結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年05月30日(金曜日)

中小小売業者の「備蓄古古古米」申請開始と紀文の「SURIMI」の力

5月30日だが、
3月下旬のような氷雨。

1日中、横浜商人舎オフィス。

毎月、月末・月初は、
雑誌づくりの仕事が待っている。
月刊商人舎6月号の入稿。

さて、
備蓄米の随意契約による売渡し。
中小の小売業者の申請受け付けが始まった。

ただし今回は2021年産の「古古古米」8万トン。

当初の30万トンは2022年産20万トンと
21年産10万トンだった。

22年産に申請が集中して、
すでに予定量に達してしまった。

今回の対象は21年産 “古古古米”

年間1000トン以上1万トン未満の、
中小小売業者には6万トン、
精米設備をもつ米販売店には2万トン。

価格は60kgあたり消費税込みで1万886円。
5kg換算で907円で売り渡す。

大手優遇の措置が改善された。
ただし古古古米。

コンビニエンスストア3社は、
この枠組みで申請する。
セブンーイレブン、ファミリーマート、
それにローソン。

コンビニは1万トンに達しなかったため、
対対象から外された。

ファミリーマートが1000トン、
セブン-イレブンとローソンは500トンを申請。

「これはあと1年経つと、
家畜の餌として出すために持っていたお米」
玉木雄一郎国民民主党代表が言った21年産だ。

そのセブン-イレブン。
日経新聞の記事だが、
「100円おにぎり・5年ぶり復活」

6月におにぎりの割引セールを実施する。
同社のリリースには公開されていない。

約40SKUのおにぎりを販売しているが、
全体の約6割を税別100円に値下げする。

ファミリーマートも、
おにぎりの割引回数券を販売する。

どちらも政府の備蓄米放出に対して、
コメを使った商品の割高感を払拭する意図らしい。

セブンは6月11〜14日の4日間限定。
「おにぎり・寿司スーパーセール」

税別170円以下のおにぎりを、
税別100円に値下げする。

171円以上200円以下を150円、
201円以上の商品は200円にする。

セブン-イレブンのコメント。
「これまでに調達したコメを前倒しで使う。
備蓄米は活用しない」

ファミリーマートは、
決済アプリ「ファミペイ」を刷新し、
決済頻度の多い顧客に割引回数券を販売する。
回数券は10枚つづりで500円。
おにぎりは1枚当たり100円安く買える。

さてこの「備蓄米便乗商法」
顧客に受け入れられるか。

セブン-イレブンの加盟店オーナーたちには、
値下げや安売りはひどく評判が悪い。
粗利益率だけでなく粗利益額が下がるからだ。

今日は午後4時に、
紀文食品のお二人が来社。

堀内慎也マーケティング部長(中)と、
高柳謙一郎営業企画部部長(右)。
IMG_3671 (002)
紀文正月フォーラムは、
今年も8月27日(水)・28日(木)に開催される。
IMG_6204-002 (1)

毎年ご参加の皆さん、
時間を空けておいてください。

その打ち合わせ。

詳細は紀文食品から発表される。
しかし堀内さんも高柳さんも、
一つ抜け出した観がある。

いい提案ができそうだ。
私も時代を見つめて、
明快な提言をしたい。

高柳さんと堀内さんは、
新しいポジショニングを構築しつつある。
それが年末年始商戦に発揮される。
大いに期待したい。

すでに新製品にはそれが表現されている。
「すりみのちから」
紀文すり身

SURIMI BARのアイテム群。
紀文②

私は関西に出張するといつも、
新大阪の駅でビールとつまみを購入する。

そのつまみの定番が、
チェダーチーズ入りカニ風味バーだ。

堀内さんも高柳さんも、
紀文正月フォーラムに向けて、
提案内容を練り上げていく。

楽しみにしてください。

朝日新聞「折々のことば」
第3411回。
「みんなが知っているものを、
知っている別のなにかに
変換するからこそ、
共感してもらえます」
〈田中達也〉

「眼鏡を自転車に、ブロッコリーを大樹に、
ドーナツをCT検査機に」

田中達也さんは、
日用品や食品を別の何かに見立て、
ミニチュア写真を撮るクリエーター。

「見立てとは、今あるものを組み合わせて
新しい価値を生みだす術(わざ)だ」

「異文化を前にしても、
生存の同じ課題にこうした眼を向けると、
世界は同じだと気づく」
『みたてのくみたて』(ダイヤモンド社)から。
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練り製品を「SURIMI」に。
それは「みたてのくみたて」だ。

今日は遅くまで原稿を書いて、
夜食はいきなりステーキ。IMG_3674 (002)

最後に彫刻家・平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

〈結城義晴〉

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