決意が表明されている。

10月号の特別企画は、
’21秋のイオンリテールとイトーヨーカ堂
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ケーススタディは、
イオンスタイル横浜瀬谷と、
イトーヨーカドー八柱店。

イオンは、
私鉄駅直結のコンパクト型フード&ドラッグ。
イトーヨーカ堂は、
40年目の大改装で「iDrugCosme」を開業。

どちらもフード&ドラッグである。

イオンリテールの時系列決算。
1002-1
2001年2月期と、
10年後の2011年2月期。
そして直近の5年間。

同じくイトーヨーカ堂の時系列決算。
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どちらも、
小売業界の主役とは言い難い実績だ。
そこで今回、同時に取り組んだのが、
フード&ドラッグである。

特別企画の[あとがき」に私は書いた。
「いずれも”薬食同源”のコンセプトで、
それが現在のコロナ禍中において、
最強の小売業なのである」

「地震が来ようが、
台風に襲われようが、
コロナウイルスに席巻されようが、
不況が訪れようが、
この”薬食同源”のストアコンセプトは
揺るがない」

「だからイオンスタイル横浜瀬谷も
イトーヨーカドー八柱店も失敗の確率が低い」

フィットケアデポを展開する亀ヶ谷さん、
この「薬食同源」のマーケットに、
イオンとセブンが力を入れる現状を、
競争の激化だと読み取った。

私の結語。
「かつて栄華を誇った総合スーパー業態は
高度経済成長時代の小売業の象徴だった」

「対して、成熟時代から低成長時代に入った
現在の日本を象徴するのは、
フード&ドラッグの
コンビネーションストアである」

「そして、
既存のスーパーマーケット専業企業群が
決定的に後れを取っているのも、
フード&ドラッグである」

「20年前に”わき役”に回ったと評した
イオンリテールとイトーヨーカ堂は、
密かに”主役”への復活を狙っている」

さて、土曜日の今日も、
午後からオフィスに出て、
次の商人舎11月号の原稿書きと入稿。

考えてみると私たちの仕事は、
すべてが「即時性」と「消滅性」をもつ。

いま、ここで書いた原稿の表現は、
1分後に書いたら同じものとはならない。

だからこの一瞬に全力を込める。

「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」
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倉本長治も「書」の心を語っている。

〈結城義晴〉

2021年10月29日(金曜日)

関西スーパー臨時株主総会のH2O経営統合案可決

関西スーパーマーケット臨時株主総会。
エイチ・ツー・オー・リテイリング傘下の、
イズミヤ、および阪急オアシスとの、
経営統合案が可決された。

かつて北野祐次社長(当時)のもと、
日本のスーパーマーケットをリードしたのが、
関西スーパーマーケットだ。
北野祐次
それ以来の注目を集めたのが、
この経営統合だ。

親しい友人が、
この臨時の株主総会に出席していた。
だから逐一、報告を受けた。

日本経済新聞は、
電子版で30分おきくらいに、
速報した。

横浜商人舎オフィスで、
それらの情報をチェックしつつ、
原稿書きの仕事をした。

身が入らなかったけれど。

日経新聞はもとより、
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、
そして産経新聞まで、
会場の伊丹市のホテルに、
多数の記者を張り付けて報道した。

午後、4時10分過ぎ、
関西スーパー取締役会の議案が、
僅差で承認された。

それまで、
怒号が飛び交うやり取りもあった。
まるで昭和時代の総会屋が、
乗り込んできたかのようだった。

結果は、私の考えた通りだった。

オーケーの主張する「反対」は通らなかった。

しかしまだまだオーケーは、
関西進出をあきらめてはいない。

関西スーパーの経営統合も、
これですんなり進むわけではない。

総会後、関係者とも電話で話したが、
まだまだ棘の道は続く。

関西スーパー自身は、
経営立て直しのプロセスにある。

イズミヤは弱体化していて、
総合スーパー店舗は残っているものの、
スーパーマーケット業態に収斂していく。

阪急オアシスも、
かつての革新力を薄めている。
日本の高質スーパーマーケットの未来は、
阪急オアシスの双肩にかかっているが、
しかしそれとてもたやすいことではない。

それでも3社を合わせると、
3700億円の年商規模となって、
関西にネットワークする㈱万代と、
㈱ライフコーポレーション近畿事業部と、
同等の売上げスケールとなる。

