結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年09月30日(火曜日)

第6回商人舎ミドルマネジメント研修会と「脱グライダー商人」

2014年9月最後の日。

今月の商人舎標語は、
「Change! Or, Die!」

自ら、変われ。
さもなくば、死ね。

声高には言わないけれど、
心の中でいつも、
そう、反芻しつつ、
自分を変えることに努力した。

日経新聞コラム『大機小機』。
コラムニスト一直氏が書く。
「戦後教育憂えた二人の経済学者」。

一人は私も触れたが、
数理経済学者の宇沢弘文先生。
1999年出版の『ゆたかな国をつくる』で、
「学校教育の全般的危機」を痛烈に批判。

その批判の対象は、「画一主義」。
とりわけ全国共通のセンター入試制度を批判。
それは単一の基準によって
若者の能力を判断する方式だったからだ。

「これが偏差値中心主義をもたらして、
初等、中等教育をゆがめてしまった」。

もうひとりも数理経済学者の森嶋通夫氏。
10年前に亡くなった宇沢先生の同世代。

1999年の著作『なぜ日本は没落するか』。

「現在の教育制度は、
思考力を育てない画一教育、
価値判断の排除、
表面的な自由主義・個人主義教育」

二人の世界的な経済学者が、
日本の戦後教育を憂慮した。

「社会の土台は人間であり、
人間の土台を形成するのは教育だ」

私も同感。

そしてそれを私なりに実行するのが、
仕事をしている人たちの教育。

思考力を育てる。
自ら、価値判断する。
脱グライダー商人になる。

それが商人舎ミドルマネジメント研修会。
第6回になる。

私は立教大学大学院で、
9年間、教えた。

これも私なりの教育の実践だった。

しかし今は、自分の産業の人々を、
ナレッジマーチャントにすべく、
教育研修をする。

朝一番で、
熱海駅。
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駅前に機関車のミニチュア。
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そして立派な商店街。
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車で海べりを走ると、
向こうに三浦半島。
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今日は霞んでいる。

20分ほどで、
いつもの研修所。
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ニューウェルシティ湯河原。

そして午後1時5分前に、
全員着席して、開始。
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はじめの3講座は、
結城義晴。
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私はこの高くて広い空間の研修室が、
ひどく気に入っている。
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3日間講義をしても、
講義を受けても、
快適に過ごすことができる。
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実に熱心に聴講してくれる。
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商業の近代化と現代化。
その思想と考え方。

私の講義は、
それに集中する。
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なぜ商業に従事するのか。
なぜ仕事をするのか。
そしてそれはどう、
社会に貢献しているのか。

これが一番大事なことだ。

儲けるための方法も大事。
しかしその前に、
腹の中にしっかりと、
据えておかねばならないことがある。

それがこの最初の、
1時から5時までの講義。

そのあとは、
お馴染みの鈴木哲男講師。
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マーチャンダイジングと、
プロモーションと、
ストアコンパリゾン。

そして特に52週マーチャンダイジング。
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何度聞いても、
いつ学んでも、
鈴木先生の講義は、
本物だ。

受けを狙ったり、
奇をてらったり、
脅したりすかしたりは、
一切ない。

本物の講義。

心から感謝したい。

講義が終わると午後8時。

全員で食事をして、
それから自習。
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3階の勉強室。
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深夜まで、
みな、真剣に自習。
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こうして湯河原の夜は、
更けていった。

学ぶことは、
自らを変えること。

「Change! Or, Die!」

その実践の場が、
ミドルマネジメント研修会だ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年09月29日(月曜日)

御嶽山噴火犠牲者と土井たか子・宇沢弘文・香川伸行の死を悼む

Everybody! Good Monday!
[2014vol38]

