結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年01月24日(金曜日)

ダイバーシティ時代の大相撲と商売の「満員御礼と千客万来」

アメリカに出張している間に、
大相撲初場所が進行していた。
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そして関心の薄いままに、
今日、金曜日の13日目。

佳境を迎えている。

12勝1敗が平幕の二人。
前頭四枚目の正代 直也、
同十七枚目で幕尻の徳勝龍 誠。
11勝2敗で追うのが、
大関の貴景勝 光信。

徳勝龍は181cm/188kg。
〈写真は日本相撲協会公式サイトより〉
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正代は183cm/171kg。
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そして貴景勝は175cm/169kg。
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横綱の白鳳 翔と鶴竜 力三郎は休場。
どちらもモンゴル出身力士。

アベマTVで見て、驚いた。

貴景勝はもとより、
正代も徳勝龍も、
優勝争いをしている力士はすべて、
正統派の突き押し相撲なのだ。
もちろん体形はあんこ型。

一方、前頭五枚目で、
超小型力士も大活躍する。
炎鵬 晃168㎝/99㎏。
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今日は「足取り」の技で勝った。
痛快この上ない。

週末の14日目、15日目。
実に楽しみだ。

ラグビーもいいし、
サッカーも面白い。
バスケットボールも、
ベースボールもいい。

しかし日本人に生まれて、
喜びと誇りをもつものの一つは、
大相撲である。

幕内力士50人のうち、
モンゴル出身が7人、
ブルガリア、ジョージア、
そしてブラジル出身が一人ずつ。
5分の1の10人が外国人だ。

ダイバーシティ(多様化)が進んでも、
国技は国技である。

2019ラグビーワールドカップ優勝は、
南アフリカのスプリングボクスだった。
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キャプテンのコリシは黒人だったし、
この国の人種構成は黒人が8割ほど、
白人が9%、混血のカラードが9%。
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ダイバーシティの国のチームが制覇した。

日本代表も外国出身者は、
31名中15名が6カ国から参加してくれた。
その日本代表が”ONE TEAM”を掲げて、
ベスト8に食い込んだ。
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多様性を進めつつ、そのなかから、
自分の国らしさを追求する。

大相撲ではそれが、
正統派の「押し相撲」に収斂されてきた。
実にいい方向性だ。

今日も「満員御礼」だった。

満足しつつ、ワインなど楽しむ。
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さて、朝日新聞digitalの記事。
Matt、父・桑田氏は「化粧が嫌い」

都内で開催されたのが、
大木製薬㈱の新商品発表会。
松井秀夫さんが会長の製薬会社。
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万治元年(1658年)、
近江商人の大木口哲(こうてつ)

滋養強壮薬
を売り出した。
「大木五臓圓(ごぞうえん)
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それが大木製薬のルーツ。

その新製品は美肌クリーム「アバンタイム」。

この発表会に出たのが、
モデルでミュージシャンのMatt君。
元プロ野球の桑田真澄投手の次男。
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“Matt化”という現象が、
インスタグラムなどで流行している。
写真加工の技術によって人物像が、
フランス人形のような顔立ちに仕上がる。
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Matt君は桑田の発言を紹介。
「パパは美容に全く興味がない。
パパは化粧が嫌いで、
パウダーを少し叩くのも
『やめて』と嫌がる」

「寝てる時にコッソリ、
塗ってあげようかな」

大木五臓圓の発表会に、
Matt君が登場して、
桑田真澄をおちょくる。

ん~、ダイバーシティの時代だ。

日本の商売も、
日本のチェーンストアも、
ダイバーシティとONE TEAMの精神で、
「満員御礼」と「千客万来」を、
続けねばならない。

〈結城義晴〉

2020年01月23日(木曜日)

横浜・湘南店舗クリニックの「差異と調和」の「ポジショニング戦略」

雨の木曜日。

1日中、
横浜から湘南にかけて、
店舗クリニック。

スーパーマーケットを中心に、
結果的に9店舗を巡った。DSCN10850

途中、ジョナサンでランチして、
食後にディスカッション。

ジョナサンはもちろん、
㈱すかいらーくホールディングスの店だ。

通常とは異なる視点から、
特別の意図をもって、
現在、絶好調の企業も含めて、
名の通った有力な店舗を訪れる。
そして観察し、買物し、考察すると、
実に面白いことに気が付く。

それらの店がどのように進化しているか、
そしてその進化はどこまで続くか。

あるいはブレーキがかかりつつあって、
停滞から衰退へのライフサイクルが、
その店に待っているのか。

そんなことが見えてくる。

私は米国の11日間の旅から帰ったばかり。
サンフランシスコ。
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そしてニューヨーク。
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向こうでは1日に、
8店から10店を見ていた。

ウォルマートをはじめ、
ターゲットやセーフウェイ、
ホールフーズやトレーダー・ジョー、
ウェグマンズやイータリー、
アルディやリドル、ウィンコフーズ、
ゼイバーズやフェアウェイマーケット、
バークレーボウルやナゲットマーケット、
そしてスチュー・レオナードまで、
目に焼き付いている。

