結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年10月17日(木曜日)

ヤフーショッピング出店料・Loyalty無料化作戦のタダより怖いもの

秋真っ只中の横浜の空。
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ここに住んでいることに、
大いに満足を感じる。

ずいぶん忙しくて、
自宅の空など、
ゆっくり眺めたこともなかったか。

アメリカのイーベイ。
Eコマースで年商141億ドル(1兆4100億円)。

1位アマゾン、
2位アップル・ストアに次ぐ第3位。
FORTUNE500では世界196位。

そのイーベイの7・8・9月決算も好調。
売上高38億9200万ドル(389億円)、
純利益6億8900万ドル(約69億円)。
売上げは前年同期比14%プラス、
純利益は75%プラス。

理由はスマートフォンの普及。
モバイルフォン経由の販売額が伸びた。

日本でも激しい競争。
日経新聞の『真相深層』。
タイトルは、
「ヤフー、捨て身の『無料』」

編集委員の大西康之さんが書く。

経済産業省調べで、
日本のEコマース市場は、
年間総流通額約9兆円、
しかも年率12%の成長。

国内Eコマースの3強が、
1位・楽天、
2位・アマゾンジャパン、
3位・ヤフージャパン。

そのヤフージャパンが、
出店料&ロイヤルティ無料作戦に出た。

いわば「捨て身の戦法」。

会長の孫正義さんのコメント。
「これまでヤフージャパンは
間違っておりました」。

シェアは楽天約29%、
アマゾン約12%、
ヤフー約6%。

過去2年、国内EC市場は2ケタ成長。
楽天もアマゾンもそれに準ずる伸長ぶり。
しかしヤフーショッピングだけはゼロ成長。

「こんな成長市場で
2年も足が止まったら、
アウトですよ」
ショッピングカンパニー長の小沢隆生さん。
2002年から07年まで楽天に在籍。
三木谷浩史社長の右腕だった。

「楽天モデルの模倣は難しい」。

そこで編み出した復活策は、
「無料作戦」の賭け。

孫さん自身の成功体験。
第1は、
インターネット接続事業に参入した時。
「街頭で接続用のモデムを無料配布し、
NTT系などの大手に一泡吹かせた」

第2は、通信事業のとき。
米国スプリント社買収、
そこに至る成功の第一歩が、
「無料作戦」だった。

10月7日に「無料」を発表。
1日間で新規ストアの出店希望者1万件、
個人出店希望は1万6000件。

「10年やって出店者は2万件だが、
無料にしたとたん
1日で2万6000件が集まった」

しかし2強の壁は厚い。

楽天は4万の出店店舗。
約500人のEコマース・コンサルタントが、
サイト・デザインから販売方法まで、
きめ細かく相談に乗る。

新規出店者は楽天大学で、
ネットやマーケティングを学ぶ。

楽天カード、楽天銀行、
さらに楽天証券の金融部門、
楽天トラベルなど非物販事業とも、
共通ポイントで相乗効果を生む。

楽天は何しろ29%シェアで、
クリティカル・マス
を超える。

一方、アマゾンは、
自社仕入れ商品を売る直販方式、
5000万品目の品ぞろえ。

国内物流拠点も充実し、
注文した翌日に自宅に届く。

家電や食品ではメーカーと協力して、
独自の「限定商品」開発に着手。

ヤフーは「無料作戦」の奇策で、
楽天をターゲットにする。

無料化で発生する損失は今期、
営業利益最大90億円。

「誰が何を買ったか」の購買履歴も増え、
精度の高いネット広告を流すことができる。

ヤフーの戦略はEコマース事業を、
小売りではなくメディア事業と、
位置付け直したところにある。

ロイヤルティより広告で稼ぐ。

雑誌でいえば、
販売より広告。

記事は最後に指摘する。
「無料化で質の低い出店者が増え、
サイトが『無法地帯』になったのでは
買い物客が離れていく」

実際のショッピングセンターにたとえると、
テナント料をただにしたら、
ひどい店舗ばかり集まってきて、
商業集積がスラム化してしまうということ。

「無料」作戦で、
どこまでサイトの質を維持できるか。

私の雑誌の経験でいえば、
広告主体のメディアは長続きしない。

なぜなら読者不在だから。

タダより怖いものはない。

私は、そう思う。

あっと、
この毎日更新宣言ブログも、
タダだったか。

言い換えましょう。
顧客や読者が増えるならば、
どんな作戦も成功する。

ここでいう顧客とは、
エンドユーザーのことです。

だからヤフーも、
出店数が増えて、
それが最終顧客増加に貢献すれば、
成功するでしょう。

しかし無差別に、
テナントを入れる商業集積はスラム化するから、
やはり、タダより怖いものはない。

〈結城義晴〉

昨日予告した五木寛之さんの講演録、
明日掲載します。
申し訳ありません。

2013年10月16日(水曜日)

