結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年02月21日(木曜日)

大久保恒夫出版記念パーティーと大高愛一郎の「善き習慣」

久しぶりに「ほぼ日」の巻頭言。
糸井重里の「今日のダーリン」

「努力できることが才能である」
「天才とは1%のひらめきと99%の努力」

「あんまり言われるものだから、
ひとつの普遍的な法則として
信じられかけています」

ここで糸井流の反発。
「努力というと、どうしても
“苦労”とか”つらい”という
イメージがつきまとうのですが、
苦しそうでもつらそうにでもなさそうに、
やるべきことをやっている人も
いるように思います」

それから糸井の真骨頂。
「精神や身体にかかっている
負荷は同じだとしても、
わざわざ”苦しいことつらいこと”
みたいに表さなくてもいいんじゃないの、
と、ぼくは考えています」

大賛成。

「努力は尊いという
信仰みたいになっちゃうと、
苦しいから価値がある
みたいなことにもなりがちです」

そうそう。

「苦しいから価値がある」ではなくて、
「価値があるものを生み出すから、
価値がある」

こんなに努力しているんだ、
と見せつけるような言い回しは多い。

そんなスタンドプレーのアピールこそ、
卑しい。

そこで糸井の提案。
「1%のひらめきを支える99%」を、
「努力」と言わない。

“善き習慣”と名付けたら
いいのではないかと思うんですよ」

「つらいとか苦しいとか
ことさらに言うのでなく、
ある毅然とした緊張感を持って
やることをやっている、
ということこそが、
“善き習慣”というものであります」

そして、善き習慣は、
善き精神から生まれる。

「これは思うんですけどさ、
努力より強いです、たぶん」

「愚痴を言ったり、
文句を垂れたりしながらも、
毎朝顔を洗うように
続けていることこそが
“1%のひらめきを支える
99%の土台”でしょう」

「そして、これは、
たのしくだって、
できそうですよね」

善き習慣。
善き心。

これです。

さて今日は朝から、
イオンリテール㈱の吉田元さんが来社。
人材育成グループマネージャー。IMG_36739

両サイドはイオンコンパス㈱のお二人。
細川みゆきさん(右)と吉井美佑さん。
IMG_36759
今年7月のアメリカ研修の打ち合わせ。
最新の情報を交換して、
より良い研修にします。

ありがとう。

夕方、大久保恒夫さん来社。
㈱リテイルサイエンス社長。
IMG_36769
大久保さんの近著。
ビジネス社刊『AI流通革命3.0』
books_kakuai
この本の出版記念パーティーを開催する。

日程が決まった。
4月4日木曜日の17時~20時。

東京・白金台の八芳園。

大まかな当日のスケジュール。

第1部は大久保さんの講演、
それからゲストとの対談など。

第2部が「AI流通革命3.0研究会」の発足。
ここでは先進企業の事例発表がある。

そして第3部が懇親会。

AI流通革命研究会事務局は村木明子さん。
㈱リテイルサイエンスのマネージャー。

私もいろいろと意見を言ったが、
詳細が決まったら事務局から発表される。

楽しみな出版記念パーティーと研究会だ。

大久保さんの来訪を挟んで、
大高愛一郎さんも来訪。
IMG_36849
2008年2月、私は商人舎を発足させ、
それからコーネル・ジャパンをつくった。
私が副学長で、大高さんは事務局長。
わがパートナーにして同志。

その年の5月には、
増井德太郎さんとも一緒に、
ラスベガスに行って、
コーネル大学の教授陣と打ち合わせ。

増井さんは当時、
日本セルフ・サービス協会会長、
㈱紀ノ国屋社長だった。

コーネル大学からは、
エドワード・マクラフリン教授と、
ウィリアム・ドレイク教授(左)。DSCN0982-2
もう、11年前になる。
懐かしい。

私のつくったカリキュラムが、
コーネルの教授陣から評価され、
了承された。

そしてジャパンの履修生たちに、
コーネル修了証を発行してもらうことが、
正式に決まった。
私はそのことにこだわった。DSCN0990-3
大高さんはずっと私を支えてくれた。
2018年5月7日のブログ
にある。

大高さんに会うたびに、
その時のことを思い出す。

愛一郎さんの父上は、
ヨークベニマル社長の故大高善二郎さん。
日本のスーパーマーケットは、
ある種の踊り場にあった。

大高善二郎さんはいつも、
高い志を持って、
次の時代を見ていた。

「これまで私たちの国は、
トヨタやソニーによって
食わせてもらってきた。
これからは私たちが
国を食わせなければいけない」

私は、善二郎さんから、
たくさんのことを教わった。

「われわれのコストダウンの努力を、
率直に価格に反映させる。
その結果、去年の今月と比べて、
同じ商品を同じ量、買っていただいて、
1カ月に1万円分、お客様に還元できたら、
それがこの地域のお客様全員に、
1万円のベースアップをしたことになる」

この考え方はもちろん、
ヨークベニマルに引き継がれているが、
不思議なことに現在、イオンに近い。

ああ。

大高愛一郎さんはコーネル大学で、
Master of Management in Hospitalityを修了。
日本では「ホテルスクール」と呼ばれる。

あの星野リゾートの星野佳路さんと同窓。

その後、帰国して、
いくつかの会社で経験を積み、
現在はセブン&アイ・ホールディングスで、
デジタル戦略を担当。

そしてこの3月1日に転職する。

今年53歳にして、全くの新天地に臨む。
その心意気や、良し。IMG_61619
もちろん善き精神に、
善き習慣が宿っている。
心配ない。

健闘を祈りたい。

〈結城義晴〉


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2019年2月
« 1月 3月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.