自然な流れのように、
日本でのクリニックを続けた。

だから必然的に、
日本の店と比較することになる。

Amazon Goに匹敵する店はないけれど。

アメリカの店が優れていて、
日本の店が劣っているとは思わない。

むしろ日本の方が優れている点も多い。

今回の横浜・湘南クリニックは、
店の優劣を論じることを、
目的としてはいない。

だからこそかえって、
それぞれの経営戦略に関して、
その「古さ」と「新しさ」が、
浮き出てきた。

もちろん時の流れを知る、
「魚の目」を持たねば、
古いも新しいもわからないが。

そしてここでももちろん、
古いものが悪くて、
新しいものが良いとは言えない。

スチュー・レオナードが悪くて、
イータリーが良いとは、
一概には言えない。

何度も書いているけれど、
両者の「Our Policy」

スチュー・レオナード。
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ディズニーランドのような店。
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そのポリシーは、
Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。
Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ。
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「Customer」は親友のようなお客様。
そう考えると、
「親友はいつも正しい。
たとえ親友が間違っていると思っても、
もう一度、親友を信じよう」

こうしてロイヤルカスタマーが、
少しずつ増えていく。

一方のEATALY。
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グロサラントの極致のような店。
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そのイータリーのアワー・ポリシー。
1 The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。
2 Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。
3 Through our differences, we create harmony
顧客との差異が調和を創り出す。
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お客様とお店は対等である。

私たちは、
紳士淑女にご奉仕する、
紳士淑女である。
(リッツカールトンのモットー)

顧客をあくまで、
「親友の正しさ」と考えるか。
顧客と店を、
対等なゲストとホストと見るか。

正反対の主張。

「レース型競争の時代」には、
「正しい」ことは一つだった。
あるいは二つくらいだった。

「大きいことはいいことだ」だった。
「利益こそ美徳」だった。

そのひとつ、あるいは二つのゴールを、
全員が目指した。

しかし「コンテスト型競争」の時代には、
どちらも正しいし、
その正しさの主張も多様である。
どちらも美しいし、
美しさも様々だ。

それがポジショニング戦略時代である。

店舗戦略に関して、
商品戦略に関して、
経営戦略に関して、
なにが「正しい」などと、
安易に言い切ることは絶対にできない。

むしろ己(おのれ)の戦略を、
どこまで貫徹することが、
できるかどうかが大事だ。

もし「正しい」と言い切ってしまったら、
それはあまりに僭越すぎる。

根拠も示さずに、
「自分が正しい」などと断言する態度自体、
実は何も知らない、
あるいは何もわかっていないことを、
露わにしている。

「真偽」や「是非」を、
論理的、実証的に、
証明することはできるけれど。

「ポジショニング戦略」は、
そういう姿勢によって成り立っていると、
私は考えている。

最後に横浜のノースポートモールで、
経営コンサルタントの鈴木國朗さんと、
延々とディスカッション。
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笑いあり。
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激論あり。
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写真や資料の確認あり。
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そこでの考察あり。
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また、笑いあり。
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大笑いあり。
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そして真面目に真剣に話し合った。
互いの差異を確認し合った。DSCN00240
テーマと結論は、
月刊商人舎2月号にて。

差異と調和。
“differences”と”harmony”

この観点から見直すと、
日本の優秀な店々も、
捨てたもんじゃない。

〈結城義晴〉

2020年01月22日(水曜日)

「立つべきは人の上より人の役」とビッグデータマーケティング

日本にいるときには、
毎朝、目を覚ますと、
タニタの体重計に乗る。

米国から帰国したのが1月20日。
翌21日、血液と尿検査の日の朝。

BMI(Body Mass Index)は22.2。
身長と体重の比率を示して22が標準。 IMG_5114

体脂肪率は11.9。
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そして体内年齢は52歳。
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今、私は67歳だから、
15歳分、若いということになる。

しかし油断はできない。

2013年の7月から、
スマホに搭載されているアプリで、
記録式ダイエットをやっている。

これも自宅にいるときだけ、
ほぼ毎日記録している。

その3年間のデータ。
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昨年は2月に一念発起して、
食べ物、飲み物を、
徹底的に制限した。

田嶼尚子先生に指導してもらった。

ロピアのニューヨーク研修が終わって、
帰国してから検査したら、
ひどい数値になっていたからだ。

そして今年もロピアの研修。
帰国して体重計に乗ったら、
「セーフ!!」

㈱ロピア代表取締役の高木勇輔君は38歳。

全くの偶然で、それも伝聞情報だが、
私は高木君を高校時代から知っている。
友人の息子さんの同級生だったからだ。

その高木勇輔君も、もう38歳。
それでも勇輔君と食事すると、
危機が訪れる。

それを承知しているから、
気をつける。

その甲斐あって、事なきを得た。

さて今日は朝から、
東京の御成門。
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㈱True Dataの取締役会。
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何度も何度も危機を乗り越えて、
いま、日本最大級と胸を張ってよい、
ビッグデータマーケティング企業となった。

社長の米倉裕之さんの奮闘があった。
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月刊商人舎10月号特集は、
Big Data×Marketing4.0
令和データドリブン・マネジメントと生活ルネサンス
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お陰様で完全売り切れ。

この特集の目次。
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メイン記事は米倉さんたちのInterview。
「The True Big Data Marketing」
デジタル化の急進が社会と事業を変える!!