全日食躍進チェーン大会と平野実新社長の第10次5カ年計画

10月台風の足は速い。
急襲のため、対策は遅れる。

台風26号の被害、
お見舞い申し上げたい。

台風一過とはならず、
台風によって秋は深まった。

一方、プロ野球は今日から、
クライマックスシリーズ・ファイナルステージ。
まずセ・リーグはジャイアンツが先勝した。

しかしこのクライマックス、
セ・パともにファーストステージでは、
ペナントレース3位のチームが勝って、
ファイナルに進んだ。

何だか変な感じ。

決められたルールだから仕方ないが、
1年間戦ってきて決めた順位が、
意味を持たなくなる。

国民スポーツを標榜しながら、
国民の関心が薄れている気がするが、
それもこんなルールのためではないか。

漫画家のやなせたかしさん逝去。
「アンパンマン」の作者。
94歳。

私は東日本大震災のときに、
やなせさんの言葉を引用した。

「『アンパンマン』を創作する際の僕の強い動機が、
『正義とはなにか』ということです」

「正義とは実は簡単なことなのです。
困っている人を助けること」

「ひもじい思いをしている人に、
パンの一切れを差し出す行為を
『正義』と呼ぶのです」

「困っている人、飢えている人に
食べ物を差し出す行為は、
立場が変わっても国が違っても
『正しいこと』には変わりません」

「絶対的な正義なのです」

商人のあり方に通じる。
損得よりさきに善悪を考えよう。

「正義って相手を倒すことじゃないんですよ。
アンパンマンもバイキンマンを
殺したりしないでしょ。
だってバイキンマンには
バイキンマンなりの正義を
持っているかも知れないから」

「それに正義って、
普通の人が行うものなんです。

政治家みたいな偉い人や
強い人だけが行うものではない。
普通の人が目の前で溺れる子どもを見て
思わず助けるために河に
飛び込んでしまうような行為をいうのです」

「ただし普通の人なので、
助けに行って自分が代わりに
溺れ死んでしまうかも知れない。
それでも助けざるを得ない」

「つまり、正義を行う人は、
自分が傷つくことも
覚悟しなくてはいけない」

これも商人の心構えだ。

「怪獣を倒すスーパーヒーローではなく、
怪獣との闘いで壊された街を
復元しようと立ちあがる普通の人々が
ヒーローであり、正義なのです」

やなせさんの言葉に、
目頭が熱くなった。

心からご冥福を祈りたい。

さて今日は、
第10次5カ年計画樹立記念
全日食躍進チェーン大会。

会場はホテルグランパシフィックLE DAIBA。
東京の台場にある。

その地下1階、パレロワイヤルの間。
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会場はいつものように、
正面ステージの両翼にご来賓の方々が座り、
その前にメーカー・卸の担当者、
そして左翼に全日食チェーンの加盟店トップが、
対面するように並んだ。

総勢1500名ほどの出席者。
左翼は圧巻の赤ブレザー。

チェーン大会開会宣言は渡辺正之さん。
全日食チェーン商業協同組合連合会代表理事理事長。
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チェーン大会は三部構成。

その第1部は記念講演会。
作家の五木寛之さんが、
「今を生きる力」をテーマに、
1時間ほど講演。
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いい話だった。
詳細は明日、紹介する。

第2部は、
メイン行事の躍進チェーン大会。

大会会長のあいさつは、
平野実さん。
今年9月1日、
5代目の全日本食品㈱代表取締役に就任。
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1961年8月11日生まれ、
84年3月日本大学農獣医学部卒業、
同年4月全日本食品新卒入社。
29年間、商品、店舗開発、業態開発など、
徹底的に現場経験を重ね、
2009年2月執行役員、
12年11月専務取締役関東支社長。
そして今回、抜擢人事で社長就任。

初のプロパー社員からの社長誕生。
お目出度い。
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あいさつに先立ち、
12年間社長を務めた齋藤充弘前社長に、
感謝の花束を贈呈。
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全日食チェーン代表理事会長の田中彰さんも、
花束を手渡す。
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田中さんは齋藤さんの功績を紹介しつつ、
これからの会長職としての期待を述べた。
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全日本食品の3代、4代、5代のリーダーそろい踏み。
今日のハイライトはこの瞬間だった。
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そして平野新社長・大会会長が、
第10次5カ年計画スローガンと、
平成25年スローガンを、
力強く語った。
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新5カ年計画の5つのスローガンを要約すると、
①強い商品の構築
②無駄のない売場づくり
③「“真”業態店舗」の構築
④“拠点”の拡大
⑤小さな本部の堅持

三番目は私の言う「フォーマット」開発だが、
的確なスローガンだ。

平野さんに続いて、
衆議院議員の平将明さんをはじめ、
農林水産省、経済産業省などの事務次官クラスが
来賓としてあいさつ。
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いつも駆けつける小泉進次郎議員が
式次第には記載されていたが、
国会延長のために不在。
この面では残念ながら、
今一つ華やかさに欠けた。

