結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年10月25日(月曜日)

「時間よ、止まれ!」と「#選挙に行こう! 投票しよう!!」

Everybody! Good Monday!
[2021vol㊸]

2021年第43週。
今週は10月最終週で、
来週の月曜日からもう11月。

毎年、秋から冬にかけて、
さらに年末に向けて、
商売の時計の針は早まる。

それが昨年と今年は、
さらに加速された印象だ。

私の錯覚だろうか。

「コロナは時間を早める」
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私はこの本の第一章の終わりに書いた。
「本質的に
時間そのものは変わらない。

しかしCOVID-19との
危うい動的平衡の連続的緊張感によって、
少なくとも
人間自身が感じる時間が早まる」
(43ページ)

NHKが集計する県別新規感染者数。
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全国で153人。
大阪府が26人、兵庫県が19人。
東京はなんと17人。

2ケタはこの3都府県のみ。

信じられない。

だとすると、
時間は緩やかになるのか。

いやいやそうでもなさそうだ。
動的平衡の緊張感は、
簡単には解けないからだ。

商人舎2019年2月号の[Message]
時間よ、止まれ!

“Time is money”
〈アメリカ建国の父/ベンジャミン・フランクリン〉

「賢い人間は
時間を無駄にすることに
最も腹が立つ」
〈イタリアの詩人・哲学者/ダンテ・アリギエーリ〉

しかし、こんな言葉もある。

「珠玉の時間を無為に過ごさないようにと、
注意を受けたことがあるだろう。
そうなのだが、
無為に過ごすからこそ
珠玉の時間となるときもある」
〈イギリスの劇作家/ジェームス・マシュー・バリー〉

時間はなぜか二面性を持つ。
それが時間の特徴だ。

「労働は適時にはじめること。
享楽は適時に切り上げること」
〈ドイツの詩人/エマヌエル・ガイベル〉

「一番多忙な人間が、
一番多くの時間をもつ」
〈スイスの神学者/アレクサンドル・ビネ〉

これは真理だ。

私たちは誰もが、
「時間」の中で働き、学ぶ。
「時間」の中で休み、眠る。
「時間」で生きて、
「時間」で死ぬ。

「幻でかまわない
時間よ とまれ
生命のめまいの中で」
〈作詞家/山川啓介・作曲家/矢沢永吉〉

時間とは一生、付き合わねばならない。
その時間が止まった瞬間、
死が待っている。

だからこそ時間との向き合い方に、
ある種の決着をつけておきたい。
自分なりの羅針盤を携えておきたい。

仕事の時にもプライベートの時にも、
時間に対するマネジメント哲学をもって、
生きていきたい。〈結城義晴〉
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コロナが時間を早めるからこそ、
私たちはその時間を、
何よりも大切にしなければならない。

それがこの本の底流に流れるテーマである。

さて日経新聞の連載。
「池上彰の大岡山通信」
今日のタイトルは、
「衆院選 投票に行こう」

同感だ。

池上さんは若者たちに説く。
「若者の投票率が下がってしまうと、
どうなるか」

候補者たちが、
当選するために考えること。

「あなたの選挙区の有権者を見て、
必ず投票に行く人と、
投票に行きそうもない人がいたら、
どちらの意見を大事に考えるでしょうか」

自分の当選を考えたら、
必ず投票に行く人に支持してもらいたい。
だからこの人たちの声を大事にする。
「投票に行かない人など、
どうでもいいやと思ってしまう」

「では、どんな人が投票に行くのか」

過去の例から明白だ。
高齢者ほど投票率が高い。

「長く生きていると、
選挙の大切さを痛感するようになり、
自分たちの意見を政治に反映させたいと
考えるようになるからです」

だから政治家たちも、
高齢者に支持されるような
政策を打ち出す傾向がある。

橋本大二郎元高知県知事の発言。
故橋本龍太郎総理の弟さん。

「次の選挙のことを考えれば、
ゲートボール場をたくさんつくればいい。
でも、県の今後の発展を考えれば、
子どもたちのために
サッカー場をつくったほうがいい」

素晴らしい。

「若者や子育て中の人たちが
投票に行かないと、
サッカー場がつくられないのです」

わかりやすい事例で、
投票の大切さを説く。

私は日曜日に仕事する人たちに訴える。
#選挙に行こう!
投票しよう!!

商業やサービス業が、
その社会貢献度に比して、
まだまだ低くしか認識されないのは、
この投票行為にもあると思う。

いや、期日前投票制度も活用されて、
いまや投票率は上がっているだろう。

それでも全体から見れば低い。

私はかつて、
UAゼンセン流通部会の幹部に、
確かめたことがある。

「流通は投票率が低くないですか?」

その投票率。
「正社員の組合員は9割をはるかに超える。
しかし非組合員や、
パートタイマーの組合員は、
一般の6割ぐらいでしょうか」

全体的に見ると、低い。

そして重要なことは、
政治家たちに商人は投票率が低いと、
思われてはいないかということだ。

それを払拭するのが、
ポリティカル・マーチャントである。
商人舎2018年8月号。
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商業のリーダーたちが群となって、
政治的発言をする。
多くの商業者の投票率が、
ぐんぐん高まる。

そうすれば商業・サービス業の地位が、
少しずつでも上がっていく。

それは池上彰さんが訴えかける、
若者たちの立場と似ている。

池上さんの最後の言葉。
「棄権は危険なのです」

同感だ。

今週いっぱい、
よく情報を見て、読んで、
自分で判断したい。

自分の選挙区の候補者だけでもいい。

そして経営者や店長や先輩が、
若い商業者たちに、
選挙の重要性を説いてほしい。

ただしパワハラ的な押しつけはご法度だ。

では、みなさん、今週中に、
選挙に行こう!
投票しよう!

Good Monday!

〈結城義晴〉


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