結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年02月28日(木曜日)

「てっちゃん店長」の「52週のPDCA」と糸井重里の「困ったこと」

2019年2月の最後の日。

受験シーズン。
㈱商人舎編集スタッフの鈴木綾子さん。
長男が高校受験して見事、合格。

おめでとう。

一方、ベトナムの首都ハノイ。
二度目の米朝首脳会談。

合意に至らなかった。
トランプ2019-2-28
当初は日本時間午後4時から、
合意文書の署名式を予定していた。

しかしドナルド・トランプ大統領が、
記者会見を開いて、質問に答えるだけ。

ワーキングランチは見送られ、
午後3時半頃に金正恩委員長は、
ホテルを後にした。

全面非核化に対しては、
金正恩が譲歩せず、
経済制裁の全面解除に対しては、
トランプがノーと言った。

一度目の会談の前の段階に逆戻り。

昨日、このブログで書いたが、
どちらも孔子の説いた「仁」に至らず、
知者でもなく、仁者でもなかった。

朝鮮半島の不安要素が拭えない。

その影響で韓国では、
サムソン電子や現代自動車、
そして小売業のイーマートまで、
株価を下げた。

ああ。商人舎1月号。
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さて、商人舎流通Supernews。
編集スタッフと外部ライターが、
毎日毎日、丁寧に、気持ちを込めて、
流通業のニュースを整理し、
執筆してくれている。

私も毎日毎日、それをチェックし、
書き直し、書き加え、
時に評論【結城義晴の述懐】を書く。
スーパーニュース

その1月商業動態統計|
商業販売額0.7%減/卸売業1.3%減・小売業0.6%増

経済産業省の調査。shou_20190228_01
業態別に前年比の増減順に整理すると、
ドラッグストア +5.3%(5320億円)
コンビニエンスストア +2.6%(9564億円)
家電大型専門店 +0.9%(3857億円)
スーパー▲2.0%(1兆0942億円)
ホームセンター▲2.2%(2363億円)
百貨店▲4.9%(5380億円)

ここでいう「スーパー」は、
総合スーパーと食料品スーパー。
出来ればきちんと業態別に、
区分してほしいところだ。

その「スーパー」の二大部門前年比。
飲食料品が1.5%減、衣料品は5.6%減。

ドラッグストアが絶好調で、
ホームセンターは不調。
だからホームセンターもどんどん、
食品を取り込んでいくに違いない。

コンビニはまあまあ。
百貨店は外国人購買効果が薄れてきた。

2月末決算の企業は、
今日が2018年度の最後の日。

ブログ「てっちゃんの店長日記」
「楽しくなければスーパーじゃない」
これがサブタイトル。

㈱かましん店長の大越鉄夫さんが、
毎日更新する、優れもののブログ。
てっちゃん
第5回商人舎ミドルマネジメント研修会。
2014年7月に開催。

大越鉄夫さんはS級を獲得した。

その後、私は宇都宮に行って、
大越さんを取材した。
20140725070025

今日の店長日記のタイトルは、
「最後の52週」

「私の52週の取り組みも
本日が最終日となる。
明日からは、また新たな年度として
第1週からのスタートとなる」

鈴木哲男先生の52週MDを、
まる9年実践してきた。

その鈴木さんの最新刊は『流通RE戦略』
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第3章の§3が、
52週マーチャンダイジング
―最新「52週MD」のStrategy&Technology

大越鉄夫店長の52週MDへの述懐。

最初の年は、
「一年間が本当に長かった」

「“もう、やめよう”
何度、そう思ったことか(笑)。
しかしその都度思い直してきた」

「そしてその一年の継続が、
大きな力と自信になっている」

これです。

1年52週、歯を食いしばって継続する。
そして次の年度にはまた第1週から、
同じ月日が繰り返し訪れる。

「52週後にその意味を知るのである」

2年目からは、
一度経験したことを再び繰り返す。

「前回の残した反省書が大きな武器になる」

大越店長は「際物」のメリットを強調する。
「際物を同じ場所で間違いなく展開できる」
「際物ほど昨年データが有効に活かされる」

担当者が変わっても、
店長が変わっても、
展開方法は昨年と大きな差がなく、
さらに今年の工夫を加えることができる。

そのうえ、大越さんが評価するのが、
52週を取り組んだ経験からくる
「販売技術の向上」

「反省として残したことによる
経験値は大きい」

つまり「52週」のPDCAを回す。
Plan⇒Do⇒Check⇒Action。
計画、実行、評価検証(大越流「反省」)、
そして改善実行。

「そして今年で10年目。
9年の経験値は大きい」

「52週の取り組みも、
10年を経験して終了となる」

今年が楽しみだし、
必ず成果を上げるだろう。

そこで「ほぼ日」の糸井重里さん。
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「困ったこと」の考察。