取引先を代表してあいさつしたのは、
キューピー㈱三宅峯三郎社長。
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第2部の締めくくりは、
名物の「大会宣言」。
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今年登壇したのは、
松本和宏さん。

ジュニアボード九州会議元会長。
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2部と3部の幕間には、
恒例の弦楽四重奏。
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第3部は祝賀会。
会場はごらんの通り大盛況。
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まずは元衆議院議員の島村宜伸さん。
文部大臣・農水大臣を歴任した。
毎年欠かさず、この会に参加している。

来賓祝辞は甘利明経済産業省大臣。
いま、安倍晋三総理の次に忙しい人。
会期中の臨時国会から駆け付けた。
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甘利さんもこの大会を欠かしたことがない。

来賓あいさつの後は、
特別功労者の皆様のご紹介。
紹介者は田中彰会長。
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登壇した特別功労者の皆さん。
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その皆さんを前に、
一段高い壇上から、
乾杯の発声をしたのは竹添昇さん。
日本ハム㈱社長。
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先輩たちを前に、
なかなかやりづらいシチュエーションだが、
元気よく乾杯。

懇親がスタートするとさっそく、
平野実社長と握手。
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私はひとつだけ、
政策に関してコメントした。

そして全面的に支援することを誓った。
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しかし貫禄あり。
これで52歳。

次は齋藤充弘会長を真ん中に、
国分㈱会長兼社長の國分勘兵衛さんと三人で。
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齋藤さんは12年間、代表取締役社長を務めた。
ほんとうに、ご苦労様でした。
しかしこれからは会長の仕事が待っている。
これも一筋縄ではいかない。

そしてコーネル・ジャパン卒業生の二人を交えて写真。
国分関東支社長の山崎佳介さんは2期生、
関東支社営業部長の千木良治さんは3期生(右)。
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さらに田中彰会長と重光宏之さん。
ロッテ商事㈱副会長兼社長。
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もう一度、重光さんとツーショット。
グローバル・シアルドール受賞の同志。
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㈱明治屋取締役相談役の磯野計一さん。
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伊藤ハム㈱社長の堀尾守さん。
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東洋水産㈱会長の堤殷さんと。
取締役関東営業統括兼東京支店長沖斉さん。
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沖さんとは先月、アメリカにご一緒した。

㈱不二家社長の櫻井康文さん。
「毎朝、必ずブログを見ています」
ほんとうにうれしかった。
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おなじみの髙橋辰夫さん。
花王カスタマーマーケティング㈱社長。
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私の隣から、
㈱テラオカ社長の高野公幸さん。
㈱寺岡精工社長の寺岡和治さん
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そして松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブ・プロデューサーで、
アドパイン代表。

三井食品㈱副社長の松本裕之さん。
先週ドイツ・スペイン流通視察をご一緒したばかり。
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日清オイリオグループ東京支店次長の大場克仁さん。
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昭和産業㈱の湯澤公朗さん。
コーネル・ジャパン奇跡の第二期生。
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懇親会場では軽い生演奏。
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締めは今村隆郎さん。
日清オイリオグループ㈱社長。
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万歳三唱で締めくくった。
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最後は古巣の㈱商業界の二人と。
社長の中嶋正樹さんと営業部長の北村純一郎さん。
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会場を閉鎖すると、
全日食チェーンのメンバーが集まって、
最後の締め。
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ご苦労様でした。
第10次の5カ年計画へ向かって、
「以和為貴」〈和をもって貴しとなす〉を、
貫いてほしい。

最後の最後に、
松井さんと商人舎の軽い打ち上げ。
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私たち商人舎は、
「絶対的な正義を貫く」覚悟だ。

平野実さんも、
この面では同志に違いない。

〈結城義晴〉

★ 追伸
商人舎magazineは今日も新鮮な記事がアップされています。
Weekly商人舎の好評連載「猪股信吾の勝手に企業サイト拝見」
28回目「インターネットショッピングサイトを統合するということ」。
重要な指摘がされています。

Daily商人舎はWorld News
「セーフウェイ、シカゴのDominick’sを売却」。
アメリカで起こっている競争状況が手に取るようにわかります。
ぜひ読んでください。

2013年10月15日(火曜日)

メルカド―ナとZARAのごとく日本国内小売業はユニクロと競え

12日ぶりの横浜商人舎オフィス。
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月刊『商人舎』2013年10月号に、
初対面。
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わが子のように愛しい。

今月の特集は、
小売業M&A異変!!