今回の件は、
ステークホルダーとは何かを、
明らかにした。

株主=取引先、
株主=従業員。
株主=顧客。

そこに阪急阪神グループの小売事業と、
関東のオーケーが絡んで、
日本中の世論の注目を浴びた。

図らずもオーケーの経営も明白になった。

会社は誰のものか。
私はそれを考え続けた。
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「顧客のもの」などと、
真理だけれど表面的な結論で、
片づけるわけにはいかない。

この「関西スーパーの一番長い日」は、
月刊商人舎11月号において、
分析を含めて記事を書く。

注目度は異なれど、
これからの日本の小売業界に、
次々にやってくる出来事である。

「コロナはM&Aを早める。」

そして、
「商人の本籍地と現住所」

本籍地だけで一生を終わる商人は、
極めて稀なこととなる。

株主の総意が決めたこと。

その結論を重く考えて、
関西スーパーも、
阪急オアシス、イズミヤも、
いち早く経営統合を終わらせて、
「自己革新」に向かってほしい。

不死身の魂と鋼の躯体を、
取り戻してほしい。

そう、北野祐次の創業の精神に戻ることだ。

『コロナは時間を早める』
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この第五章は、
「ブレイクスルーの『戦略計画』」

そのなかで私は書いている。

――「ブレイクスルー((breakthrough)」とは、
「break (破壊する)」と「through (通り抜けて)」
による造語である。

大きな障害を新たな方法で突破することだ。
その意味でイノベーションとはまた異なる。

「ブレイクスルー」の考え方が求められるのは、
未来が過去の延長線上にない時である。

こんな時には、
過去と現在をベースにした
考え方や方法が使えない。
過去の研究や分析は
役に立たないとは言わないが、
それだけでは不十分なのだ。

ではどうするか。

何よりも、
「原点や根本に帰る」ことである。
意外なことのように見えるが、
最もよりどころとするものに
頼るのである――。

それが関西スーパーにとっては、
北野祐次イムズである。

阪急オアシスにとっては、
阪急の創業者・小林一三の考え方であり、
千野和利のリーダーシップである。

イズミヤにとっては、
和田源三郎の精神であり、
和田満治の経営である。

それぞれ、原点にもどって、
そこからまた再出発し、
今度は融合に向かう。

商人の本籍地と現住所の考え方である。

「現住所」は三者が統合して、
新たに創り出すものだ。

〈関西スーパーも阪急オアシスもイズミヤも、
みんなこの本を読んでほしいな……〉

最後にウィンストン・チャーチルの言葉。
チャーチル⑵
Never, never, never, never give up.
決して、
決して、決して、

決してあきらめるな。

〈結城義晴〉

2021年10月28日(木曜日)

加藤徹の「食品産業功労賞」受賞と高原豪久の「OODAループ」

日本食糧新聞社が制定し、
農林水産省が後援する。
食品産業功労賞。

日本食糧新聞創刊25周年を記念して、
昭和42年(1967)年に始まった。

現在は特別賞と生産部門、技術部門、
流通・情報部門、外食部門から、
それぞれわが国食品産業界に貢献し、
偉大な功績を残した功労者が顕彰される。

今年度の第54回までに、
流通部門では185人の経営者が、
この賞を受賞している。

昭和63年の第21回では、
故中内功㈱ダイエー会長兼社長(当時、以下同じ)

平成4年の第25回では、
伊藤雅俊㈱イトーヨーカ堂社長。
この年の外食部門には、
故藤田田日本マクドナルド㈱社長。

そして平成5年の第26回は、
岡田卓也ジャスコ㈱会長。
平成6年の第27回は、
故西川俊男ユニー㈱会長。

平成7年の第28回は、
故高丘季昭㈱西友会長と、
故夏原平次郎 日本流通産業㈱社長。

さらに平成8年の第29回は、
故北野祐次㈱関西スーパーマーケット社長。

最近で言えば、
平成26年の第47回には、
掛川興太郎㈱ツルヤ会長と、
千野和利㈱阪食会長。

平成27年度の第48回は、
川野幸夫㈱ヤオコー会長。

昨令和2年度の第53回は、
上田真㈱マルエツ会長、
三浦紘一㈱ユニバースCEO、
宗兼邦生㈱フレスタ社長。

そして、
今年度の第54回の流通部門は、
加藤徹さんが受賞した。

㈱万代リテールホールディングス社長で、
㈱万代前社長。
㈱万代油脂工業社長。
72歳。

会長制を採用していない万代では、
まあ、会長のような役割である。

選考委員がすごいメンバーだ。
浅野茂太郎明治ホールディングス元社長、
池田弘一アサヒグループホールディングス社友、
歌田勝弘味の素社元社長、
垣添直也日本水産元社長、
國分勘兵衛国分グループ本社会長兼CEO、
正田修日清製粉グループ本社名誉会長相談役、
田中茂治日本アクセス元社長、
中野勘治三菱食品前会長、
茂木友三郎キッコーマン取締役名誉会長、
そして今野正義日本食糧新聞社会長CEO。

