結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年02月03日(木曜日)

節分恵方巻のサミット・ベニマル・ベルクと「享楽円消費」

今日は節分。
明日は立春。
朝日新聞の「天声人語」

「暦の上では、
冬という長い坂をのぼりきり、
眼下に春の野が広がる」

文学的描写。

さて、節分には恵方巻。
1日中、商人舎オフィスで原稿を書いて、
気がついたらもう夜の9時。

慌ててセブン-イレブンに駆け込んで、
最後に残ったたった一つの恵方巻を購入。
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今年の恵方は北北西。IMG_E08321

そちらの方向を向いて、
願いを込めて一気に頬張る。IMG_E08312

ガブリといただきました。IMG_E08381
願いはかなうのだろうか。

いつも様々な情報を送ってくださる友人。
今日は小売業各社の恵方巻作戦。

予約販売と当日のチラシ情報。
いずれもくっきりとした写真で、
いかにもおいしそうだ。
その商品化と売価が面白い。

恵方巻商戦は全体に好調だった。
食品ロスを考慮して、
早仕掛けで予約に力を入れたことは、
本当に良かった。

ライフは、
極太巻き1980円と1780円。
それぞれにハーフがあって、
980円と880円。
マグロたっぷり太巻きが1380円、
贅沢海鮮巻が980円が2種類。
798円が3アイテム。
そしてセット物がハーフ3本が、
1980円と1280円。

ヨークベニマルは、
海鮮巻が2580円(本体価格、以下同じ)
黒毛和牛の牛好き巻が1780円。
売れ筋は奥村彪生氏監修の880円。
最低価格も奥村彪生氏の398円。

ヤオコーは、
極み海鮮巻が2980円。
そのハッピーサイズが1490円。
ご馳走鮪巻、上海鮮巻が、
それぞれ980円。
698円、598円、498円の恵方巻。
セット物は太巻き三本が1880円、
中巻三本が1280円。

サミットは、
開運極太巻2980円、
本鮪三昧1980円、
贅沢海鮮1780円。
たっぷり肉巻き1580円、
穴子三昧1580円。

ベルクは、
大間のマグロ2280円、
特上海鮮太巻き1580円、
太巻き798円とひれかつ巻798円。
そしてレギュラー恵方巻398円。
ハーフ3本セットは1190円。

そして関西ロピアは、
極太海鮮巻2000円、
本鮪づくし巻1290円、
丸かぶり巻890円。

ちなみに関西のサンディは199円。

資料を送ってくれた方は、
ライフ、ヨークベニマル、
そしてベルクを評価した。

もちろん地域差もあるだろうし、
首都圏と関西、地方都市では、
価格帯も違ってくるだろう。

月刊商人舎1月号特集は、
2020確信的予言
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予言1は、
「消費とMerchandisingの変質」

この中で提案したのは、
「禁欲円」と「享楽円」。
生活を切り詰める支出は「禁欲円」、
生活をエンジョイする支出は「享楽円」。

恵方巻は享楽円そのものだ。

だからサミットの2980円をはじめ、
1980円、1780円、1580円は、
享楽円購買に照準を当てた。

同じくヤオコーもよくできているが、
価格帯が多かったか?

地方ではベニマルが、
2580円、1780円、880円、
そして398円。

享楽円と禁欲円をうまく使い分けた。

ベルクも出店ロケーションは、
サミットとベニマルの中間地帯だから、
アイテムを絞りつつ、
上手に商品設計したと思う。

関西ロピアは、
3000円ラインを出すかと思ったが、
私の予想が外れた。

サンディの199円は、
禁欲円だけを狙って、
的が外れたか。

日経新聞の「ニュース一言」
日本百貨店協会の村田善郎会長。
㈱髙島屋取締役社長。
村田善郎高島屋
「新型コロナウイルス下で
プチぜいたくをしようと、
デパ地下の食料品に注目が集まっている」

このプチ贅沢が「享楽円」消費だ。

「肉や魚でちょっと良い食品は
百貨店で買うという消費行動が定着した」

それは百貨店の独占領域ではない。

2021年の全国百貨店売上高。
「3割を食料品が占め、
2年連続で衣料品を上回った」

「コロナ禍前まで主力だった衣料品は
経済が正常化すれば
売れ行きが回復するとみる」

これは疑問。

村田会長は、
「食品中心の傾向は変わらないだろう」

それには賛成。

コロナ禍で食品の享楽円消費が、
浮かび上がった。

関西ロピアの京都ヨドバシ店は、
京都駅の伊勢丹を完全に食ってしまって、
「享楽円」にジャストミートした。
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禁欲円と享楽円。

次はバレンタインデーだ。

義理チョコは禁欲円?
本命チョコや自分チョコは享楽円?