商人の本籍地に誇りを持て!
日本小売業M&Aの全構図
イオン、セブン& アイ、そしてアークスの3軸を中心に

アークス社長 横山清、
存分に語る
「Mind & Agreement」のセンチペイド経営
【図解】アークス History & Data

新生アクシアルリテイリング原和彦社長、
謙虚に答える
「TQMとチェーンストアのご利益経営」

[結城義晴の提言]
正しい「M&A」間違いの「合併・買収」
商業現代化の中の「経営統合」に条件と注文をつける

【誌上座談会】
「M&Aの幸せと不幸せ」
中小小売業の企業買収、その誤解と課題を明かす

「イオン労連新妻健治会長が見続けてきた
M&Aの課題と本質」

「米国のM&Aに学べ/
KrogerとSafewayの合併戦略」

ご愛読お願いしたい。
申込みはこちら。

夕方には、
マイクロストラテジー・ジャパン㈱の、
幹部のみなさんが来社。
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奥がプレジデントの印藤公洋さん、
左はアカウントエグゼクティブの小泉潤一さん、
右はセールスディレクターの北村守さん。

iPadやiPhoneを活用し、
店頭オペレーションを活性化させる。
これから主流になりそうな情報システム。
興味深い。

来週からの商人舎USA研修会で、
特別サービスしてもらう。

さて、台風26号が上陸しそうだ。
関東に近づく台風としては、
「10年に一度の勢力」。

東日本上陸の台風では、
2004年10月の台風22号が最大級。

今回の26号はそれ以来の規模。

都内の公立幼稚園と小中学校、
合計で約1480校が明日16日、
臨時休校や始業時間繰り下げをする。

事故が起こらねばいいが。

こんな時の店舗は、
近隣客の安全や不便に、
十二分に配慮すること。

今こそ、
小売りサービス業の出番だ。

さて、昨日の日経新聞の社説。
「ユニクロの脱・低価格に学ぶ」

おい、おい、
社説でとり上げるか?

正直、そんな気分。

しかし小売業がとり上げられるのは、
自分のことのようにうれしい。

ファーストリテイリングの売上高が、
衣料品企業として初めて年間1兆円を超えた。
世界ランキング4位に浮上。

1位 ZARA
2位 H&M
3位 GAP

そして、
4位 UNIQLO
5位 LIMITED
ユニクロが持たれているのは、
「デフレの勝ち組」という印象。

しかし2004年、
「低価格をやめます」宣言。

そのことを記事は強調。

開発してきたのは、
「手ごろな価格で
機能などに特徴のある商品」
つまり両立。

「広告や商品のデザインも工夫し、
洗練されたイメージを打ち出した」

さらに東レとは素材から共同開発。
「機能性下着」の新市場を創造。

それを海外で展開。

今年8月末決算時の海外店舗数は、
446店で、全体の34%。

「癖の少ないデザイン」
これは流行の色やデザインを、
短サイクルで回す欧米ファッションチェーンとは、
直接競合をしない。

衣料品小売業は必ずしも成長分野ではない。
その業界から生まれた世界企業。

この意義は大きい。

さらに衣料品業界に残る返品の古い慣行。
ユニクロはそれを真っ向から否定し、
自社でマーチャンダイジングを完結させる。
「生産管理まで自社で手がけ
責任を持って売り切る緊張感を持ち込んだ」

「とりあえずやってみるという姿勢」
「そのぶん撤退の判断も早い」

記事は現在の日本企業の
後ろ向きな姿勢を批判する。
「いま日本の産業界には
個々の企業の挑戦よりも、
政府の成長戦略に頼りたいという空気が
見え隠れする」

「横並び主義で失敗を恐れ、慣行を重んじ、
国内市場に閉じこもりたい気分もまだ残る。
デザインやブランド戦略の重要性も
経営層まで浸透したとは言い難い」

社説は、
ユニクロのイノベーションを並べ、
その後で、結ぶ。
「参考にすべき点は学び、
市場戦略や海外進出に
生かしていきたい」

私も日経社説に同感。

かつて柳井正さんは、
私に語った。
「スーパーマーケットの若い経営者たちに、
結城さんから言っておいてください」

「5000店のチェーンストアに挑戦せよ」

スペインのメルカドーナは、
年商184億7200万ユーロ。
2兆4014億円。
伸び率4.44%。
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店舗数は1471。
すべて国内に出店する。
平均売場面積1304㎡。

同じスペインのインディテックス(Inditex, S.A.)。
ブランドはZARA。
年商191億5700万ドル。

メルカド―ナとZARAは競っている。

だから私も励まそう。
日本の小売りサービス業よ、
ユニクロと競おう。
柳井正と争おう。
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すべての日本のリテーラーは、
ユニクロをライバルにしよう。

メルカド―ナのように、
国内産業として、
海外進出の世界企業と争おう。

台風26号を待ち受けながら、
夢は風に乗って広がった。

〈結城義晴〉

★ 追伸
今日の商人舎magazine
Weekly商人舎は
「常磐勝美の2週間ウェザーMD予報[10月3週・4週]」。
そしてDaily商人舎は「ファミマ 今日で国内1万店達成!」。
おもしろいです。ますます充実しています。
毎日訪れて、読んでください。