2014年第39週。
9月最終週であり、
水曜日から10月の第1週。

商売をやる人々のマインドは、
もう12月末まで駆け抜ける気合。

それが必要だ。

それにしても、
御嶽山の噴火。
今の時点で、
死者は12名。
心肺停止のまま山頂に残された人24名。

秋の紅葉が美しすぎて、
余計に痛ましさが募る。

しかし、このところ、
訃報が続く。

元社民党党首の土井たか子さんが、
20日午後5時55分、
肺炎で逝去。
85歳。

「やるっきゃない」。
1986年、日本社会党中央執行委員長就任の時。
憲政史上初の女性党首誕生だった。

「駄目なものは駄目」。
1988年の消費税導入反対の時の発言。

しかし1949年から、
同志社大学で憲法を専攻し、
護憲派であったことを忘れてはならない。

18日には、宇沢弘文さんが逝去。
数理経済学者、東京大学名誉教授。

「二部門成長モデル」や「最適成長理論」を開拓し、
晩年には「社会的共通資本」の研究に取り組む。

このブログでも、
2009年8月5日に取り上げた。
「人間の心を大切にする経済学」と「社会共通資本」

日経新聞では、
愛弟子の岩井克人さんが、
評伝を書いている。

「冷徹な頭脳と暖かい心――
の間のギャップに長らく葛藤していた」。

最後の「社会的共通資本」の研究姿勢を、
岩井さんは批判しつつ、評する。
「先生が70年代の後半から
『社会的共通資本』に関する研究に
取り組まれていることを知ります。
だが、その内容を聞いていささか失望します」

愛弟子こそ、
純粋に批判する。

そして岩井克人の結論。
「先生は『冷徹な頭脳』を『暖かい心』に
仕えさせることにしたのです」。

私は、こう、表している。
「心は燃やせ、
頭は冷やせ」

もうひとり、
ドカベン香川が急逝した。

香川伸行さん、52歳。
9月26日、突然の心臓発作。

大阪の浪商高校で、
キャッチャーとして活躍。

1980年、今はなき南海ホークスに入団。
食べ過ぎによる肥満が問題視され、
現役時代は体重130キロを超えた。

それでも、いつも人気者。

小学校や中学・高校、
さらに大学や社会人にも、
必ずこのタイプの人気者がいて、
意外に繊細であることが、
その人気の秘密だったりするが、
そんなことを体現した人物。

みなさんのご逝去を、
心から悼みたい。

死ぬものも生きのこるものも秋の風
〈久保田万太郎句集 こでまり抄〉

一番有名な辞世の句。
旅に病で夢は枯野をかけ廻る
〈松尾芭蕉〉

人の死に捧げた句。
悲しさの極みに誰か枯木折る     
〈山口誓子〉

自分の死期を悟った句。
おい癌め酌みかはそうぜ秋の酒   
〈江國滋酔郎〉

夫の死を悼んだ句。
長き夜の苦しみを解き給ひしや    
〈稲畑汀子〉

そして中原中也の詩。
「死別の翌日」から。

生きのこるものは
ずうずうしく、
死にゆくものは
その清純さを漂わせ、
物云いたげな瞳を
床にさまよわすだけで、
親を離れ、
兄弟を離れ、
最初から
独りであったもののように
死んでゆく。

合掌。

さて今週の結城義晴のスケジュール。

今日は横浜商人舎オフィスで、
一日中、月刊『商人舎』10月号、
最後の入校。

明日から3日間、湯河原。
第6回商人舎ミドルマネジメント研修会。

金曜日は、やはり商人舎オフィス。

その後、土曜日に渡米。
19日間。

これまでで、
一番長い滞在になる。
そして全米を駆け巡る。

私は誰よりも真摯に、
店を訪れ、
そこで観察し、考察し、
研究する者になりたいと思う。

そのことで憶えられたいと思う。

そのうえで、
「冷徹な頭脳」と「暖かい心」を、
極めたい。

では、みなさんも、
心は燃やせ、
頭は冷やせ。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年09月28日(日曜日)

