結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年05月10日(日曜日)

ジジと母の日の写真[日曜版2015vol19]

ジジです。
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たしか今日は、
母の日。
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自由が丘の花屋さん。
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あじさい。
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エントランス。
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マザーズ・デイの袋。
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店内も母の日だらけ。
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うつくしい。
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ボクはさがしもの。
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ここにあるはず。
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たしか。
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こっちだったかな。
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そうです、トイレです。
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ここだ。
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ここです。
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これです。
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これがみたかったんです。
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ボクの小さいときの写真。

これをみると、
かあさんをおもいだす。
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名前はミント。
うつくしいかあさんです。

ボクはこんなに小さかった。
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ひだりがボクです。

ヤマダ家でうまれた。
そのあと、ユーキのうちに、
もらわれてきた。

でも、母の日には、
やさしいかあさんをおもいだす。
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かあさん、
元気でいてください。
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感謝しています。
こころから。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年05月09日(土曜日)

トヨタ・マツダ、ヤマダ・ソフトバンク、セイコーマート・イオンの新連携

ゴールデンウィークの直後の土日曜。
引き締めて臨みたい。

明日は「母の日」。

商人舎magazineの、
Daily商人舎には、
全米小売業協会の調査内容が、
紹介されている。

今年の母の日商戦のギフト需要は、
5.9%の伸びが予測される。

日本でも大いに期待したい。

今日の土曜日は、
雨模様。

花はなおさら美しい。
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コデマリ。

マーガレット。
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このマーガレットも可憐。
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さて、一部野菜が高騰すると、
すぐにダイエーやイトーヨーカ堂が、
野菜大放出セール。

もうこれは条件反射のような営業企画。

この土日曜、ダイエーは最 大10品目を、
先週の平均販売価格よりも1~6割引き販売。
イトーヨーカ堂も平均10品目を、
最大6割引きで販売。
セール期間中は2倍の販売量を見込む。

さてさて日経新聞一面トップ。
「トヨタ・マツダ包括提携」

トヨタは燃料電池車などの技術を供与し、
マツダは独自の高出力・低燃費技術を提供する。
自動車製造業は世界競争の中で、
サバイバルをかけて合従連衡を加速する。

その技術は環境テクノロジー。

マツダは1979年に、
すでにフォード・モータースと提携。
33.4%の資本を持たせたことがある。
現在はフォード自身の経営悪化で2.1%。

それもあってトヨタとの技術提携。

もっともっと増えるに違いない。

日産自動車とルノーの提携は成功、
三菱自動車はダイムラークライスラー傘下。
スズキはフォルクスワーゲンとの資本提携を解消。
富士重工はゼネラル・モーターズからトヨタへ。

こういった世界企業との資本業務提携は、
一定の成果や失敗を経て、一段落。

現在増えているケースは、
「部分連携」という技術提携。

資本提携から技術提携へ。
自動車製造業界の動きは、
このトレンドだ。

一方、ヤマダ電機は、
ソフトバンクと資本業務提携。

もちろんソフトバンクのICT(情報通信技術)を、
ヤマダ電機が大いに活用するし、
ソフトバンクはヤマダの販売力を、
手に入れることができる。

資本提携に関しては、
ソフトバンクの持株比率は5.00%となり、
ヤマダは227億6079万円を調達。

これは小売業が絡む資本業務提携だが、
北海道のセイコーマートは、
自社商品の卸売り機能を強化する。

これは技術や商品供給という連携だ。

セイコーマートは北海道で、
セブン-イレブンを凌ぐ顧客支持を誇る。

買収した和菓子製造会社の工場を移転拡張し、
生産能力を約1.7倍に引き上げた。
アイスクリーム類製造会社は、
約7億円の投資で製造能力4割増強。

その生産力を活かして、
まずは関東圏のイオンやマックスバリュへ、
和菓子の供給を開始。

アイスクリームも他のチェーンへ卸す。

茨城県の子会社工場の総菜やパスタなどは、
すでに北関東がベイシアに販売している。

アメリカでもセーフウェイが、
OオーガニックのPBを卸売りしている。

日本のスーパーマーケットでも、
成城石井は自社ブランドやワインを、
正々堂々、卸売りしているし、
いちやまマートは「美味安心」を、
他社に商品供給している。
阪食も連携企業には、
目玉商品を供給している。

