結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年08月07日(木曜日)

立秋の日の伊藤園大陳審査から立教MBAIntensive講義まで

今日は立秋。

横浜は昼の暑さが嘘のように、
夕方には風が出て、涼しくなった。

台風の影響か、
空も夏から秋へ。
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美しい模様の雲。
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しかし6月の景気動向指数は、
2カ月ぶりに悪化。

内閣府の発表。

2010年を100としたときの一致指数が、
109.4で5月比1.8ポイントのマイナス。

理由は、消費増税前の駆け込み需要の反動。

ただし消費者態度指数は2カ月連続で改善。
日経新聞は「先行きは不透明」とお茶を濁す。

「株をいじる人は慎重に」という配慮だろうが、
小売りサービスの実業は、
「前向き、上向き、外向き」で、
夏を乗り切りたい。

外食産業トップは、
ゼンショーホールディングス。
2015年3月期の連結最終損益が、
13億円の赤字との見通しを発表。
これは1997年の上場来初の最終赤字。

理由は、問題となった過酷な労働環境。

深夜1人勤務状態の店舗は、
全国約2000店のすき家のうち約940店。

この1人勤務の解消を、
9月末までに実現させる。
解消できない店舗は、
午前0時から5時までを休業する。

小川賢太郎会長兼社長のコメント。
「休業は半分の460~470店となりそうだが、
最悪の場合は約940店すべてになる」

子供が泣きべそかきながら不平を言っているように聞こえるが、
これが売上高の目減りにつながる。

ゼンショーホールディングスは、
外食産業第1位企業。

マクドナルドがトップの頃に、
例の店長の管理監督者問題が発生した。

トップ企業の責任は重いし、
いつも必ず問題は、
トップ企業から表面化する。

とすると、外食産業は、
まだまだ家業レベルだということだ。

中小企業でまっとうな経営を志向した方が、
いい業種なのかもしれない。

外食のゼンショーに対して、
メーカーのサントリーホールディングスは絶好調。

2014年1~6月期の売上高と営業利益で、
日本国内酒類メーカーのトップに立った。

これは2009年の持ち株会社移行後、初めてのこと。

上半期の売上高は1兆1089億円、
前年同期比18%プラス。
営業利益は644億円で32%増。
いずれも過去最高。

5月に買収した米国蒸留酒製造業ビームが、
売上高575億円、営業利益54億円で加算された。

ビール・スピリッツ部門の営業利益が、
56%増の208億円。

飲料・食品部門の営業利益も、
19%増の434億円。

通期予想は、年商2兆4400億円、営業利益1670億円。
これも日本国内酒類製造業トップの見通し。

アサヒグループホールディングスも、
上半期営業利益が過去最高。

しかし、キリンホールディングスは17%減益。

明暗がくっきり。

さて、サントリーとも飲料で競合する伊藤園。
その春夏の大陳コンテスト審査委員会。
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はじめに私から近況解説。

それから早速、最終審査。
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コースごとの大賞・優秀賞、
さらに企業賞大賞・優秀賞が決定。

ここでお知らせしたいところだが、
それは残念ながらできない。

楽しみに待っていてください。

その後、雑誌掲載用の記念写真撮影。
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それからスタッフ全員そろって、
このブログ用の写真撮影。
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力強く、お盆商戦に臨む。

その後、江島祥仁副会長の部屋で、
恒例の情報交換。

消費増税軽減税率の問題、
協会統合の問題、
小売業界の化け物級創業者の話題、
商人舎の秋の米国視察研修会のこと、
話はどんどん盛り上がって、
最後に写真。
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前列左から江島副会長、
本庄大介社長、
本庄周介副社長。

後列は松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブプロデューサー、
アドパイン代表。

楽しいひと時もすぐに時間が来て、
一度、横浜の商人舎オフィスに戻る。

3時間ほどで、
6500字の頼まれ原稿を仕上げて、
送付。

それから夕方、池袋の立教大学へ。
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MBAIntensiveの講義。
火曜日に引き続き2度目。
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今日はサンプル持参。

少し早く着いたので、
おにぎりで腹ごしらえ。
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のんびりベンチに座っていたら、
蚊に刺された。

秋はまだまだ先だ。

今日も30名ほどの受講者が、
仕事を終えて三々五々集まってきた。
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テーマは「コモディティと脱コモディティ」
そのマーケティグ。
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講義は2時間10分。
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大陳コンテスト審査から、
原稿書き、そしてこの講義まで、
ちょっと疲れ気味だが、
最後の気合を入れて語った。

コモディティ化現象の中身から、
その歴史的瞬間。
そしてウォルマートやテスコの戦略、
プライベート・ブランド論まで。
一気呵成。
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今日はマヨネーズを持参して、
大手メーカーのPB戦略を解説。
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優秀な受講生たちばかり。
だから内容は盛りだくさんだが、
理解してくれたと思う。

ご清聴、感謝。

〈結城義晴〉

[追伸]
商人舎magazineのDaily商人舎。
マツキヨとコスモスの闘い。

ご愛読ください。


1 件のコメント

  • コモディティと脱コモディティ、ヒントは「創発」にあるでしょうか。

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