加藤徹さんは、
このブログにはよく登場するが、
晴れがましいところにはほとんど出ない。
ごくごく控え目な経営者だ。
それが加藤徹の主義でもある。
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それでも万代を、
関西トップのスーパーマーケットに育て、
その近代化・現代化に大いに貢献した。

「日本一買物に行きたい店舗、
日本一働きたい企業」

このビジョンをつくり、
本気でそれを目指す会社となった。

日本のスーパーマーケットで多分、
一番最初に企業内大学をつくった。
「万代知識商人大学」

遅いくらいの受賞だと思う。

加藤さん、おめでとうございます。

来週木曜日の11月4日に、
贈呈式が行われる。

さて、日経新聞電子版「経営者ブログ」
高原豪久さん。
ユニ・チャーム社長。
60歳。
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サウジアラビアの現地法人の話を通して、
経営に重要な印象的なことを考察する。

第1は、
「見えない課題を見える課題にすると、
閾値(いきち)を超える」

閾値は「しきいち」とも読むが、
ある作用によって生体に反応がおこる場合、
反応を起こすのに必要な最小の強度をいう。
「限界値」とも言われるが、
私が使う「臨界量」や「爆発点」とも、
同じような意味だ。

本田宗一郎ホンダ創業者は言う。
「人間の知恵というものは、
見たり聞いたり試したりして、
この3つで我われは大体
こうやるべきだという判断をしているんだね。
しかし、この3つの要素のうち、
大切なのは見たり聞いたりではないんだね。
試したりということが、
いちばん判断の資料になるんだね」

ユニ・チャームでは、
「為さざる失敗」という言葉を戒めにする。

「失敗と成功は裏腹です」

高原さんは述懐する。
「自身の過去を振り返ってみても、
失敗の回数に比例して成功している」

そう、
失敗の回数に比例して、
成功する

閾値を超えるために、
失敗を繰り返す。

第2は、PDCAサイクルの発展形。

「Plan計画・Do実行・Check評価・Action改善」から、
OODAループに舵(かじ)を切った。

戦闘機のパイロットは、
一瞬で敵機か友軍機かを見極めて、
攻撃の是非を決める。
その一連の思考と動作が、
理論化されたものがOODAだ。

Observe(監視)
Orient(情勢判断)
Decide(意思決定)
Act(行動)

年次・月次・週次・日次と、
PDCAを回すレベルから、
瞬時に状況判断して、
対応を迫られるレベルへ。

それは経営環境が変化したからだ。
時間軸が早まったからだ。

「最前線で休むことなく、
縦横無尽にOODAループを実践している
現場の人の意見を、
素直に、謙虚に、
そして真剣に聞くことが大事です」

PDCAサイクルから、
OODAループへ。

COVID-19の渦中にも、
高原豪久とユニ・チャームは、
一段と進化している。

恐るべし。

〈結城義晴〉

2021年10月27日(水曜日)

政治の中道化/コモディティ化とポジショニング競争

久しぶりに古い友人に電話した。
元気そうで安心した。

ある会社の雇われ社長だったが、
その会社が倒産した。

彼は自分の責任だと考えた。
もちろんすべては代表取締役の責任である。
それは否定しようがない。

しかし陰で院政を敷く人間がいた。
大した人物ではないが、
その人間の私利私欲によって、
会社はつぶれた。

私はそう見ている。

会社は誰のものか。
会社を存続させるものは何か。
考えさせられる。
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何はともあれ、一応、
元気そうに生きている。

それがうれしかった。
再会を約して電話を切った。

週末に衆議院総選挙が迫る。
選挙に行こう!
投票しよう!!