資本提携が一定のレベルに到達すると、
次は技術提携や商品供給の連携が始まる。

自動車業界のトレンドは、小売業界にとって、
「既に起こった未来」ということになる。

自分が自分が、
自分だけ自分だけ、
自分たちだけ。

そんな幸せで呑気な時代は、
過ぎ去ろうとしている。

そうしてかつてのグループ化は、
徐々に崩れ始めている。

〈結城義晴〉

2015年05月08日(金曜日)

箱根風評被害「75日、静かに待ちます」と「四季のバル」の整味料

5月3日以来、
箱根が揺れている。

過剰なマスコミ報道で。

気象庁噴火警戒レベルは、
1から2に引き上げられた。

「噴火警報」は、
「噴火の発生が予想された場合に、
予想される影響範囲を付した名称で発表」される。

その影響範囲が、
レベル1は「平常」、
レベル2は「火口周辺規制」
レベル3は「入山規制」。

レベル3は、
今年3月31日の御嶽山、
昨年8月7日の口永良部島、
3年前の3月21日の桜島。

箱根の場合、規制区域は、
正しく言えば半径300mの「大涌谷園地(噴煙地)」
そこがレベル2というだけ。

箱根町全面積92.86k㎡、
今回の立ち入り規制エリアは0.286k㎡。
わずか0.31%に過ぎない。
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しかし、報道は加熱するばかり。

新聞各紙の巻頭コラムが、
冷静にと呼びかけつつ、激励する。

朝日新聞『天声人語』
「箱根は訪れる人の
すべての欲に応えてくれる」
幸田文の言葉。

「箱根の道はいったいに、
霧が曳いたり流れたりする、
静かな雨の日がいい」
ここは、実にいい。

そして人生訓を詠み込んだ歌。
二つよきことぞ少なき
藪陰(やぶかげ)
涼しき宿は
蚊の多くして

何事も、いいことだけではない。

「広い箱根全体が危ないわけではない。
規制は一部に限られる」

「安全第一は動かないが、
風評に惑わされぬ対応を学ぶ
一つの機会にできないか」

日経新聞の『春秋』は、
獅子文六の「箱根山」。
西武グループと小田急・東急グループの、
産業史に残る「箱根山戦争」。

観光開発の「仁義なき戦い」。
それは「箱根という土地の魅力ゆえ」。

こちらも、国民に呼びかける。
「危険なのはごく一部というが、
ホテルのキャンセルなどは
箱根全体に広がりかねない」

「かつての箱根山戦争はすっかり終息し、
相争った両者が手を携える昨今である。
こんどは人間が一丸となって
荒ぶる自然とどう向き合うか。
きっと試されていよう」

一丸となるべきは、まずマスコミ。
その過剰報道こそ、
「風評被害」を生む元凶だ。

箱根塔之澤の老舗「一の湯」。
その社長の小川晴也さん。
箱根に8店舗を展開する、
箱根のリーダー。

75日、静かに待ちます」

私など、無性に、
箱根に行きたくなった。

人の噂も七五日。

頑張れ。

その一方で、ゴールデンウィークは、
「レジャー活況 好天、集客後押し」
日経新聞の概括。

「今回は大手企業で
高水準の賃上げが相次いだ後の
最初の大型商戦」

賃上げムードと好天を味方につけたのは、
テーマパーク。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、
ハウステンボス、
東京ディズニーラン&ディズニーシー、
どこも盛況。

ハウステンボスの入場者数は、
前年同期比14%増。

鉄道各社も航空会社も、
前年に比べて1割伸びた。

ガソリン店頭価格は、
前年同期比15%安で、
高速道路の10キロ以上の渋滞は15%増。

しかし「小売りの現場では好天で明暗」。

しまむらのゴールデンウィーク後半は、
売上高が前年比15%増。
夏物のカジュアル衣料が動いたから。

総合スーパーでは、
住居関連商品が伸びなかったが、
飲料・アイスクリーム、夏物衣料は好調。

イオンリテール既存店約340店の売上高は、
前年実績比6%増。

百貨店の高島屋や三越伊勢丹は、
「前年実績は上回ったものの、
増税前の一昨年の水準には届かなかった」
大丸松坂屋百貨店は、
特設売場の傘や帽子などの雑貨は売れた。