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今日の役員会では、
このモデルを進化する議論がなされた。

期待してください。

「世のため、人のため。」
商人舎もTrue Dataも、
仕事します。

さて、私の中学高校の先輩。
野渡和義さん。
器械体操部の3年先輩でもあるが、
ユースキン製薬㈱社長。
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「ユースキン製薬格言選考会」を始めて、
昨2019年に20周年を迎えた。

同社の「お客様相談室」が、
毎年、「格言」を公募して、
それを「格言カレンダー」にしてきた。

20周年を記念して、
小冊子が制作された。
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この中に、
沖縄県の芦田敏幸さんの格言がある。
立つべきは人の上より人の役

同感。

「世のため、人のため。」です。
そのためにこそ、
個人の体調は整えられねばならない。

最後に月刊商人舎10月号、
[2019Message of October]
H
ビッグデータマーケティングしよう!

Marketをingする。
市場を現在進行形で、
揺さぶる、動かす。
それがMarketingだ。

マーケットをリサーチし、
マーケットをセグメントし、
ターゲティングし、
ポジショニングする。

製品のプロダクト、
価格のプライス、
流通のプレース、
販売促進のプロモーション。

カスタマーソリューション、
カスタマーコスト、
コンビニエンス、
コミュニケーション。

4つのP、
4つのC。
それぞれ相対的に呼応する。
それがマーケティングミックスされる。

生産・製品主導のマーケティング1.0、
顧客中心のマーケティング2.0、
人間と価値中心のマーケティング3.0。
そしてデジタル世界のマーケティング4.0。

売り手良し、
買い手良し、
世間良し。
三方良し。

モノやサービスがひとつ売れる。
ひとりのお客に売れる。
その一行の記録がデータである。
一行が無限に近づいてビッグデータとなる。

そして膨大になればなるほど、
ビッグデータはまた、
新しいマーケティングと結びつく。
新しい顧客満足と新しい顧客創造を繰り返す。

ビッグデータマーケティングは、
もっとも大事なノンカスタマーを明らかにする。
外の情報を組織内に教えてくれる。
そしてひるがえってひとりのお客を喜ばせる。

ビッグデータのマーケティングは、
ひとりのお客を裸にするものではない。
ひとりのお客に、
ひとりの自分を見つけ出させ、
ひとりのお客を「お薦めする人」に
変えていくのである。

〈結城義晴〉

2020年01月21日(火曜日)

Broadway Musical「ハミルトン」とロピアNYC研修総括講義

昨日、帰国しました。
サンフランシスコから、
ニューヨークへ、
11日間の旅。

前半の北カリフォルニアは、
スーパーマーケット勉強会。
(株)マルイチ、(株)エレナ、
(株)マツヤスーパー。
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後半のニューヨーク、ニュージャージーは、
(株)ロピアNYC研修。
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帰国前夜はタイムズスクエア。IMG_49220
マンハッタンは碁盤の目のように、
アベニュー(番街)とストリート(丁目)が、
整備されている。
そのなかで唯一、斜めに走る道路が、
ブロードウェイである。

その7番街とブロードウェイが交差する、
39丁目あたりから52丁目あたりまでが、
タイムズスクエアだ。

いつも、どんな時でも、
人がいっぱい。
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ブロードウェイミュージカルの、
リチャード・ロジャース劇場。
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大人気の「ハミルトン」を上演中。
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狭いロビーは満杯。
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第1幕の舞台は、
プエルトリコの小屋の中。
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左サイドの特別席。
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右サイド。
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2階の客席。
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私たちは前から5番目のE席。
あまりにうれしくて、
小さくGo! Go!ポーズ。
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左から福島道夫ロピア社長、
浅野秀二㈱JAC社長、
亀谷しづえ商人舎ゼネラルマネジャー。IMG_49380

このミュージカルは、
アレクサンダー・ハミルトンの生涯を、
ヒップホップ音楽で描いた作品。
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ハミルトンは、
アメリカ合衆国建国の英雄の一人。
初代大統領ジョージ・ワシントンの側近で、
初代財務長官。
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第三代大統領トーマス・ジェファーソンと、
対立したり、支持し合ったり。

その間のエピソードが、
劇的に綴られ、
ハミルトンの最期が描かれる。

ハミルトン役は、
脚本・作曲・作詞を担う、
リン=マニュエル・ミランダ。

そしてそのハミルトン以外は、
ほとんどすべて有色人種でキャストされ、
実に皮肉な面白さを描き出す。

2015年の2月にオフ・ブロードウェイで、
開幕し、全公演完売。

2015年8月から、
このリチャード・ロジャース劇場。

2016年、第70回トニー賞では、
13部門に16ノミネートを獲得。
トニー賞史上最多ノミネートを記録。
そのほかにもほとんどの賞を総なめした。IMG_49410

第1幕と第2幕の間に休憩があって、
上演時間は2時間55分。

私は大抵、旅の疲れもあって、
途中で眠くなることが多いが、
「ハミルトン」には全くそれがなかった。

堪能した。
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大満足の顔つき。
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タイムズスクエアに戻ってきて……。
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思わず、Go! Go! ポーズ。
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さらにホテルに帰って、
福島さんの部屋に集合。
後ろは社長秘書役の浅野春佳さん。
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夜の11時を回っていたが、
福島さんが買い込んだ牛肉の塊。
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ドライエージビーフのサーロイン。
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包丁セットや調味料は、
日本から持参した。
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チーズも用意されていた。
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ワインはケイマスほかが、
次々に開けられた。
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キャビアはペトロシアン・パリの最上品。IMG_49640

