結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年01月26日(木曜日)

清水信次さんの「お別れの会」と「私の好きな人」

日本列島を寒気団が覆う。
今日も寒い。

寒いほうが商売はうまくいく。
だから喜ばねばならない。

正午ごろに東京の赤坂見附へ。

ホテルニューオータニ東京。
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清水信次さんのお別れの会。
㈱ライフコーポレーション創業者・名誉会長。
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10月25日にご逝去。

私は11月7日のブログで訃報を書いた。
大正15年生まれの清水さんは、
私の両親と同じ年の生まれ。

故渥美俊一先生とも、
大学の恩師・壽里茂先生とも同年。

父のような存在だった。

お別れの会場に入ると、
正面に花祭壇。
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清水さんの遺影は、
左手を頬に当てるポーズ。IMG_92423

とても清水さんらしいと思った。IMG_92433
拝礼し、献花をして、合掌した。

花祭壇の右端に、
四葉のマークがつくられていた。IMG_92443

献花が終わると、
岩崎高治社長がモーニングをまとって、
一人ひとりに挨拶をしてくれた。

是非とも清水信次の遺志を継いで、
さらに発展させてほしい。
心配はないけれど、
何でも応援します。
そう、思った。

そのわきに並木利昭さんが控えていた。
並木さんは小さな声で言った。
「丁寧な追悼文を書いていただきまして、
ありがとうございました」

月刊商人舎12月号のことだ。
「特別企画 訃報 清水信次」
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尊敬する清水さんの追悼文。
書かせていただいただけで感謝です。

次の間には、
清水さんの想い出の品や写真が展示されていた。

18歳で大阪貿易学校に入り、
剣道一筋に打ち込んだ頃の写真。
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清水商店を設立して、
詳細を発揮し始めたころの家族写真。IMG_92633

会場中央の大型画面では、
「朝まで生テレビ」の画像が流されていた。IMG_92533

清水さんの情報量はすごかった。IMG_92483

毎朝、新聞の一般紙6紙を読んで、
重要な記事は切り抜きしていた。IMG_92593

晩年は大きなルーペを使っていた。IMG_92572

日経新聞の記事。
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大きな写真が展示されていた。IMG_92833

伊藤雅俊さん、岡田卓也さんと並んだ写真。
「私心、私欲、私権を捨てよ」と、
清水さんの言葉が掲げられている。IMG_92823

この写真の言葉は、
「外見や肩書でなく、
裸一貫中身で勝負だ」
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最後に車の運転の写真。
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エピソードが記されている。
「運転するのが好きな人だった。
乗車する人や部下たちは安全の為、
後部座席に座らせた。
ドアマンがホテルに到着した車の
後部ドアを開けたら、
秘書が出てきて大いにびっくり!」

清水さんらしい。

会場を後にするとき、
これで本当にお別れだと思った。IMG_92852

清水さんへの[Message]
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私の好きな人

笑顔の人。
大声の人。
晴れやかな人。

勇敢な人。
正義の人。
闘う人。

機敏な人。
元気な人。
世話好きな人。

三度、命拾いをした人。
死を覚悟した人。
懐に飛び込む人。

根は優しい人。
頼れる人。
かわいい人。

太っていても、やせていても。
大きくても、小さくても。
若くても、老いていても。

男でも、女でも。
日本人でも、外国人でも。
豊かでも、貧しくても。

心の力をもつ人。
頭の力のある人。
言葉の力にあふれた人。

私の好きな人。
ポリティカル・マーチャント。
たとえば清水信次。

合掌。

こころからご冥福を祈ります。

そのご遺志は、
産業を挙げて、
みんなで必ず、継いでいきます。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2023年01月25日(水曜日)

万代ナレッジマーチャントカレッジ7期大学院修了式の「パーパス」

10年に一度の大寒波で、
関西でも京都や滋賀、兵庫は、
急な雪に見舞われ、
それによって交通の乱れが生じた。

電車に10時間以上も閉じ込められた人もいた。
お見舞い申し上げたい。

昨夜、大阪にも雪が降ったが、
今朝は澄んだ青空が広がった。

東大阪市の㈱万代本社。
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8時半過ぎに会議棟に到着。IMG_8836

