結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年10月11日(金曜日)

『商人舎』10月号発刊〈小売業M&A異変!!〉とバルセロナ3日目

ヨーロッパに来ていて、
お知らせが遅れた。

何たることか。

昨日、
月刊『商人舎』10月号発刊。

商人舎magazineでは、
Monthly商人舎が、
10月号となった。

ご愛読をお願いしたい。

Daily商人舎も充実の2本記事。
「外食も本体価格 消費増税時の対応でJFが指針」
「コストコ、成長鈍るも出店・価格競争は加速」

こちらもご愛読願いたい。

さらに商人舎magazineでは、
PhotoGalleryが拡充してきた。

イオンリテール、イト―ヨーカ堂、ユニー、
つぎつぎに写真が追加されている。

こちらも活用願いたい。

さて『商人舎』今月号の特集は、
「小売業M&A異変!」
経営統合型「規模のメリット戦略」を結論づける

月刊『商人舎』には、
表紙の言葉がある。
「Cover Message」

日本小売業界のM&Aに、
異変が起こりつつある。
Mergers and Acquisitions。
合併と買収。

企業と名のつく存在は、どこの国、
どんな業種業態でも、
振幅の差はあれ、成長を志向する。

この時、M&Aは有力な手段である。
同じような規模の会社が統合すれば、
一挙に2倍に成長することができるからだ。

日本の小売流通業もある側面は
M&Aの歴史であったと見てよい。

小売業で最大年商のイオンがその筆頭であるし、
食品卸売業でも最大の三菱食品がその代表だ。

しかし日本には
合併や買収を嫌う風潮があった。
それに対する嫌悪感が残っていた。
暗いイメージがつきまとった。

しかし風が変わってきた。

北海道のアークスが巻き起こした
Mind and Agreementがその典型で、
世はまさに「M&Aブーム」。

ただしここで明白にしておかねばいけないことがある。

何の目的でM&Aするのか、
実態としてスケールメリットは生じるのか。

経営統合型M&Aを含めて、
日本小売業の「規模拡大ロジック」を結論づける。

そして今月のメッセージ。
[Message of October]
商人の本籍地に誇りを持て!
特集企画は、以下のように続く。

日本小売業M&Aの全構図
イオン、セブン& アイ、そしてアークスの3軸を中心に

アークス社長 横山清、
存分に語る
「Mind & Agreement」のセンチペイド経営
【図解】アークス History & Data

新生アクシアル リテイリング原和彦社長、
謙虚に答える

「TQMとチェーンストアのご利益経営」

[結城義晴の提言]
正しい「M&A」間違いの「合併・買収」
商業現代化の中の「経営統合」に条件と注文をつける

【誌上座談会】
「M&Aの幸せと不幸せ」
中小小売業の企業買収、その誤解と課題を明かす

商人舎magazineでは、
この後にインタビューと、
欧米レポートが加わる。

今月は来週月曜日に、
原稿が公開される。

さて私はスペインのバルセロナ。
Newsがこちらにも届いた。

ファーストリテイリングが、
売上高1兆円
を成し遂げた。

2013年8月期決算。
前期比15%増の1兆780億円。

日本の衣料品専門店として、
初の大台達成。

現在の世界第1位のアパレルリテーラーは、
スペインのインディテックス(Inditex, S.A.)。
ブランドはZARA。
ここバルセロナでも、
ZARAは目抜き通りのいたるところに店を持つ。
年商191億5700万ドル。