日曜日に働く人たちの投票によって、
国は変わり、地域は変わる。

自分の意志を社会に反映させよう。

ところで、
「小選挙区比例代表並立制」
現在の日本の衆議院の選挙制度。
小選挙区選挙と比例代表選挙が、
同じ投票日に行われる。

その比例代表の政党。
自由民主党
立憲民主党
公明党
日本共産党
国民民主党
日本維新の会
社会民主党
れいわ新選組
NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で
〈NHK選挙web〉より
NHK

「民主党」という名称がくっついた政党が、
4党もある。

いずれも民主主義を基盤とするのだろうが、
私は全体の趨勢は「中道」だと思う。

公明党と日本維新の会は、
もともと古い左と右の中道の位置にいる。

そしてこれも民主主義を基盤とする、
日本共産党が「中道化」してきている。

自由民主党の中にも、
保守と革新がある。
右翼と左翼が混在して、
全体として大きな「中道」を形成している。

立憲民主党にも、
リベラルとコンサバティブが同居する。

そして4つの「民主党」。
その政策も似たり寄ったり。

完全に同質化してきている。
コモディティ化している。

同質化、コモディティ化すると、
一番大きなものが勝つ。
マーケットシェア最大のブランドが強い。
その他は必要ない。

それが世界の消費社会の趨勢である。

政治も同じだ。

アメリカの民主党のなかで、
バーニー・サンダース議員は、
「民主社会主義」を自認しているが、
これはヨーロッパから見ると「中道」である。
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しかしポジショニングが面白いから、
結構、人気がある。

「民主主義は、
最悪の政治形態といわれてきた。
他に試みられたあらゆる形態を除けば」

ウィンストン・チャーチル。
第二次世界大戦のときのイギリス首相。
チャーチル
「民主主義は、
いろいろ厄介な問題があるが、
これに勝る政治のかたちはない」

同感だ。

その民主主義が中道化し、
コモディティ化している。

だから、
マーケットリーダーが、
圧倒的に強い。

マーケットチャレンジャーは、
ひどく弱い。

リベラルとコンサバティブの両サイドに、
マーケットフォロワーが多い。

そのくせ互いに批判し合っている。

これはつまらない市場である。

それが今の日本の政治状況だ。
だから日本の政治は行き詰っている。

今回の自由民主党の総裁選挙は、
この行き詰まりの象徴だった。

国民はコモディティ化した政界に、
突き抜けた、確かな存在の登場を待っている。

だから私たちは、
選挙に行かねばならない。
投票しなければならない。

最後に、私の著書『Message』から。
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個と全体、その責任

一人は万人のために。
万人は一人のために。
幸せの時代、能天気の時代。
ひどく貧しかったか、
とりわけ豊かだったかの時代。

滅私奉公。
組織人間・立場人間。
ふびんな時代、無自覚の時代。
たったひとつの中くらいの価値に向かって
無秩序に競争した時代。

そんな要素をみんなひっくるめて、
今、「個と全体」。
「マイノリティとマジョリティ」。
民主主義の暴力的多数決制に
破綻が来た二十一世紀。

ならば、
この指止まれ。
しかし、寄らば大樹の陰。
そして、責任の放棄。
さらに、決断する勇気の喪失。

責任とは、
自らする意思決定のことである。
責任とは、
自ら為す行動のことである。

一番不幸で滑稽で情けないのは、
これができない者同士が向かい合って、
長々と調整を重ねることだ。
その時間の空費に、
無感覚になってしまうことである。

だから合併も経営統合も、
構造改革も組織変革も、
大いによろしい。
組織の責任と人間の存在のあり様が
明らかになる賢い行為だからである。

何世紀にもわたる大きな時代の流れが、
個と全体の、その責任のあり方を求めている。
この大命題の解を追求することは、
少なくとも、不幸で滑稽で情けない
時間の空費とはならない。

〈結城義晴〉

2021年10月26日(火曜日)

FSSFセミナー・プログラムと小室眞子さんの「人としての独立」

今日の横浜の最高気温は21℃。
暖かいけれど、風は強い。

昨日は17℃。
ちょっと肌寒かった。

こうして少しずつ寒くなっていく。

その昨日は一日中、東京・御成門。
東京タワーが見える。
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慈恵大学病院で大腸内視鏡検査。
朝7時半に着いて午後3時ごろまで、
1日がかり。

ああ、疲れた。

今日は2週間ぶりに、
朝から商人舎オフィス。

手紙や雑誌、機関誌、贈呈本、
さらにアマゾンで購入した本など、
机の上にどっさり積まれていた。

そのなかにポスター。
フードストアソリューションズフェア2021。
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略称FSSF2021。