2013年10月14日(月曜日)

体育の日のサービスマーケティングと「双頭の蛇」の対立より協力

Everybody! Good Monday
[2013vol41]

10月もあっと言う間に半分がすぎた。
2013年第41週。

10月第3週。

秋は深まるはずだが、
まだ夏日。

譲歩せず職場去りし日法師蝉
〈日経俳壇 鳥取・高野守弘〉

心意気がいい。

そして今日は、
体育の日で、
三連休最後の日。

祝日法によれば趣旨は、
「スポーツにしたしみ、
健康な心身をつちかう」

1964年開催の東京オリンピック。
その開会式が行われた10月10日を、
1966年(昭和41年)に体育の日と定め、
国民の祝日とした。

しかし2000年(平成12年)、
「ハッピーマンデー制度」の適用により、
10月の第2月曜日と変更された。

だから土曜日から今日まで
三連休を楽しんだ人も多かったはず。

全国的に天候にも恵まれ
土曜日は夏日になった。
運動会やスポーツイベントなど屋外スポーツも
秋空の下、おおいに盛り上がったに違いない。

秋晴やさらりと流す過ぎしこと
〈朝日俳壇 名古屋市・中野ひろみ〉

秋晴に流すのは汗だけではない。

そんな好天も一転、
今週は台風26号が接近しそうだ。

大型で非常に強い台風で、
明日夜から明後日にかけて、
太平洋岸に近づき、
暴風雨をもたらしそうだ。

買い物客の出足に影響しそうだが、
来店客と店舗スタッフの安全には、
十分に配慮したい。

さて『月刊商人舎』10月号。
先週10日に発売されたが、
特集は「小売業M&A異変‼」
サブタイトルは
「経営統合型『規模のメリット戦略』を結論づける」

おかげさまで順調に読者を増やしている。
まだ購読されていない方は
ぜひ、こちらから。

そして『月刊商人舎』読者向けWEBサイト
『商人舎magazine』には、本日、
すべての記事が追加掲載された。

ひとつは
「イオン労連新妻健治会長が見続けてきた
M&Aの課題と本質」

イオングループ労働組合連合会の新妻会長と、
結城義晴の対談。

合併で生まれた産業別組織UAゼンセンのこと、
イオンのM&Aの本質と課題などを、
新妻さんが論理的に語ってくれた。

経営者の皆さんにも、
ぜひ読んでほしい。

M&Aに、
働く人々の視点から、
鋭く切り込んだ。

もう一つは、
「米国のM&Aに学べ/
KrogerとSafewayの合併戦略」

米国スーパーマーケット・チェーン両雄の、
歴史と戦略をまとめている。

これは本誌編集部の鈴木綾子の力作。
実に詳しく書かれている。

雑誌の特集を補足・補完するのが、
『商人舎magazine』の記事。

これらを読破していただいたあとで、
『月刊商人舎』の主張は完結する。
ぜひとも、お忘れなく。

その『商人舎magazine』は、ますます充実。
今日、月曜は、
「今週の販促企画」をアップ。

祝日でも、『商人舎magazine』には
月曜から金曜まで、Weekly連載は、
休まず記事がアップされる。

週末は小売・サービス業は書き入れ時。
だから、仕事に専心してもらいたい。
そこで土日は休載。

そこんとこ、よろしく。

さて10月5日から8日間、
ドイツ・スペインを視察した。
土曜に帰国したが、
まだ時差ボケが直らない。

昨日は久しぶりにゆっくりしたが、
今日は夕方から立教大学。
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ビジネスデザイン研究科の講義。
サービスマーケティング。
煉瓦造りの7号館で行われる。
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2階の7203号室。
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今週と来週、
クレドの発表があります。

実に面白い授業。
特に聴講を許します。
ご連絡ください。

今日は授業の後で、
このクラスの懇親会。

楽しかった。

最後に写真。
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写真に盛り上がりがにじみ出ている。

ひとりよし二人なほよし温め酒
〈日経俳壇 町田市・今村吉宏〉

みんなの酒は、なおよろし。

さて、毎日新聞の巻頭コラム『余録』。
最近とてもよい。
680文字という長さがいい。

ちなみに朝日新聞『天声人語』は630文字ほど。
日経の『春秋』は570文字前後。
読売の『編集手帳』はさらに短くて500字以下。

今日の『余禄』は双頭の蛇。
「最近、中国の湖北省で
しっぽのないヘビが見つかった。
30センチほどの小さな黒いヘビで、
胴体の両端に二つの頭があった」

大自然の突然変異か、
はたまた人類の悪行の仕業か。

「どちらの頭も同じような目と口があった。
一方の頭が東を向けば
もう一方の頭は西を向く」

犬が西向きゃ尾は東
そうでないところが滑稽で、悲しい。

「もし両方が前進しようとすれば
綱引きのようになって動けないはずだ」

しかしこの蛇、動く。

「胴体をくるりとねじって、
アルファベットのUの字の形にしたのである」

そして「U字形を崩さずに前に進んだ」

「しっぽのないヘビには、
対立より協力
という知恵が生まれた」

そこで再び一句。

ひとりよし二人なほよし温め酒
〈日経俳壇 町田市・今村吉宏〉

みんなの酒は、なおよろし。

今週も、双頭の蛇で行きたい。

では、みなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年10月13日(日曜日)

