結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年10月20日(水曜日)

商人舎ミドルマネジメント研修会のコペルニクス的転回

商人舎ミドルマネジメント研修会。
その2日目。

大阪の南港にインテック大阪がある。
大阪最大の展示会場。
首都圏で言えばビッグサイトか、
幕張メッセか。

そのインテック大阪に隣接して、
ホテルフクラシア大阪ベイがある。
研修に特化したホテル。

左が宿泊棟、右が研修棟。IMG_7503-1

エントランスを入ると、
吹き抜けの空間。
IMG_7501-1

その2階の研修室が私たちの教室。IMG_7505-1

朝8時15分から、
恒例の理解度テスト開始。

商人舎の研修会では、
2日目と3日目の朝に、
理解度テストを行う。

どれだけ講義内容を理解しているのか。
それを自分自身で測るためのテストだ。

もし、わからなかったこと、
設問に解答を書けなかったことがあれば、
それを集中的に復習する。

テストはそのための指標である。

したがって前日の講義から出題される。

理解度テストのもう一つの特徴は、
記述式であること。

学んだことを記述すると同時に、
自分なりの考えも簡潔に述べる。IMG_7488-1

設問数は少ないが、
受講生にとっては大変な課題でもある。IMG_7499-1

時間はあっという間に過ぎていく。IMG_7490.J-1PG

手を止めることなく、
答えを導き出す。
IMG_7493-1

2年ぶりの開催で、
2年ぶりに見る全員の丸い背中。

その集中力。
IMG_7495-1
健闘をたたえよう。

そして2日目の講義が始まる。

午前中の3講座は、
白部和孝講師。
シラベ・リテイル・システム研究所代表。
計数管理の第一人者。IMG_7512-1

データを活用した仮説と検証、
在庫コントロール、
商品回転率と交叉比率、
そして人件費コントロールの計数。
その考え方を丁寧に講義。

エクセルシートを投影して、
実践的に進めていく。IMG_7518-1

応用編では、
実際に電卓を使わせて、
現場の計数の求め方を教える。IMG_7525-1

一人一人の理解度に合わせて、
指導してくれる。
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質疑応答もその場その場で行う。IMG_7528-1

受講生も手を挙げて、
先生にアドバイスを求める。IMG_7530-1

3時間にわたる計数の基礎と応用。
受講生にとっても、
目からうろこの講義だったに違いない。

たとえば「商品回転率」は、
高ければ良いのか。

高すぎる場合の問題点と、
低すぎる場合の問題点が、
明快に示される。

回転率は高ければ良いわけではない。

次の講座を担当する、
鈴木哲男講師が来場。
㈱リテイル・エンジニアリング・アソシエイツ社長。
略称REA。

2年ぶりの再会に、
お二人はうれしそうだった。

3人で再会の記念撮影。IMG_7534-1

昼食をはさんで、
午後は鈴木講師が3講座を受け持つ。

テーマは、
鈴木哲男の代名詞でもある「52週MD」。
そしてプロモーションと、
ストアコンパリゾン。

突き詰めると、リテールマーケティング。IMG_7539-1

鈴木講師はパワーポイントを使わず、
テキストとペーパーの資料を基に、
一気呵成、やや早口で講義していく。
IMG_7544-1

52週MD の考え方、
それを実践するために必須の、
重点商品の考え方と売り方、
作・演・調の仕組みづくり、
チラシ広告づくりなど、
実践的な内容を講義してくれた。

じつに、密度の濃い時間が流れていく。
IMG_7546-1

最後はプロモーションとストアコンパリゾン。IMG_7598.JPG-1

競合店対策のために、
ストアコンパリゾンは必須の技術。
受講生に店長やチーフが多いこともあって、
みな、必死にメモを取っている。IMG_7547-1

ありがとうございました。IMG_7606-1
鈴木哲男、巨匠はますます元気です。

さて2日目最後の講義は、
結城義晴。

理解度テストのおさらいをしつつ、
計数の補足講義として、
ミドルマネジメントが把握しておくべき、
経営数値の大原則を講義する。IMG_7608-1

簿記、会計、財務の違い。
貸借対照表(BS)と基本構造と
BSとPL(損益計算書)の関係を説明。 IMG_7617-1

本題の講義は、
マネジメント理論の変遷と、
日本の戦後マネジメント教育、
そしてチェーンストアのマネジメントの課題。IMG_7613-1

「管理原則の父」と呼ばれたのが、
フランスのアンリ・ファヨール。
そのファヨールが定義したのが、
5つの管理原則。

計画・組織・指揮命令・調整・統制。

1900年代の前半から今日まで、
経営管理の原則として、
世界中の企業や組織に定着した。

しかしその管理プロセスは、
組織が大きくなるにしたがって、
機能しなくなり、結局は破綻を招く。

最新のマネジメントと、
大きく乖離している。IMG_7623-1

戦後の日本にGHQが持ち込んだのが、
このファヨールの経営管理論だった。
MTP、TWI、JSTと言われた。
しかしそれらが今や弊害となっている。IMG_7634-1

ドラッカーとヘンリー・ミンツバーグは、
厳しくファヨールを批判している。
IMG_7624-1

私はチェーンストアのマネジメントを、
もっとイノベーティブにしたい。
だからついつい、力が入る。IMG_7626-1

ミドルマネジメント研修会は、
この講義が肝になる。IMG_7644-1

講義後には受講生から拍手をいただいた。
心から感謝したい。IMG_7645-1

九州では阿蘇山が噴火した。
極端気象はますます顕著になる。

COVID-19パンデミックは、
日本ではやや沈静化の気配を見せるが、
欧米ではまた爆発的感染拡大をみせている。

しかしマネジメントに関しては、
100年前のファヨールから、
現代のドラッカー、ミンツバーグに至る、
コペルニクス的転回は、
間違いのない真実だ。

そしてこの改革を成し遂げるのは、
トップマネジメントをはじめとした、
ミドルマネジメントの集団である。

2年ぶりの商人舎研修会。
絶好調を堅持して3日目へ。

〈結城義晴〉


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