12月2日(木)・3日(金)に開催。
会場はインテックス大阪。

主催は日本食糧新聞社。
共催は一般社団法人離島振興地方創生協会、
副主催は西日本のスーパーマーケット18社。
FSSF

今年から私もアドバイザーとして参加して、
セミナー企画を担当した。
フードストアセミナー
是非、おいでください。
2日間、会場に詰めています。

パネルディスカッションの司会や講演をします。
セミナーは事前登録制です。

[記念パネルディスカッション]は、
阿部秀行㈱万代社長
松元努㈱エイチ・ツー・オー食品グループ専務。
コーディネーターは結城義晴。
「ポスト・コロナのフードストア経営戦略」

今、関西で話題の経営者登場。

特別講演は、
大久保恒夫西友社長兼CEO。
「勝者総取り! ラストワンマイル戦略」

こちらもご存知、注目の経営者。

それからラストワンマイル戦略の2題。

住友達也㈱とくし丸ファウンダー
「移動スーパーの可能性と未来」

高倉照和スーパーサンシ㈱常務。
NetMarket事業本部長。
「ネットスーパーの意義と黒字化への軌跡」

マーチャンダイジングは、
小平昭雄惣菜サミット会長。
「新常態の惣菜MDの決め手」

マーケティングは、
越尾由紀㈱True Data執行役。
一般社団法人ビッグデータマーケティング教育推進協会。
「DXとビッグデータ活用講座」

そして冒頭の基調講演は、
千野和利離島振興地方創生協会理事長。
「地方創生の意義と食品産業の未来」

総括講演は結城義晴。
最後にすべての講座を総括し、
2022年への課題を提示します。

もちろん展示会も大盛況。
2025年大阪万博に向けて、
このFSSFも、
ホップ・ステップ・ジャンプで、
飛躍します。

さて、
小室眞子さんと小室圭さん。
今日、婚姻届けを提出し、
結婚を発表。
記者会見を開いた。
眞子さま2
「眞子さま」は皇籍を離脱し、
「小室眞子さん」になった。

潔かった。
見事だった。
美しかった。
眞子さま3

新しい日本の皇室のあり方の一つを、
確かに示した。

しかし圭さん、
もう、尻に敷かれている。

それもよし。

おめでとう。

最後に朝日新聞一面コラム。
「折々のことば」

鷲田清一編著の私の大好きなコーナー。
毎日書いて、今日はその第2185回。

常に人を恐れ
人に諛(へつら)ふ者は、
次第にこれに慣れ……
恥づべきを恥ぢず、
論ずべきを論ぜず、
人をさへ見れば、
ただ腰を屈するのみ。
(福沢諭吉『学問のすゝめ』から)
福沢諭吉

「人を頼りにしてばかりいると、
卑屈になって人に諛い、
お世辞を言うだけの
腰砕けになってしまう」

腰抜けになってはいけない。

「自由で平等な世を求めるなら、
民はこうした”無気無力の鉄面皮”を脱ぎ、
まずは人として独立せねばならぬ」

小室眞子さんも、
人として独立した。

「内に居て
独立を得ざる者は、
外にありても
独立すること
あたはざる」

内に残っても、外に出ても、
インディペンデントな存在でありたい。

故上野光平先生が言い残したように、
会社の内に席を置いていても、
「独立自営商人」になれるのだ。

〈結城義晴〉

2021年10月25日(月曜日)

「時間よ、止まれ!」と「#選挙に行こう! 投票しよう!!」

Everybody! Good Monday!
[2021vol㊸]

2021年第43週。
今週は10月最終週で、
来週の月曜日からもう11月。

毎年、秋から冬にかけて、
さらに年末に向けて、
商売の時計の針は早まる。

それが昨年と今年は、
さらに加速された印象だ。

私の錯覚だろうか。

「コロナは時間を早める」
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私はこの本の第一章の終わりに書いた。
「本質的に
時間そのものは変わらない。

しかしCOVID-19との
危うい動的平衡の連続的緊張感によって、
少なくとも
人間自身が感じる時間が早まる」
(43ページ)

NHKが集計する県別新規感染者数。
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全国で153人。
大阪府が26人、兵庫県が19人。
東京はなんと17人。

2ケタはこの3都府県のみ。

信じられない。

だとすると、
時間は緩やかになるのか。

いやいやそうでもなさそうだ。
動的平衡の緊張感は、
簡単には解けないからだ。

商人舎2019年2月号の[Message]
時間よ、止まれ!

