結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年03月17日(水曜日)

アリゾナ州フェニックスの死闘「森の熊と二人の男」

昨3月16日は、第6回USA視察研修会HOT編の出発日。

関東地方は、20度を超えるとびきりの快晴。
横浜も暑いほど。
車中
成田に向かうリムジンバスの中でも、
原稿締め切りに追われて仕事・シゴト。
ゆったりとした気分で一度は出発したいものだ。

成田に集合後、恒例のガイダンス・セミナー。
待合室

メインテキストは今回はさらに充実。
ガイダンス

そして、結団式。
団長は㈱阪食の松元努さん。
取締役執行役員営業政策室長兼商品統括部長。
ガイダンスを聞いて、
「ワクワクしてきた」と言ってくださった。
結団式

出発前の記念撮影。
成田出発

そして不思議な空へ向かって、
ユナイテッドで飛び立った。
narita
機中、原稿書きや読書の準備をしていたが、
ついつい映画を3本見てしまった。

ジョージ・クルーニーの「マイレージ、マイライフ」
サンドラ・ブロックの「ブラインド・サイド」ともう一本。

8時間余りで、あっという間にサンフランシスコ国際空港へ。
それから2時間で、フェニックスへ。
この2時間で原稿1本、仕上げた。

フェニックスは砂漠の中の街。
もう日本の真夏並み。
しかしからりとした夏。

すぐにバスに乗り込んで、視察。

初日は、コーネル大学エドワード・マクラフリン食品産業学部長から聞いた話。
「森の中の二人の男と熊の話」  
森の中を二人の男が歩いていた。
そこへ熊が出てきた。
一人の男が、叫んだ。
「早く逃げよう」
もう一人は、言った。
「君より早く逃げさえすればいい」  

熊とは、ウォルマート。
ふたりの男は、ローカルチェーン。

ここアリゾナ州では、
この二人とはバシャスとフライズ。

私たちはまず、熊を見に行った。

ウォルマート・スーパーセンター。

入口が二つある。
右側が「Market」  
w1
これだけで、食品売り場側だとわかる。

もうひとつが「Home&Pharmacy」  

非食品と薬品・化粧品。

スーパーマーケットの「マーケット」は、
食品売り場を意味している。
スーパーマーケットは、
超級(スーパー)の食品市場(マーケット)である。  
これ、荒井伸也さんの指摘。
私も賛成しているが、
ウォルマートの入り口がそれを示している。

その食品売り場は、ますます、洗練され、鮮度が高まってきた。
wp

缶詰のエンド。

中央にビデオカメラがあって、
コマーシャルが放映されている。

それがとても面白い動きをする。
ときどき画面と売場がダブって、人目を引く。

コカコーラ2リットル1本、
なんと98セントのエンド。

1ドル48セントを98セントにロールバックと書いてある。

卵1パック1ドル77セント。
すごい売れ行き。

グレート・バリューがウォルマートのプライベートブランドだが、
それが今回はよく売れていた。

昨年、白いパッケージにリモデルした効果が出ていて、
売場でも目立つ。

グレート・バリューの食パンも、
よく売れている。

主通路のアイランドディスプレーは、
全面撤去され、見通しが良い。
「プロジェクト・インパクト」の成果。  

衣料品でも、売れ筋が通路沿いに並ぶ。

子供用マウンテンバイク89ドルにロールバック。
94ドルからの値下げ。

森の熊さんは、相変わらず強力だった。
では、一人の男はどうか。
129店舗のバシャス。

2008年には166店に増やして、
ウォルマートの出撃に対抗したが、
それが裏目に出て、
昨2009年7月連邦破産法11条申請。

だから「センセーショナル・セービング&サービス・ツー」
の掛け声もむなしく映る。
ただしまだ15.4%のシェアで第4位。

肝心の青果売り場が死んでいた。

10年前ならば合格の売り場も、
現在では前世紀のレガシー。

もう一人の男は、フライズ。
バシャスよりも早くクローガーの傘下に入り、
このフェニックス地区で、ナンバー1シェアの企業。
88店舗で、18.7%の占拠率。
k
マーケットプレースは、非食品強化型。
ウォルマート・スーパーセンターの対抗フォーマット。