地域や商圏特性によって、
塩梅も売り方も変わる。

K字型消費であることは間違いない。

〈結城義晴〉

2022年02月02日(水曜日)

農林水産省のガイドラインと「価格凍結」の真実

2月2日。

明日は節分。
寒中も明日まで。
そして明後日は立春。

春は、
もうすこし、
もうちょっと、
あとわずか。

新型コロナオミクロン株。
今日の新規陽性判明者は、
全国で9万4930人。

1日10万人を超えるだろう。
たとえインフルエンザに近いものだとしても、
10万人ずつ新規陽性者が増えると、
10日で都合100万人の増加になる。

東京都は2万1576人。
新規陽性者が2万人を超えた。

大阪が1万1171人で1万人超え。
神奈川が7610人、愛知が6191人。

デルタ株などと比べることは、
さして意味はないかもしれないが、
疾患をもった人たちは感染したくないだろう。

マスク、手洗い、ディスタンス。

もうすこし、
もうちょっと、
あとわずか。

さて「値上げの季節」真っ最中。

日経新聞が連載を組んでいる。
「進む食品値上げ」

はじめに言っておくと、
便乗値上げだけは許されない。

イオンは「価格凍結宣言」をしている。
かつては中内功さんのダイエーが、
いつも先陣を切って断行した。
中内功
現在は、イオン。

昨2021年秋から食品約3000品目を、
価格凍結宣言した。
当初は年末までとしていたが、
年を越して今年3月末まで延長した。
イオン価格凍結宣言

21年9~11月の第3四半期、
食品トップバリュの売上高は、
主要品目で前年同期比14%増と好調だった。

日経の記事は、
好調だから価格凍結を継続すると書くが、
そうではない。

顧客がそれを求めているから、
好調なのだ。

だから商品担当の西峠泰男執行役は語る。
「消費者のニーズに
可能な限り寄り添いたい」

日経の記事は、
好調だから続けるとなっているが、
もちろんそれもあろうが、
顧客の要望に応えるのが、
小売業の使命だから、
価格凍結を継続しているのだ。

岡田卓也さんも伊藤雅俊さんも、
その順番が逆になったことはない。

それが逆になってしまうと、
会社はだんだん駄目になっていく。

記事は続ける。
「西友もPBの価格は
可能な限り現状を維持する考えだ」

そして大久保恒夫社長登場。
「”安くて品質も良い”というイメージは
絶対に崩せない」

PBをつくるのはメーカーだ。
小売業は「工場を持たないメーカー」だ。
これも中内さんの言葉である。

そのメーカーの見方も、
少しずつ変わってきた。

昨秋に自社製品の値上げを表明した、
ある大手食品メーカーの社長が明かす。
こういった時は匿名を希望する。
「PBの納入価格についても
小売りと交渉したが、
聞く耳を持ってもらえなかった」

「PBは安定的な販売量が見込めるだけに、
小売りの意向を尊重せざるを得ない」

メーカーはデュアルブランド戦略を採る。
つまり自社のナショナルブランドと、
小売業のプライベートレーベル。
両方つくる。

ナショナルブランドは、
売れるかどうかわからない。

しかし小売業のプライベートレーベルは、
小売業の意志で販売量を確保してくれる。
だから製造量も安定して、
工場の生産体制にも波がない。

それがメリットである。

その代わり安く提供する。

利幅は少ないが、量が出る。
それが製造業の経営を、
ある部分、安定させる。

それをしなくてもいいメーカーは、
ナショナルブランド一本で、
胸を張って事業をすればいい。

しかしコモディティ化現象が進むと、
そうもいかなくなる。

だからデュアルブランド戦略となる。

ところが記事は指摘する。
「メーカーと小売りの取引の
風向きは変わりつつある」

「政府の姿勢が背景にある」

今年1月中旬の全日本菓子協会の会合。
農林水産省の水野政義総括審議官の挨拶。
「ガイドラインを策定したので
活用してほしい」

そのガイドラインのイラスト。
nousui gaidorain1 ガイドラインⅱ

日経の記事。
「昨年末に策定したガイドラインは
独占禁止法などで問題視される取引事例を示し、
小売業者の無理な発注や
一方的な価格据え置き要請などの
是正を図る内容」