福島さんがどんどんカットし、
調理してくれる。
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浅野さんが的確にサポートする。
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それらの料理をまるで、
天ぷら屋で揚げたてをいただくように、
浅野先生と食べて、飲んだ。
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申し訳ないくらいの美味。

「ハミルトン」も大満足、
食事も大満足。

本当に申し訳ない気分だった。

一夜が明けて最終日。
朝、7時半からセミナー。

疲れをものともせず、
福島社長のスピーチ。
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最終日のモットー唱和のリード役は、
流山店鮮魚チーフの杉山優作さん。DSCN97310

「同じ商品ならより安く
同じ価格ならより良いものを」
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いつでも、どこでも、
これを実現させることができれば、
恐いものはない。

その後、2日目の夜のイベントの表彰。
レストラン夕食コンテスト。

11のグループに分かれて、
食べ歩きをしてそれを報告する。
全員が自分のグループ以外に投票して、
集計点数で優勝、準優勝を決める。

その準優勝のチャレンジャー賞は、
第18班の3人。
山口浩一郎さんと笠原望さん、
山田将一さん。
山口さん、笠原さんは㈱ユーラス所属。
山田さんはロピア本部所属。
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こちらに来る前からターゲットを決め、
飛行機の中でパワポまで作って準備し、
グランドセントラル駅のオイスターバーで
存分に楽しんだ。
プレゼンテーションも秀逸だった。
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プレゼンターは、
内田貴之ロピア取締役管理本部長。

優勝のマーケット・リーダー賞は、
第26班の4人。
植木賢一さん、いずみ中央店店長。
本木智也さん、ふじみ野店青果チーフ。
岩井哲平三、厚木店食品チーフ。
原真一さん、美浜店鮮魚チーフ。
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イタリア料理の老舗、
「トニーズディナポリ」に、
しっかり予約を取って、
その「大盛り・デカ盛り」を堪能して、
ロピアらしい売り方を研究した。
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勝利のコメントも堂々としていた。
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最後にマーケット・ニッチャー賞は、
結城義晴の選出。
第22班の女性2人、男性2人のチーム。
広本千里さん、ワンズモール店店舗管理、
神例絵里香さん、㈱利恵産業本部、
長岡浩二さん、浦和店精肉チーフ、
岸澤航平さん、渋沢店青果チーフ。DSCN97610
このチームは行動力があった。
プラザホテルのフードホールへ行って、
ロブスターロールを前菜代わりに食べた。
それから地下鉄に乗って、
ブルックリンまで足を伸ばし、
シティポイントSCで、
KATZ’Sのパストラミサンドイッチに挑戦。

偶然にも私たちが、
前日に訪れたKATZ’Sの支店だった。

今回のテーマの一つ。
好奇心・探求心、
向学心・向上心。
新しいもの好き、
そして行動力・実行力。

このチームにそれがあった。
おめでとう。

表彰式が終わって、
福島社長が最後のメッセージ。
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そして、
結城義晴の総括講義。
まず「セレンディピティ」。
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“Serendipity”
何かを探求しようとするとき、
当初、目論んでいたものとは別の価値に、
ぶち当たることがある。

それらを見つけだす能力を、
「セレンディピティ」という。

アインシュタインの相対性原理は、
このセレンディピティによって生まれた。

だからこそ、求められるのが、
好奇心・探求心、
向学心・向上心。
新しいもの好き、
そして行動力・実行力。DSCN97870

そのあと、
スチュー・レオナードとイータリー。
サムの10ルール。
顧客満足と従業員満足。
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」

そして業種・業態と「フォーマット論」、
「ポジショニング戦略」。
チーフ向けにと心がけつつ、
難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。
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最後に拍手をいただいた。
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ご清聴を、心から感謝したい。

今日のブログも最後は月刊商人舎から。
2020年1月号の[Message of January]
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世のため、人のため。

ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。

1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。

ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。

ひとつつくれば、
ひとつだけ価値が生じる。

ひとつ運べば、
ひとつだけ経済が回る。

世のため、
人のため。

客のため、
店のため。

街のため、
国のため。

母のため、
父のため。

子のため、
孫のため。

妻のため、
夫のため。

愛する人のため、
未来の人のため。

2020年代の初頭、
令和2年のはじまりに。

ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。

1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。

ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。

世のため、
人のため。

客のため、
店のため。

己のため。

〈結城義晴〉

2020年01月20日(月曜日)

マンハッタン「グランドゼロ」の祈ろう! 変わろう!

Everybody! Good Monday!
[2020vol③]

2020年第4週。
今日は二十四節気の「大寒」。
といってもニューヨークでは、
今日から「大寒」だという感じはしない。

ずっと寒い。

ロピアNYC研修。
その最終日。

朝7時半からセミナー。
一番最初はいつも、
ロピアのモットーと七大用語の唱和。

唱和リード役は杉山優作さん。
流山店鮮魚チーフ。DSCN97340

夕食レストランコンテストの表彰と、
結城義晴の総括講義を終えて、
最後の視察と帰国。

65人の参加であるから、
今日もバスは2台。

私は2号車に乗って、
車中講義。

それでも最終日だから、
観光の要素もふんだんに盛り込む。

まず、マンハッタン島を南に下って、
ウォルストリート。DSCN98150
世界の株式と経済を動かすところ。

その通りにジョージ・ワシントン像。DSCN98160

そのまえで記念写真。DSCN98130

それから歩き続けて、
あの9・11のグランドゼロへ。

私はここに来ると、
いつも心の中で祈る。

ウェストフィールドトレードセンター。DSCN98200

ウェストフィールドは、
オーストラリアのディベロッパー企業。
オーストラリアに36カ所、
ニュージーランドに6カ所。
アメリカに33カ所、
そしてイギリスに2カ所。