“Time is money”
〈アメリカ建国の父/ベンジャミン・フランクリン〉

「賢い人間は
時間を無駄にすることに
最も腹が立つ」
〈イタリアの詩人・哲学者/ダンテ・アリギエーリ〉

しかし、こんな言葉もある。

「珠玉の時間を無為に過ごさないようにと、
注意を受けたことがあるだろう。
そうなのだが、
無為に過ごすからこそ
珠玉の時間となるときもある」
〈イギリスの劇作家/ジェームス・マシュー・バリー〉

時間はなぜか二面性を持つ。
それが時間の特徴だ。

「労働は適時にはじめること。
享楽は適時に切り上げること」
〈ドイツの詩人/エマヌエル・ガイベル〉

「一番多忙な人間が、
一番多くの時間をもつ」
〈スイスの神学者/アレクサンドル・ビネ〉

これは真理だ。

私たちは誰もが、
「時間」の中で働き、学ぶ。
「時間」の中で休み、眠る。
「時間」で生きて、
「時間」で死ぬ。

「幻でかまわない
時間よ とまれ
生命のめまいの中で」
〈作詞家/山川啓介・作曲家/矢沢永吉〉

時間とは一生、付き合わねばならない。
その時間が止まった瞬間、
死が待っている。

だからこそ時間との向き合い方に、
ある種の決着をつけておきたい。
自分なりの羅針盤を携えておきたい。

仕事の時にもプライベートの時にも、
時間に対するマネジメント哲学をもって、
生きていきたい。〈結城義晴〉
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コロナが時間を早めるからこそ、
私たちはその時間を、
何よりも大切にしなければならない。

それがこの本の底流に流れるテーマである。

さて日経新聞の連載。
「池上彰の大岡山通信」
今日のタイトルは、
「衆院選 投票に行こう」

同感だ。

池上さんは若者たちに説く。
「若者の投票率が下がってしまうと、
どうなるか」

候補者たちが、
当選するために考えること。

「あなたの選挙区の有権者を見て、
必ず投票に行く人と、
投票に行きそうもない人がいたら、
どちらの意見を大事に考えるでしょうか」

自分の当選を考えたら、
必ず投票に行く人に支持してもらいたい。
だからこの人たちの声を大事にする。
「投票に行かない人など、
どうでもいいやと思ってしまう」

「では、どんな人が投票に行くのか」

過去の例から明白だ。
高齢者ほど投票率が高い。

「長く生きていると、
選挙の大切さを痛感するようになり、
自分たちの意見を政治に反映させたいと
考えるようになるからです」

だから政治家たちも、
高齢者に支持されるような
政策を打ち出す傾向がある。

橋本大二郎元高知県知事の発言。
故橋本龍太郎総理の弟さん。

「次の選挙のことを考えれば、
ゲートボール場をたくさんつくればいい。
でも、県の今後の発展を考えれば、
子どもたちのために
サッカー場をつくったほうがいい」

素晴らしい。

「若者や子育て中の人たちが
投票に行かないと、
サッカー場がつくられないのです」

わかりやすい事例で、
投票の大切さを説く。

私は日曜日に仕事する人たちに訴える。
#選挙に行こう!
投票しよう!!

商業やサービス業が、
その社会貢献度に比して、
まだまだ低くしか認識されないのは、
この投票行為にもあると思う。

いや、期日前投票制度も活用されて、
いまや投票率は上がっているだろう。

それでも全体から見れば低い。

私はかつて、
UAゼンセン流通部会の幹部に、
確かめたことがある。

「流通は投票率が低くないですか?」

その投票率。
「正社員の組合員は9割をはるかに超える。
しかし非組合員や、
パートタイマーの組合員は、
一般の6割ぐらいでしょうか」

全体的に見ると、低い。

そして重要なことは、
政治家たちに商人は投票率が低いと、
思われてはいないかということだ。

それを払拭するのが、
ポリティカル・マーチャントである。
商人舎2018年8月号。
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商業のリーダーたちが群となって、
政治的発言をする。
多くの商業者の投票率が、
ぐんぐん高まる。

そうすれば商業・サービス業の地位が、
少しずつでも上がっていく。

それは池上彰さんが訴えかける、
若者たちの立場と似ている。

池上さんの最後の言葉。
「棄権は危険なのです」

同感だ。

今週いっぱい、
よく情報を見て、読んで、
自分で判断したい。

自分の選挙区の候補者だけでもいい。

そして経営者や店長や先輩が、
若い商業者たちに、
選挙の重要性を説いてほしい。

ただしパワハラ的な押しつけはご法度だ。

では、みなさん、今週中に、
選挙に行こう!
投票しよう!

Good Monday!

〈結城義晴〉

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