同省の吉松亨新事業・食品産業部企画グループ長。
「国際的な需給で原材料価格があがる中、
適正に価格転嫁が進まなければ
食品産業そのものが成り立たなくなる」

下請け取引に目を光らせる、
下請けGメンの体制も強化される。

そこで中堅の水産会社幹部。
「最近、値上げに関して
前向きに動いてもらえるようになってきた」

「メーカーが値上げした品目については、
納入価格引き上げを
受け入れる雰囲気が出始めた」

ただしガイドラインに強制力はない。
行政が競争にまで口出ししては、
経済活動のダイナミズムを奪ってしまう。

小売業サイドとしては、
「好調だから価格凍結」ではなくて、
あくまでも顧客の要望に応える考え方が、
底辺に流れていないと、
ガイドラインに沿うことにもならない。

同時に取引先にだけ、
値下げや価格凍結の負担を、
押し付けてはならない。

正当であるとともに、
合意がなければならない。

中内功のスピリットも、
失ってはならない。

そして最初に書いたように、
便乗値上げは断じて許されない。

〈結城義晴〉

2022年02月01日(火曜日)

テレビ東京「SURVIVE2030」出演とそごう・西武の売却

一月、往ぬる、
二月、逃げる。

その2月に入った。

私たちの㈱商人舎は、
今日から15年目に入った。

15周年だ。

「無私と利他」を掲げてスタートしたが、
それは貫くことができたと思う。

すべての皆さんに、
感謝したい。

石原慎太郎さんが、
亡くなった。

89歳。

作家でありながら、
政治家となった。

一橋大学の学生のころ、
『太陽の季節』で芥川賞を受賞。
人気作家となって、
以後、華々しい活躍をした。

先日、島田陽介先生と話したら、
あの頃の文学青年はみんな、
石原ができたのならば自分も、と、
小説を書くことに励んだという。

島田陽介も早稲田の文学青年だった。

石原にとって作家は、
世に出るための手段だった。
挙句、政治家になった。

ただし石原は両者のあり方に、
どう整合性をつけたのだろう。

それは上手くはいきにくいはずで、
実際、作家としては、
最高の域には達しなかったと思う。

政治家がモノを書いて、
優れた作品になることはある。
ユリウス・カエサルがそれだ。

経営者が作家を兼ねて、
これも秀作を残すことがある。
辻井喬こと堤清二だ。

しかし作家として世に出て、
政治家として世に尽くすことができるのか。
作家は自己完結させることができるが、
政治家は自分だけでは完結しないからだ。

注目される点では、
ひどく似ているようで、
全然似ていないのが、
作家と政治家だと思う。

若くして作家としての脚光を浴びた者は、
政治家としても脚光を浴びることに、
快感を覚えてしまう場面が多くて、
それは国民や都民への貢献とは、
必ずしも直結しない。

それでも必死に生き抜いた89年。
自分に忠実であったことは確かだろう。

ご冥福を祈ろう。

今日は東京・六本木。IMG_08562

テレビ東京。
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「SURVIVE2030」
テレビ東京のYouTubeチャンネルで、
隔週火曜日に配信されるトーク番組。
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司会は入山章栄さん。
早稲田大学大学院経営管理研究科教授。
ワールドビジネスサテライトの、
コメンテーターなどで活躍中。

昨日、このブログで紹介した本。
『両利きの経営』の翻訳者の一人で、
著書は『世界標準の経営理論』が、
ベストセラーになっている。
世界標準の経営理論
パネラーは山本慎一郎さんと、
齋藤宏さん、結城義晴。

山本さんは㈱カスミ代表取締役社長。
齊藤さんはコニカミノルタマーケティングサービス㈱執行役員。
ショッパーデータプラットフォーム担当。

午後2時から簡単なリハーサルをして、
それからスタジオ入り。

緑色の幕の前に椅子が4脚。
一人ずつマイクをつけてもらう。
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私も背広の襟にマイクをつける。IMG_08472

4台のカメラが一人ずつを捉える。 IMG_08482

ディレクターが司会と打ち合わせ。IMG_08522

テーマは「最前線から考える小売りのDX推進」IMG_08512

45分ほどのセッションで、
山本さんは滔々と持論を語った。

私は存分に楽しんだ。

コロナによって時間が早まること。
DXは「技術の問題ではなく、
経営イシューの問題」であること。
オンラインvsオフラインにしてはならず、
ネットとリアルが融合すべきこと。
アマゾンとウォルマートのこと。
DXはそれに貢献すること。
最後には「禁欲円と享楽円」の話をした。