「プライス・バスターズ」のネーミングで、
生鮮食品のコモディティ・ディスカウント。

しかしこれは気まぐれ特売方式で、
ウォルマートのエブリデーロープライスにはかなわない。

アメリカでも、不況真っただ中。
顧客は、計画購買を望んでいる。

賢い顧客の賢い購買。  

それは顧客自身に判断を委ねることだ。

フライズのデリ売り場は、対面方式。

対面売り場の中央に、
「オーダー・ヒアー」と書かれた場所がある。

生鮮同様に、デリは売れなければ、
どんどん鮮度が落ち、まずくなる。

コカコーラ2リットル1ドル68セント。
クラブカードがなければ1ドル98セント。

ウォルマートのロールバック98セントと比べると、
クラブカードのない客は2倍以上、1ドルの差。

しかしゴンドラ・アイルには、
基本通り島陳列が施してある。

桃の缶詰は、
左から「フライズ」のPB、
「クローガー」のレギュラーPB、
コンペティティブプランド「バリュー」PB。
三種類の品揃え。

この店でも、プライベートブランドがよく売れている。

そして食品売り場中央のキッチンウェアの売り場。

見た目綺麗だが、売れていない。
ウォルマートは、『商品ライン』の統一が図られていて、
キッチンウェアも売れ筋ばかり。
一方、クローガーは、ベンダー品揃え。

クローガー・マーケットプレースには、
非食品の売り場に家具がある。

これがさらにいけない。

非食品出身と食品出身のおおきな差が、
非食品のマーチャンダイジングに、くっきりと出てしまった。

ウォルマートの2010年決算。
売上高4050億ドル、1.0%の伸び。
純利益143億ドル。

クローガー年商767億ドル、0.8%の伸び。
純利益7000万ドル、マイナス94%。

森の熊さんの独り勝ち。
一人の男は、逃げ遅れた。
二人目の男も、逃げおおせたとは言えない。
(明日につづく)  

<結城義晴>  

2010年03月16日(火曜日)

テレビ朝日『報道ステーション』のインタビューで「日本百貨店120店説」を展開

鳩山邦夫自民党離党。  

鳩山由紀夫内閣がちょうど半年を迎えるときに、
「お騒がせな弟」よ。

しかし、日本に二大政党制は、
育ち、根付くのだろうか。
「複占の理論」を標榜する私だけに、
政治の複占にも関心がある。

自民党の一党支配から、
民主党との二大政党制に移行したかと思ったら、
本来、野党として、
もっと生き生きとのびやかに活動してよいはずの自民党が、
保守的な組織体質を露呈し、
内輪もめ、内紛、分裂。

朝日新聞の世論調査では、
民主党の支持率も32%。
発足当時は、71%だったから、
半減どころではない。

日本の政治に芯のようなものがないのは困る。

二本の芯があって、
それが互いに他方をけん制しつつ、自らを省みて切磋琢磨する。
これが二大政党制のメリット。

いわば、論理的な政治となる。

我々日本人に、論理性がないのかと思うと、
大いに困惑してしまうが、
ここは、感情や、情勢の読みや、自分の欲得を排除して、
論理でものを進めてほしいものだ。

政治はマーケティングではない。  

もちろん本来のマーケティングは、
極めて論理的なものだが。

さて昨日は、一日、横浜の商人舎オフィス。
午後から、テレビ朝日のクルーが訪れた。
古舘伊知郎の『報道ステーション』からのインタビュー。  

インタビュアーは、大木茂生さん。
㈱テレビ朝日報道局「報道ステーション」ディレクター、オフィス論所属。

「変わり行く有楽町」という企画趣旨で、
有楽町西武の年内撤退を機に、
百貨店はどうなるのかという内容。

ライトが照らされる中で、
このブログで書いている持論を展開。
カメラが回されると、やはり緊張。

20分ほどの収録と聞いていたが、
フィルムを何度も入れ替えながら、
1時間半ほどインタビューが続いた。

業態のライフサイクルと「百貨店120店説」。  
ちょっと辛口になったかもしれないが、
テレビだから、無難に納めてくれるだろう。

本来、もっともっと激辛の考えをもっているのだが、
そこからみると甘口だったかもしれない。
だとすると、面白みに欠けるから、
辛口のところを採って編集するかもしれない。

あとはお任せ。
もちろん、収録だけで、
お蔵入りになることもある。

雑誌はわかるが、テレビはわからない。

10年ほど前に、
「ワンダフル」という生番組に出たことがあるが、
これは同時放映だから、お蔵入りはなかった。
辺見えみりと白石美帆が司会の30分番組だった。
あの時は、セブン‐イレブンとドン・キホーテを材料にして話した。

カメラが停止されて、一気にリラックス。

放映は来週の予定。
あくまでも予定。

大木ディレクターには、こころから感謝。

頭のいい人だった。

さて今日、私は、
成田からアメリカ・アリゾナ州に発つ。  
昨年は、3月17日の出発だったから、
1日だけ早い。

しかしもう、3月の渡米は恒例のものとなった。

立教大学大学院の講義は春休みで、ない。
コーネル大学ジャパンの講義は毎月、第1週か第2週なので、
これもない。

非常勤の取締役や顧問をしている会社の役員会などは、
月末なので、これもない。

とすると、3月中旬のこの時期は、
私の海外出張最適シーズンとなる。

だから、商人舎の視察ツアーにしなくとも、
私にとっては勉強と調査の期間として大切な時。

今回は「Hotコース」として、
もっとも熱いエリア、熱い企業、熱い店舗を、
訪れる。

毎回、アメリカに旅立つときには、
妙な緊張感が生まれる。

勝海舟や福沢諭吉、坂本竜馬が、
咸臨丸に乗り込んで亜米利加にわたった時の緊張感。

そんな大袈裟なものではないが、
その何百分の一くらいの緊張感が、
私にはある。

この感覚が、今でも、
学びの姿勢につながっている。

私は、アメリカから学びたいと、
切実に思っている。
そんな自分を自覚している。

もちろん学んだら、
それを咀嚼して、
日本に持ち帰る。
日本で役立てる。

この心意気は、海舟・諭吉・竜馬と同じ。

明日からのアメリカ報告。
ご期待いただきたい。

では、いざ。

<結城義晴>  

2010年03月15日(月曜日)

