結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年08月05日(水曜日)

藩単位の「ローカルチェーン天国」とPCR検査の「もぐらたたき」

藤井聡太棋聖。
18歳。
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第61期王位戦第3局。
47歳の木村一基王位に挑戦。
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会場は神戸の有馬温泉「中の坊瑞苑」。
昨日から始まった2日制のタイトル戦。

矢倉戦からじりじりとした闘いになり、
終盤は終始、藤井が攻め続けた。

木村も我慢の受けを連発して、
途中、一瞬、逆転したかに見えたが、
最後は藤井が冷静に読み切って、
いわば快勝。

しかし勝利後の藤井のコメント。
「寄せにいったところで誤算があり、
その後、負けにしてしまったかもしれない。
厳しかったです」

さらに第4局に向けてのコメントも謙虚だ。
「ここまでの将棋の内容を反省し、
いい将棋を指したいです」

藤井聡太はいつも己を見ている。
最悪を覚悟しつつ、
最善を目指している。

今日は深夜まで原稿書き。
疲れ切って、帰り道の公園。IMG_81920

滑り台の前で自撮り。
今日もアロハです。IMG_82040
さて、
COVID-19新規感染者。
わが神奈川で81人。
東京で263人、大阪で196人。
愛知147人、福岡123人。

日本全国で1351人。

気を緩めてはいけない。
「慣れが一番怖い!」
いつも、ずっと、
謙虚な心構えで。

と、感染者数ばかり書いているが、
今日、新規感染者ゼロだった県が、
全国に9つある。

東北の3県。
青森、秋田、山形。

北陸の2県、
新潟、石川。

山陰の2県、
島根、鳥取。

そして四国の2県。
愛媛と高知。

人口は少ない県だが、
いいところばかりだ。

ちなみに私は、
全都道府県を訪れている。

㈱商業界に入社したのが1977年。

その翌年に全国ローカルチェーンの、
新店取材特集を企画して、
自分一人で全国を回った。

もちろん自分一人で、
店長や地区長にインタビューし、
現場の写真を撮り、
原稿を書いた。

1日に2店、3店も取材した。

その後も食品商業の編集長になってから、
同じような特集企画をつくって、
今度は編集部員を派遣して、
取材・執筆をさせた。

一部は編集長自ら取材、執筆した。

だから全国を訪れた。
全県のローカルチェーンを知っている。

先のCOVID-19新規感染者ゼロの県。

北から、青森ならば、
ユニバースと紅屋商事、マエダ。
秋田は伊徳とタカヤナギ。
山形はヤマザワやおーばん。

新潟は原信、ナルス、
清水フードセンター、
ウオロクなどなど。

石川は金沢中心部のマルエーと、
東京ストアー、ニュー三九、
能登のどんたく。

鳥取は丸合、
島根は原徳チェーン。

愛媛はフジとセブンスター、
高知はサニーマートと、
サンシャインチェーン。

今でも元気いっぱいの企業もあれば、
倒産したり買収されたりした企業もある。

なつかしい。

私は半ば茶化して言っていた。
「日本はローカルチェーン天国だ」

そのローカルチェーンが生まれたのは、
テレビの「ケンミンSHOW」の、
都道府県の単位ではない。
ケンミンショー
廃藩置県が断行される前の、
藩の単位でローカルチェーンが誕生した。

「江戸三百藩」といわれていたが、
大政奉還の時点では271藩と減った。
さらに廃藩置県は261藩で行われた。

その藩の単位ごとに、
ローカルチェーンが生まれた。
藩ごとに食生活の習慣や伝統が違った。

だからローカルチェーン天国となった。
それが競争の結果、県単位となり、
さらに今は道州制の、
リージョナル単位の競争が展開されている。

だからイオンは、
リージョナルシフトを組む。
イオン北海道、
イオン東北、
関東はUSMH、
マックスバリュ東海、
近畿は光洋を、
ダイエーの子会社にしてまとめ、
中四国はマックスバリュ西日本、
そして九州は、
イオン九州とマックスバリュ九州を、
経営統合する予定。

藩から県へ、そして道州制へ。

さて日経新聞「大機小機」

コラムニスト横ヤリさん。
タイトルは、
「もぐらたたきの限界」
実にまっとうな見解だ。

「不思議である」
いきなり言い出す。

「検査数が増えているから
感染者数が増えた」

「明らかに正確さを欠く。
増えたのは実際の感染者数ではない。
怪しいと狙って実施した検査で
わかった感染者の確認数である」

その通り。

「大規模検査はもとより、
本格的なサンプル調査もしないから
国全体の感染者の推定数すらわからない」

にもかかわらず、
GoToトラベル、GoToイート。

「個人レベルでも大半の人は
自分が陽性かどうか知らない。
しかし、
うつらぬようにうつさぬようにと、
会合自粛を促す」

コラムニストは私と同意見。
「目隠しして行動せよというようなものである」

なぜ検査が少ないのか。
コラムニストはその理由を明かす。

第1は感染症分野の専門家の、
検査拡大に対する慎重姿勢。
感染者が次々と明らかになれば
パニックになる、と医療崩壊を警戒する。

第2はPCR検査の精度への疑念。
「偽陽性者が多く出て、
責任問題が起きる恐れもある」
というのが彼らの言い分。

しかし複数回検査で、
検査精度は大きく向上する。
偽陽性の可能性を明示しながらでも
検査を広げ、早期発見に努める時だろう。

「検査抑制と表裏の関係にあるのが
感染者集団を発見、追跡し、
たたくクラスター作戦である」

そう、「クラスター作戦」

「歌舞伎町だ、昼カラだ、
と標的が姿を現すたびにたたく」

「警察の力も借りて封じ込めに必死だ。
だがこうした戦術はちょうど
遊技場のもぐらたたきのようである」
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しかし敵はもはや、
どこに潜んでいるかわからない。
市中感染が蔓延している。

「顔を出してからたたくのでは遅い」

「もぐらたたきの限界」

「どこでも誰でも何度でも――。
欧米にみられる希望者全数検査を
検討すべき時だろう」

同感だ。

「国は医療崩壊阻止のため
国家資源を集中投入する時だ。
仮に年間数兆円要しても、
人々に安心を与え、
経済が回復するなら安いものである」

会社でも、不振や不満の原因を、
「もぐらたたき」式に潰していては、
問題は解決しない。
成長はできない。

藤井聡太にしろ、木村一基にしろ、
「もぐらたたき」の作戦では勝てない。
プロには絶対になれないし、
アマ強豪にすらなれない。

将棋では、初心者に対して、
「三手先を読め」と指導される。

もぐらたたきは相手が何か一手指したら、
自分の次の手を考える。

その場しのぎの将棋となる。
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これでは勝てないよ、
安倍三段!

〈結城義晴〉


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