5月30日だが、
3月下旬のような氷雨。
1日中、横浜商人舎オフィス。
毎月、月末・月初は、
雑誌づくりの仕事が待っている。
月刊商人舎6月号の入稿。
さて、
備蓄米の随意契約による売渡し。
中小の小売業者の申請受け付けが始まった。
ただし今回は2021年産の「古古古米」8万トン。
当初の30万トンは2022年産20万トンと
21年産10万トンだった。
22年産に申請が集中して、
すでに予定量に達してしまった。
今回の対象は21年産 “古古古米”
年間1000トン以上1万トン未満の、
中小小売業者には6万トン、
精米設備をもつ米販売店には2万トン。
価格は60kgあたり消費税込みで1万886円。
5kg換算で907円で売り渡す。
大手優遇の措置が改善された。
ただし古古古米。
コンビニエンスストア3社は、
この枠組みで申請する。
セブンーイレブン、ファミリーマート、
それにローソン。
コンビニは1万トンに達しなかったため、
対対象から外された。
ファミリーマートが1000トン、
セブン-イレブンとローソンは500トンを申請。
「これはあと1年経つと、
家畜の餌として出すために持っていたお米」
玉木雄一郎国民民主党代表が言った21年産だ。
そのセブン-イレブン。
日経新聞の記事だが、
「100円おにぎり・5年ぶり復活」
6月におにぎりの割引セールを実施する。
同社のリリースには公開されていない。
約40SKUのおにぎりを販売しているが、
全体の約6割を税別100円に値下げする。
ファミリーマートも、
おにぎりの割引回数券を販売する。
どちらも政府の備蓄米放出に対して、
コメを使った商品の割高感を払拭する意図らしい。
セブンは6月11〜14日の4日間限定。
「おにぎり・寿司スーパーセール」
税別170円以下のおにぎりを、
税別100円に値下げする。
171円以上200円以下を150円、
201円以上の商品は200円にする。
セブン-イレブンのコメント。
「これまでに調達したコメを前倒しで使う。
備蓄米は活用しない」
ファミリーマートは、
決済アプリ「ファミペイ」を刷新し、
決済頻度の多い顧客に割引回数券を販売する。
回数券は10枚つづりで500円。
おにぎりは1枚当たり100円安く買える。
さてこの「備蓄米便乗商法」
顧客に受け入れられるか。
セブン-イレブンの加盟店オーナーたちには、
値下げや安売りはひどく評判が悪い。
粗利益率だけでなく粗利益額が下がるからだ。
今日は午後4時に、
紀文食品のお二人が来社。
堀内慎也マーケティング部長(中)と、
高柳謙一郎営業企画部部長(右)。
紀文正月フォーラムは、
今年も8月27日(水)・28日(木)に開催される。
毎年ご参加の皆さん、
時間を空けておいてください。
その打ち合わせ。
詳細は紀文食品から発表される。
しかし堀内さんも高柳さんも、
一つ抜け出した観がある。
いい提案ができそうだ。
私も時代を見つめて、
明快な提言をしたい。
高柳さんと堀内さんは、
新しいポジショニングを構築しつつある。
それが年末年始商戦に発揮される。
大いに期待したい。
すでに新製品にはそれが表現されている。
「すりみのちから」
私は関西に出張するといつも、
新大阪の駅でビールとつまみを購入する。
そのつまみの定番が、
チェダーチーズ入りカニ風味バーだ。
堀内さんも高柳さんも、
紀文正月フォーラムに向けて、
提案内容を練り上げていく。
楽しみにしてください。
朝日新聞「折々のことば」
第3411回。
「みんなが知っているものを、
知っている別のなにかに
変換するからこそ、
共感してもらえます」
〈田中達也〉
「眼鏡を自転車に、ブロッコリーを大樹に、
ドーナツをCT検査機に」
田中達也さんは、
日用品や食品を別の何かに見立て、
ミニチュア写真を撮るクリエーター。
「見立てとは、今あるものを組み合わせて
新しい価値を生みだす術(わざ)だ」
「異文化を前にしても、
生存の同じ課題にこうした眼を向けると、
世界は同じだと気づく」
『みたてのくみたて』(ダイヤモンド社)から。
練り製品を「SURIMI」に。
それは「みたてのくみたて」だ。
今日は遅くまで原稿を書いて、
夜食はいきなりステーキ。
最後に彫刻家・平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」
〈結城義晴〉