会議棟の大ホール。
今日は万代知識商人大学7期、
大学院の最終講義と修了式。
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万代知識商人大学は、
企業内大学である。

日本のスーパーマーケットでは、
一番初めに創設された。

世界で初めて企業内大学を創設したのは、
米国ゼネラルエレクトリックだった。
1956年のことだ。

ジョン・F・ウェルチ・リーダーシップ開発研究所。
通称「クロントンビル」。

幹部教育と、
次世代のリーダー育成教育。

GEに続いて、
ゼネラルモーターズ、モトローラ、
コカ・コーラ、インテル、
ディズニー、マクドナルドなどが、
次々に企業内大学をつくった。

マクドナルドは、
有名な「ハンバーガー大学」を設立した。

日本で一番最初に企業内大学をつくったのは、
現在のイオンである。

1969年に「ジャスコ大学」を創設した。
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私も勘違いしていたのだが、
小嶋千鶴子さんを偲ぶ会で知った。

それが今、
イオンビジネススクールへと、
発展している。

しかしスーパーマーケットでは、
万代知識商人大学が一番早い。

2016年に創設されて、
今期は第7期を迎えた。

今期までに210人を超える修了生がいる。
そして4人の取締役が誕生した。

今日の司会は石川慎也人事部マネジャー。
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最終講義の今日は、
7期生が全員、
各自のこれからの取り組みを発表する。

その発表の前に、
結城義晴の激励のあいさつ。
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受講生の後ろには取締役が勢ぞろい。IMG_8824

「すぐ役に立つことはすぐに役立たなくなる」
灘高校の教頭だった橋本武さんの言葉。
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企業内大学の教育は、
すぐに役に立つことはほとんどない。

自分で考えることや考え方を教える。
会社の取締役になることを前提としている。

だからマネジメントの体系を教授する。

9時10分から、一人10分ずつの発表。

スライドを用意して発表する人、
何も見ずに自分の言葉で発表する人。
ホワイトボードを使う人。
どんな方法でもいい。
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後列では幹部のみなさんが、
その発表を真剣に聞いている。
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休憩に入ると、
商品部の面々が集まって話し合っている。

突然の雪によって、
センターからの配送が遅れ、
それへの対応がなされた。
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昨夜の降雪で、兵庫県の一部の店舗、
京都エリアの店舗が影響を受けた。
今朝は物流の一部が滞っているようだ。

7期生は幹部候補生だけあって、
現場のトップとして仕事をしている。
修了式の最中であっても、
現場の課題を整理して、
次々に電話で指示を出していく。

昼食休憩をはさんで、
発表は進む。
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私も提出された資料を見て、
メモをしながら聞く。
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朝9時から午後3時半まで、
29名の発表がなされた。
雪のために店舗から離れられない店長が、
3名欠席した。
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本人たちがいちばん残念だったと思う。
それでも修了したことは間違いない。

1年をかけて学んだことをベースに、
調査を加え、考え抜いた内容を発表した。
これからそれをいかに実行していくか。
今日の発表はその決意表明だった。
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発表が終わると、
学長の総括講義。
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GEのベントンビルの合言葉を贈った。
Big Thinker(ビッグ・シンカー)。
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GEが望む人財こそ、
Big Thinker、すなわち、
「大きな考え方の人」
「大きな視野をもつ人」

そのBig Thinkerになるために、
考える習慣をつける方法を伝授した。

さらに今回は、
ミッションマネジメントとともに、
パーパス経営を説明した。

2019年に、
米国経済団体ビジネス・ラウンドテーブルが、
「パーパス経営」を提案した。

会社は社会のなかで、
どのような存在意義を有し、
社会に対してどのような貢献をするか。
それらを「パーパス」として掲げ、
その「パーパス」を軸に経営を行っていく。
それがパーパス経営である。

最期の言葉はドラッカー。
「未来を築くために初めになすべきことは、
明日何をなすべきかを決めることではなく、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを決めることである」