ジジと秋の一日[日曜版2014vol40]

ジジです。
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おんたけさんは、
噴火。
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心配です。

でもきょうは、
おだやかな秋のいちにち。
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ベランダの草花。
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秋のひざしをあびて、
うれしそう。
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赤い花、白い花。
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サンパチェンス。

これも。
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おとうさんは、
いちにち、
おうちで原稿。
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おとうさんは、
部屋のなか。
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でも、すぐに、
時間はすぎていく。
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夕方がきます。
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日がしずむ。
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月がでる。
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おとうさんのシゴト、
まだまだ、
おわりません。
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ボクは、そろそろ、
ねむくなる。
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まあ、
ガンバって、
ください。

ボクはさきに、
やすみます。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年09月27日(土曜日)

御嶽山噴火とアベノミクスの構造改革&コンパクトシティ化

御嶽山が噴火。
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〈時事通信提供の写真〉

「おんたけさん」。
標高3067 mの複合成層火山。

雄大な裾野をもつ独立峰。

長野県木曽郡木曽町・王滝村から、
岐阜県下呂市・高山市をまたぐ。

「おんたけさん」という音声は、
日本人に馴染んでいる。

木曽節が耳に残っているからだ。

木曽のな~ 中乗りさん
木曽のおんたけさんは
なんじゃらほい
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ

この、夏でも寒い「おんたけさん」。

私も独立峰には興味があって、
いつか登りたいと思っていた。

その御嶽山が噴火。

山頂付近などに、
250人超の登山客らがいる模様。

安否が心配される。

気象庁のコメント。
「事前に情報を発表できなかったという意味で
予知ができなかった」。

つまりは、こういうことか。
「予知できなかった。
力足らず、申し訳ない」

木曽節のノンビリした旋律と、
大噴火は結びつきにくいが、
日本列島は火山列島でもあることを、
また、思い知らされた。

さて、日経新聞最終面の『私の履歴書』。
今月はジャンクロード・トリシェ。
前欧州中央銀行総裁。

日本との関係の深さを述懐する。

その日本へのコメント。

「日本は急速な高齢化を伴う人口減、
巨額債務の2つの難題を抱える」
日本の根本的な問題点。

「低成長とデフレや低インフレに苦しんだが、
生活水準は高く
低失業率で優れたインフラがある」

そのとおり。

そして、「アベノミクス」に対して。
「私が言うことは1つ、
構造改革という第3の矢が
とにかく重要」

さらに、コラム『大機小機』。
コラムニストの吾妻橋氏が書く。
「2040年に896市区町村が消滅」
大きなショックを与える予測。
そこで地方創生本部が設置された。

人口は今後20年間に1400万人も減少。

コラムニストの主張は、
コンパクトシティ化。

つまり、主要地域ごとに、
数百万人規模の中核都市を形成する。
そこへ周辺部からの人口移動を促す。

基本は、地方の人口減少対策を、
広域ベースで考えること。

モデルは、北欧やシンガポール。
少ない人口が都市部に集中する形態。

「人口減少社会で、
大都市へ人口が集中することは、
都市の規模の経済を
活用する合理的な行動だ」。
だから「地方の保護主義」は、
「日本全体の活力を
失わせるだけだ」。

コンパクトシティ化。

小売サービス業も、
このテーゼの重要性を、
知っておくべきだ。

そしてこれは、
ジャンクロード・トリシェの指摘する
「構造改革」にもつながっている。

自然の猛威に耐えつつ、
人間の賢明さを発揮し続けなければ、
私たちの日本国はやっていけない。

御嶽山の噴火のニュースに触れながら、
改めて自分たちの国を思う。

〈結城義晴〉

2014年09月26日(金曜日)