終わってから記念写真。IMG_08052
3月21日に配信されるらしい。
楽しみにしてください。

さて最後に 日経新聞一面トップ。
「セブン、そごう・西武売却へ」

商人舎流通スーパーニュース。
セブン&アイnews|
百貨店「そごう・西武」売却を検討/コンビニ事業に集中か

セブン&アイ・ホールディングスは、
未発表だから日経のスクープだろう。
だから一面トップに持ってきた。

つまり誰かが喋ったということだ。

売却先は最終的には決まっていないが、
2月中に価格などの条件交渉に入る。
2000億円以上の売値を想定している。

2006年にミレニアムリテイリングから、
現金と株式交換で2000億円超で子会社化した。

だから2000億円超では売りたいだろう。

そごうと西武百貨店が統合して、
最盛期の2007年には28店舗となった。

私はそのずっと前から、
百貨店は全国で120店まで、
半減していくと書いていた。

もっと減るだろう。

そごう・西武は現在10店舗。

セブン&アイは、
コンビニと銀行事業の会社になり始めている。

もちろんヨークベニマルは、
スーパーマーケットとして、
依然、エクセレントカンパニーだ。

しかしそれ以外は、
失礼ながらイトーヨーカ堂も苦戦が続く。

とりわけ百貨店事業は赤字の垂れ流し。
売却も、さもありなん。
驚くことではない。

一つだけはっきりさせておかねばならないのは、
これはマネジメントの問題に起因するということだ。

「そごう・西武」と中黒のついた社名は、
いまだ融合がなされていないことを示す。

三越伊勢丹ですら、
中黒はついていない。

それが16年を経ていまだにできていない。
百貨店業態そのものが低調で、
業態地殻変動の波に揉まれている。
世界的な傾向だ。

しかし百貨店のすべてが、
社会の中で機能しなくなるのではない。

店舗数が過多な業態なのだ。

イギリスのハロッズは、
たった1店だが、
世界に冠たる百貨店だ。

そごうも西武百貨店も、
それを目指すべきだ。

ネットの社会へと変貌するなかで、
新たにつくることのできないブランドは、
これからさらに輝き始める。
西武には堤清二以来のファンもいる。

そごうと西武百貨店。
もったいない。

私は業態を否定しない。

業態のなかでポジショニングを確立し、
他にないフォーマットを構築すれば、
十分に社会貢献できる。
収益も戻ってくる。

西武百貨店のない池袋は考えられない。
高島屋だけでそごうのない横浜は、
横浜ではない。

百貨店事業を丹念に改革する経営力と胆力が、
セブン&アイから喪失された。

それがこの問題の根本にある。

もちろん世界企業の軌道を進むには、
売却したほうが手っ取り早い。
それも間違いではない。

〈結城義晴〉

2022年01月31日(月曜日)

「商業の現代化」の両利きと「両利きの経営」の「深化・探索」

Everybody! Good Monday!
[2022vol⑤]

2022年もはや第5週。
今週火曜日から2月に入る。

一月、往(い)ぬる。
二月、逃げる。
三月、去る。

毎年書いているが、
よくできた言い回しだ。

1月はいつも、
あっという間に往ってしまう。

今日はその1月最後の日。
㈱商人舎にとっては年度修めの日。

2008年2月1日に創業して、
まるまる14年が経過する。
発足の会
明日から15年目。

小売業ならば、
創業祭でもやるのだろうが、
商人舎は粛々と仕事をする。

2007年8月末に、
30年間働いた㈱商業界を辞して、
あと30年は現役で仕事をしようと決意した。

だから商人舎も、
私自身の手で30年は続ける。

計算すると2038年、
私が86歳のときまでとなる。

その折り返し点が、
明日から始まる15年目である。

この間、2011年には、
東日本大震災が起こった。

そして2020年からは、
新型コロナウイルスパンデミック。

前者は日本の、東側の地震と津波の災害。
後者は世界中を巻き込んだ感染症の流行。

商業界は2020年4月に自己破産した。
商人舎の役割も重くなる。

商業界の倉本長治の思想を受け継ぎ、
それをさらに発展させる。
倉本長治モノクロ2
商業界は「流通近代化」を果たした。
商人舎はその「現代化」を目指す。

テーマの壮大さに比べると、
まだまだ私たちの力は及ばない。

商業の近代化は、
何かに追いかけられるように、
誰かから急かされるように、
必死の思いで推進された。

しかし現代化は、
自らの意志で楽しんだり、
面白がったりしながら、
成し遂げるものだと思う。

近代化の次に現代化がある。
だから近代化を否定することは間違いだ。
歴史はそのことを物語っている。

しかし近代化への対応の方法が、
そのまま現代化に通用するわけではない。
この点を間違って捉えていることが多い。

現代化は近代化以上に混迷する。
デジタルトランスフォーメーションも進む。
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産業全体が一斉に同じ方向を向いて、
突進するわけにはいかない。
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だからこそ自らの意志が重要になる。

そして現代化はすでに進んでいる。
このCOVID-19パンデミックが、
それを早めたのだと思う。
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明日からの折り返し点に対して、
心を新たにして、
あくまで謙虚な姿勢で臨みたい。