「なにか困ったことがあって、
それをどうしたら直せるかを考える。
そういう場合、たいてい、
答えは似てしまうものだ」

ここでたとえ話。

「窓のガラスが割れました」

「ひびが入っただけなら、
透明テープを張りましょう。
砕けてしまったのなら、
新しいガラスを入れましょう。
ガラスはどこかからもらいましょうか、
買いましょうか。
どの店で買いますか、
予算はどうやってつくりましょう」

「どういう知恵者が集まっても、
たぶんこんなことになる」

「直すということは、
元に戻すということだから、
周囲の確認を取りながら進行することも
大事であろう」

「窓ガラスが割れたというのは、
“困ったこと”である、と」
いとい

しかし糸井は、「困ったこと」と考えない。

「そのことを解決するためには、
実は、別のやり方もある」

「窓ガラスが割れたからといって、
ほんとうは、
“直す=元に戻す”だけが、
方法ではないのである」

重要なのは、
「だれでも考えつくことが、
まだいくらでもあるのだ」

第1に「割れたままにしておく」
「そういうふうにしているものごとは、
世の中にいくらでもあるはずだ」

第2に「ポリ袋などを張る」
という方法だってある。

第3に「すべての窓ガラスをこれを機会に
総取り替えしてしまうことだってある」

第4に極端に言っていいなら、
「建物を取り壊すのも方法である」

第5に「だれかが窓ガラスの割れたところに
背中をつけて、ずっと立ち尽くしている
ということだって、できる」

「バカバカしいと思うかもしれないけれど、
“困ったこと”があって、
それを直すという考え方は、
実は、たくさんある考え方のうちの
ひとつなのである」

そこでもうひとつのたとえ話。
糸井さん、本当はこちらを言いたかった。
「学校に行きたくなくなった
こどもがいたとする」

「それを”困ったこと”として
直そうとするなら、
方法はみんな似てくるし、
解決のビジョンも似てくる」

「やめようか」や「転校しようか」も、
「選択肢にあったら、解決への道は、
まったくちがってくるだろう」

「世の中のいろんな場面で、
頭のいい人たちが集まって、
“困ったこと”をどう直すかばかりを
考えている」

結論。
「”窓ガラスが割れた”も
“困ったこと”とはかぎらない。
そこまで戻って考えてみたら、
どうなんだろうねと思う」

52週の1週ごとのPlanもDoもActionも、
「困ったこと」では全然ない。

お客様に喜んでもらうためのことだ。

ドラッグストアが好調で、
「スーパー」や百貨店が不調。

不調組は「困ったこと」と考えていないか。

ドナルド・トランプも金正恩も、
「困ったこと」と考えては、
いけないんだろうね。

二月が、逃げていく。

〈結城義晴〉


4 件のコメント

  • 結城先生、お久しぶりです。
    52週MDへの取り組みも今年で10年目。そして最後の取り組み。
    初年度、2年目と一年を計画して、自分なりによく継続できたという嬉しさがありましたが、今ではそれがルーティン業務。そして自分なりにルーティン業務として当たり前にこなせるようになったことが大きな武器となって自分を支えてくれました。
    継続することが如何に人を成長させてくれるのか、この取り組みによって自分自身が大いに思い知らされた格好となりました。

  • 困ったこと→お客様に喜んでもらうこと。
    本当に、そうだ!納得です。

  • 大越さん、ご投稿感謝。

    徹底とは、詳細に、厳密に、継続すること。

    しかしその前進はほんのちょっとずつ、
    1ミリずつでいいのだと思います。
    私も毎日、そう考えつつ、
    1ミリずつ前に進んでいます。

  • 金子美緒さん、ありがとうございます。
    「困ったこと」を「直す」「元に戻す」では、
    応えはみんな同じになってしまいます。

    お客様に喜んでもらうことを喜ぶ。
    そうすると、様々なことが考えられます。
    ありがとうございます。

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