この物件は2016年8月16日にオープン。

3階にイータリーがある。DSCN98210

このEATALYは、
マンハッタンの2号店。IMG_49850

サブタイトルは、
“World peace means a peace of bread.”
「世界平和はパンによって保たれている」
第31代大統領フーヴァーのことば。IMG_49840

入り口を入るとワインバー。DSCN98240

右手はイタリアの八百屋。IMG_49860

八百屋の横にベジタブルレストラン。IMG_49870

イータリーのことを、
創業者オスカー・ファリネッティは言う。
「市場であり、食堂であり、学校である」DSCN98300

盛大に「ポップアップセール」を展開。DSCN98270

イタリア各地のチーズを集めたコーナー。IMG_49880

その奥にモッツァレラチーズの製造所。IMG_49890

ミートや加工肉の対面売場。IMG_49900

隣がシーフードの対面コーナー。IMG_49919

ぐるっと回りこむと、
金の窯を2基備えたピザレストラン。IMG_49950

この店のレイアウト構造の特徴を、
分析的に説明した。DSCN98320

ウェストフィールドの隣のビルに、
最新のAmazon Go。IMG_50290

すごいスピードで出店している。DSCN98410

全員がアプリをダウンロードしていて、
このゲートにQRコードをかざして入店する。IMG_50260

レジのないコンビニエンスストア。IMG_50250

天井のカメラやセンサーの数が、
ずいぶん減った。
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顧客認識のデータ量が格段に増えてきて、
AIの人を見分ける能力が、
飛躍的に高まったからだと思う。

新しいコーナーが2つ。
第1がこのジュース売場。IMG_50030

さらにコーヒーをカップで飲める。IMG_50060

Amazon Goも常に変化している。IMG_50100

天井のカメラは本当に減った。
出店のための投資額が軽くなっている。IMG_50090

イートインコーナーも、
広くて見晴らしがよくなった。IMG_50040

次にオキュラス。
テロの犠牲者を慰霊する建物。IMG_50310

鉄道や地下鉄の駅につながっている。IMG_50450

大きな鳥が羽を広げた姿。IMG_50370

このエリアの写真が横断幕になっている。
まだまだ開発は続けられる。IMG_50390

ワンワールドトレードセンター。IMG_50330

その前に鎮魂のプールが2つ。IMG_50410

私たちは道路の向こうへ向かう。IMG_50420

ブルックフィールドプレース。IMG_50460

モールは天井がガラス張りで、
ワンワールドトレードセンターが見える。IMG_50920

ハドソン川寄りの屋外には、
アイススケートリンク。IMG_50900

そしてこのモールの核は、
1階のル・ディストリクトと、
2階のハドソンイーツ。DSCN98590

ル・ディストリクトは、
フランスの食のイータリー版。IMG_50620

イタリア、フランス、そしてスペイン。
このマンハッタンにイータリー化現象が、
巻き起こっている。

食堂であり、市場である。IMG_50740

フランス製のキッチン用ファブリクス。IMG_50700

そしてフランスの八百屋。IMG_50710

スーパーマーケット機能を持つから、
グロサリーも美しく陳列されている。IMG_50720

ル・ディストリクトの視察を終えて、
ハドソンイーツでランチ。

私たちはお弁当の丼屋へ。
ディッグ・イン。
IMG_50770

ボウルにご飯を敷き、
その上にメインとサブ2種類の、
家庭料理が選べる。IMG_50800
アメリカの復活の意気込みが、
このグランドゼロのエリアにはある。

その後、バッテリーパークへ。
自由の女神を背景に写真。DSCN98690

みんな元気に、「エイ、エイ、オー!」DSCN98730

最後にバスのマイクで、
高木さんがメッセージ。
「ロピアは変わっていきます」

そのままジョンFケネディ空港にチェックイン。
ロピア取締役管理本部長の内田貴之さんと、
藤森正博さん、浅野秀二先生。DSCN98820
お世話になりました。

ケネディ空港に日が沈んでいく。
夕方5時の出発。
IMG_50990

ニューヨークの上空。IMG_51040

フライトは13時間。
ANAの機内食ディナーを食べ、
シャンパンと赤ワインを飲みながら、
映画を楽しんで、それから仕事。

そしてゆっくりと眠った。

羽田空港国際線ターミナルに到着。
もう午後9時を回っていたが、
日本はずいぶん暖かい気がした。IMG_51100
11日間のアメリカの旅が終わった。

サンフランシスコを巡ったのが、
ずいぶん前のような気がする。

1月も20日の大寒となったが、
その1月の半分以上をアメリカで過ごした。

最後に月刊商人舎 2019年12月から、
[Message of December]
2019120501
変わろう! 祈ろう!