私のあとは、
取締役の皆さんからのメッセージ。
今期は1年間の講義に、
毎回参加して聴講し、
順番に講義してくれた。

初めに営業部門。
圓石一治取締役。
店舗運営・サポート部管掌。 IMG_8857

中筋浩二取締役。
ドライグロサリー・デイリー担当。IMG_8861

松岡俊行取締役。
生鮮・惣菜担当。
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そして営業部部門を統括する、
芝純常務取締役。
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コーポレート部門からは、
河野竜一取締役。
人事・総務管掌。
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山口成樹取締役。
システム・物流管掌。IMG_8873

谷内(やち)毅取締役。
経営企画担当。
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そして加藤健常務取締役。
コーポレート部門管掌。
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最後にお二人。
不破栄副社長。
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最後の最期は、
もちろん阿部秀行社長。
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取締役の皆さんからのメッセージは、
7期生にとって実にいい財産になったと思う。

全員で、記念撮影。
アカデミックガウンは着ていないが、
万代の赤いジャンパーもいいもんだ。
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阿部社長と二人で写真。
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来年度もよろしくお願いします。

今期は外部講師を入れず、
すべて取締役をはじめとした内部講師と、
学長の結城義晴の講義だけで完結させた。

大学院の位置づけだったからだ。

充実した企業内大学院だった。
事務局にも感謝したい。
受講生にも講師陣にも、
すべての人々に感謝したい。

〈結城義晴〉

2023年01月24日(火曜日)

大事な局面の大胆な転換が画竜点睛を欠く。

今冬一番の寒波襲来。
十年に一度の寒さだとか。

少し時間を早めて新幹線で、
大阪へ向かう。

新横浜から乗り込むとすぐに丹沢が見える。
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思いのほか穏やかな静岡。
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富士の頂には雲がかかっている。IMG_91233

裾野が大きく広がっていて、
かえってその大きさが感じられる。
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富士はいつも悠然としている。
日本の国もこうありたい。IMG_91323

名古屋を過ぎて伊吹山の辺りに来ると、
一転にわかに掻き曇る。IMG_91683

京都に近づくと、
黒い雲が湧いてきた。IMG_91693

新大阪に着いて外に出ると、
ひどく寒い。

定宿のシェラトン都ホテル大阪。
その中華料理「四川」。

㈱万代の幹部の皆さんと、
情報交換を兼ねた夕食会。 IMG_8805

紹興酒とおいしい四川料理に大満足。

阿部秀行社長とは昨年の大晦日、
万代の店舗を一緒に見て回った。IMG_8808

さらに全員で写真。
カメラマンに中央に位置取るように指示。IMG_8809

そして決まりました。

左から加藤健常務、
芝純常務、
右は河野竜一取締役。IMG_8810

アップでもう一度。IMG_8813

最後は阿部さんの車を背景にして。
この車で大晦日の店舗視察をした。

実に快適で、成果の大きなクリニックだった。IMG_8815
月刊商人舎2月号では、
あの年末大晦日の「凄い売り」を再現する。

ありがとうございました。

さて、
通常国会が召集され、
岸田文雄首相が、
施政方針演説をした。

あまり評判は良くない。
私はがっかりした。
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安全保障やエネルギーに関する政策で、
大きな転換が表明された。