総括すると、
第1は好天で顧客が旅行に流れた。
第2は消費意欲が完全に回復したとはいえない。
従って、第3に、夏のボーナス商戦には、
「慎重な見方」。

それでも、全国の小売サービス業には、
箱根のような風評被害はない。

再び小川晴也さん。
「相手は、大自然。
平穏である事のありがたみが
初めてわかる戒めの一瞬。
謙虚に日頃の感謝をしなければなりません」

そうです、そのとおり。

さて私は午前中、
横浜市立白幡小学校。
白幡文化スポーツ事業団の会計監査。

この小学校でかつて、
PTA会長をしていた。
そんなこともあって、
一時期、事業団の会長を務め、
今は会計監査。

その、年に1度の監査の日。
「会計帳簿および収支決算書につきまして、
帳簿並びに関係証票書類を監査しました結果、
適正に処理されているものと認めます」

そのあと、横浜商人舎オフィスへ。

季刊誌『明治マーケティングレビュー』が、
ちょうど届いたばかり。
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この季刊誌の連載は29回を数える。
7年と1シーズン。

『小売業のスーパーマーケティング』
ご好評をいただいている。

その後、月刊『商人舎』5月号も到着。
嬉しいものです。

夕方から、新橋へ。
4月23日に新装開店したばかりの
「四季のバル」

実はあの㈱ドゥ・ハウスが経営している。

社長の稲垣佳伸さんと一献。
幹部の皆さんもお付き合いくださって、
さらに中澤圭介さんにも、
ご紹介いただいた。
㈱宣伝会議編集主幹。

みんなで写真。
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右から㈱ドゥ・ハウス取締役の船久保竜さん、
店頭リサーチ事業部マネジャの高橋康平さん、
左は広報部マネジャの濱悠子さん。
その隣が中澤さん。

中澤さんとは、
今後の付き合いが増えそう。

高橋さんには、
月刊『商人舎』にご協力いただいて、
夏に、面白い企画を特集します。

そして四季のバルの料理。
最初に出てきたのが、
フルーツガーリック。
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黒ニンニク。
あまり食べたことのない濃厚な美味。

この黒ニンニクのエキスが、
「整味料フルーツガーリック」。

品名は「黒の極味」。

四季のバルはそれを使って、
「整味」している。

話は面白いし、料理も酒も旨い。

そしてこのフルーツガーリックの製法が、
生体エネルギー農法。

話はどんどん進んで、
小売業で新しい実験を試みることになった。

いずれ、公開しよう。

しかし美味しいものをつくる話は、
平和で平穏。
それが、いい。

箱根は40万年前に活動を始めた。
以来40万年間、今の状態を続けてきた。
そして「有史の噴火記録はない」。

風評被害だけは、
なんとか食い止めたいものだ。

とにかく、箱根に行こう。

〈結城義晴〉

2015年05月07日(木曜日)

世界経済フォーラムのランキングと旅行・観光競争力順位

東西にも南北にも長い日本列島。
2015年最後の開花は、
5月6日、北海道釧路だった。

ソメイヨシノではなく、
エゾヤマザクラ。
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1972年の統計開始以降、
最も早い開花。

釧路の人たちはこれから、
花見を楽しむのだろうが、
これで2015年の桜も終焉。

また来年よろしく。

この桜も観光資源の一つとなるだろうが、
世界経済フォーラムが、
2015年旅行・観光競争力ランキングを発表。
日本は第9位に上がった。

世界経済フォーラムは、
1971年に設立された非営利団体。
本部はスイス・ジュネーブにあって、
会長はスイスの経済学者クラウス・シュワブ。

政治的利益や国益とは無縁の組織として、
国際連合の経済社会理事会のオブザーバー。

毎年1月に開催されるダボス会議は、
このフォーラムの年次総会で、
会員企業1000社のCEOが参集し、
選出された政治家、学者、
そしてジャーナリストなどが招待される。

