結城義晴73回目の誕生日と25回目のミドルマネジメント研修会

今日から湯河原。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
毎年6月と9月に開催する。
コロナ下の2年は中止した。
今年は25回目。
これまでに1700名以上の修了者を送り出した。
知識商人を輩出することによって、
商業の現代化を成し遂げる。
受講者の中には
社長になった人たちや、
経営幹部として活躍する人たちがいる。
コンサルタントとして独立した人もいる。
やりがいを感じるし、なにより嬉しい。
初日は午後1時から8時までの講義。
100名近い受講生が、
研修会場の大観の間に参集。
いつも最初に話すのは、
「脱グライダー商人」のことだ。
グライダー商人は自分のエンジンを持たない。
自分で判断できない。
上の言うことばかり気にしている。
けれどこれからは自分らしいエンジンが必要だ。
それをこの研修会で学んでほしい。
それから「商人の本籍地と現住所」
最初に仕事を覚えた会社や店が、
商人の本籍地だ。
本籍地と現住所が変わらない人もいる。
それは幸せなことだ。
しかし現住所は変わる。
そのときにも本籍地を大切にしてほしい。
本籍地こそアイデンティティである。
2008年4月17日に、
「商人舎発足の会」が開催された。
93人の発起人の皆さんに、
支援していただいて商人舎は始まった。
私は3時間の講演をした。
その講演のエッセンスを、
ミドルマネジメント研修会では、
冒頭に講義する。
まずは倉本長治とピーター・ドラッカー。
「商売十訓」と「integrity」
休憩を挟んで、「商業の近代化」の歴史。
今はこの中にチェーンストアの発展段階を織り込む。
チェーンストア1.0、2.0、そして3.0。
理屈っぽい講義だが、
これが理解できなければ、
Innovationのトレンドが見えてこない。
第3講義は鈴木哲男講師。
㈱RAE取締役会長。
午後4時から8時まで、
休憩をはさんで3時間半の講義。
商人舎発行の『REA戦略』をもとに、
52週MDの本質を語ってくれる。
鈴木講師の講義は、
具体的な企業の取り組み事例や、
ご自分の調査資料を駆使して展開される。
ストアコンパリゾンから導き出された、
調査しやすい店のセオリー。
調査しやすい店は、
買いやすい店だし、
作業しやすい店だし、
売れて利益の上がる店である。
目からウロコだ。
受講生たちは事前に本を読み込んできている。
だから具体的な質問をする。
熱海湾の魚介類を使ったメニューと、
すき焼き鍋とローストビーフサラダ、
炊きたての釜めし。
ビールをいただきながら、
情報交換。
話は尽きない。
夕食を済ませると
受講生たちは、次々に会場に戻って、
復習にいそしむ。
明朝今日の講義の理解度テストが実施される。
だから自ら復習する。
部屋で、会場で、
ホワイエの一角で。
その頑張る姿を見ることは、
講師冥利に尽きる。
今日は私の73回目の誕生日だった。
フェイスブックやメール、メッセンジャーに、
お祝いの言葉をいただいた。
心から感謝します。
しかし止まっている暇はない。
体調には十分に気をつけながら、
まだまだ自分のペースで走り続ける。
どうしても私は怠けたがる。
それと闘う。
「無茶はアカン、
無理はエエけど」
故西端春枝先生から言われた。
忘れてはならない。
そういえば春枝先生からは、
私の誕生日にいつも、
プレゼントが届けられた。
配慮の人だった。
春枝先生は98歳に永眠された。
私もちょっとだけ、
春枝先生を追いかけたい。
そう思っている。
皆さん、ありがとうございます。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
合掌。
〈結城義晴〉