変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。

世界中に広がった短い言葉。
ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
朝に、夕に、人々は祈る。
変える勇気を振り絞った挙句、
変わらぬものを悟ったあとで、
しずかに自分に言い聞かせる。

2020年からの10年。
ため息が出るほどのNext Decade。
予想もつかない展開。
驚くほどのスピード。
途方もない変化。
それらへの恐怖。

しかし、自ら変わるしか、
ほかに道はない。
自分が変わらねば仲間は変わらない。
自分が変わらねば職場は変わらない。
自分が変わらねば店は変わらない。
自分が変わらねば会社は変わらない。

朝に、夕に、
しずかに祈ろう。
勇気を振り絞って、
変わる努力をしたうえで、
変わらぬものを受けいれる。
その英知が与えられるまで。

変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!
〈結城義晴〉

2020年01月19日(日曜日)

LOPIAニューヨーク研修の「新しい価値と古い価値」

日本とニューヨークには、
14時間の時差がある。

その日本は明日が大寒。
今日も寒いらしい。

しかしニューヨークは、
氷点下の気温で、雪も降り始めた。

㈱ロピアのニューヨーク研修3日目。

7時30分にセミナールームに集合して、
まずはロピアのモットーと、
接客七大用語の唱和。
リードするのは田中尚也さん。
開成店鮮魚部チーフ。IMG_4747-1

接客七大用語唱和は、
リーダーが先に言って、
全員がそれに従う。IMG_4745-1

さて昨2日目の夜は、
15チームに分かれて、
それぞれに夕食体験をした。

そのチームごとの報告があった。
IMG_4754-1

自分たちでテーマを決め、
レストランを探して、
そこでそれぞれの体験をして、
その内容を報告する。
DSCN0971-1

各チームの報告を聞いて、
全員が互いに評価し、投票し合う。DSCN9534-1

プレゼンテーション能力も競い合う。DSCN9548-1

1時間ほどの報告を聞いて、
私からの講評。
DSCN9551-1

「もっと好奇心をもって、
チャレンジしよう」

好奇心・探求心、
向学心・向上心。
新しいもの好き、
そして行動力・実行力。

テキストのPrologueに書いた。

せっかくニューヨークにやって来て、
一晩に1件の店で食事するだけでは、
本当にもったいない。DSCN9555-1
この投票結果は明日の朝、発表され、
優秀チームが表彰される。

朝の発表会が終わると、
3日目の視察。

今日はマンハッタンを巡る。

まずコロンバスサークルへ。
DSCN95790

ホールフーズ。DSCN0976-1

いつ来てもすばらしい。
入口のエスカレーターを降りると、
左手に青果部門があって、
この立体陳列とカラーコントロール。
IMG_4766-1

シーフードの対面売場は、
これだけのスペースを割いて、大展開。
ここにはニューヨーカーの健康志向が、
表れている。
IMG_4770-1

ミート部門も長いながい対面の陳列線。IMG_4775-1
奥にグロサリーが並ぶ。

一方、エスカレーターを降りて、
右手に向かうと、
寿司バーからピザのショップになる。IMG_4759-1

コロンバスサークルのホールフーズは、
グロサリーストアとレストランが融合され、
「グロサラント」を実現させた店である。IMG_4760-1

かつては非食品売場だった。
「ホールボディ」と呼んだ。
その後、ビールバーになり、
今、ピックアップセンター。IMG_4762-1

顧客からネットでオーダーを受け、
ピッキング担当が店内から、
商品を買い物代行し、
ここに一時的にストックし、
顧客に届ける。
あるいは取りに来てもらう。DSCN9567-1
アマゾン傘下に入って、
ホールフーズのラストワンマイル戦略は、
どこよりも実を結びつつある。

レジもご覧の混みようだ。IMG_4763-1

その後、ブロードウェイ72丁目。
2層のトレーダー・ジョー。IMG_4791-1

マンハッタンに来ると必ず訪れる。
地下1階が青果部門とレジ。IMG_4779-1

午前中にもかかわらず、
こちらも長い行列。IMG_4787-1

地下2階にエスカレーターで降りると、
生花から乳製品につながる。
エスカレーターを主通路に見立てて、
ワンウェイコントロールにした店だ。DSCN0996-1

レジは銀行方式で、
長い列に並ぶが、
これが一番早いし、
顧客にストレスがかからない。IMG_4788-1

ブロードウェイには繁盛店がある。
ゼイバーズ。
IMG_4804-1

左サイドの入り口を入ると、
圧巻のチーズ売場。
IMG_4794-1

そして伝統のスモークフィッシュ売場は、
いつも人気を博している。
IMG_4796-1

惣菜の対面売場にも、
固定客がついている。
IMG_4799-1

コーヒー売場にも行列ができている。
IMG_4803-1

たった1店舗の会社だが、
ネット販売が4分の1を占める。
「ゼイバーズ」のブランドが強いからだ。
そしてそのブランド力は、
リアル店舗によって形成されている。

ゼイバーズから歩いて7分。
今日は雪が降っているのでバスで移動。
フェアウェイマーケット。
IMG_4827-1

自慢の青果部門は、
やはり活気があって強いが、
以前に比べると陳列量が減った。
IMG_4810-1

最初のコンコースの裏側は、
さらに在庫が減った。
IMG_4813-1

鮮魚の対面売場は、
氷を敷き詰めて見事。
IMG_4820-1

その裏側の肉売場も、
良い商品がずらり。
IMG_4821-1

中2階に上がると、
オーガニック青果だけの売場。
乳製品も加工食品もオーガニック。
2階はオーガニック天国だ。
IMG_4822-1
しかしそれでも、
フェアウェイマーケットは、
顧客を失っている。

