結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年10月29日(木曜日)

国分・丸紅業務提携合意とハロウィン・ブレイク5つの理由

今日は第13回ドクターズ杯。
北は北海道、南は九州から、
選び抜かれたプレーヤーが集まった。

それぞれがそれぞれの技量を発揮して、
素晴らしいラウンドぶりだった。

伊藤園が運営するグレートアイランド倶楽部の、
コースコンディションも抜群。

11月13日~15日まで、
伊藤園レディストーナメントが開催される。
その2週間前ということもあって、
プロの試合並みのメンテナンス。

今日はバックティから、
それも一番奥のティ・ポジションでラウンドした。

優勝は九州の㈱エレナ会長の中村圀昭さん。
79で回って、ダントツの6アンダー。

おめでとうございます。

私は個人的には、自分のことより、
前原章宏さんの復活が嬉しかった。
㈱とりせん会長。

昨夜は鈴木達郎さんと激論した。
北海道の㈱ダイイチ社長。

そして意見はほぼ一致。

9月決算のダイイチの成績は、
上々の模様。

こちらも、おめでとうございます。

さて、国分㈱と丸紅㈱が、
業務提携に合意した。
国分は食品卸売業第3位、
丸紅は総合商社第2位。

昨年12月に包括的提携を発表して、
それがいよいよ合意。

昨年12月6日のこのブログで取り上げた。
「国分と丸紅、包括的提携の意味合いと
ふたりの國分さん」

私は国分をこう表現した。
「何色にも染まらない、高根の花」
取引先は国内メーカー1万社、
小売業3万5000社。
2014年12月期連結決算で、
売上高は1兆6034億円。

その国分が㈱ナックスナカムラ(大阪市)に、
51%を出資して傘下に入れる。
同社は丸紅の子会社の冷凍食品卸。

さらに㈱山星屋(大阪市)にも20%を出資する。
こちらも丸紅の子会社の菓子卸。

一方の丸紅は、
国分首都圏㈱に20%を出資し、連携する。
同社は国分の首都圏の中核子会社。

来年の2016年2月末までに、
相互出資は完了。

今後は冷凍・冷蔵設備の共同利用、
配送の共通化、
情報システムの共通化などが、
検討され、連携は進む。

1962年に刊行された『流通革命』
林周二著。

その先見性に驚かされるところもあるし、
いささか疑問を抱かざるを得ない部分もある。

食品卸売業の世界は、
規模にしてトップの三菱食品は三菱商事系、
第2位の日本アクセスは伊藤忠商事系。
そして、インディペンデントの国分が第3位。

その国分が丸紅と提携する。

国分はかつて、
豊田通商や三井物産と、
提携関係にあった。

つまり、三菱商事、伊藤忠商事を除く商社と、
相互に連携を図ってきた。

林周二は書く。
「『流通革命』 とは本質的に
チャネルの生産性向上に関す る
『経路革命』に他ならない」

そしてここから、
垂直統合や水平統合が進む。

総合商社という金融資本が、
食品卸売業を水平統合することは、
林の先見性を示しているとも考えられる。

私は、300年の歴史を超えた国分が、
あくまでインディペンデントな存在でありつつ、
総合商社と対等な関係を結ぶことは、
むしろ国分のレーゾンデートルだろうとみている。

第12代國分勘兵衛さん。
現在の国分㈱の会長兼社長。

そして國分文也さん、
丸紅㈱が設立されてから11代目の社長。

全く偶然にも、
同じ國分姓を名乗る二人の國分さんが、
この提携のカギを握る。

さて今週土曜日はハロウィン。

「ハロウィーンが日本で大ブレイクのナゼ?」
YOMIURI ONLINEの後藤裕子さんが書く。

本来は、ヨーロッパ発祥のお祭り。
収穫祭の日、お化けに 扮 した子どもたちが
「お菓子をくれないと、いたずらするぞ」と、
近所の家々をまわってお菓子をねだる。

しかし日本では、
顔に血糊を塗ったゾンビや魔女、
アニメのキャラクターに扮した若者が
繁華街に繰り出す。

その経済効果を日本記念日協会が推計。
2010年には380億円だった。
2014年に1100億円で、
4年間で約3倍。

今年の見込みは1220億円。
バレンタインデー市場が1080億円だから、
それを抜いたとマスコミも大騒ぎ。

なぜか。

後藤記者は様々な仕掛け人に取材。
その論旨を要約すると、
第1に、そもそも「日本人」は
「“イベント”や“流行”に弱い」

第2にハロウィンが日本に広まった理由は、
「まさに“仮装”にある」
つまり「コスプレ」
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「コスプレ」は「コスチューム・プレイ」の略、
和製英語。
しかし英語でもcosplayで使われる。

「コスプレは、
“オタク”たちが築き上げたオタク文化だ。
一般人はコスプレに興味があっても、
なかなか境界線を超えられなかった。
ところがハロウィーンイベントのおかげで、
コスプレはオタク文化から解放され、
みんなで正々堂々と楽しめる娯楽になった」
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第3に、ハロウィンには、
「自分のために
仮装グッズを選ぶ楽しさがある」
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クリスマスもバレンタインも、
「恋人や家族など“誰か”に
プレゼントを渡すイベントだ」

ハロウィンは、「自分」の主張。
ギフトでも「自分へのプレゼント」などという、
甘ったるい言い方があるが、
それに近い感覚。

そして第4に、SNSの普及が、
ハロウィン・ブレイクに一役買っている。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス。

「SNSで『リア充』をアピールしないと、
落ち着かないという人も多い」

「リア充」とは「日常生活の充実ぶり」のこと。

ハロウィンの派手なグッズ、
かわいいお菓子。
被写体にぴったり。

普段はできない仮装姿も、
SNSに投稿できる。

そしてついでに第5に、
AKB48『ハロウィーン・ナイト』という新曲。
それが今年のブレイクの引き金になった。

後藤記者の結論。
「ハロウィーンは、
元々日本にあったコスプレ文化をうまく取り入れ、
子どもがお菓子をもらうために近所をまわる
“ご近所コミュニケーション”から、
大規模なパレードや仮装パーティで盛り上がる
“秋祭り”へと変貌を遂げた」

つまり「仮装を楽しむお祭り」

だから日本中の店が、
「仮装を楽しむお祭り」に参加しよう。

今日と明日、明後日。
まだ間にあう。

そこんとこ、よろしく。

〈結城義晴〉


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