ジジと尖がったもの[日曜版2013vol41]

ジジです。
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ボク、ずっと、
ねてました。
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おとうさんが、
また、とおくに、
いってたから。
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かえってきた。
よかった。

でも、ニッポンは、
夏みたいに、あつい。
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おとうさんは、
ヨーロッパに、
いってきました。
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かえってきたとき、
ボクはシーバを、
たべていました。

むかえにいきました。
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よかった。
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はじめにいったのは、
ドイツのケルン。
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大聖堂。
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てっぺんは、
とんがっています。
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よこにも、ひろい。
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みんなで、フォト。
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うれしそう。
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結婚式もやってました。
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パフォーマンスも。
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とんがった大聖堂。
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それから、フライト。
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スペインのバルセロナへ。
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サグラダ・フェミリア。
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ガウディがかんがえた。
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おとうさんは、
感動した。
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これも、とんがっていた。
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ケルンとはちがうバルセロナの大聖堂。
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うちがわも、かわっている。
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うえをみあげる。
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いきもののうちがわみたい。
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天井。
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シャンデリア。
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ステンドグラス。
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まだまだ、しごとは、
つづいています。
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完成するのは2026年。
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おとうさんは、
完成のすがたをみると、
心にきめました。
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それからまたフライト。
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ルフトハンザ。
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空のうえから、
とんがったものをみた。
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ずっと、しろい雲。
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地中海のうえの雲。
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フランスからイタリアへ。
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すこしずつ山がみえてきた。
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山なみ。
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そうアルプス。
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山のあいだに、
街もあります。
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そしてそのなかに、
とんがったもの。
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うつくしい。
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マッターホルン?
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ケルン大聖堂と、
サグラダ・ファミリアと、
マッターホルン。
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とんがったものばかり、
みてきた。

おとうさんは、
いいます。

「アウトスタンディングであれ!」

そのためにも、
とんがったものをみるのは、
いいことなんでしょう。
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おかえりなさい。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年10月12日(土曜日)

バルセロナから帰国しました! それぞれ大きな成果を携えて

帰国しました。

ヨーローッパの旅。
ドイツとスペイン。

みんながそれぞれに、
大きな収穫を携えて。

帰ってきたら、
成田は30度の真夏日。

ケルンとバルセロナで避暑。
そんな感じ。

昨日の視察が終ったのが、
バルセロナのスペイン広場。
その一角の巨大な元闘牛場。
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展望台が設けられている。
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ここにメルカドーナがある。
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内側はショッピングセンターで、
エスカレーターとエレベータ―で屋上へ。
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素晴らしい展望。
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スペイン広場を見下ろす。
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すべての視察を終えて、
ホテルに帰還。

すぐにまとめのセミナー。
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90分で短く総括した。
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世界最大の食品メッセ・アヌーガの収穫。
ドイツの小売業とスペインのリテーラー。
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途中で、試飲してもらった。
メルカドーナのプライベートブランド。
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2リットル49セントのコーラ。

コモディティ化現象の世界的な広がりと、
プライベートブランドの最新情報、最新整理。
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まだまだ語りたいところだが、
5時20分に終わらせて、
バスでディナー会場へ。
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知る人ぞ知る「レストラン・カバレイラ」。
日本人はほとんど来ない。
はじめて団体客を受け付けてくれた。

入り口にはショーケース。
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シーフードレストラン。
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はじめの挨拶と乾杯の音頭は、
万代ドライデイリー会会長の今津龍三さん。
㈱今津社長。
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私も㈱万代常務の西水啓介さんと、
乾杯。
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チームごとに乾杯。
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成果が笑顔に表れている。
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旅行中に誕生日を迎えた角博之さん。
国分㈱近畿支社第一営業部長。
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ケーキのプレゼント。

ウェイター長と握手。
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新鮮で味わい深い地中海料理。
そしてカバと白赤ワイン。

心から楽しんだ。

あっという間にお別れディナーが終り、
最後の挨拶は、
赤井慎一郎さん。
MDD会副会長。
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㈱日本アクセス執行役員大阪支店長。

そして締めはこの人。
磯田雅人。
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現在、㈱栄進社長。

ここバルセロナでも、
大阪締めで、
きっぱりと決まった。
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この店のオーナー・シェフと写真。
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その後、全員が最後の夜を満喫。

