聘珍楼(へいちんろう)が破産した。
横浜中華街発祥の店。
負債額は12億1045万円。
1884年創業。
2016年に事業継承した新しい聘珍楼。
2022年には別法人の聘珍楼横浜本店が、
新型コロナウイルス禍でやはり破産した。
横浜育ちの私としては、
ほんとうに寂しい限りだ。
不況の嵐がやってくるのか。
さて昨日は万代知識商人大学第10期講義。
ランチはいつも万代渋川店で買い物する。
万代本社下の旗艦店。
昨年11月25日、大リニューアルオープン。
万代の最新のMDが搭載されている。
水産部門は島型になっていて、
中でカッティング作業をする。
手早い包丁さばきだ。
「万代のお造り」がお買い得だ。
魚屋の鮨「万福鮨」。
つい買ってしまった。
そして試食。満足。
畜産部門の中核は「よろず牛」
「工場から直送」するのはアルヘイムのパン。
万代の子会社のパンだがよく売れている。
2カ月に1回定点観測して、
季節の売り方を確認する。
そしてお弁当や総菜、漬物など、
購入して食べる。
つい買いすぎるので、
事務局とシェアして食べる。
何度食べてもおいしい。
それが極めて重要なことだ。
丸ビルの隣のビル。
紫陽花は青が一番好きだ。
三菱ビル13階に、
㈱OICグループ。
丸の内オフィスがある。
今年の2月6日から21日まで、
OICグループのニューヨーク研修をした。
4つの班に分かれて、
総勢180人が学び、楽しんだ。
その4つの班はそれぞれ、
8つのグループをつくった。
ともに研修を受けて、
帰国してから全員が何らかのアクションをした。
その成果を発表する。
グループの全員がそれぞれ語るチーム。
代表がまとめて報告するチーム。
それぞれだが全部で32チーム。
1班と2班のプレゼンテーションが終わると、
全員が1票ずつ投票をする。
そして1位、2位、3位を決める。
次に浅野秀二先生の講評。
さらに亀谷しづえ商人舎GMの、
厳しい指導コメント。
それを3班、4班までぶっ続けで行った。
時間は5時を回っていた。
革新的なチャレンジをした人もいた。
ちいさなイノベーションを狙った人もいた。
最後の総括で私が指摘したのは、
アメリカで研修をすると、
例外なく新しいことに挑戦したくなる点だ。
真似したり、工夫を加えたりしたくなる。
そのうえチームで学習すると、
意志一致を図ることができる。
3・4班で優勝したチームは、
スチュー・レオナードをモデルと決めて、
その良いところを全員が取り入れた。
採用できること、できないこともわかった。
結果としてスチュー・レオナードが、
丸裸になった。
ただ、見てくるだけでは、
こんな成果は得られない。
私は商業界ゼミナールの話をした。
「知っただけでは何にもならない。
やってみなければいけない」
それができていた。
もちろんすべてが成果をあげたわけではない。
しかし何もやらないよりも、
挑戦して失敗するほうが、
はるかにいいのだ。
来年の研修はさらに規模が大きくなる。
4班が6班に膨れ上がり、
季節も冬と夏になる。
私はそのまま東京駅から、
新幹線で新潟に入った。
新幹線の改札口の横に彫刻があった。
得能節朗作「三美神」
1982年設置。
ラファエロにも、ルーベンスにも、
同じモチーフの絵画がある。
疲れが少し癒された。
〈結城義晴〉