2013年にナスダックに上場。
最大15店を展開したが、
2016年、連邦破産法11条を申請。

理由は急速出店のやりすぎ。
背伸びしすぎて、
転んでしまった典型事例である。

隣はシタレラ。
DSCN9618

デリ専門ショップだが、
シーフードに力を入れ、
青果や精肉も扱って、
スーパーマーケットとなった。
DSCN96160

マンハッタンに4店舗、
ニューヨーク近郊のハンプトンに3店舗、
コネティカット州グリーンウィッチに1店舗。
この会社にも固定客がついている。
IMG_4807-1

ブロードウェイの繁盛店を訪問してから、
チェルシーマーケットへ。DSCN9631-1

ナビスコのビスケット工場跡の物件を、
テーマフェスティバルセンターに転換。
IMG_4882-1

そのなかでロピアの目的は、
ロブスタープレース。
ロブスターの茹でたてを食べる。
IMG_4889-1

この店は小売業の内食と、
テイクアウトの中食と、
レストランの外食を併せ持つ。

レストラン機能は立ちのすし屋。
IMG_4832-1

マンハッタンでも有数の鮮度とうまさ。
私はいつもここで寿司を食べる。
DSCN9633-1

チェルシーマーケットの近くに、
ハドソンヤード。
米国最大規模の再開発第1弾が、
昨年3月15日にオープンした。

マンハッタンの10番街と11番街、
西30丁目から34丁目。
4棟の超高層オフィスビルができて、
まったく新しい空間が創造された。

百貨店はニーマンマーカスだが、
イータリーのスペイン版が、
メルカド・リトル・スペイン。
DSCN9644-1

シタレラも最新店を出店。
DSCN9667-1

見事な青果部門。
DSCN9669-1

斬新な鮮魚部門。
DSCN9670.-1JPG
デリ専門ショップから、
スーパーマーケットへと進化した。

そしてVessel(ヴェッセル)。
デザインは英国のトーマス・ヘザウィック。
ハチの巣のようなジオメトリックなデザイン。
DSCN96619
154カ所で接続された階段は、
合計2500段、80カ所の踊り場。

総工費2億ドル(約200億円)で、
2万㎡のパブリックパークの中心にある。

このヴェッセルの前で、
圧巻の全員写真。
IMG_49110
ここまでで今日の予定は終わった。

ニューヨークは生きている。
いつも新しいものが登場する。

それが私たちに刺激を与えてくれる。

しかし古いものにも価値はある。
KATZ’S。
コーシャ式デリカテッセン店。
DSCN97190

マンハッタンのロワーイーストサイド。
創業は1888年。

そのころから東欧ユダヤ系移民によって
パストラミなどのユダヤ料理が、
ニューヨークに上陸した。
マンハッタンで最も古いデリカテッセン。

驚くべき混雑。
DSCN9685-1

「カッター」と呼ばれる調理人が、
パストラミやコンビーフを、
素早く巧みにカットして、
サンドイッチをつくってくれる。
DSCN9684-1

人気メニューはパストラミ・サンドイッチ。
DSCN9710-1

このボリューム。
DSCN9711-1

絶品。
DSCN9713-1

KATZ’S本店の130年を超えて、
人気を博し続けるパストラミ。
DSCN9679-1

ハドソンヤードのヴェッセルとは、
極めて対比的な存在だが、
これこそがマンハッタンの価値である。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2020年01月18日(土曜日)

ロピアNYC全チーフ弾丸研修の「よく食べ・よく学べ!」

日本を発ってから8日目。
サンフランシスコに5日間、
それからニューヨークは4日目。

㈱ロピアの研修団を迎えて2日目。
ホテルはレジデンス・イン・マリオット。DSCN93340

朝8時に集合して、
ロピアの理念を唱和。DSCN92790

リードするのは柴田常良さん。
ロピア茅ケ崎店鮮魚チーフ。
DSCN92760
「同じ商品ならより安く
同じ価格ならより良いものを
楽しく感動できる
愛に満ち愛されるお店です」