フォーラムのミッションは、
「世界の現状の改善に向けて取り組む」。

特に一昨年の2013年6月には、
ジャパン・ミーティングが開催され、
「新しい日本の形成」が論議された。

その世界経済フォーラムは、
様々な指標を客観的に分析し、
ランキングを発表する。

最も有名なのが国際競争力ランキング
そのトップ10は、
1位 スイス
2位 シンガポール
3位 アメリカ
4位 フィンランド
5位 ドイツ
6位 日本

イノベーション・トップ10は、
1位 フィンランド
2位 スイス
3位 イスラエル
4位 日本
5位 アメリカ
6位 ドイツ

国土が小さくても、
ランキング上位の国がある。
日本も大変よく評価されている。

今回発表されたのは、
旅行・観光競争力ランキング。
調査対象は141カ国・地域。

1位 スペイン(4)
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2位 フランス(7)
3位 ドイツ(2)
4位 アメリカ(6)
5位 イギリス(5)
6位 スイス(1)
7位 オーストラリア(11)
8位 イタリア(26)
9位 日本(14)
10位 カナダ(8)

以下、アジアでは、
11位にシンガポール、13位に香港、
14位に中国、、25位にマレーシア、
そして29位に韓国、32位に台湾、
そして35位にタイ。

日本は2007年の調査開始以来、
初めてトップ10に入った。
昨年はカッコ内の14位だった。

これは実に嬉しいこと。

「客の待遇」の項目でトップ、 
「テロ発生率の低さ」でも1位、
「殺人事件の発生率の低さ」で2位。

「鉄道網の整備や衛生状態」、
「飲用水へのアクセス」
「従業員トレーニング」
「無形文化財の数」などで、
上位にランクされた。

「ホテル料金」は71位から36位に上昇したが、
これは円安の恩恵。
それでも価格競争力では、評価が低い。

さらに「観光ビザの自由化」は111位。
アベノミクスの成長の矢は、
規制緩和や自由化。

まだまだ、考察・思案する点はあるだろうが、
2003年の小泉純一郎首相「観光立国宣言」以来、
それは日本の未来にとって、
大いに重要なことだ。

その後、2008年には「観光庁」が設置され、
その後も、中国個人観光ビザの発行、
免税対象の拡大などが実施された。

世界の観光需要を取り込み、
外国人観光客を誘致する。

そして日本流の「おもてなし」に磨きをかける。

それは日本の商業の将来にとっても、
必須のイノベーション項目になる。

ちなみに旅行・観光競争力ランキング、
第1位は今回、スペインとなった。
前回は4位で、トップは初めてのこと。
失業率は依然、高く、経済もどん底だが、
文化面の観光資源は豊富で、
インターネットでの旅行情報対応が評価された。

第2位はフランス、第3位ドイツ。
第4位アメリカ、第5位イギリス。

欧米の先進国がずらりと並ぶ。
もちろんこれらの国の流通サービス業も、
高いレベルにある。

商人舎の欧米視察研修会は、
アメリカを中心に、イギリス、フランス、
最近はスペインを加えた。
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観光資源を体験することも、
これからの知識商人のあり方だろう。

それでも世界経済フォーラムの、
旅行・観光競争力ランキング。
ゴールデンウィーク明けに、
いい気分にさせてくれた。

私も来週からアメリカへ2週間。

頑張ります。

〈結城義晴〉

2015年05月06日(水曜日)

「勝ったチームは強くなる」と結城義晴「一番の人気」

5月6日、振替休日。
しかし「振替休日」は法律用語ではない。
通称。

では、今日の休日は、
どの祝日の振替なのか。

どこかのテレビ番組で、
クイズ問題にでもしてないかな?

