マルト米国研修のリッジ・ヴィンヤーズとアラメダSC

Everybody! Good Monday!
[2014vol39]
2014年も第40週、
10月第2週に入りました。
私はサンフランシスコ。
日本では大型で強い台風18号来襲。
今朝、静岡県の浜松市付近に上陸。
関東や東北をかすめ、
各地に大雨を降らせた。
土砂崩れで行方不明者が出た。
沖縄では米兵、神奈川では子供が、
高波にさらわれた。
台風の影響で全国で1人が死亡、
5人が行方不明、
53人がけが。
各地で避難勧告や避難準備勧告が発せられた。
迅速な行政の対応は、
先般の広島土砂崩れ災害の教訓。
台風は東北の沖合で温帯低気圧に変わった。
今年は自然被害が多い。
台風一過で、
横浜では27度。
明日からは、
ここサンフランシスコ同様の晴天が続く。
御嶽山の行方不明者の捜索も、
早く再開してほしいと願うばかり。
さて、似鳥昭雄さんが日経新聞にコメント。
ニトリホールディングス社長。
「消費増税以降、流通業界は
大手でも没落しかねない環境だ。
消費者が足を運びやすい立地に店を持ち、
嗜好の変化を機敏に捉えた商品を
開発している企業だけが勝ち残る」
ニトリは消費増税後に、
既存店の売上高が落ち込んだ。
しかし5カ月後の8月には前年並みに回復。
ここのところ、円安もあって、
開発輸入には追い風。
さらにソファやマットレスのプライベートブランドが好調。
記事では「さらに自社生産する商品の幅を広げたい」。
カテゴリーを増やして、
プライベートブランド比率を上げる腹積もりだ。
ホームセンターではないホームファッションストア。
そのニトリがもうすぐDCMホールディングスを捉える。
こちらがホームセンター業界トップ。
似て非なるものに、勝機がある。
アメリカでは、ホームセンターは、
複占状態。
ホームデポとロウズ。
そこにベッド・バス&ビヨンドがくい込む。
日本はアメリカで言えば、
ベッド・バスがまもなくホームデポを、
抜いてしまいそうだという状況。
そのアメリカ・サンフランシスコ。
朝から北へ向かう。
ソノマ郡リットン・スプリングス。
リッジ・ヴィンヤーズ。

マルト・アメリカ視察研修会のメンバー、
随分アメリカに慣れてきた。

カリフォルニアの代表的名門ワイナリー。
周辺はぶどう畑。

ワイナリーの周りは、
実に光豊か。

この土壌、この気候で、
ワイン用のブドウが育つ。

その品種はジンファンデル。
日差しは強い。

リッジ・ヴィンヤーズは、
1986年に大塚製薬株式会社が取得。
その大塚食品から立花峰夫さんが、
わざわざカリフォルニアまで出張してくれた。

立花さんはワイン部シニアマネジャー。

リッジの名声は米国内だけでなく、
ヨーロッパにも響き渡る。
つまり世界最高峰のワインを、
実に安定的に産み出す醸造所。
今やフランスのボルドーやブルゴーニュをも、
凌ぐ評価を浴びている。
ワインづくりは、伝統的な手法を重視。
ブドウ栽培、ワイン醸造の両面において、
極力自然なプロセスを優先するというもの。

説明してくれたのが、黒川信治さん。
大塚食品リッジ・ヴィンヤーズ取締役。

天才醸造家のポール・ドレーパーが、
40年以上にわたって、
バランスに優れ、長い寿命を持つワインを、
つくり続けてきた。
その醸造のポリシーとプロセスを、
黒川さんは丁寧に説明してくれた。

リッジはワインのほとんどに、
単一畑名が冠されている。
同時に大塚食品らしい近代化が取り入れられ、
設備もユニーク。

天井にはソーラーシステムが設えられている。

樽で寝かせる。

その樽はアメリカンオークを使用。

樽のメーカーはカントン。

樽での熟成の説明を受け、
質疑応答。

醸造過程のレクチャーが終わると、
テイスティング。

外の光は眩しい。

ワイングラスに、
2012年の最新製品を注いでもらう。

そして試飲。

さらに2014年に収穫されたブドウを、
ワインにして熟成する前のものを試飲。
ヌーボーのようなもの。
これも意外に美味しかった。
黒川さんを囲んで、
マルト社長の安島浩さんと写真。

そのリッジのラインナップ。

マルトは、日本で唯一、
リッジをフルラインでアソートメントする。
リッジが手がける品種は、
アメリカを象徴する黒ブドウのジンファンデル、
それからカベルネ・ソーヴィニョン、
ボルドー原産の黒ブドウ数種、
そして白ワインの女王シャルドネなど。
ワイナリーは実はこのソノマ郡のほか、
サンフランシスコ南の、
シリコン・ヴァレー近くのサンタ・クルーズ山脈の中にある。
安島さんはマグナムボトルを始め、
大量のお買い上げ。

私も買いたかったが、
このあと全米を旅する身、
購入を控えた。
しかしリッジのワインが生まれる、
この土地の印象は実に深かった。

ワイナリーを辞して、
向かったのは近くのレストラン。

店の前にトラックが止まっていた。

そこで写真。

今回は裏庭の屋外でランチ。

もちろんリッジのワイン。

スパークリングワインから始めて、
白ワインと赤ワイン。
挨拶は安島さん。

揃って、乾杯。

こちらも乾杯。

屋外の陽光に打たれつつ、
フランス料理とカリフォルニアワインの最高峰。
食事が終わって、
ほろ酔い気分で写真。

バスに乗って、サンフランに帰る。
ほぼ全員がぐっすり寝込んだ。
私も講義をせずに、
つかの間のまどろみ。
気がつくと、
サンフランシスコが見えてきた。

そしてゴールデンゲートブリッジ。

束の間、下車して、
強風の中、記念写真。

さらにフィッシャーマンズワーフへ。
ピア39。

アルカトラズが拝めた。

そしてここから車中講義をしながら、
アラメダショッピングセンターへ。
そのセーフウェイ。

全米有数の店舗。

日曜日の夕方で、
流石に繁盛していた。

そして隣り合って、
補完関係にあるトレーダー・ジョーへ。

こちらはもう大繁盛。

ハロウィンのエンド。

こちらは店の入口のエンド。

セーフウェイとトレーダー・ジョーで、
今夜のディナーの食材購入。
二日続けて、
キッチン付きホテルで試食。
これが実にいい。
アラメダショッピングセンターでは、
ダイソーも視察。

ハロウィン商材など、
積極的にアメリカナイズした品揃え。

ホテルに帰って、
今夜もまた、
食材試食会。

今夜はカベルネ・ソーヴィニオンの試飲もした。

トレーダー・ジョーのプライベートブランド。
左がチャールズショー。
右がリザーブ。
さらにリッジのカベルネも、
比較のために試飲。
やはり、リッジが優位。
みんな、満足そう。

考えてみると、
リッジ・ワイナリーで試飲してから、
ワインづくし。
12時間もワインを飲み続けた気分だった。

お疲れ様、
でも実によかった。
では、みなさん、
Good Monday!
(結城義晴〉




