さて、日経新聞の今日の「社説」。
タイトルは、
「企業は”両利きの経営”で
新事業の創出を」

「経営の世界でいま最も
注目されているコンセプトの一つが
“両利きの経営”だ」

企業の活動には2軸がある。
第1は、
「コストダウンなどで既存事業の競争力に
磨きをかける”深掘り”」

第2は、
「新たな事業機会を発掘・育成する”探索”」

社説子がキーワードにした「両利きの経営」は、
2019年2月、東洋経済新報社刊。
両利きの経営
チャールズ・A・オライリーと、
マイケル・L・タッシュマンの共著で、
翻訳者は入山章栄、冨山和彦、渡部典子。

同書の翻訳では、
「知の探索」と「知の深化」という言葉を使う。

社説がなぜ、
「深化」を「深掘り」としたのかはわからない。

知の深化は、
「自身・自社の持つ一定分野の知を
継続して深掘りし、磨き込んでいく行為」

知の探索は、
「自身・自社の既存の認知の範囲を超えて、
遠くに認知を広げていこうとする行為」

社説。
「例えば自動車会社にとっては
従来のエンジン車の原価低減や性能向上が
“深掘り”であり、
電気自動車など新技術の開発や
ライドシェアのような
新たな事業モデルへの挑戦が
“探索”」
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「この2軸をバランスよくこなすことが
持続的な発展には欠かせない」

ゴーイングコンサーンのためには、
むしろ当たり前のことだ。

「ただ2軸の両立は、
口で言うほど簡単ではない」

「組織には慣性があり、
過去からの継続である、
手慣れた”深掘り”活動には
熱心に取り組むが、
結果が出るかどうか判然とせず、
手探りで進める”探索”は
先細りになりがちだ」

「それを乗り越えるには、
探索活動を粘り強く続けるための
経営上の仕掛けが欠かせない」

「仕掛け」と言うよりも、
トップマネジメントの意志だと、
私は思うけれど。

社説はその3つの仕掛けを提案する。
⑴何より重要なのは、
経営トップの強力な関与だ。

私の言うことと一緒。
しかしトップの関与は仕掛けではない。

⑵既存事業との利益相反や
文化の衝突を避けるために、
探索のための別組織を設けるのも一案だ。

新規事業は、別動隊で展開し、
組織は分ける。
これも定石だ。

直近ではヤオコーが、
フーコットを別組織にした。

⑶技術や市場の変化の予兆を
素早く感知することも重要だ。

これは「知の探索」そのもの。

「両利きの経営」は、
『コロナは時間を早める』の第四章とも、
ちょっとだけ同期する。
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トレードオフから、
トレードオンへ。
これも二兎を追え、である。
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明日、入山章栄教授と会うから、
時間があればそのあたりも確認しよう。

両利きは、大谷翔平の二刀流にも通じる。

商業の近代化は右利きだったが、
現代化は両利きである。

では、みなさん、今週も、
心新たに、そして謙虚に。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年01月30日(日曜日)

ガツガツもなく/ギラギラもなく/ギラッがある。

一月、往ぬる。

あと2日で2月。
昨年の1月は緊急事態宣言下にあった。
今年はまん延防止等重点措置が適用されている。

それでも昨年よりも、
ちょっとだけ明るい兆しが見える。

ほぼ日の糸井重里さん。
毎日書くエッセイ「今日のダーリン」
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「ずいぶんと年上の方々に会って、
まじめな話にかぎらず、
いろんなことを話してもらえるのは、
ほんとにたのしいし、ありがたい」

私も。

「ぼくの干支で一回り上に
横尾忠則さんがいる」

糸井さんは1948年生まれの子年。

「同じ年に操上和美さんがいて、
和田誠さんもそうだった。
和田さんは、先に逝かれて残念だけれど、
横尾さんも、操上さんも
いい感じの現役のままだ」

みんな1936年生まれの86歳。

島田陽介先生も同じ年。
島田陽介

石原靖曠先生は一つ上。
石原先生

「ガツガツしてはいないし、
ギラギラもしてないのだけれど、
ギラッとはしている」

わかる。

月刊商人舎1月号を読んでいただければ、
島田陽介のギラッが出ている。
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流通コンサルタントではあるが、
ガツガツしていない。
ギラギラもしていない。

それでもギラッとしている。

石原先生も2019年12月号では、
島田先生とは全く違うけれど、
ギラッとしていた。
2019年12月号
まったくガツガツがないし、
ギラギラもない。

最近の若手コンサルタントにも、
見習ってほしいところだ。

故倉本長治先生は、
83歳で亡くなったけれど、
誰よりもギラッとしていた。
もちろんガツガツ、ギラギラはなし。
倉本長治像
経営者では、
セブン&アイの鈴木敏文さんは、
1932年生まれの89歳。