「国民の祝日に関する法律」、
これも通称は「祝日法」。

その祝日法の第3条第2項の規定。
「『国民の祝日』が日曜日に当たるときは、
その日後においてその日に最も近い
『国民の祝日』でない日を休日とする」

今年の場合、日曜日は、
憲法記念日だった。

それが「日曜日に当たる」から、
「その日後においてその日に最も近い
『国民の祝日』でない日」が振替の日。

日曜の建国記念日の次の月曜が、
みどりの日の祝日。
さらに火曜はこどもの日の祝日。
従って今日の水曜は、
憲法記念日の振替休日。

だから、みんな今日の休日は、
憲法記念日に感謝しなければいけない。
商売繁盛も憲法記念日に感謝する。

そして今一度、
憲法を考える。

それが今日だが、
今日は「立夏」でもある。

日経新聞の巻頭コラム『春秋』が、
立夏を取り上げた。

「いつのまにか立夏である。
気がつくと新緑の中にいる。
芽吹いた木々が日に日に葉を広げて、
領土を拡張していく。
柔らかな新樹の茂りが
パソコンで疲れた目に優しい」

やや文学的表現か。

ここで松尾芭蕉の句。
あらたふと青葉若葉の日の光
「あらたふと」は、
「あら」と「たふとし」。
「ああ、尊いことだ」といった意味。
青葉若葉は今の季節。
「日の光」は読んで字の如き「太陽の光」と、
地名の「日光」の掛け言葉。

芭蕉も『笑点の大喜利』のような掛け言葉を、
俳句に使う。

俳句の翻訳は全く味気ないけれど、
あえて試みれば、こうなる。
「この日光の霊山の青葉若葉に、
太陽の日が神々しく降り注ぐ。
ああ、尊いことだなあ」

さて、巻頭コラムが取り上げた「立夏」。
私は二十四節気を、
とても重要視している。

なんというか、商売に都合がいい。

1年は12カ月。
二十四節気は、
その2倍の24の節目。

1カ月を上旬、中旬、下旬とするのも、
もちろんウィークリーに52週とするのも、
これはマネジメントに都合がいい。
もちろんオペレーションにも。

しかしここに二十四節気を加えて、
季節感を織り込むと、
商売に彩りがついて、
なおさら都合がいい。

特に重要なのが「八節」。
夏至と冬至を「二至」、
春分と秋分を「二分」、
これらをまとめて「二至二分」という。

わかりやすい。

その春分と夏至の真ん中に、
「立夏」が用意されている。

春が終わり、夏が立つ。
この、「夏が立つ」がとてもいい。

それから夏至になる。

つまり、今日。
今日は春分と夏至の真ん中。

夏至と秋分の真ん中が立秋、
秋分と冬至の真ん中が立冬、
冬至と春分の真ん中が立春。

立春・立夏・立秋・立冬を「四立」とまとめ、
先の「二至二分」と「四立」を併せて、
「八節」という。

理路整然としていて、
私は大好きだ。

そして都合がいい。
商売の色づけ、
季節感を演出するのにもってこいだ。

商人舎magazineでは、
5月号から新Monthly連載がスタートする。
関智美のマーケティング・アイ
「二十四節気と現代人の生活行動」
私のこういった問題意識がベースにある。

ご期待いただきたい。

さてさて日経新聞スポーツ欄。
『フットボールの熱源』
サッカー担当記者の吉田誠一さんが書くのが、
「勝ったチームは強くなる」

「プロサッカーの世界の栄冠は
資金力がないと手にできない」

会計監査法人のデロイトは、
サッカークラブの営業収益を集計して、
「フットボール・マネー・リーグ」と称する。

今季の欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)の4強、
すべて昨季のマネーリーグのトップ10。

レアル・マドリードとFCバルセロナは、
どちらもスペインの花形チーム。
それにドイツのバイエルン・ミュンヘン。
この3チームは、
マネーリーグのトップ5常連。

記者は言う。
「資金があるから勝ち続ける」

レアル・マドリードは、
欧州CLで10度目の優勝、
そして10年連続マネーリーグのトップ。
エースは クリスティアーノ・ロナウド、
ドイツの トニ・クロース
フランスの カリム・ベンゼマ、
コロンビアの ハメス・ロドリゲス。
すごい選手がずらりと揃う。