昨年12月に「防衛3文書」が発表されている。
防衛力の着実な整備や、
反撃能力の保有などが盛り込まれた。

この3文書自体は多くの評価を得たと思う。
従来の議論を覆すほどの内容だった。

しかしその財源や時期に関しては、
所信表明演説は実に甘い。

歳出改革などで財源を捻出したうえで、
なお不足する1兆円強を増税で賄う。

しかし評判がよろしくないのは、
国民への説明が足りない点である。

防衛政策は先の大戦の敗戦以来、
抜本的な転換である。

ロシアによるウクライナ侵攻が、
この抜本転換を促した。

しかしその議論や調整は政府と与党の間で、
非公開で進められてきた。

丁寧な説明と国会での真摯な議論こそが、
今回、求められている。

防衛政策だけでなく、
原発を含めた多様なエネルギー問題に関しても、
安全性への不安は解消されていない。

さらに「次元の異なる少子化対策」は、
単なる決意表明に過ぎなかった。

実現させようとの意欲が、
聞く者に伝わってこない。

それは不思議なくらいだ。

話し方にも問題はあろう。
プレゼンテーション力も足りないのだろう。
しかしそんなテクニカルな問題ではない。
やり遂げようという意志が感じられない。

自分たちの国の首相として、
情けない気分になる。

菅義偉前首相にもそれは欠けていたが、
岸田首相にはさらに足りない。

岸田首相の演説を聞いていて、
会社の経営や部署の運営に関しても、
同じだと強く思った。

いいことを言っていても、
それをやり遂げようとの意欲が感じられないと、
「画竜点睛を欠く」ことになる。

私の知る経営者たちには、
個性は異なるけれど、
例外なく説得力がある。

だから首相の「説得力不足」は、
驚くほかない。

これ自体が政治の劣化を示すのだろう。
日本の政治はとくにトップのレベルで、
どんどん劣化していっている。

これは国として大きな無駄である。

極めて大事な局面で、
大胆な転換の方針が出ているにもかかわらず、
それを実現させるような表明になっていない。
国民をその気にさせる演説になっていない。

それが余計にがっかりさせられる理由だ。

大事な局面の大胆な転換が、
画竜点睛を欠く。

会社や店は、
そうあってはならない。

〈結城義晴〉

2023年01月23日(月曜日)

「強烈寒波襲来」と「惣菜の危機―伸びているからこそ危うい!」

Everybody! Good Monday!
[2023vol④]

2023年第4週。

今週は「十年に一度の寒波」がやって来る。

この商人舎公式ホームページの、
「常盤勝美の2週間天気予報」
1月4週の天候予測とMDポイント
タイトルは、
「強烈寒波襲来」

その<ウェザーMDのポイント>
今季一番の強烈寒波襲来。
水道管凍結、物流の遅延、
公共交通機関の乱れなど、
店舗運営上影響が出ることが懸念される。
万全の準備を。
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鍋物食材、シチューなど
ホットメニュー食材の売り込み。
それに加えて雪によって、
外出がままならなくなる地域もある。
精肉・冷凍調理関係のカテゴリーも需要が高まる。

そして今週が、
「今冬の寒さの底」となる可能性が高い。

私は明日の火曜と水曜に大阪出張。
明日の寒波来襲で新幹線が止まらないか。
ちょっと心配だ。

さらに金曜日の午後、
サンフランシスコに向けて出発する。

サンフランシスコの沖合では、
アラスカ海流という暖流と、
カリフォルニア海流という寒流がぶつかる。

だから、いい漁場になる。

アラスカ海流が強ければ、
冬も比較的暖かい。

ただし今年はそうでもない。
極端気象だからである。

出発までに月刊商人舎2月号を、
ある程度仕上げておく必要がある。

忙しい。

さて、日本経済新聞「ビジネス欄」の今日の記事。
タイトルは、
「スーパー “中食”多彩に」

記事は定義する。
飲食店で食べる「外食」、
家庭で料理する「内食」に対して、
調理済みで家に持ち帰って食べる
総菜などを「中食」と呼ぶ。

「中食」は1995年、
農林水産省の「中食市場動態調査研究会」で、
はじめて正式に定義された。
座長は故田内幸一一橋大学名誉教授。
私は専門委員を任命されて、
この調査研究会に参加した。

そのころ「外食・内食」に対して、
「中食」が公然化した。

懐かしい。

しかしもう28年前のことで、
いまさらのような気がする。

日経の記事は、
イオンリテールの新ブランドを紹介する。
惣菜のブランド「A label deli.」
エー・レーベルデリ。

同社の惣菜の3割にあたる約150品目を、
新ブランドに変更した。

低温でじっくり煮込んで食材の味を引き出す、
レストランの調理法を取り入れた。

価格は従来品より1.5倍ほど高い。

しかし「本格的な味わいながら、
飲食店の価格と比べて3割ほど安い」

この考え方は、
アメリカで生まれた。

彼の地では、
フードサービスのチップ分まで割引となって、
「サービスデリ」は大人気だ。

イオンリテールは、
まず関東の14店舗で展開する。
そして販売状況をみながら、
今後の取扱店舗数などを検討する。

日本チェーンストア協会の調査では、
惣菜販売額は21年まで10年間で約4割伸びた。
新型コロナ下の巣ごもり需要があった21年は、
前の年比約1割増えている。

さらに惣菜の利益率は40%前後で、
20%前後の加工食品や生鮮食品と比べて高い。

記事。
「大手メーカー品の値上げラッシュが続くなか、
自社でコストなどを管理しやすい総菜の強化は
収益力向上につながることもあり、
スーパー各社は相次ぎ取り扱いを拡大している」