勢いのある挨拶だった。

理念の唱和が終わると、
福島道夫社長、登場。DSCN92880

「よく食べ、良く学べ」DSCN92860

それから亀谷しづえが、
今日のスケジュールと注意点をレクチャー。
㈱商人舎ゼネラルマネジャー。DSCN92910

私の講義は2時間。

まず競争の変容について。DSCN92970

それからフィリップ・コトラー。
4者による競争。
DSCN93180

さらにウォルマートから、
ホールフーズとアマゾン、
トレーダー・ジョー。
視察研修する企業の特徴と、
学ぶべき点を、
わかりやすく話す。
DSCN93330

ロピアのチーフ以上全員が、
ニューヨーク研修を受け、
私の講義を聞く。

聞き手はチーフだから、
難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。DSCN93500

講義が終わると65人が、
バス2台に分乗して、
視察研修に出発。

今日の私は2号車に乗った。
1号車は浅野秀二先生。

ニュージャージー州に渡って、
ローカルコンビニのワワ。
DSCN9352-1

手づくりのサンドイッチがおいしい。
ホットドッグもいける。
注文してから店内でつくってくれる。IMG_4615-1

オーダーは端末に入力。IMG_4617-1
ローカルコンビニでも、
独特のサービスを用意している。

ロピアの研修の対象は、
スーパーマーケットに限らない。

ワワの向かいに、
アルディ。
ドイツ資本のハードディスカウンター。
リミテッド・ソートメントストア。IMG_4619-1

入口を入ると一丁目一番地は、
プライベートブランドのグロサリー。IMG_4636-1

一番奥に青果部門。
格段に鮮度が良くなったし、
断然、店が美しくなった。
IMG_4622-1

冷凍食品も生鮮から加工品まで、
幅広く品揃えする。IMG_4630-1

参加者と話しながら、
アルディを後にする。DSCN9398.-1
現在のディスカウンターは、
安くてきれい、
安くてフレンドリー、
安くて良い。

安くて汚い、
安くてノーサービス、
安くて悪い、
は駆逐される。

そしてニュージャージー郊外の、
ウェグマンズ。DSCN9401-1
昨日のブルックリン店に続いて2店目。

2階のイートインスペースから、
青果売場を望む。
DSCN0886-1

そして店舗右翼の惣菜・ベーカリー売場。
特別に「フードサービス部門」と呼ばれる。
DSCN0885-1

そのフードサービス部門で、
おいしい料理を買って昼食。DSCN9408-1

この日は氷点下の気温。
女性たちもしっかり防寒。DSCN9409-1

ウェグマンズでは、
カスタマーサービスマネジャーの
エミリーさんにインタビュー。DSCN9411-1

通訳は藤森正博さん。
DSCN9419-1

ニュージャージー地区最後の視察店は、
リドル。

ドイツ最大の小売資本シュワルツグループ。
アルディと同じ小型ディスカンター。

アメリカ市場には2017年6月に進出。
2020年1月現在、89店舗を展開する。DSCN0891-1

入口を入ると、青果とベーカリー。
アルディはグロサリーから入るが、
リドルはアルディと対比的だ。DSCN0895-1

エンドでは単品量販のディスカウント。
「スペシャルオファー」と名付けられている。DSCN0898-1

営業中なのに突然、
冷蔵ケースの仕切り幕が、
下がってきた。
DSCN0914-1

すっかり覆いかぶされた。

1分間ほど閉まってから、
もとに戻った。
DSCN0912-1

冷蔵ケースの温度管理を、
一定に保つためらしい。
日本ではあまり見かけない。

レジはアルディが、
座ってスキャニングするのに対し、
リドルは立って行う。
DSCN0933-1
アルディとの違いを出す。
それがリドルの、
ポジショニングのつくり方だ。

しかしアルディとリドルのそろい踏みで、
アメリカ小売業はさらに、
価格競争が激しくなる。

ショップライト。
全米最大のボランタリーチェーンだが、
この店はショップライトの中の、
基幹店ですばらしい出来栄え。DSCN9455-1

入口対面のケーキショップ。
部門ごとの対面売場に屋号をつけて、
ショップ展開している。
DSCN9459-1

青果のオーガニックのコーナー。DSCN0936-1

ビールのケース売り。
メーカーの強力で、
スパイダーマンのオブジェをつくる。
DSCN0941-1

デリカテッセンのボアーズヘッド。
全米で超人気のブランドショップ。
ハムを切りたてで提供する。
DSCN0942-1

インターナショナルフードのコーナー。
トラックを半分に切った、
面白い演出のコーナー。DSCN0948-1

店舗の導入部は、
生鮮部門とデリのショップ群。
店の奥に進むと、
デアリー(乳製品)とグロサリー売場になる。

核カテゴリーの牛乳を指さすサイン。
IMG_4678.-1JPG

加工商品はラック什器で展開。DSCN9480-1
ボランタリーチェーンだが、
ウェグマンズにも劣らない店づくり。

ロピアのチーフたちは、
妙に共感したようだった。

ニュージャージーの視察を終え、
最後はヨンカーズ市へ。
ニューヨーク市の北に位置する。

スチュー・レオナード。DSCN94920

着いた頃は夕刻で、
まもなく日が沈む。
DSCN94940

星条旗がはためく。
DSCN94950

有名なポリシーロックの前で、
Go! Go! ポーズ。
DSCN95010

感動したので、
反対向きにポーズ。
DSCN95030

店内入り口で、
名物のソフトクリームを購入。
DSCN95080

スチュー・レオナードは
ディズニーランドのような店と称された。
ファミリー層を狙って、
子どもたちが喜ばせる。
人形が歌ったり、踊ったりする。
それが随所に配置されている。IMG_4715-1

カントリーウェスタン。
IMG_4699-1

金曜日の夕方だが、
客数は少ない。
IMG_4708-1

天井からひっくり返った牛。IMG_4709-1

青果部門もワンウェイコントロール。IMG_4713-1

バナナ売場は、
バナナ娘が歌って踊る。
IMG_4727-1

ケーキ売場では、
キャラクターを使って商品づくり。
ディズニーとマーベルのキャラクター。IMG_4719.-1JPG

熊のジャンボリー。
IMG_4732-1
楽しい楽しいスチュー・レオナード。
一時停滞したが、
ちょっとだけ戻ってきた。

ポリシーロックの精神が戻りつつあるか。

夜は和食高級居酒屋「鐵」ベースメント。
二つ星レストラン。
IMG_47410

斬新なデザインと現代的な空間。IMG_47400

入り口にはバーカウンター。
IMG_47390

日本料理を現代的にアレンジ。
IMG_47380

有志が集まって楽しい会食。
IMG_47360

福島社長の言うように、
私もよく食べ、よく学ぶ。
ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


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