営業収益は約5億5000万ユーロ、
約737億円。

日本のJ1全18クラブの営業収益は、
総計約550億円。

サッカー業界の常套句。
「強いチームが勝つとは限らない」

良いサッカーをしたチームが敗れると、
この常套句が使われる。

しかしそれに反対するリアリズムの声。
「勝ったチームが強いのだ」

ここで吉田記者。
「勝ったチームはより稼ぎ、
その分で補強が可能となり、
また勝つ可能性が高くなる」

これは商売の競争原理そのまま。

勝った企業はより稼ぎ、
その分で再投資が可能となり、
また勝つ可能性が高くなる。

吉田記者。
「勝ったチームが強い。
それだけでなく、
勝ったチームはまた強くなる」

つまり、勝った企業が強い。
それだけでなく、
勝った企業はまた強くなる。

勝利が先か、
投資が先か。

それには吉田記者、
触れていない。

しかし商売は、
まず客数。

顧客の人気が高いと、
売上げが上がる。
売上げが上がると、
よほどのミスをしない限り、
利益が伴う。
その利益を顧客のために投資する。
店舗のリニューアル、
商品開発と売り場の改善、
人材の教育・育成。
そうするとますます、
顧客の人気が高まる。
顧客の人気が高まると、
売上げが上がり、利益が増え、
再投資が可能になる。

「勝ったチームは強くなる」
「勝った店は強くなる」

これだけは紛れもない真実。

そこで最後に、
『message』より結城義晴の言葉。
「一番の人気」

あなたの店が、
繁盛しているとする。

売上高の半分は、
実力なのだろう。

しかし、あとの半分は、
人気によるものだ。

人気とは、一番の者に
与えられる特権である。

あなたの店が
不振だとしよう。

不振の半分は、
店の実力による。

しかしあとの半分は、
人気がないからだ。

二番手、三番手、
四番手だからである。

では、
一番の人気は、
なぜ獲得できたのか。

そして一番の人気は、
どんなときに
逆転するものなのか。

何も競争がない時代。

すばやく時流をとらえた者が、
まず人気を博する。

人気は実力に決定的な影響を与え、
実力はどんどん向上する。

追いかける者がいくら努力しても、
この実力差は詰まらない。

どんなに消費が
冷え込んだときにも

どんなに営業不振が
蔓延しているときにも

一番人気の店は密かに
客の支持を伸ばしている。

二番手以下は
急激に落ち込む。

ただし、追う者の強みというものもある。
紙一重の差までは、
努力しだいで到達することができる。

しかし、この紙一重の差が大きい。
だから、そこから先は運に
めぐまれるしかないのかもしれない。

たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも、
自分で勝ちとるものでもない。

相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、
ころがり込んでくるものなのだ。

人気を維持すること。
逆転すること。

それができるのは、
謙虚に、
実力と人気の力関係を
知る者だけである。

ここでいう〈人気〉とは、
〈人間性〉です。
組織全体の〈人間性〉です。

〈結城義晴〉

2015年05月05日(火曜日)

こどもの日の随想――菖蒲湯と鯉のぼり/まど・みちお「一つぶよ」

5月5日、こどもの日。
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菖蒲湯に入る。

冬至の柚湯に対して、
端午の節句の菖蒲湯。

精油成分が含まれていると言われる。
いわゆるエッセンシャルオイルの成分。
成分名はアサロン、オイゲノール。

しかし端午の節句に、菖蒲湯。
その気分だけで、癒される。

そして伊藤園の新茶をいただく。
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何度も書くが、
江島祥仁副会長からの贈り物。
ありがたい。

昼間は、5番ホールで、
バーディパットを決め・・・・。
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夜は実家で、
月を楽しむ。
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横浜の夜景。
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ひな祭りの歌は、
明かりをつけましょぼんぼりに♫

しかし、こどもの日には、
鯉のぼり。

私がまず口ずさむのは、
(いらか)の波と雲の波
重なる波の中空(なかぞら)
(たちばな)かおる朝風に
高く泳ぐや鯉のぼり
作曲は弘田龍太郎で、作詞は不詳。

二番、三番もある。

開ける広き其(そ)の口に
舟をも呑まん様見えて
ゆたかに振う尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり

百瀬(ももせ)の滝を登りなば
(たちま)ち竜になりぬべき
わが身に似よや男子(おのこご)
空に躍るや鯉のぼり

こちらは覚えてはいないから、
にわかには歌えないが、
なかなか、勇ましくて、
よろしい。

しかし今、一般的なのは、
近藤宮子作詞の小学唱歌。

やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとおさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる

どちらの唱歌も七五調で、
リズムがいい。

近藤作の「こいのぼり」は、
しっかりと歌うことができる。

何しろ結城義晴は、
元早稲田大学童謡研究会幹事長。

初代顧問はあの西條八十先生。

日経新聞の巻頭コラム『春秋』は、
こどもの日だけに、昆虫を話題にした。

ウルトラマンの好敵手「バルタン星人」、
ゴジラと戦いを繰り広げた「モスラ」、
そして「仮面ライダー」。
みんな昆虫だ。

ちなみに映画「ゴジラ」のプロデューサーは、
富山省吾さん。

学生時代に、
年間200本の映画を見ていた。
童謡研究会にもときどき顔を出してくれた。
そして東宝に新卒入社し、
映画プロデューサーになった。
初志貫徹の人。

懐かしい。

『春秋』は「ジャポニカ学習帳」の表紙から、
「昆虫の姿がす でに消えていた」と指摘。

親や教師から苦情が寄せられた。
「虫は気持ちが悪い」

「まさに昆虫たちが、
平和をかき乱す怪物のように思わ れている」

学習帳こそ、たとえ、
「気持ち悪い」と言われようと、
それを載せるべき。

ジャン・アンリ・ファーブルが悲しんでいる。
北杜夫は号泣するだろう。
まど・みちおは無表情だろう。

その、まど・みちおの「アリ」。

アリを見ると
アリに たいして
なんとなく
もうしわけ ありません
みたいなことに なる

いのちの 大きさは
だれだって
おんなじなのに
こっちは そのいれものだけが
こんなに
ばかでっかくって・・・
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「一つぶよ」

ぼくらの まえへと つづき
そして うしろへと つづく
えいえんの じかん

ぼくらの そとがわへと ひろがり
そして うちがわへと ちぢまる
むげんの うちゅう

きりがない はてがない さいげんがない
どこまでも どこまでも どこまでも
の なかの ぼくらよ 一つぶよ

と おもうことだけは でき
それだけしか できないのだとしても
その それだけよ 一つぶよ 
(まど・みちお『いわずにおれない』より)

2015ゴールデンウィークも、
ラストスパート。

しずかに、
しかし、しっかりと、
ゴールを迎えたい。

〈結城義晴〉

2015年05月04日(月曜日)

憲法記念日・みどりの日と吉野家の「吉呑み」好調の捉え方

Everybody! Good Monday!
[2015vol18]

2015年第19週。
5月の第2週で、
ゴールデンウィーク真っ只中。

昨日5月3日が憲法記念日。
今日5月4日はみどりの日。
明日5月5日がこどもの日。
明後日は振替休日。

憲法記念日の趣旨は、
「日本国憲法の施行を記念し、
国の成長を期する」こと。

その憲法とは、
「国民の権利・自由を守るために、
国がやってはいけないこと、
またはやるべきことについて、
国民が定めた決まり」
〈日本弁護士連合会〉

国と国民との関係の基本が、
決められた最高法規。

護憲派と改憲派。

私は自らこの場でそれを、
明らかにするつもりはないが、
国民自身がそれを、
自ら決めるべきことは明白だ。

それには国民が憲法を、
もっともっとよく知らねばならない。

憲法記念日は、
そのためにある。

そして今日、
みどりの日。
なんとも中途半端な祝日だが、
その趣旨は、
「自然にしたしむとともに
その恩恵に感謝し、
豊かな心をはぐくむ」こと。
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空はもう、真夏。
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薔薇の花が美しい。
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華やか、艶やかだ。
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これもいい。
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店で働く人たちは、
自然に親しむこともできないだろうが、
「その恩恵に感謝し、
豊かな心を育むことはできる」