成城石井は22年に、
ピザやホールケーキなど100品目以上の新商品を投入。

ヤオコーは、
新ブランド「eat! YAOKO」として、
約50品目を販売中だ。

さらに西日本が地盤のイズミは、
22年に自社ブランド「zehi(ぜひ)」を立ち上げた。
50品目を売り出しているが、
25年度には80品目に増やす。

ただし月刊商人舎は、
昨年6月号で特別企画を組んだ。
「惣菜の危機」
伸びるからこそ危うい!
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林廣美先生、渾身の大胆提言だ。
・惣菜売場は茶色の「揚げ物原(あげものはら)だ」
・メーカー参入で冷凍食品素材が増えた
・惣菜はできた瞬間から酸化する
・スーパーマーケットの煮物も酸化させない
・原材料表示に縛られすぎている
・惣菜は日配化して品揃え型になった
・トレンド商品は2%に抑えて外部に任せる
・惣菜づくりは「らせん改善」 

小見出しを並べてみるだけで、
最重要項目が網羅されていることがわかる。

私も提案した。
[結城義晴の述懐]
「惣菜・デリ革命宣言」ふたたび
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お手元に6月号がある人は、
是非、じっくり読み直してほしい。

惣菜に関しても中食に対しても、
もっとも深くて、
現実的なところから指摘されている。

惣菜は伸びている。
だからこそ危うい。

では、みなさん、今週も、
「らせん改善」で。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年01月22日(日曜日)

ギブソンJ100の「ナチュリバーブ」と白秋「砂山」のBmコード改変

日曜日。

凄く寒い。
大寒を実感する。

今日は自宅にいる。
自室にこもって、
テキストの最終仕上げと、
商人舎2月号原稿の手直し。

明日、入稿する。

仕事が一段落すると、
他のことがやりたくなる。

1055年生まれの現代美術家・大竹伸朗。
「予定が詰まってくると
決まって別のことが
したくなる」

まったく同感だ。

2週間ほど前、
インターネットで、
ちょっと気になるものが見つかった。
即、買った。

「ナチュリバーブ」
natu-reverb。
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ギターにとり付けて、
反響効果を高める器具。
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電源もいらず、
スピーカーも不要だ。

それで音が大きくなる。
美しく響く。

それが宅急便で届いた。
早速、付けてみた。

ボディの内側に装着し、
磁石で止める。
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私の愛器はギブソンJ100。
大学を卒業する前に、
社会人になって給料を貰えるのを当て込んで、
渋谷の黒沢楽器で、
2年の月賦で購入した。
25万円くらいした。
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それまでアコースティックギターは、
ヤマハの普及版だった。
グレコのエレキベースも持っていた。

バンドなどで演奏する時には、
たいていベースを弾いていた。

音楽を続けることはないと決めて、
記念にちょっと変わったギターを手に入れた。

生ギターは2つのブランドでとどめを刺す。
「複占」である。
マーチンとギブソン。

エレクトリックギターも「複占」だ。
フェンダーとギブソン。

私は洗練されたマーチンよりも、
荒々しいギブソンが欲しかった。

J100 はオールドモデルで、
すでに生産されていないギターだった。
大きなボディで重くて強い音が出た。IMG_E90802
それを2011年に、
専門の工房に預けて、
フルメンテナンスした。
これにも10万くらいかかった。

手に入れてから35年経過していた。

傷んだ部分が補修され、
すごく引きやすくなったし、
さらに音が出るようにもなった。

そのギターで大久保恒夫さんと、
「ふたりのビッグ・ショー」をやった。
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大久保さんはマーチンを持ち、
私はギブソンを抱えた。

