結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年07月03日(月曜日)

東京都議選の「勝手にこけた」と流通IT革新の「安・速・柔」

Everybody! Good Monday!
[2017vol27]

2017年第27週にして、
7月の第2週。

それにしても東京都議選。

7月は選挙の月。
21世紀に入ってからも、
参議院選はずっと7月。

2001年第19回参議院選が、
7月29日。
2004年の第20回参議院選は、
7月11日。
2007年の第21回は7月29日。
2010年第22回が7月11日、
2013年の第23回が7月21日、
2016年の第24回は7月10日。

さらに昨年の2016年7月31日は、
東京都知事選で、
小池百合子知事が誕生している。

そして今年2017年は、
昨日の7月2日に、
東京都議選。

今回の都議選は、
都民ファーストの会が圧勝。
公明党も勝利。
共産党も健闘。

自民党と民進党、つまり、
既成二大政党が惨敗。

日経新聞一面で、
編集委員の大石格さんが主張。
「対決型政治に限界」

「要するに、自民党が、
勝手にこけたのだ」

同感。

塩野七生さんの言葉。
「ローマ人の物語」から。

「勝利とは、自ら、
勝ち取るものではない。

敵に恵んでもらうものだ」

「いまの自民党はむしろ
積極的に敵をつくり出すことで、
自らの存在価値を
印象付けようとする政党だ」

つまり「小泉劇場の成功体験」を広げた。

そしてこの成功体験の問題点をズバリ。
「この攻撃的な戦略を続けると、
言動をどんどん過激にしていかないと
効果が薄れていく」

「“歯切れのよさ”は、
10~20代の心には刺さったが、
穏健な自民党を覚えている世代は
『いいかげんにしろ』と思い始めていた」

つまり政治が幼児化している。

そこに一連の不祥事が起きた。

「理屈の話ならば、
政権も打つ手があろう。
だが、ひとの行動を、
最後に左右するのは感情だ」

「昨年、あるカリスマ経営者が
業績が悪いわけでもないのに突然、
地位を追われた」

鈴木敏文さんのことだ。

「身びいきがあったとかなかったとか。
誰が見ても明らかとまでは
言い切れない問題の当否は難しい。
それでも反乱は起きるのだ」

「勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし」

江戸時代の松浦静山の言葉。

「安倍政権が
『たまたま小池劇場にうまくしてやられた』
などと思っているのであれば、
いよいよ下り坂が見えてくる」

日経としては、
かなり思い切った警告だ。

自民党の石破茂。
前地方創生担当大臣。
NHKニュースWEB。
「歴史的な大敗だということを
率直に認めるべきだ」

「国政の影響をたぶんに受けた選挙であり、
一地方の選挙だということはありえない」

そして日経と同じ発言。
「都民ファーストの会が勝ったというより、
自民党が負けた選挙だ」

しかし自民党もひどいが、
民進党はもっと悲惨だ。

自民党はまだわかる。
安倍晋三首相の森友・加計学園問題や、
稲田朋美防衛大臣の失言、
それから一番打撃だったのが、
豊田真由子衆議院議員の秘書問題。

しかし民進党は理由もわからないまま、
ずるずると惨敗。

蓮舫民主党代表は、
昨年の都知事選候補に名前が挙がった。

そして「もし」はないけれど、
蓮舫が出馬していたら、
小池百合子に勝ったかもしれないし、
そうしたら今回の都議選で、
都民ファーストの存在はなかった。

民進党ももうちょっと、
良くなっていたかもしれない。

風鈴の修羅からひとつ選びけり
〈日光市 渡辺全朗〉

(長谷川櫂選評)
涼しげに鳴る風鈴にも修羅があるのだ。
修羅とは業のもたらす果てしない争い。

昨年の蓮舫代表、修羅からひとつ、
選ばねばならなかった。

石塊(いしくれ)の動きて蟇(ひき)となりにけり
〈大月市 中村照子〉

石の塊、動いたと思ったら、
ヒキガエルだった。

小池は動いて、殿様蛙になった。

さて、都民ファーストだけではない。
藤井聡太四段が負けた。

佐々木勇気五段を、
褒めるべきだろう。

「壁になることができて
よかった」

佐々木の言葉もいい。

さらにロシアのサンクトベテルブルグ。
FIFAコンフェデレーションズカップ。
来年のモスクワワールドカップの前哨戦。
決勝でドイツが見事な勝利。
ヨーロッパ最強のチームが、
現在の南米トップのチリを破った。

ドイツ代表監督のヨアヒム・レーヴ。
1960年生まれの57歳。
かっこいい。

それから全米女子プロゴルフ。
宮里藍は今年で最後の出場。
イーブンパーの36位。
それでも18番のチップインバーディには、
本当に宮里の心がこもっていた。

久しぶりの日曜日。
私は疲れ切って、少し熱を出した。
ずっと寝ていて、すぐに回復した。

さて今日は、1日中、
月刊商人舎7月号の入稿仕事。

夕方、成田空港に向かう。
IMG_1986.JPG-7 - コピー

成田エクスプレス。
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第1ターミナルから、
定宿のエクセル東急ホテルへ。
IMG_1990.JPG-7 - コピー
明朝の集合が早いので前泊。

明日からダラス、ニューヨーク。
ダラスは33℃、ニューヨークも30℃。

帰国して10日後、
7月20日、2017特別セミナー。
小売業の情報技術革新
大久保恒夫・當仲寛哲・結城義晴が、
世界潮流からマネジメント活用までを、
語りつくす。
2017 - 7- 20
大久保恒夫さんは、
「AI流通革命」の本質を、
経験に基づいて解き明かす。

當仲寛哲さんは、
安い、速い、柔らかい、
仕組みの神髄を、
実例を盛り込んで教授してくれる。

もちろん私も、
流通IT革新に関して、
欧米の動静も絡めながら、
わかりやすく解説する。

ドイツの小売業を見てきて、
そのことを強く感じるものだ。

7月20日木曜日。
13時~18時。
東京・エッサム神田ホール。
参加費用1万円(税込み1万800円)
定員は100名。

情報システムの構築と改革は、
トップの仕事だ。

だから今回は特に、
トップマネジメントに参加してほしい。

メーカーや卸売業、IT産業など、
サプライチェーンの情報システムを、
改革しようとする人たちにも、
参集してほしい。

少なくとも産業の将来を、
見通すことができる人間が集まって、
知恵を出し合いたいと思う。

では、みなさん、今週も、
勝利を。
Good Monday!

〈結城義晴〉


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