第2位がH&Mのヘネス・アンド・マウリッツ。
スウェーデンの企業。
年商169億7400万ドル。

1位と2位がヨーロッパの、
しかもイギリス、フランス、ドイツではなく、
スペインとスウェーデン。

「ファッションは中心からは興らない?」

そして第3位がアメリカのギャップ。
年商145億4900万ドル。

中核ブランドは、
GAP(ギャップ)、
Old Navy(オールド・ネイビー)、
Banana Republic(バナナ・リパブリック)。

ファーストリテイリングは、
ギャップに続いて第4位に入る。

そして第5位がリミテッド・ブランズ(Limited Brands)。
かつての米国および世界トップのファッションチェーン。
現在の年商103億6400万ドル。

1兆円が金字塔であることは、
間違いない。

日経新聞がとり上げた。
やや否定的。
「真のグローバルブランド」をめざすユニクロ。

海外出店目標は年200~300店。
今期は下限の約200店。

中国・香港・台湾の極東アジアは約100店、
掲げる韓国・東南アジアは80店、
しかし欧米は20店。
ここに問題ありだと指摘。

さらに世界最大の衣料品市場アメリカでは、
赤字が続く。

世界1位、2位とファーストリテイリングの差を、
日経は海外展開だと書く。

海外売上高比率は、
ユニクロが約3割、
インディテックスは約8割。
86の国・地域に約6000店を展開。

H&Mも48の国・地域に約2800店。

そしてこちらにニュース性があるのか、
日経が気にするのが柳井さんの「引退撤回」。

「65歳が経営者の体力、気力の限界」
こう語っていた柳井さんだが、
「残念だが社長を続けなければならない」。
決算記者会見での発言。
「グローバル化を加速するなかで
社長を退くことは不可能」。

来年2月で65歳。
2020年の「売上高5兆円目標」に向けて、
社長であり続ける必要がある。

それがいいと、私も思う。
私よりも3歳上の柳井さん。

「まだまだです」

さて、バルセロナ3日目。
1日中、視察研修。

朝一番で、サン・ジョセップ市場。
20131011185107.jpg

バルセロナで最もにぎわう公設市場。
市場は市内に40カ所あるが、
ここが最も有名。
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なぜなら観光客が多いから。

こういった公設市場は世界中にある。
それに近代小売業が取って代る。

そして公設市場のほとんどは、
観光資源となる。
サン・ジョセップがそれを示している。

高くて、不親切。

そばにあるカルフールマーケット。
20131011185243.jpg
フランスからでてきたカルフール。
ダブル・フォーマット。
そのスーパーマーケット。

こちらも観光客でにぎわっている。

市場を後に、市の郊外へ。
ハイパーマーケットのカルフール。
20131011190314.jpg
フランス資本ながら、
早くに隣国スペインに出店し、
この国で8.8%のシェアをもつ。
メルカドーナに次いで国内第2位。

新市街地にできたショッピングセンター。
その2階と3階に陣取る。

入口に青果売場をもってきた。
20131011190403.jpg
意欲的な取り組みを見せた店で、
お客も入っている。

フランスの店よりも洗練されている。

一方、Alcampo(アルカンポ)。
フランスのオーシャングループ。
フランス第2位で、
スペインでは第4位。
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別の郊外ショッピングセンターの地下1階が入り口。

1階の非食品も大プロモーション。
来店客が多く、大繁盛店。
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アルカンポは第4位ながら、
ハイパーマーケットとしての店の状態は、
最高峰にある。

中国・上海のRTマート、
タイはバンコクのビッグC。
オーシャングループは、
ハイパーマーケット業態で、
群を抜くレベルを示している。

次は、Eroski(エロスキー)。
シェア5.6%でスペイン第3位。
20131011190731.jpg
バルセロナのカタルーニア地方のCapraboを買収。
その店がこのスーパーマーケット。

M&Aはあまりうまくいっていないようで、
Eroskiブランドが積極的に売られていない。
20131011190752.jpg

その国もM&Aの原則を外すと、
絶対に失敗する。

今月の『商人舎』特集を読ませてやりたい。

そして、Dia(ディア)。
スペイン第6位。
20131011190813.jpg
小型ハードディスカウント・スーパーマーケット。
国内シェア4.6%。

フランスのカルフール傘下にあったが、
独自の道を歩き始めた。

しかし店はしっかり機能している。
20131011190850.jpg
「DIA%」のマークのプライベートブランドが、
しっかりしていて、
ドイツから参入したLidlと、
小型ディスカウンターの地位を競う。

と、ここまで来て、
最後の訪問はメルカド―ナ。

バルセロナでは闘牛が禁止されている。
マドリードに対抗しているから。

そのスペイン広場の元闘牛場が、
ショッピングセンターとなった。
20131011190912.jpg

その地下1階に、
メルカドーナが入っている。
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1471店、年商184億7200万ユーロ。
2兆4014億円のスーパーマーケット。

素晴らしい。

これしかない。
20131011190956.jpg

俄然、興味がわいてきた。

次の月刊『商人舎』11月号は、
メルカドーナ特集にしようか。

迷うくらいだ。

そのメルカドーナの前で、
大収穫の全員写真。
20131011191025.jpg
この結集力、結束力。

今回の成果を、如実に表わしている。

みんな、ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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