巨人軍セリーグ3連覇・原辰徳の悲劇的臭いと「ダイエーが消える日」

プロ野球セントラルリーグ。
読売ジャイアンツが優勝を決めた。

3年連続で36回目。
圧倒的に優勝回数が多い。

二番目に多いチームはどこか。

意外にも、中日ドラゴンズが9回。

そして広島東洋カープと、
ヤクルトスワローズが、
それぞれ6回。

阪神タイガースはと見ると、
5回しか優勝していない。

横浜ベイスターズ・大洋ホエールズは、
合わせて2回。

ずいぶんと偏りがある。

セ・リーグで3連覇以上のチームは、
これもジャイアンツしかない。

パシフィックリーグでは、
3連覇以上のチームが過去に4つ。
南海ホークス、
西鉄ライオンズ、
阪急ブレーブス、
西武ライオンズ。

メジャーリーグでは、
5連覇をしたことがあるのが、
名門ヤンキース。
1949年から53年までと、
1960年から64年まで。

日本では、
ジャイアンツの川上哲治9連覇があるし、
西武ライオンズの森祇晶5連覇がある。

原辰徳監督自身、
2007年から2009年まで3連覇し、
ふたたび2012年から今年まで3連覇。
原は通算11年間の監督で、
7回目のリーグ優勝。

名将の部類に入ってきた。

あの東海大相模高校の原辰徳。
原は3番バッターで、
津末英明が4番だった。
ピッチャーは左腕の村中秀人。

監督は辰徳の父親・貢。
故人。

懐かしいなあ。

神奈川県のチームなので、
当時はずいぶんと応援した。

原や津末、村中とは6つ違い。

その彼らがもう56歳。

この後、クライマックスシリーズがあって、
日本シリーズでセパの優勝チームが決着をつけ、
今年のプロ野球は打ち止め。

私はクライマックスシリーズが、
日本のプロ野球のダイナミズムを、
削ぎ落としてしまっていると考えている。

国内での最終段階を盛り上げるのではなく、
アジアへと広げる方向性こそ、
このビジネスの将来展望だと思う。

だから今年の日本プロ野球は、
サッカー・ワールドカップに人気をとられ、
今、アジア大会のメダル・ラッシュで、
目立たない。

だんだんプロ野球も、
国民的スポーツではなくなってきた。

原辰徳がこの後、
4連覇、5連覇しても、
川上哲治や森祇晶ような脚光を、
浴びることはないかもしれない。

川上と森はもとより、
かつての西鉄の三原脩、
南海の鶴岡一人、
阪急の西本幸雄と比べても、
同時の熱狂には近づけない。

私は福岡生まれなので、
よくわかる。

西鉄の三原監督は、
神格化された存在だった。

その時には、
神様・仏様・稲生様も、
怪童・中西太も、
燦然と輝いていた。

選手としては長嶋茂雄や王貞治に、
はるかに及ばず、
監督としても時代の流れの中で、
注目が高くはない。

原辰徳には、
そんな悲劇的な臭いがついて回る。

人間としては、実にいいのだが。

そしてこれは、
小売流通業の経営者にも、
当てはまる。

かつての中内功、
伊藤雅俊、岡田卓也。
北野祐次、堀内寛二。

さらに現役の鈴木敏文、柳井正、
似鳥昭雄、矢野博丈。

いわば創業者の栄誉と脚光は、
特別のものだった。

今週、マスコミが騒ぎ、
ジャーナリストがこだわったのが、
「ダイエーが消える」。

私も取り上げたが、
一般マスコミは騒ぎ過ぎ。

ダイエーのピーク時の売上高は、
1995年2月期の3兆2000億円。
今や、イオンは7兆2000億円。

2.25倍。

それでも中内ダイエーに、
ノスタルジーを感じる。

それは川上哲治の9連覇と、
原辰徳の3連覇の、
時代の違いとシンクロしている。

さて、私は、昨夕から、
千葉県長生郡長南町。

11回目のドクターズ杯の前夜祭。
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マスターは修士、ドクターは博士。

