結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年11月07日(金曜日)

クルーグマン教授「再増税急ぐべからず」と百貨店・専門店競争

ポール・クルーグマン教授が、
日本に行っている。

アメリカにいると、
そんな感覚。

プリンストン大学教授で、
2008年にノーベル経済学賞受賞の学者。

昨日、日経新聞の取材に応じてコメント。
来年10月に予定されている消費再増税。
「国内経済の打撃は大きく、
再増税を急ぐべきではない」

その政策。
「物価上昇率が年率2~3%に達し、
デフレ脱却が本物になるまでは
再増税を控えるべきだ」

クルーグマンは、
インフレターゲット論者。

昨年までは、こう後押ししてくれた。
「消費増税した日本がこれでうまくいけば、
世界各国のロールモデルになる」

「積極的な対策をとれば必ず
デフレから脱却できるという強いメッセージになる。
世界の多くの国が固唾を呑んで
その行方を見守っている」

しかし2014年11月現在、
インフレ目標に達していないうちに、
消費税増税するのは危険だという見解。

財政再建のために消費増税をする。
消費増税しなければ財政再建が遅れる。
そして日本国債の売りを招く。

この懸念に対してもきっぱり。
「1年半~2年の再増税先送りであれば
問題にならない」。

アベノミクスを絶賛していたクルーグマンだが、
「政府が積極的な財政出動に
乗り出す必要がある」。

アメリカにいて、
海の向こうのクルーグマン教授のコメントを読む。
不思議な感じだが、
彼は責任ある発言をしてくれている。

さて私はこちらの6日の朝、
ロナルド・レーガン・ワシントン国際空港。

イオンリテールの米国研修団を、
見送る。
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成果が上がった。
みんな元気だ。
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送り出して一人、
ロビーに残る。
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ラスベガスへの便が発つ頃、
空港には雨。
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1時間半も機内に閉じ込められて、
それからやっと雲の上へ。
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雲が切れていく。
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そして岩肌。
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ラスベガス国際空港。

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活気がある。
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「腹がヘリコプター」で、
すぐにラーメン屋。
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らーめん・そら。
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警官も来れば、医者のグループも来る。
アメリカ人に馴染んだ店。

そこでそらスペシャル。
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満足。

車は中心街のストリップ大通りに入ってきた。
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シーザース・パレスとベラージオ。

私は定宿のモンテカルロ。
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その17階の部屋。
ここに5日間、お世話になる。
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ストリップが見える。
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夜はイルミネーション。
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さて昨日のワシントンでの研修後半。

コールズ。
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ジュニア・デパートと呼ばれ、
百貨店業界では、
メイシーズに次ぐ2番手。

そして日本の総合スーパーが、
大いに学ぶべきフォーマット。
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ブランド物も扱うが、
それは比較的チーピー。
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しかしこのコールズ、
この2年ほどは業績が芳しくない。

店頭にもパワーがない。

クーポンを主体とした販促は、
そろそろ

敬遠されつつある。

GMSと呼ばれたシアーズ。
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そしてJCペニー。
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どちらも驚くべき衰退ぶり。
食品のアルバートソン状態。

この2社及びコールズは、
アメリカ商務省の分類では、
ディスカウント・デパートメントストア。

それらがこぞって衰退基調。

普通の百貨店が、
セールを早仕掛け。

とりわけメイシーズ。
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今年は特に、
在庫を大量に抱えて、
11月初めからセール、セール。
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そして新オムニチャネル戦略。

これがコールズ、シアーズ、JCペニーを、
痛めつけている。

高品質な商品群を、
結果的に安く売る。

そうするとディスカウント・デパートメントストアは、
その存在意義を問われる。

ノードストローム。
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ハイセンス・ハイクォリティ。
ここが一番評価が安定している。
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セールを早めたりしない。

しかしノードストローム・ラックがある。
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ノードストロームで売れ残った商品を、
専門に扱うオフプライスストア。
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これもディスカウント・デパートメントストアに、
決定的に打撃を与える。

ただし、ワシントンの、
スーパーリージョナルショッピングセンターに、
面白い存在が、いた。

ロード&テーラー。
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アメリカで最も古い老舗百貨店。
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比較的低価。
それでいてこのセンス。
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化粧品売場は、
百貨店の顔ともいえるものだが、
それには見向きもせず、
ユニークなポジショニング。
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百貨店が巨大なチェーンストばかりになると、
40店ほどのニッチャーが輝く。

おもしろい。

あとは専門店。
ディックスがいい。
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この空間。
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ポジショニング構成要素の、
店づくりのユニークさ。

ベッド・バス&ビヨンド。
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ちょっと停滞気味だったが、
店頭が見違える程になった。
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危機感の現れ。
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店づくりとマーチャンダイジングの、
そのユニークさは際立つ。
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ラック・ルーム・シューズ。
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この広さを、
2人程で運営する。
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ドレスバーン。
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レイン・ブライアント。
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大サイズのファッション店。

カーターズのベイビーズ&キッズ。
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そして最後にベストバイ。
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米国家電チェーンのトップ。

右手に、ギークスクワッド。
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左手にネット販売の「ストア・ピックアップ」。
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さらにさらにサービス機能を充実させて、
専門店の生き残りの意義を追求する。

アメリカではカテゴリーキラーも、
進化がないとあっという間に、
おいていかれる。

イノベーションこそ、
サバイバルの唯一の方法だ。

だからこそ、
「自ら、変われ!」

(つづきます)

〈結城義晴〉

【追伸】
ワシントンDCからラスベガス。
時差は3時間。
でも今日は日本時間で、
公開できました。

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