私は自分の部屋のバルコニーで、
カクテルパーティ。

昼間の9階最上階の私の部屋。
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バルセロナ市街を見晴らすことができるバルコニー。
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潮風の香りがして、いい気分。
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そこで、カバとワインを楽しむ。
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バルセロナ水道局の異様なイルミネーション。
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サグラダ・ファミリアも、
すぐそこに見える。
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今朝は、4時のモーニングコールで起き、
5時出発。
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バルセロナ空港で、
解団の挨拶。
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いつも今津会長。

万代からは西水常務の決意表明。
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バルセロナ空港、
素晴らしい。
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ルフトハンザに乗り込む。
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向かうはフランクフルト。
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地中海を超え、
アルプスを見下ろし、
スペインからフランス、ドイツへ。
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フランクフルトの待ち時間に、
西水さん、磯田さんと、
旅の収穫を語り合う。
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私はラウンジで、
原稿とブログ書き。
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西水さんと固い握手。
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三井食品㈱副社長の松本裕之さんとは、
成田空港までご一緒。
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ほかのみなさんは、
関西国際空港へ。

その全員で、
最後の写真。
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いい旅だった。

全員が、
それぞれの一生に、
大きな影響を与えてくれるくらいの成果を得た。

来年は商人舎主催のヨーロッパ研修会、
開催します。

目から鱗の視察研修会。
ご期待ください。

〈結城義晴〉

2013年10月11日(金曜日)

『商人舎』10月号発刊〈小売業M&A異変!!〉とバルセロナ3日目

ヨーロッパに来ていて、
お知らせが遅れた。

何たることか。

昨日、
月刊『商人舎』10月号発刊。

商人舎magazineでは、
Monthly商人舎が、
10月号となった。

ご愛読をお願いしたい。

Daily商人舎も充実の2本記事。
「外食も本体価格 消費増税時の対応でJFが指針」
「コストコ、成長鈍るも出店・価格競争は加速」

こちらもご愛読願いたい。

さらに商人舎magazineでは、
PhotoGalleryが拡充してきた。

イオンリテール、イト―ヨーカ堂、ユニー、
つぎつぎに写真が追加されている。

こちらも活用願いたい。

さて『商人舎』今月号の特集は、
「小売業M&A異変!」
経営統合型「規模のメリット戦略」を結論づける

月刊『商人舎』には、
表紙の言葉がある。
「Cover Message」

日本小売業界のM&Aに、
異変が起こりつつある。
Mergers and Acquisitions。
合併と買収。

企業と名のつく存在は、どこの国、
どんな業種業態でも、
振幅の差はあれ、成長を志向する。

この時、M&Aは有力な手段である。
同じような規模の会社が統合すれば、
一挙に2倍に成長することができるからだ。

日本の小売流通業もある側面は
M&Aの歴史であったと見てよい。

小売業で最大年商のイオンがその筆頭であるし、
食品卸売業でも最大の三菱食品がその代表だ。

しかし日本には
合併や買収を嫌う風潮があった。
それに対する嫌悪感が残っていた。
暗いイメージがつきまとった。

しかし風が変わってきた。

北海道のアークスが巻き起こした
Mind and Agreementがその典型で、
世はまさに「M&Aブーム」。

ただしここで明白にしておかねばいけないことがある。

何の目的でM&Aするのか、
実態としてスケールメリットは生じるのか。

経営統合型M&Aを含めて、
日本小売業の「規模拡大ロジック」を結論づける。

そして今月のメッセージ。
[Message of October]
商人の本籍地に誇りを持て!
特集企画は、以下のように続く。

日本小売業M&Aの全構図
イオン、セブン& アイ、そしてアークスの3軸を中心に

アークス社長 横山清、
存分に語る
「Mind & Agreement」のセンチペイド経営
【図解】アークス History & Data

新生アクシアル リテイリング原和彦社長、
謙虚に答える

「TQMとチェーンストアのご利益経営」

[結城義晴の提言]
正しい「M&A」間違いの「合併・買収」
商業現代化の中の「経営統合」に条件と注文をつける

【誌上座談会】
「M&Aの幸せと不幸せ」
中小小売業の企業買収、その誤解と課題を明かす

商人舎magazineでは、
この後にインタビューと、
欧米レポートが加わる。

今月は来週月曜日に、
原稿が公開される。

さて私はスペインのバルセロナ。
Newsがこちらにも届いた。

ファーストリテイリングが、
売上高1兆円
を成し遂げた。

2013年8月期決算。
前期比15%増の1兆780億円。

日本の衣料品専門店として、
初の大台達成。

現在の世界第1位のアパレルリテーラーは、
スペインのインディテックス(Inditex, S.A.)。
ブランドはZARA。
ここバルセロナでも、
ZARAは目抜き通りのいたるところに店を持つ。
年商191億5700万ドル。