ゴルフのマスターズの、
上を行く上品さを有するコンペを目指す。
だからドクターズ。

及ばずながら、私の命名。

サミット㈱社長の田尻一さんは、
前夜懇親会だけ参加。
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左は伊藤園副社長の本庄周介さん。

そしてカラリ晴れて、
楽しいラウンド。
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伊藤園レディスが開催される名門、
グレートアイランド倶楽部。

栄えある第11回優勝者は、
㈱エレナ会長の中村國昭さん。
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今年5月から、
社長を実弟の浩さんに任せ、
現在は代表取締役会長。

エレナは長崎県・佐賀県に、
スーパーマーケット40店舗、
ダイソー11店、ツタヤ5店を展開する。

このエリアでは断然、強い企業。

今年は55周年でもあり、
中村さんは心も晴れていて、
いい日になった。

〈結城義晴〉

2014年09月25日(木曜日)

CCLの新オフィスと新CI、そして「ダイエーが消える」ことの本質

台風16号改め低気圧。
去った後のフェーン現象。

朝のうちは小雨模様だったが、
午後は蒸し暑い。

そしてまた夕方から、
激しい雨。

愛知県、静岡県など特にひどい。
名古屋駅周辺は、
1時間に30ミリ以上の降雨量。

東日本では、
まだまだ今夜、
雨が激しくなる。

お見舞い申し上げたい。

今日は朝から、
東京・御成門。

東京タワーもちょっと元気がない。
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芝大門センタービル。
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その4階。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱
が、
オフィス移転した。
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ランの花が並ぶ。
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こちらにも。
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コーポレート・アイデンティティも一新。
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変えたというより、
本来のアイデンティティを、
より鮮明にした。

見晴らしが良くて、
快適な職場。
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みんな、きびきびと動いている。
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左手に会議室。
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入口の脇にも、
シースルーの会議室。
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右手窓側に大きな緑の傘。
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そしてソファ。
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窓側コーナーには、
座りテーブル。
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遊び心も満点。
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こんな部屋もある。
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一番奥のスペース。
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仮眠できる?
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神棚も設けられた。
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私の著書も並べてくれた。

代表取締役社長の米倉裕之さんと、
二人で写真。
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私は非常勤の取締役で、
1カ月に一度ほどしか訪れないが、
これからはちょくちょく来たくなった。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱。

略称CCL。

ID-POS・FSPのパイオニア。
パイオニアにとどまらず、
イノベーションを起こし続ける。

それによって社会貢献する。
大いに期待してください。

さて、ニュースは、これでもちきり。
「ダイエー」消える。

日経新聞は一面、
総合面、企業面で取り上げた。

イオンがダイエーを、
2015年1月に完全子会社にする。

その理由。
イオン社長の岡田元也さんの考え。
「ドラスチックな改革をやる時は
上場企業であることは難しい」。

つまりダイエーを消して、
イオン全体のドラスティックな改革の起爆剤にする。

さらに2018年度くらいに、
「ダイエー」の店舗名を廃止。

新しいバナーにする。

その理由。
岡田社長のコメント。
「Eコマースとの戦いではブランディングが重要だ。
多数の店舗ブランドに分かれていることが不利になる。
イオングループ全体の屋号を整理する段階になった。
その結果、ダイエーの屋号はなくなる」

オムニチャネル戦略を打ち出すイオン。
これはEコマースとの闘いでもある。

そのとき、ブランドの統一が必須となる。
それこそオムニ〈すべての〉チャネル統合だからだ。

11月26日に、
ダイエーの臨時株主総会が開催され、
株主の承認を得て、
12月26日、上場廃止。

年が明けた1月1日、
イオンは株式交換方式で、
ダイエーを完全子会社にする。

交換比率はダイエー株1株が、
イオン株0.115株となる。

ダイエーは全国に約280店を展開していて、
そのうち「ダイエー」の店名の店舗は約200。
そのダイエー・バナーを廃止したうえで、
2019年2月期末までに、
「イオンフードスタイルストア」や
「イオングランドジェネレーションストア」などに
変える。

