結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年10月24日(金曜日)

CCL取締役会とイオンリテール事前講義「育てるなどおこがましい」

今日は朝から東京・御成門。
カスタマーコミュニケーションズ㈱。
略称CCL。

毎月恒例の取締役会。

メンバーは11人。
代表取締役社長の米倉裕之さん、
取締役の石井賢治さん。
おふたりが常勤。
そして常勤監査役の中川浩之さん。
中川さんは元㈱宇徳代表取締役社長。

非常勤の取締役は、
まず㈱プラネット監査役の川崎清さん、
元㈱資生堂取締役常務。
㈱コーポレイトディレクションの田窪伸郎さん、
さらに㈱産業革新機構から、
中津武さんと内田愼次郎さん。
そして㈱商人舎代表取締役社長の結城義晴。

非常勤監査役は㈱プラネット取締役の牛島操さんと、
東邦金属㈱代表取締役の壱岐浩一さん。
そして最後に相談役が、
㈱プラネット代表取締役会長の玉生弘昌さん。
いいメンバーで、
毎月活発な論議が展開される。

カスタマーコミュニケーションズ㈱、
今、引く手あまたです。

今日は最後に、
CCL企画開発部部長の越尾由紀さんから、
紀文正月フォーラムの報告があった。

その内容は、
月刊『商人舎』10月号の記事に詳解されている。
「サブ・カテゴリー分析による
5消費者像別実践対策」

帰国したら㈱商業界から、
月刊『食品商業』が届いていた。
私の古巣。

年末商戦特集が組まれていた。

例えば越尾さんの記事と比べると、
悪いけれど歴然としている。

そして今日の越尾さんの報告、
CCLの社外の取締役・監査役からも、
大好評だった。

ありがとう。

その後、私は幕張へ。
イオンリテールの、
2014年度アメリカ東海岸視察事前講義。
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初めに細田昌幸さんの挨拶。
イオンリテール人材育成部部長。
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今回は同行してくれる。

私の講義が始まる。
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約2時間。
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一昨日帰国したばかりで、
最新の情報が出てきて脱線も多い。
しかしそれが面白い。
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月刊『商人舎』9月号は、
特集「2014アメリカ小売産業」。

これはいま、
米国視察の最新の教科書。
この講義でもアメリカでも、
ずっと使うことができる。

IDとパスワードを持っている人は、
時間を見つけて、
あるいは必要な時に、
この特集を読んでほしい。

それから年間購読が基本の月刊『商人舎』だが、
この号だけは特別に、単品販売している。

申し込み方法は、
この申込用紙をダウンロードし、
商人舎までFAXで申し込む。
あるいはメール(info@shoninsha.co.jp)。

イオンの講義は、
だんだん熱が入ってくる。
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しかし現地で、
現場を見て、現物に触れると、
目からウロコ。

アメリカ研修で一番危険で、無駄なこと。
それはコーディネーターが勝手に、
自分の都合のいい解釈を、
押し付けてしまうこと。

あるがままに見る、聞く。

ピーター・ドラッカー先生の、
ポスト・モダンの方法の第一条。
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今日も、その近代化と現代化を語って、
この研修の目的を整理した。

あっという間に時間がやってきて、
次に会うのは11月2日日曜日。
成田空港。

今回の団長は若山昇さん。
イオンリテール執行役員、
近畿・北陸カンパニー支社長。
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力強く、目的を訴えて、
事前講義は終了。

幕張はもう真っ暗になっていた。
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さて最後にひとつ。
日経Web刊のスポーツ欄。
サッカージャーナリスト大住良之さんのコラム。
「日本、選手育成に問題あり」が話題。

「近年、日本のサッカー選手育成は、
アジアで最も優れ、
世界的に見ても高いレベルにあると
評価されてきた」

「だが、いまその『育成』が危機を迎えている」

「良い選手をつくるには
良い指導者が必要と、過去20年間、
日本サッカー協会は
指導者養成に精力を注いできた」

そして、
「どういう選手を育てるのか、目標を共有し、
トレーニングプログラムだけでなく
指導者が使う用語まで統一されてきた」

これ、まさしく「標準化」の考え方。

「この努力は大きな成果を生んだ」。
そのとおり。

近代化も一定の成果を上げる。

だが、この「システム」こそが、
問題になってきた。
「画一化」に陥った。

現代化の時代に共通する問題点。

セレッソ大阪監督の大熊裕司さんへの質問。
「なぜC大阪の育成部門は継続的に
日本のトップストライカーを輩出できるのか」

スイス・バーゼルの柿谷曜一朗、
現川崎の森島康仁、
杉本健勇、永井龍、そして南野拓実……。

答えは意外。
「関西には、まだ
変なおっちゃんが
多いのですよ」

ジャーナリストは分析する。
「日本サッカー協会は、
指導者養成事業を通じて、
単にレベルアップを図るだけでなく
『方向性の統一』を目指したに違いない。
しかし用語まで統一された結果、
『画一的』な指導」に陥った。

しかし関西の少年サッカー界。
「まだ自分ひとりの信念に基づいた、
個性的な指導をしている人が、
少なからずいる」

大熊さんの言葉。
「ストライカーというのは
もって生まれた素質や感覚の要素が大きい」

そして述懐する。
「『育てる』などというのは
おこがましい。

ただ、その素材に
指導者が甘えてはいけない」

私の人との接し方は、
この大熊監督と同じだ。

育てるではなく、
自分で育つのを助ける。

ここで一番いけないのは、
指導者が育っていくのを邪魔すること。
つまりは自分の考えを押し付けること。
型にはめること。
画一化させること。

西友を興した故上野光平先生の考え方。
そしてそれがポスト・モダンの根本思想だ。

カスタマーコミュニケーションズも、
イオンリテールの2014研修も、
これまで、これからの研修も、
すべてそれが基本。

よろしく。

〈結城義晴〉


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