結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年11月27日(金曜日)

日経調査・総合企業ランキング2015のセブンとファストリ

今日は朝から、
休みなく東京・御成門。

東京タワーが美しい。
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秋の日や影を濃くせし人も木も
〈朝日俳壇より 西宮市・竹田賢治〉

右手には愛宕ヒルズ。
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しかし、もうすっかり冬です。

芝大門センタービル。
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その4階にTRUE DATAのロゴ。
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Customer Communications, Ltd.
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略してCCL。

ID-POSのビッグデータを活用した、
日本最高のマーケティング機能をもつ。

小売業向けとメーカー向けの分析ツールを、
それぞれ三つずつ開発している。

小売業向けは、
Shopping Scan
商品ごと、店舗ごとの購買行動がわかる。
Map Scan
購買行動が地図上で見える。
Customer Scan
購買者の全ての行動がわかる。

メーカー向け分析ツールは、
Eagle Eye
より深く顧客を知りたいユーザーに。
Dolphin Eye
「いま、何が売れているのか」を簡単に把握。
Ure Compass、通称ウレコン
より安く、気軽に使いたいユーザーに。

ウレコンは現在も、
無料公開情報だ。

世界に羽ばたこう。
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外は秋の光にあふれている。
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その快適なオフィス。
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みんな、淡々と仕事にまい進。
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今日は恒例の取締役会。

私はもう8年も非常勤取締役を務め、
考えてみると一番古株。

ていねいな報告と活発な議論。

その後、これも恒例のランチミーティング。
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右からCCL特別顧問の川崎清さん、
CCL相談役で㈱プラネット会長の玉生弘昌さん、
CCL取締役でプラネット常務の松本俊男さん。

玉生さんには、
月刊『商人舎』12月号で、
原稿を執筆していただいた。

すごく、いい。

楽しみにしておいてください。

さて日経新聞の調査NICES。
総合企業ランキング2015年度版、
一面で報告された。

その第1位が目出度く、
セブン&アイ・ホールディングス。

「独自の製品やサービスで高シェアを確保し、
成長を続ける企業が高評価を得た」

この調査は4項目で点数がつけられる。
①時価総額の増減など「投資家」
②認知度など「消費者・社会」
③多様な人材活用など「従業員」
④成長性をみる「潜在力」

セブン&アイは2年ぶりの首位返り咲きだが、
小売業がトップというのは実にいい。

「プライベートブランド商品で消費者の支持を得て、
積極的な出店で収益を伸ばしている」
とはいってもこれはセブン-イレブンのこと。

他のグループ企業にも頑張ってもらって、
この評価を続けてほしい。

日本社会に、
士農工商の序列意識は、
まだまだ、ある。

それを払しょくして、
正しい社会的評価をもらう。

これは商業の現代化の目的の一つでもある。

第2位は味の素、
第3位は村田製作所、
第4位が東レ、
そして第5位にファーストリテイリング。

トップ5に小売業が2社、
消費産業は、
食品の味の素と繊維の東レを入れて4社。

素晴らしい。

ちょっと古いけれど、
重厚長大産業時代から、
軽薄短小産業時代へ。

第6位はNTTドコモ、
第7位、KDDI。
そして第8位が花王、
第9位TOTO、
第10位に三菱商事。

CCLもいつのことか、
このあたりに入る会社に、
変貌を遂げてもらいたいものだ。

小売業ではこの後に、
第34位ローソン、
第35位イオン。

第80位に良品計画、
第94位にニトリホールディングス。

スーパーマーケットもドラッグストアも、
100位に入ってきてほしいものだ。

一方、このNICES調査の4項目の中で、
従業員ランキングと消費者・社会ランキングは重要。

前者の「従業員ランキング」は、
米国Fortuneの「働きがいのある企業100」と似ている。

有給休暇の消化率や育児介護の取得状況、
人材活用などをもとに、従業員にとって、
働きやすい企業かどうかを評価。

1位  NTTドコモ
2 位 ソニー
3 位 日産自動車
4位  NTT
5 位 三菱商事
6 位 住友化学
7 位 武田薬品工業
8 位 日立製作所
9 位 セブン&アイ・ホールディングス
9 位 リコー
9 位 SCSK

セブン&アイが第9位にランクされているが、
こちらになると製造業の評価が高い。

これは商業現代化の最大課題の一つ。

小売業、サービス業は、
15位に三越伊勢丹ホールディングス、
30位にオリエンタルランド、
42位に丸井グループ、
76位にイオン、
そして97位に高島屋。

もう一つ、「消費者・社会ランキング」。

1位 セブン&アイ・ホールディングス
2位 ファーストリテイリング

小売業がワンツー・フィニッシュ。

3位 三井住友フィナンシャルグループ
4 位 国際石油開発帝石
5位  NTTドコモ
6 位 東日本旅客鉄道
7 位 トヨタ自動車
8 位 花王
8 位 ヤフー
8 位 東海旅客鉄道

やはり小売業関連は、
16位 イオン
17位 ローソン
21位 イオンモール
44位 ニトリホールディングス
66位 ファミリーマート
88位 イオンフィナンシャルサービス

ただし、この評価は、4項目のうち、
「投資家」「消費者・社会」「従業員」の3側面については、
日本経済新聞社の編集委員ら58人が、
各指標の重要度について評価し、
その結果をもとに、ウエートを決定。
「潜在力」については3指標を均等に評価。

つまり日経的視点が極めて強いということ。

その意味では、
Fortuneの客観性には、
まったくかなわないけれど、
小売業・サービス業の地位が、
正当に評価されつつ上がっていくことは、
喜ばしい。

もちろん、最大の評価は、
日本国民という物言わぬ顧客たちが、
下してくれるのだけれど。

コスモスの白は無口に生まれけり
〈朝日俳壇 熊本市・坂崎善門〉

〈結城義晴〉


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