この際、閉店はほとんど発生させず、
ほぼ全店が業態転換や改装の対象となる。

現ダイエーの組織は、
配置転換などで1400人から700人に半減。
コスト負担を減らす。

特に北海道と九州では、
それぞれイオン北海道、イオン九州と、
マックスバリュ北海道、マックスバリュ九州に、
店舗群を移管して、
そちらはそちらで地域シェアを高める。

まあ、当然の政策。

首都圏、関西圏の総合スーパー業態は、
イオンリテールに移管され、
現在のダイエーの組織は、
食品スーパーマーケットの運営会社として存続。

イオンはダイエーを、
「食品の専門家集団」と見ている。

首都圏と関西圏の都市型店舗群も、
スーパーマーケットは、
現ダイエー組織が運営する。

つまり、現ダイエーは、
都市型食品店舗の中核子会社の位置づけ。

イギリスのテスコが、
都市型フォーマットを「テスコ・メトロ」と称しているが、
そんなポジショニングの企業となる。

だからイオンの都市型中小型店も、
ダイエーに集約される。

そのうえで、18年度には、
現ダイエーを売上高5000億円、
営業利益150億円の企業とする。

都市型店舗に新しい物件は少ない。
現ダイエーは老朽化した店舗を改装し、
食品の新フォーマットに転換させる機能を強める。

だから都市近郊のローカルチェーンも、
うかうかしていられない。

都市型店舗は、
「適正面積論」など、
振り回している場合ではなくなる。

記者会見での岡田元也さんのコメント。
「スーパー業界は大半が古いまま残り、
今の消費者の嗜好に合わない」

「総合スーパー、食品スーパーの大半が
今の消費者の志向に合っていない」

私は、こう捉える。
総合スーパーや食品スーパーの、
業態発想のままの店舗群が、
今の消費マーケットに合っていない。
だから新しいフォーマットを、
創造しなければならない。
フォーマットとは、
業態の分化したものだ。

岡田さんは続ける。
「若年層、高齢者にも
支持してもらえるような店舗の形に
根本的に変える」

新しい時代が、
やって来ている。

そして新フォーマットのなかの大部分が、
ID-POSとFSPを駆使する店舗になるだろう。

〈結城義晴〉

2014年09月24日(水曜日)

「愛の渥美俊一論」と丹羽宇一郎「経団連企業献金再開」批判

台風16号が低気圧に変わった。
それでも雨模様。

午後から、東京・虎ノ門。
日本チェーンストア協会へ。
会議室には歴代会長の写真。
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初代会長は中内功さん
(当時、主婦の店ダイエー社長)、
二代会長は岡田卓也さん
(同ジャスコ社長)、
三代会長は伊藤雅俊さん
(同イトーヨーカ堂社長)。

私の言葉でいえば、
皆さん「化け物級」。

中内さんと故渥美俊一先生が中心となって、
日本チェーンストア協会をつくって、
中内さんは最初の年の1967年に会長に就任。
それから9年間、この産業をリードした。