旧菱食の廣田正さんは、
1933年生まれの88歳。

アークスの横山清さんが、
1935年生まれの86歳。
石原先生と同年だ。

安土敏ことサミットの荒井伸也さんは、
1937年生まれの84歳。

とりせんの前原章宏さんも1937年生まれ。

日本水産の垣添直也さんは、
1938年生まれで83歳。

エコスの平富郎さんは、
1939年1月22日生まれで83歳。

年上の人と会うのは、
うれしいし、ありがたい。

糸井重里。
「いいなぁ、あと12年後に、
あんなふうにいられたらなぁ
と憧れてしまう」

私もそうありたい。

「とても自然な勇気をもらえるのだ」

私が島田、石原両先生、
廣田さん、横山さん、荒井さん、前原さん、
そして垣添さん、平さんの諸先輩方に、
感じることと同じだ。

「先日、久々に
谷川俊太郎さんを訪ねたのだけれど、
なんと90歳になっていた」

清水信次さんは95歳。
もちろんライフコーポレーション会長。

イオンの岡田卓也さんは96歳、
セブン&アイの伊藤雅俊さんは97歳。

寿屋創業者の壽崎肇さんも、
健在で、95歳。

「谷川さんの”居方”って、
ほんとに変わらないなと思った。
ただ、なんとなく
正直さが増しているように感じた」

「正直さといっても、
いわゆる本音と称する露悪に
なるのではまったくなく、
ずっとやわらかなままだ」

「とにかく飾りのない
考えやことばが出てくるのだ」

清水さんや岡田さん、伊藤さんも、
壽埼さんもいまや、
やわらかくて飾りがない。

「老いてからの吉本隆明さんも、
そうだった。
裸のままのじぶんを、
そのまま出せるようになるのだろう」

「こういう人たちのことを知ると、
老いるのはかっこいいものだなぁと思う」

同感だ。

そして糸井。
「ぼくのような年齢のものが、
先輩たちと会う話もいいが、
ぼく自身が年長者の立場にいながら、
若い人たちと
遊んでもらっていることについては、
もう、もう、まったくもって
感謝しかない」

これにも同感だ。

ヤオコーの川野澄人さん、
サツドラの富山浩樹さん。
エブリイの岡崎浩樹さん、
ロピアの高木勇輔さん。
それから次々に、
若い社長が登場している。

私はそういった人たちに、
遊んでもらっている感じだ。

感謝しかない。

糸井。
「年齢割る3が人生の時刻だとしたら、
ぼくは24時を過ぎたよ」

私はちょうど23時だ。

ガツガツもなく、
ギラギラもなく。
ギラッはあっていいかな。

〈結城義晴〉

2022年01月29日(土曜日)

将棋王将戦第三局と人口減少国日本の「教育と産業」

先週の日曜日から、
働きづめで疲れた。

今朝は10時過ぎまで眠った。

そして疲れは取れた。

神奈川県は、
オミクロン株の新規陽性判明者が、
8699人となった。

東京は1万7433人、
大阪が1万0383人。

全国で8万4934人。

それもあって、
夕方まで家にこもっていた。
将棋王将戦第三局を、
囲碁将棋プレミアムで、
見るともなく見ていた。

渡辺明王将(37歳)対藤井聡太挑戦者(19歳)。
渡辺が名人をはじめ三冠、
藤井が竜王とともに四冠。
王将戦第三極初日初手
将棋界のメジャータイトルは八つあって、
この二人がそのうちの七つを保有する。

最高峰の対戦だ。

王将戦は二日制のタイトル戦である。

両者得意の相掛かり戦型となって、
一日目から難解な局面が続いた。

午後6時、渡辺が62手目を封じ手として、
立会人の深浦康市九段に提出した。
王将戦第三極封じ手

これまで藤井聡太が2連勝。
風格のようなものも出てきた。
王将戦第三極初日
プロ棋士たちですら、
「ワクワクする」と発言する一戦。

明日の二日目に雌雄は決する。
楽しみな第三局2日目だ。

私は日が暮れるころ、
ちょっとだけ車で出かけた。IMG_0792

夕焼けも少し春っぽくなってきたか。
IMG_0786
1日が早く感じられる。

さて、日経新聞の経済コラム「大機小機」

コラムニストは私立大学学長の一直さん。
タイトルは、
「人減る日本、活路に2つの難題」

「筆者にとって最近衝撃的だったのは、
昨年秋に確定値が出た84万人という
2020年の出生者数だ」

18歳人口は2018年を境に減少過程に入った。
この流れが長期にわたって加速する。

18歳人口は大学の経営を左右する。
もちろん消費産業や商業にも、
大きく影響を与える。

「”人口減少国・日本”の活路は、
生産性引き上げしかない」

人口減を食い止める施策以外には、
それしかない。

しかしそれが日本にとって難題で、
一直さんはその理由を2つ挙げる。

「第1は労働市場の硬直性である」

ニューヨーク・タイムズの記事。
「米国が大離職時代を迎えている」
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「昨年11月の自発的離職者が
この20年間で最大を記録した」