さらに今日のみどりの日に、
自然に親しむことができなくとも、
4月15日から5月14日は、
みどりの月間。

その間に自然に親しむことはできる。

5月はそんな月だ。

さて日経新聞の『経営の視点』
タイトルは「牛丼、脱デフレに苦闘」
サブタイトルは、
「吉野家がつかんだヒント」
こちらがこの記事の本当の趣旨。
中村直文さんが書く。
流通やサービスに強い編集委員。

ちょっと言いたいことがあるので、
私も一言。

昨2014年12月に、
並盛りを値上げした吉野家。
1~3月の来店客数は20%近くのマイナス。

4月15日に値上げしたすき家。
ゼンショーホールディングスの牛丼チェーン。
「商品設計を見直した戦略的価格改定」だが、
こちらも低迷。

しかし牛丼値上げは納得が得られずとも、
やや高めの「すき鍋」は好調。
吉野家のヒット商品が「牛すき鍋膳」

このメニューは当初、
「60歳以上の利用者は10%程度」の見込み。
しかし「ふたを開けると35%に達していた」

ピーター・ドラッカー先生の言う、
「予期せぬ成果」
ここにイノベーションの芽があった。

吉野家はもともと、
「若者やサラリーマン層」が主客層だった。
それが「すっかりシニア化していた」

吉野家の門脇純孝専務。
「牛丼一本足の時代ではない」

そこで、年齢層、時間帯など、
「幅広い視点から市場を開拓」

それが「吉呑み」

吉野家で居酒屋サービスを提供。
狙いは、夜の時間帯を活性化。
この時間帯は客足が落ちていた。

現在、150店で実施。
3月時点の国内吉野家は1180店だから、
約13%の店で展開中。

メニューの中心は100円台、200円台。
「ちょい飲みにはぴったり」

中村編集委員が、
4月28日に東京・神田の店で取材すると、
シニア層を中心にごった返し、満席。

1人当たりの平均利用料金は、
2000円未満。

「うまい、早い、安い」で、
居酒屋の顧客を奪う。

昨年度、ワタミは上場初の赤字だった。
居酒屋チェーンの苦戦は続く。

しかし吉野家の「吉呑み」は好調。

中村さんは、ここで、
セブン-イレブンの客層変化に触れる。
50代以上の利用者は
「30年前の85年で9%、95年が12%、
最新データの2013年は30%」

一方、20代以下は、
「85年は64%、95年は57%、
13年には29%」

2000年代、セブン-イレブンは、
「既存店の苦戦が目立った」

しかしセブンは、
「変化への対応を強め、
再び成長力を備えた」

ユニクロや東京ディズニーランドは、
「10代からシニア層まで幅広い年齢層に
同じような商品サービスを提供し、成長」
これはユニクロとディズニーランドが、
客層が広い、という話。

中村さんの結論。
「逆風下でも強みを生かし」、
「ボーダーレスの競争力が欠かせない」

吉野家の吉呑みは、
強みを生かし、その上で若者から、
シニアにターゲットを広げた、
と、中村さんは考えるのか。

いや、文脈から読むと、
もともとの若者やサラリーマンが、
シニアに高齢化してしまった。

そのずっと吉野家のファンだった客たちに、
吉呑みは新しいサービスを提供した。

そう見るほうが自然だ。

これはボーダレス競争力ではなく、
STPマーケティングではないか。

この記事を読んで、
私はそう考えた。

セグメンテーション、
ターゲティング、
ポジショニング。

「吉呑み」の好調が、
いつまで続くかは、わからない。

吉野家はできるだけ早く、
1180の全店で展開すべきだろう。

それをワタミやコロワイドが真似ても、
吉呑みほどの成果は上げられまい。

もちろんすき家も。

どんな店にも、
ターゲット客層は、
いつも不満を感じている。

セブン-イレブンは、
コンビニエンスストアの機能を、
さらにさらに充実させてきた。

ユニクロもディズニーも。

自分の客層に対して、
どこよりもとんがってきた。

それが結果として、
客層を広げてきたのだ。

2015ゴールデンウィークも、
最終局面に入ってきた。

自分の顧客をしっかり見定めて、
最後の踏ん張りを期待したい。

では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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