第2位がH&Mのヘネス・アンド・マウリッツ。
スウェーデンの企業。
年商169億7400万ドル。

1位と2位がヨーロッパの、
しかもイギリス、フランス、ドイツではなく、
スペインとスウェーデン。

「ファッションは中心からは興らない?」

そして第3位がアメリカのギャップ。
年商145億4900万ドル。

中核ブランドは、
GAP(ギャップ)、
Old Navy(オールド・ネイビー)、
Banana Republic(バナナ・リパブリック)。

ファーストリテイリングは、
ギャップに続いて第4位に入る。

そして第5位がリミテッド・ブランズ(Limited Brands)。
かつての米国および世界トップのファッションチェーン。
現在の年商103億6400万ドル。

1兆円が金字塔であることは、
間違いない。

日経新聞がとり上げた。
やや否定的。
「真のグローバルブランド」をめざすユニクロ。

海外出店目標は年200~300店。
今期は下限の約200店。

中国・香港・台湾の極東アジアは約100店、
掲げる韓国・東南アジアは80店、
しかし欧米は20店。
ここに問題ありだと指摘。

さらに世界最大の衣料品市場アメリカでは、
赤字が続く。

世界1位、2位とファーストリテイリングの差を、
日経は海外展開だと書く。

海外売上高比率は、
ユニクロが約3割、
インディテックスは約8割。
86の国・地域に約6000店を展開。

H&Mも48の国・地域に約2800店。

そしてこちらにニュース性があるのか、
日経が気にするのが柳井さんの「引退撤回」。

「65歳が経営者の体力、気力の限界」
こう語っていた柳井さんだが、
「残念だが社長を続けなければならない」。
決算記者会見での発言。
「グローバル化を加速するなかで
社長を退くことは不可能」。

来年2月で65歳。
2020年の「売上高5兆円目標」に向けて、
社長であり続ける必要がある。

それがいいと、私も思う。
私よりも3歳上の柳井さん。

「まだまだです」

さて、バルセロナ3日目。
1日中、視察研修。

朝一番で、サン・ジョセップ市場。
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バルセロナで最もにぎわう公設市場。
市場は市内に40カ所あるが、
ここが最も有名。
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なぜなら観光客が多いから。

こういった公設市場は世界中にある。
それに近代小売業が取って代る。

そして公設市場のほとんどは、
観光資源となる。
サン・ジョセップがそれを示している。

高くて、不親切。

そばにあるカルフールマーケット。
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フランスからでてきたカルフール。
ダブル・フォーマット。
そのスーパーマーケット。

こちらも観光客でにぎわっている。

市場を後に、市の郊外へ。
ハイパーマーケットのカルフール。
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フランス資本ながら、
早くに隣国スペインに出店し、
この国で8.8%のシェアをもつ。
メルカドーナに次いで国内第2位。

新市街地にできたショッピングセンター。
その2階と3階に陣取る。

入口に青果売場をもってきた。
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意欲的な取り組みを見せた店で、
お客も入っている。

フランスの店よりも洗練されている。

一方、Alcampo(アルカンポ)。
フランスのオーシャングループ。
フランス第2位で、
スペインでは第4位。
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別の郊外ショッピングセンターの地下1階が入り口。

1階の非食品も大プロモーション。
来店客が多く、大繁盛店。
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アルカンポは第4位ながら、
ハイパーマーケットとしての店の状態は、
最高峰にある。

中国・上海のRTマート、
タイはバンコクのビッグC。
オーシャングループは、
ハイパーマーケット業態で、
群を抜くレベルを示している。

次は、Eroski(エロスキー)。
シェア5.6%でスペイン第3位。
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バルセロナのカタルーニア地方のCapraboを買収。
その店がこのスーパーマーケット。

M&Aはあまりうまくいっていないようで、
Eroskiブランドが積極的に売られていない。
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その国もM&Aの原則を外すと、
絶対に失敗する。

今月の『商人舎』特集を読ませてやりたい。

そして、Dia(ディア)。
スペイン第6位。
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小型ハードディスカウント・スーパーマーケット。
国内シェア4.6%。

フランスのカルフール傘下にあったが、
独自の道を歩き始めた。

しかし店はしっかり機能している。
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「DIA%」のマークのプライベートブランドが、
しっかりしていて、
ドイツから参入したLidlと、
小型ディスカウンターの地位を競う。

と、ここまで来て、
最後の訪問はメルカド―ナ。

バルセロナでは闘牛が禁止されている。
マドリードに対抗しているから。

そのスペイン広場の元闘牛場が、
ショッピングセンターとなった。
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その地下1階に、
メルカドーナが入っている。
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1471店、年商184億7200万ユーロ。
2兆4014億円のスーパーマーケット。

素晴らしい。

これしかない。
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俄然、興味がわいてきた。

次の月刊『商人舎』11月号は、
メルカドーナ特集にしようか。

迷うくらいだ。

そのメルカドーナの前で、
大収穫の全員写真。
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この結集力、結束力。

今回の成果を、如実に表わしている。

みんな、ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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