その間、1972年に、
ダイエーが三越の売上高を追い抜き、
日本最大の小売業となって、
チェーンストアの時代がやってくる。

次の岡田さんから、
2年ごとに会長職が交替する。
つまり協会が世間に認知され、
さらに発展するという時期に入る。
岡田さんの会長任期は1976年~1978年。

そして伊藤さんは、1978年~1980年。

中内さんはその後も、
1993年~1994年と、
1998年~1999年に、
都合三度、会長に就任して、
商業の産業化、近代化に、
多大な貢献を果たした。

二度目の会長就任の前の1991年、
日本経済団体連合会の副会長に就任。
それまで経団連の会長副会長は、
製造業や金融業などによって占められていた。

初めて小売流通業・サービス業から、
副会長が誕生した。

その中内さんのダイエーが、
イオンの完全子会社となる。

夕方からその記者会見が開かれた。

イオンの2014年2月期営業収益は、
6兆3951億円

イオングループの中で、
総合スーパー事業のイオンリテールは、
年商2兆1401億円。

ダイエーは8136億円。

合わせると単純計算で、
7兆2071億円。

1995年2月期に、
ダイエーが3兆2000億円を記録して、
当時の最大規模になったが、
それがこのたび2.25倍になる。

そんな化け物級の皆さんの視線を感じつつ、
日本チェーンストア協会の会議室を借りて、
私の特別講義。
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テーマは、
「マネジメントの現代化」。

内容は「愛の渥美俊一論」だが、
基本ストーリーは、
テーゼ・アンチテーゼ、
そしてジンテーゼの話。
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こういった小さな研究会でも、
つい力が入って、
数百人の前での講演のようになる。

講義しながら、どうしても、
左手の歴代会長の写真が目に入る。

この場に来るだけでいつも、
敬虔な気持ちになるが、
それも手伝って、
「数百人の前での講演」になってしまう。

ご清聴を感謝したい。

最後に、
商業経営問題研究会メンバーと写真。
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この会の英語名は、
リテール・マネジメント・ラーニング・サークル。
Retail Management Learning Circle。
RMLCと略す。

故杉山昭次郎先生を囲む杉山ゼミから始まった。
その後、故磯見精祐さんが代表となって、
研究会は充実しつつ継続された。

お二人が亡くなられて、
高木和成さん(左)が代表世話人、
結城義晴が座長となって、
研究会は続けられている。

この間、2011年10月には、
商業経営問題研究会が著者となって、
『小売業界ハンドブック』が発刊された。
結城義晴編著。
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さて、日経Web刊の『経営者ブログ』。
丹羽宇一郎さんが、
隔週水曜日に書く。
伊藤忠商事前会長にして、前中国大使。

タイトルは、
「経団連の政治献金再開には
賛成できない」。

9月11日、経団連は、
「政治との連携強化に関する見解」を発表。

政治献金への関与を再開する方針を、
5年ぶりに正式決定。

丹羽さんは言う。
「私としては、
経団連の呼びかけによる企業献金の再開には、
一般国民の立場に立てば
素直に賛成はできません」。

「そもそも経済界は
あまり政治に頼るべきではありません。
基本はあくまで経済合理性であり、
企業おのおのの力で競争力をつけるべきです」。

勇気ある発言、
まったく同感。

「すでに政党交付金という制度の下で
政党は透明度の高い政治資金を
まかなっているのだから、
支持する政党に献金したいなら、
別に企業献金という形ではなく
個人献金すればいいだけの話です」。

1993年、ゼネコンがらみの政財癒着が発覚。
「ゼネコン汚職」と呼ばれた。

この事件がきっかけとなって、
業界ごとに献金額を割り当てる
「あっせん」が廃止された。

翌年の1994年、
企業や労組などからの政治献金を制限し、
その代わりに政党交付金を税金から割り当て、
透明性の高い政治体制を目指した。

政党交付金制度は今も続いている。
この税金負担の交付金を残したまま、
経団連が企業献金を再開する。

政党は「二重取り」。
国民は「二重支払い」。

丹羽さんは手厳しい。
「今の経団連の動きには
国民視点というものが欠けているように映ります」

丹羽さんの視点は変わらない。
「政治に近づきすぎると
企業は競争力を失う」。

「激しくなるグローバル競争のなかで、
献金よりやるべきこと、カネを使うべきことは
いくらでもあるはずです」

中内さんが経団連副会長だったら、
どう判断し、どんな発言をしただろう。

正義感の塊のような中内さん、
きっと国民視点、消費者視点を強く訴えて、
「二重取り・二重支払い」の企業政治献金に、
反論したに違いない。

〈結城義晴〉

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