結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年11月26日(水曜日)

コマツ坂根正弘の「ダントツ」主義と結城義晴の「outstanding」

アメリカでは明日が、
サンクスギビングデー。
感謝祭。

朝に希望、
昼に努力、
夕にも努力、
夜に感謝。

ウォルマートの、
このクリスマス前哨戦。

今年も、すごい。

それはデイリー商人舎の、
ワールドニュースに掲載。
ウォルマート「NEWブラックフライデー」と
「サイバーウィーク」の早仕掛け

しかしこれをしなければ、
年商47兆円からのノーマルな成長はない。

さて私は朝から、
東京・池尻大橋の東邦大学大橋病院。
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東横線で渋谷まで行って、
そこから田園都市線に乗り換える。

今朝は9時前の通勤時間帯の事故で、
この東横線が40分遅れた。

しかし車中で、
ジタバタする者、
ほとんどなし。

みな、携帯メールで連絡済みなのだろう。

時代は変わった。

私はこの病院の眼科で、
網膜剥離の手術をし、
二度の緑内障の手術もした。
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眼科部長は、
私の主治医の富田剛司教授。

今日も富田先生に診察してもらって、
右の眼圧13、左が12。

すこぶる調子がいい。

病院入口では、
クリスマスツリーの飾り付け。
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ロビーには自動再来受付機。
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支払いの際は、
このパネルに番号が出る。
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全部、セルフシステム。
勘定は、列に並ぶ。
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支払い入口。
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出口にも飾り付け。
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病院も変わりつつある。

その門前薬局。
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日本調剤山手薬局。

カウンターが7カ所もあるが、
いつも40~50分、待たされる。
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病院も薬局も、
唯一の欠点は待たせること。

クローガーの「キュー・ビジョン」でも欲しいところ。
しかし、今年の秋は、
超のつく忙しさだったが、
目の調子は良くて、
気分は爽快。

横浜商人舎オフィスに戻って、
来年の月刊『商人舎』の企画などつくり、
細かい仕事をしていると、
あっという間に夕方。

そして帰国したら来客多し。

電通の皆さんが来訪。
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右から三浦啓子さん、
プロモーション事業局ショッパーズ・マーケティング部、
マーケティング・スーパーバイザー。
隣は戸井靖之さん、
第4営業局営業部長。
私の横が駒込雅史さん、
プロモーション事業局専任局次長
兼インストア・コンサルティング部長。

様々な提案と、
様々な相談。

そして夕食は、
商人舎から10歩ほどの、
麻布野田岩横浜店。
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氷雨の中の風に、
暖簾が揺れる。

しかし肝焼きから白焼き、うな重まで、
天然鰻を堪能して、
みんな、大満足顔。
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話に花が咲いて、
これも面白かった。

特に今夜は戸井さんと、
昔話で盛り上がったが、
これは貴重な情報交換だった。
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いつか、共著で本を出しましょう。

来年3月10日火曜日、
電通で講演をすることになった。

楽しみにしてください。

さて今日の午前中、
ダイエーの臨時株主総会。

周知のことだがダイエーは、
2015年1月1日にイオンの完全子会社になる。
その方針が提案され、可決された。

その前の12月26日、上場廃止。
歴史的な瞬間だ。

電通の戸井さんと話したのも、
日本チェーンストアの歴史的瞬間についてだったが、
この総会の席で現ダイエー社長の村井正平さん。
「お客様の価値観の多様性に対応した
全く新しい企業体へと変化する。
イオンと戦略を一体化して、
抜本改革を進める」

私の希望。

店舗バナーは、ケースバイケース。
Eコマースとの連携で、
オムニチャネル戦略が進むだろうから、
ブランディングの考え方は貫徹されるべきだ。

しかし、どこかに、
ダイエーの名を、
残して欲しいなぁ。

さてさて、日経新聞の『私の履歴書』。
今月はコマツ相談役の坂根正弘さん。

1963年に新卒で入社し、
2001年、代表取締役社長就任。

就任早々の2002年3月期決算で、
創業以来初の営業赤字132億円。

人員削減などの構造改革を断行。

翌2003年3月期は331億円の営業黒字転換。
さらにその翌年2004年は、
営業利益659億円までのV字改革。

その考え方の一つが、
「ダントツ商品」の展開。

新機種を企画開発する場合。
コマツでは開発や生産、営業、
さらにサービスなどの各部門が一堂に会する。

そこで合意形成の議論をする。

このプロセスで、
新商品は「どんどんカドがとれていき、
最後に出てくるのは平均点より少し上の、
面白みに欠ける商品群となる」。

そこで坂根さんの指示。
「新機種を開発するときは、
最初に何を犠牲にするか決めろ」。

「競合に負けてもいい部分を最初に決めておき、
浮いた経営資源を『環境・安全・情報通信技術』の、
重点分野に投入する」

いわば「メリハリ路線」。

こうして、「ダントツ商品」が生まれた。

開発陣は目に見えて生き生きしてきた。

「平均点主義」の枠から解放され、
突き抜けた提案が、
生産部門や協力企業からも挙がってくる。

坂根さんは述懐する。

「提唱した私にとっても、
言葉一つで組織がここまで変わるとは、
新鮮な発見だった」。

坂根さんはその後、
ダントツ商品だけでなく、
「ダントツサービス」「ダントツソリューション」と展開させ、
最後は「ダントツ経営」を標榜。

これは結城義晴の「アウトスタンディング」そのものだ。
平和堂のスローガン「尖る」とも同意。

ダイエーもどこかに、
ダントツのアウトスタンディングな要件を有すれば、
その名が残るに違いない。

歴史的瞬間とは、
実はそんなものが誕生するときである。

〈結城義晴〉


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