第13回商人舎Basicコース研修会。
無事終了して、全員が会社に帰っていった。
成果が報告されるのが楽しみだ。
みんなの顔を見てください。
自信と希望にあふれている。
アートとエンタメの複合施設「エリア15」
その核店舗がOmega Mart。
2021年2月18日開業。
双方型・没入型アートスペース。
開業から1年で100万人以上が訪れた。
主体となっているのが、
”Meow Wolf(ミャオ・ウルフ)”。
Meowは英語の猫の鳴き声。
Wolfはオオカミ。
ニューメキシコ州都のサンタフェを拠点に、
7人のアーティストによって創設された。
左からショーン・ディ・イアンニ、
マット・キング、コーバス・ブリンカーホフ、
エミリー・モントーヤとケイティ・ケネディ、
ベンジー・ギアリー、ヴィンス・カドルベック。
彼らが手掛けたアートスペースの核店は、
スーパーマーケットだ。
「オメガ・マート」は、
ミャオウルフの2つめの展示作品だ。
展示会場は2階建てで、
2つの施設が設定されている。
架空のスーパーマーケット「オメガ・マート」と、
その親会社の「ドラムコープ(Dramcorp)」。
こんなエンターテインメントに、
スーパーマーケットが選ばれた。
それがちょっと誇らしい。
4つのテーマ状況があって、
60以上の作品が展示されている。
第1がドラムコープ社の、
フラッグシップスーパーマーケット。
第2がドラムコープ社のオフィス。
第3が「The Factory」でドラムコープの工場。
第4が「The Projected Desert」(プロジェクトデザート)。
工場が建つ砂漠の村が”セブンモノリスビレッジ”。
画面に打ち込んでチケットを買う。
大人は65ドル。シニアは50ドル。
来場者は店内に入って、
探検しつつ物語を体験していく。
制作には3年が費やされた。
地元ラスベガスと海外から、
325人以上のアーティストや、
クリエーター、ミュージシャンが参加した。
本物のスーパーマーケットそっくりの店内。
架空のドラムコープ社は1977年創立の同族企業。
食品、旅行、医療、エンターテインメント、
さらに調査、研究、生産、教育など、
多方面に事業を展開する巨大企業。
左がセシリア・ドラムCEO、
右が創業者のウォルター・ドラム前CEO。
ウェグマンズのコリーンとダニーのようだ。
1968年、ウォルターが22歳のとき、
出場したポーカー大会で、
潰れそうなコンビニを賞品として獲得した。
それがオメガ・マートに成長した。
顧客にとって本当に便利な店をつくるため、
オメガマートは旧来の方法を刷新して、
「アメリカで最も優れた食料品店」と称される。
それ以来、成功が続いて、
ウォルターはドラムコープを創業。
巨大企業に成長させた。
セシリアはウォルターの娘で、
マリン・ドラムの母。
父のウォルターが実は失踪している。
その父に代わってCEOに昇格した。
ウォルターの行方はわからない。
孫娘のマリンも行方不明。
このミステリーが、
オメガ・マートを巡る間に、
さまざまな展開を見せる。
100以上のヘンテコな商品が開発された。
ダイコンは29.99ドル。
するとバックには、
砂漠の村”セブンモノリスビレッジ”が現れる。
不思議な村だ。
次々にアート空間が登場する。
プロモーションコーナー。
真ん中の平台には、
タトゥー(入れ墨)の入ったチキン。
ゆがんだドリンクが並ぶ。
その奥にはビレッジがある。
エンドはCAGE FREE TOES。
ファーム・フレッシュ。
フック陳列はサンダル。
ゴンドラアイルには、
「Buy 1 Get1 Free」のPOP。
右のハムの切り口には、
ダビンチの「モナリザ」と、
ムンクの「叫び」の図柄が入っている。
コスメコーナーには、
バーチャルメイクのシステムが入る。
鏡に顔を近づけるとメイクした自分が映る。
鏡は顔認識システムを使用している。
著名なナショナルブランドをもじったアイテム。
巨大な工場は2階まで続く。
工場ではさまざまな商品が製造されている。
そのラインもアートだ。
ここがラスベガスであることを忘れてしまう。
オフィスでは、
ホスピタリティ教育のビデオが流されている。
顧客の表情を読み取る。
最後にチェックスタンド。
Tシャツがずらりと品揃えされている。
これはそのまま買うことができる。
2時間近くも迷路を歩いた。
売場はわかりやすくて安心する。
オメガ・マートの出口を出てきた。
ラスベガスを訪れたら、
時間をつくっていってみてください。
それにしてもスーパーマーケットが、
アートとエンターテインメントになる。
新しいフォーマット創造のヒントになるか‽
(ご愛読を感謝して、ラスベガス研修記を終わります)
〈結城義晴〉