自発的離職者は、
自分の意志で職を替える人のことだ。

「しかも自発的離職者の賃金が
離職しなかった人々より
大きく上昇している」

この現象をコラムニストは分析する。
「経済の変動期に労働力が
衰退部門から成長部門へ
移動することによって
経済全体の生産性が上がる」

仕事の本籍地と現住所。
どんどん現住所を変えて、
転居する。

「残念ながら日本では
このメカニズムが働きにくい。
労働市場の流動性が乏しいのである」

労働市場の流動性が高まれば、
小売業やサービス業にも、
労働力が移動してくる。

いつの時代も商業は、
衰退部門にはなりにくいからだ。

アメリカでは全産業のうち、
売上高首位と2位が小売業である。
ウォルマートとアマゾン。

しかし労働力が移動してくるには、
商業の世界がもっと魅力的に変わらねばいけない。

待遇も賃金も、なによりもイメージも、
飛躍的に上がらねばならないし、
それには労働生産性も、
飛躍的に高まる必要がある。

「第2は日本の教育の問題である」

故・森嶋通夫ロンドン大学名誉教授。
ノーベル経済学賞候補と言われた。

『なぜ日本は没落するか』なぜ日本は没落するか
1999年刊の著書。

2050年ごろの日本を予言している。
「国際的発言力のない
没落した国に落ちぶれている」

28年後だ。

森嶋教授の理屈。
「日本の戦後の学校教育は知識偏重で
“価値判断を行う能力”
“論理的思考で意思決定する能力”の
涵養(かんよう)をおろそかにしている」

「涵養」は、自然に、しみこむように、
養成すること。

知識の詰め込みだけでは、
判断能力は涵養されない。

しかし価値を判断し、
論理的思考で意思決定するには、
知識は必須である。

「そうした戦後教育を受けている
執筆当時の青少年層が50年後には
政官財の指導者になっているはずだから、
日本は没落する――」

そんな事例は現在でも散見される。

公文書の改ざん問題、
キャリア官僚の給付金詐欺問題、
某銀行の度重なるシステム障害問題。

すべて教育と組織に根差す問題だ。

一直さん。
「日本はコロナを抑え込むことでは
成果をあげているが、
経済の活力という点では
欧米に劣後していると言わざるを得ない」

「教育制度から経済産業組織まで
長期展望に立った構造改革が急がれる」

この正論に同感はするが、
一方で藤井聡太や大谷翔平が、
世に出てきた。

将棋では羽生善治がいたし、
羽生世代が活躍した。

野球ではイチローや松井秀喜、
野茂英雄が先鞭をつけた。

そのあとにも次々に、
驚くべき逸材が登場している。

一手や一球の価値判断能力、
論理的思考の意思決定能力。

凄いものをもつ若者がいる。
商売の世界にも、
中内功、伊藤雅俊、岡田卓也に続いて、
柳井正や似鳥昭雄が登場した。

そのあとにも、
将来が楽しみな若い起業家が出てきている。

2050年には藤井は48歳。
大谷は56歳。

同年代の、従来とは異質な、
政治家、官僚、財界首脳、
そしてトップマネジメントたちが、
日本をリードしているかもしれない。

頂に立った人たちは、
教育や産業の制度や組織を問題視するが、
どんな逆境の中からでも、
社会が必要とする人間は出てくる。

逆境や艱難が人を育てるからだ。

そこに望みをかけるのは、
ひどく淋しい気もするが。

〈結城義晴〉

2022年01月28日(金曜日)

大谷翔平の「ゼネラリストの高み」と「楽しむエネルギー」

オミクロン株と言えど、
新規陽性判明者は増加の一途。

東京が1万7631人。
大阪も1万0013人、
神奈川が6469人。

全国で8万0810人。

ずっと書いているが、
感染症は原則的に、
伝染力が強ければ、
毒性は弱く、
伝染力が弱ければ、
毒性は強い。

14世紀のペストや、
17世紀のインフルエンザ、
18世紀の天然痘、19世紀のコレラ。

感染力が強くて、
毒性も強い場合もまれにある。

それが厄介なのだが、
カミュが描いたペストのように、
突然、静かに去って行くことがある。

これが集団免疫だと思う。

新型コロナウイルスのオミクロン株は、
感染力が強くて、毒性は弱いらしい。
欧米各国でその水際規制が変わってきた。

イギリスではワクチン接種者は、
入国後の検査が不要になる。

アメリカでは接種証明と陰性証明があれば、
入国が容認される。

日本は原則的に入国停止中だが、
全国に適用中の「まん防」が解除されれば、
少しずつ変わるだろう。

ちょっとだけ光明が見えてきたか。

アメリカに行ける日が、
近づいたような気がする。

頑張ろう。

昨日の明治記念館。
ドラッグストアMD研究会での講演。IMG_07482

真っ青な空に飛行機雲が描かれた。IMG_07472

その線が上に向かって伸びた。IMG_07461
ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
あすへの希望。

