今日は大阪へ。
新幹線から望んだ富士山は、
雲に隠れてまったく見えず。
そこで河川シリーズ。
東海道新幹線からは一級河川が見える。
静岡県では富士川、安部川、大井川、天竜川。
その富士川。
長野県から山梨県、そして静岡県を流れる。
静岡県の3つの大河を見ていた。
そのあとは原稿執筆に集中。
新大阪から地下鉄を乗り次いで夢洲(ゆめしま)駅へ。
荷物をコインロッカーに預けて身軽な恰好。
やってきましたEXPO2025。
2025年大阪・関西万博。
改札までの壁面には、
長い長いデジタルサイネージ。
壁沿いを中学生の一団が歩く。
マスコットのミャクミャクが出迎えてくれる。
私は1970年の万博にもやってきた。
17歳だった。
階段もご覧の通りの歓迎。
階段に「さあ、未来社会へ」の言葉が。
炎天下、駅からぐるりと500mほど回遊させられ、
やっと東ゲートの入場口に到着。
万博会場の広さは155ヘクタール。
東京ドーム約33個分に相当する。
158カ国・地域が参加して、
180以上のパビリオンが立ち並ぶ。
会場中央の万博のシンボルは、
大屋根リング。
「多様でありながら、ひとつ」という
会場デザインの理念を表す。
リングの下は、雨風、日差しをさえぎる。
今日は気温30度になろうかという好天。
来場者が休憩する姿が目立つ。
海風が吹くと意外に涼しい。
会場を東から西に突っ切って、
西ゾーンのBLUE OCEAN DOMEへ。
日本企業のパビリオン。
「海の蘇生」がテーマ。
プラスチック海洋汚染防止、
海業の持続的発展、
海の気候変動などを展示する。
5月19日からの1週間は、
レンゴーウィーク。
レンゴー㈱の主催。
小さな会場には段ボールで製作したベンチ、
海の藻、魚などのモジュールが飾ってある。
床も段ボールでできている。
10分ほどの動画を流して、
段ボールがリサイクル資材であることや、
環境配慮型の資材であることを啓蒙する。
主役は段ボール。
ストーリーは意外にロマンチック。
なかなかに演技達者な段ボール君?だった。
1日72回動画を流す。
毎回100人単位で人がやってきて見てくれる。
レンゴーの皆さんと記念写真。
後列左から岡野香織さん、縄田幸男さん、
そして山本麻依子さん。
大屋根リングを歩いてみる。
内径約615m、外径約675m。
さらに一部の外径は、
曲線を描いて盛り上がっている。
その外径の高さは最大で約20mもある。
平日でもよく人が入っていて、
どのパビリオン前でも長蛇の列ができている。
サウジアラビアのパビリオン。
上部にオープンテラスのカフェがある。
その隣のスペインのパビリオン。
階段状の長い長いアプローチが面白い。
「わ!ドイツ」のドイツパビリオン。
緑が映えるユニークなデザインだ。
ウズベキスタンパビリオン。
ドイツのアトリエ・ブリュックナーが、
“知の庭”をテーマとしてデザインした。
リングの上を小一時間歩いただろうか。
地上でも多くの人が回遊している。
リングの一部は海の中に建てられている。
万博の雰囲気を感じて大満足。
現場に来てみなければわからない。
リングと地上を結ぶエスカレーター。
エレベーターもある。
もちろん階段で上り下りするのもいい。
空いていると思って入ったら、
自転車の歴史の展示ブースだった。
ちょっと文化祭レベルの展示。
EXPOホールのシャインハット。
会場全体のシンボルで、
客席・舞台が一体となった円形劇場。
最後に日本パビリオン。
円環状の構造体が、
いのちのリレーを体現している。
行列に並んで、
パビリオンに入る時間はなかったが、
歩いて見ているだけでも楽しかった。
このあと、
定宿のシェラトン都ホテルに入った。
ホテル内の日本料理「うえまち」で、
㈱万代幹部の皆さんと会食。
明日は万代知識商人大学第10期の講義。
私の隣から河野竜一常務取締役、
和久正樹取締役と頓宮博取締役。
乾いたのどにビールが美味しかった。
関西マーケットの消費と競争、
万代のエビとフグの陸上養殖の話、
アメリカのスーパーマーケットの近況など、
大いに語り合った。
和久さんが高井田の闘いを分析して、表現した。
オーケー高井田店とライフ高井田店、
万代森河内店。
酔っていたけれど実に的確であることを、
瞬時に理解した。
私の単行本のテーマの一つが、
このアナロジーによって、
より分かりやすく説明できる。
和久さんに感謝しつつ、
心地よく酔った。
〈結城義晴〉