良い組み合わせだった。

そのJ100にナチュリバーブを付けた。IMG_90813

いい音が出た。IMG_E90953
また、やりたくなった。

オジさんバンドならぬ、
お爺さんバンド。

私のレパートリーのひとつが、
童謡の「砂山」だ。

北原白秋作詩、中山晋平作曲。
山田耕作の曲もあるけれど、
圧倒的に中山晋平がいい。

海は荒海 向こうは佐渡よ
すずめ啼け啼け もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ

暮れりゃ砂山 汐鳴りばかり
すずめちりぢり また風荒れる
みんなちりぢり もう誰も見えぬ

かえろかえろよ 茱萸原(ぐみわら)わけて
すずめさよなら さよならあした
海よさよなら さよならあした

――この歌に自分なりのコードを付けて、
ギターで弾き語りしていた。
大学生のころのことだ。

今日、その曲をふたたび、
ナチュリバーブ付きのJ100 で演奏した。

ふと思い立って、
以前からずっと気にかかっていた部分の、
コード進行を変えてみた。

最初の2小節は、
うみは(G) あら(Em) う(G) み(Am)
と入っていたが、
この2番目のGがどうも平凡で、
気に入らなかった。

それをBmにしてみた。
うみは(G) あら(Em) う(Bm) み(Am)

新しい印象となって、
すごくよくなった。

後半のサビの部分の2小節も、
みんな(G) よべ(D) よ(Em) べ(Am)
としていたが、それを変えた。
みんな(G) よべ(D) よ(Bm) べ(Am)

50年ぶりにコード進行を変えて、
多分、これが完成形となった。

無性にうれしい。

「予定が詰まってくると
決まって別のことが
したくなる」

別のことをしても、
成果は得られるのだ。

ありがたい。

〈結城義晴〉

2023年01月21日(土曜日)

米クローガーの「Simple Truth」とイオンの「トップバリュ」

今日は土曜日だが、
商人舎オフィスに出た。

そしてアメリカの小売業のことを調べた。IMG_E90743
ウォルマートはコロナ禍で、
凄い決断をしている。

チームマネジメントへの大転換は、
『コロナは時間を早める』に書いた。
コロナ本
それ以外にも凄い決断をしている。
出店に関する転換である。

驚かされる。

それから、
商人舎流通SuperNews。

クローガーnews|
オーガニックPB「シンプル・トゥルース」発売10周年

米国スーパーマーケットNo1。
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クローガーのプライベートブランドは、
16種類のレガシー・ブランドを、
「Smart Way(スマート・ウェイ)」にまとめた。
昨2022年9月のことだ。
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さらに大ヒットのオーガニックPBが、
発売10周年を迎えている。
「シンプル・トゥルース」である。
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オーガニックを基本として、
指定の101種類の化合物を使用しない製法、
そしてオーガニックとしては、
ディスカウント価格。
圧倒的な人気を誇る。

2013年に発売開始されると、
伸びに伸びて10年が経過した。

現在は1500アイテム。

累計売上高は3000億ドルを超える。
1ドル100円換算で30兆円。
130円換算ならば39兆円。

10年でこのスケールになったのだから、
1年では単純平均して300億ドル。
現在は1年に400億ドルは売るブランドだ。

2021年度の通期売上高は1378億ドルだから、
全体の29%がシンプル・トゥルースとなる。

10周年記念キャンペーンは、
1月31日まで実施される。
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一方、
イオンnews|
従業員26万人がおすすめ「トップバリュ いいね大賞2023」

イオンの全国のグループ従業員は26万人。
かれらにアンケート調査をした。
「お客さまにおすすめしたいトップバリュ商品」

「トップバリュ いいね大賞2023」 topvalu_iine20230120
トップバリュ&グリーンアイ、
そしてトップバリュベストプライス。

それぞれからBEST10商品が選ばれた。

前者の第1位は、
「トップバリュ 本みりん」。
1000㎖267円(本体価格、以下同)。
topvalu_iine20230120-1

第2位が、
トップバリュ JAS特級あらびきポークウインナー。

第3位がトップバリュ 国産のり使用 おにぎりのり」
3切れ50枚 板海苔16.6枚488円。

後者の「トップバリュベストプライス」では、
第1が「ベストプライス バナナ」1袋。
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従業員評価は、
「もちもちバナナって言えるぐらい
もっちもちです」
「バナナはこれしか買わなくなりました!」
「子どもの毎日のおやつに重宝しており、
食べっぷりが違います!」