どんなときにも、
それがあればいい。

小売業もサービス業も消費産業も、
人々にそれを提供する。

昨日も、今日も、明日も。

朝日新聞のコラム「経済気象台」
タイトルは、
「ゼネラリストの高み」

エンジェルスの大谷翔平の話。
アメリカンリーグ年間最優秀選手。
昨年11月に満票で選ばれた。
大谷翔平
コラムニストは海星さん。

「彼は”二刀流”と言われてきたが、
不正確かつ失礼である」

「野球選手は、守備も打撃もこなす
という意味では、本来、二刀流である」

「たまたま投手という
ポジションの専門性が高く、
打撃との両立はプロでは不可能だ
と考えられてきたがゆえに、
注目されたというべきだ」

そこで海星さん。
「むしろ、彼は三刀流である」

年間26盗塁。

走ることにも果敢に挑戦した。

「そもそも野球には、
走攻守という3要素がある。
彼は、それらのすべてで高みを目指した」

普通の場合、投手は盗塁しない。
けがの危険があるからだ。

さらに右投手は左打ちをしない。
右手に死球を受けるリスクがあるからだ。
大谷翔平そのリスクを大谷は背負っている。

投手としての登板の合間にも、
打者として出場し続ける。
コンディションの調整は難しい。

「危険かつ疲労もたまるのに、
なぜ彼は走攻守すべてに
こだわり続けたのか」

コラムニスト。
「恐らくそれは、
楽しいからなのだ」

同感だ。

「走攻守の各魅力を存分に味わって
完全燃焼したかったのだろう」

「その意味では彼は三刀流というよりも、
フル規格のゼネラリストとみなすべきだ」

なるほど。

「勝利数も防御率も、
またホームランも打率も、
1位だったわけではない」

今回のMVP受賞は、
何らかの部門でトップ記録を残すよりも、
幅広い分野で高い能力を示す者に与えられた。

選者たちが無意識にそれを評価した。

つまりスペシャリストより、
ゼネラリストが評価された。

コラムニスト。
「ゼネラリストの高みを目指すのは、
しんどいが楽しい」

理由は、
「いろいろなものが見えてくるからだ」

もちろんスペシャリストも楽しいはずだが、
ゼネラリストはその楽しさが異なる。

「ゼネラリストの生き方を再評価し、
能力が生かせる組織のあり方について
考える良い機会だ」

すべてが平凡で、
全体が見える場合もある。

いずれかの分野で突出する場合もある。

いずれの分野でも突出し、
全体も見える場合が、
大谷翔平だ。

ただし光り輝く期間は、
そう長くはないだろう。

どんな人間にも、
体力の壁という問題があるからだ。

チェーンストア組織では、
スペシャリストとゼネラリストが、
よく話題にされ、問題にされる。

故渥美俊一先生がそれを、
ことさら強調したからだと思う。

それは理想的なトップマネジメントの出現を、
渇望していたからだ。

日本の野球でも米国のベースボールでも、
ゼネラリストは本来、監督である。

組織においても、
ゼネラリストはトップマネジメントだし、
オーケストラでは指揮者だ。

しかし大谷翔平は、
現場の選手でありながら、
ゼネラリストを成し遂げた。

そこが新しいし、
その可能性があることを、
べーブ・ルース以来100年ぶりに示した。

世界中の子どもたちが、
それを目指すことも、
「可能だ」と知った。

少年野球から高校野球まで、
ゼネラリストで突出する選手はいる。

それを最高峰のメジャーリーグで成し遂げた。
そこに意味がある。

しんどいけれど、
楽しい。

いや、
しんどいからこそ、
楽しい。

大谷翔平を見ていると、
この楽しむことのもつ、
無限のエネルギーを感じさせられる。

ゼネラリストやスペシャリストを、
脅迫観念を利用して鍛錬するのは、
現代的ではないし、人間的ではない。

ゼネラリストでもスペシャリストでも、
自ら楽しむことによって生まれるエネルギーが、
いちばん大切なのだと思う。

ありがとう。

〈結城義晴〉

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