訃報です。
山澤進さん。
㈱ヤマザワ創業者にして名誉会長。
享年96。
1930年1月5日、山形市のお生まれ。
1952年、山澤薬局を創業。
10年後の1962年、
山形県初のスーパーマーケットを開業。
進取の精神に富む経営者だった。
薬剤師出身のスーパーマーケット経営者は、
店の管理が几帳面だ。
ヤマザワもそんな店、そんな会社だった。
私は何度も共栄会に呼んでいただいて、
講演をし、厚いおもてなしを受けた。
ゴルフも何度もご一緒した。
山澤さんは私と回るのが好きで、
よくご指名をいただいた。
そんな折にはいつも最後に、
山澤さんのおすすめで、
みんなで童謡を歌った。
山澤さんは人数分の歌詞カードを用意して、
全員をリードした。
春には春の歌、
秋には秋の歌。
兎追いし彼の山
小鮒釣りし彼の川
夢は今も巡ぐりて
忘難き故郷
ありがとうございました。
合掌。
さて私は朝から、
横浜エアーターミナル。
リムジンバスに乗って、
羽田空港へ。
高速道路の湾岸線が不通となったので、
横羽線に乗る。
横浜駅のベイクオーター。
バスはすぐに川崎に着いて、
東京湾が見えてくる。
そして東京羽田空港第3ターミナル、
国際線。
小阪裕介さんが見送りに来てくれた。
今、JTB神戸支店第1課長。
私が初めてアメリカを訪れた時、
同じグループになったのが、
呉服の㈱やまとと仏壇の㈱はせがわの面々だった。
米国とは全く関係のない商売の彼らが、
一番、チェーンストアの勉強をした。
私の講義は、
ラスベガスという都市の由来から、
現在の関税不況の中のチェーンストアの奮闘、
そして部門構成比のデータなどまで、
必須の情報をまず提供した。
テキストは350ページほど。
その中に読めばわかる文章のページがある。
これが機内の自習用テキスト。
私のあとはカリスマ添乗員の佐藤公彦さん。
「カリスマ佐藤」でおなじみ。
商人舎主催の米国ツアーには、
必ず添乗してもらう。
講義と旅の注意が終わると、
全員で記念写真。
大きな成果を上げて帰ってきます。
手荷物検査をして、
チェックインすると、
私はラウンジへ。
今回はユナイテッド航空だから、
ANAラウンジとなった。
ラウンジから出発ゲートへ。
一方、北海道札幌市。
今日はロピア琴似店のオープン。
イトーヨーカドー琴似店が、
今年1月5日に閉店。
そのあとを㈱OICグループが引き取って、
2月1日に「CiiNA CiiNA(シーナシーナ)琴似」として開設。
核店舗がロピア琴似店。
山本恭広編集長が取材に行った。
この物件は㈱Firstoが運営する。
その相川博史社長にインタビュー。
相川さんはロピアの東北・北海道事業も統括する。
私も新たな琴似戦争は見に行きたかった。
ダイエーとイトーヨーカ堂が、
琴似駅周辺で激しい戦いをした。
結局はイトーヨーカ堂が勝利したが、
その店がシーナシーナに変わり、
ロピアが核店として入る。
アメリカでは「喉を掻き切る競争」と呼ばれる。
「Cut Throat Competition」
日本でもそれはあったし、
今またそれが新しい顔ぶれで再現される。
しかし競争は進化をもたらす。
顧客が喜ぶ。
そのアメリカの競争と進化を見てきます。
ご期待ください。
(つづきます)
〈結城義晴〉