これらの評価コメントはやはり、いい。

第2位は「ベストプライス 国産茶葉使用 緑茶」
2000㎖90円。

第3位「ベストプライス 国産六条大麦100%使用 麦茶」
2000㎖90円。

ベーシックなアイテムばかりだが、
PBはまず従業員が飛びつく商品でなければいけない。

従業員がみんな買って、
食べている、使っている。
そんなアイテム。

その意味で、
この「トップバリュ いいね大賞2023」は、
それこそ「いいね!」
座布団三枚。

コロナ禍によって、
一番手のナショナルブランドは、
その支持の強さが証明された。

相次ぐ値上げの中でも、
トップのNBはすぐに売上げが戻る。

二番手以下は戻りにくい。

そして値上げの季節には、
PBでもコンペティティブブランドがよく売れる。
ファイターブランドとも言われる。

価格すえ4沖される商品が多い。

それがイオンの「ベストプライス」である。

クローガーとイオン。
PBに関して、
軌道が一致している。

コンペティティブブランドは、
スマート・ウェイとベストプライス。

これは根強く売れる。

オーガニックブランドは、
シンプル・トゥルースとグリーンアイ。

クローガーのSimple Truthは、
10周年で29%のシェアになった。

イオンのグリーンアイは、
この点で物足りない。

それでも軌道は同じだ。

価格設定を含めた売り方に問題あり。

イオンはクローガーを、
徹底的に研究しなければならないだろう。

それは他のチェーンストアでも同じだ。

リテールオリジナルブランドは、
2023年も焦点になる。

〈結城義晴〉

2023年01月20日(金曜日)

大寒の句「働いてゐて大寒もまたたく間」

大寒。

「だいかん」と読んで、
二十四節気では、
「冬至」からだいたい30日後。

寒さがもっとも厳しくなるころ。

つまり1年で一番寒い日。
あるいは1年で一番寒い期間の始まりの日。

大寒の大々(だいだい)とした月よかな 
〈小林一茶〉

大寒の月は大々としている。
つまりとても大きい。
それが寒さを実感させる。
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大寒の埃(ほこり)の如く人死ぬる 
〈高濱虚子〉

この句は1940年の作。
虚子66歳の大寒の日に詠んだ。

日中戦争が始まっていた。
虚子は多分、戦争の激化を予感していた。

大寒の日のホコリのように、
人が死んでいく。

人の死は呆気ないものかもしれない。

そんな厭世的な句だ。

ウクライナもそんな状態が続く。
怒りがこみあげてくる。
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独りの独裁者のために、
人の命が粗末に扱われている。

新型コロナもいまだに、
人の死を呆気ないものにしている。

虚子でなくとも、
暗くなる。

虚子をもう一句。
大寒にまけじと老(おい)の起居(たちい)かな

大寒にも「負けじ」と、
老人が立ったり座ったりして生きている。

しかし、横浜は暖かい。

私は商人舎オフィスで、
テキストづくりに邁進する。

原稿を書いたり、
テキストをつくったりすると、
そのテーマの中に頭が埋没していって、
それを深く考えることになる。

情報を大量に頭に放り込んで、
そのなかで右往左往していると、
なにか発見がある。

これこそ「考える」ことの実態だ。

そして私は今日、
また、考えた。
発見した。

アメリカの小売業は、
コロナ下を経て、
大きく変わっている。

来週から16日間、
彼の地に赴いて、
それを確認する。
発展させる。

それを表現する。
そしてみなさんにご報告する。

それを受け止めていただいて、
仕事に活かしてくれる。

ありがたいことだ。

働いてゐて大寒もまたたく間
〈鈴木真砂女〉

真砂女(まさじょ)は波乱の多い女性だった。
昭和期を代表する俳人。

働いていると大寒の日も、
瞬く間に終わってしまう。

それがいいのだ。

ありがたい。

〈結城義晴〉

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