①挨拶、②クレンリネス、③品切れしない、④鮮度の4大原則とドラッグストアショー交友録

Everybody! Good Monday![vol11]
2010年3月第3週が始まります。

もう、春真っただ中。
東京・横浜では、コートを脱ぎ棄てて、
さっそうと歩ける。

今年は、花粉も少ない。
花粉の量は、去年の1割くらいだという。

いい季節です。

昨日のホワイトデー、いかがだったろう。

今日から、もう、
今週末の春分の日に向けて、
店はまっしぐら。

日曜日の21日をはさんで、3連休。
これがゴールデンウィークの予備戦と心得たい。

お客様を喜ばせる。
その予備戦。

元気で明るい挨拶をしよう。
店と売場のクレンリネスを徹底しよう。
品切れをなくそう。
鮮度高い商品を用意しよう。  

コンビニ4大原則。
フレンドリーサービス、
クレンリネス、
欠品しない、
鮮度維持。  

外食産業の3大原則「QSC」は、
クォリティ(Quality)
サービス(Service)、
クレンリネス(Cleanliness)。  

そして先日の「ふたりのビッグショー」で、
大久保恒夫社長が語った成城石井の3大原則は、
挨拶、クレンリネス、品切れ防止。  

原則は、共通する。

この原則を、今月の商人舎標語で、
「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」  

それがお客様を、確実に喜ばせることになる。

さて先週の金曜日、3月12日夕方6時から、
JAPANドラッグストアショーのレセプションパーティ。

開会の挨拶は、実行委員長。
㈱カメガヤ代表取締役社長の亀ヶ谷邦博さん。

そして日本チェーンドラッグストア協会の寺西忠幸会長の謝辞。
㈱キリン堂会長兼社長。

記念すべき10回目のドラッグストアショー。
「セルフメディケーションの推進と10兆円産業への成長」を、
寺西さんは言葉を選びながら、力強く語った。

主賓の挨拶は、開催会場・幕張メッセの地元から千葉県の森田健作知事。

続いて日本薬剤師会会長の児玉孝さん。

乾杯の音頭は㈱伊田両国堂の伊田隆雄社長。

協会会長の寺西さんと記念写真。
寺西さんは、商人舎発足の会発起人。

お役目、ご苦労様です。
お世話になります。

マツモトキヨシホールディングス会長の松本南海男さん。
協会発足から10年間、昨年まで、協会長として尽力されてきた。
松本さんも商人舎発起人。

恒例のブースコンテストの発表と表彰。
最優秀賞は花王カスタマーマーケティング㈱。

髙橋辰夫代表取締役に寺西会長から表彰状の授与。

記念の盾を持って記念撮影。

㈱ぱぱす薬局の根津孝一社長と商人舎エグゼクティブ・ディレクターの松井康彦さん。

亀ヶ谷さんと奥様で常務取締役の亀ヶ谷純子さん。

私、横浜の妙蓮寺に住んでいる。
カメガヤはその妙蓮寺の薬局からスタートして、
港北区を中心に密なるドミナントを築いている。

衆議院議員の樋口俊一さんが駆けつけてお祝いの挨拶。
昨年の第45回衆議院議員総選挙比例近畿ブロックで初当選。

樋口さんはヒグチ産業㈱の社長で、
私、古くからの友人。
昔むかし、能登の加賀屋で一緒に温泉につかったことを、
突如、思い出した。

イオン㈱ドラッグ事業最高経営責任者の佐藤京子さん。
イオンも昨年から正会員として協会に加盟している。

㈱菱食の取締役専務執行役員の中嶋隆夫さんは、
加食営業の統括責任者。

㈱岡村製作所の皆さんと。
左から商環境事業本部東京東営業部兼東京西営業部部長の井上健さん、
代表取締役社長の久松一良さん、
商環境事業本部・取締役事業本部長の鈴木敬夫さん、
そして、右端がSJ流通戦略研究所代表の和田光誉さん。

左がドラッグ記者会事務局の浅野恭平さん、
右端は㈱大木の松井秀夫社長。

オフィス2020新社の緒方知行主幹はすこぶるお元気で、
両手に花?

最後にこの人、協会事務総長の宗像守さん。
このショーを仕切っている。
そして㈶流通システム開発センターの佐藤聖さん。

ドラッグストアは、自ら変わろうとしている。
それが国民の生活を、
より便利で、より豊かに変えることになる。

さて、今週も。
元気で明るい挨拶をしよう。
店と売場のクレンリネスを徹底しよう。
品切れをなくそう。
鮮度高い商品を用意しよう。  

「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」  

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>  

2010年03月14日(日曜日)

ジジとサム君、お父さんを待つ[2010日曜版⑪]

三寒四温。
さん・かん・し・おん。

三日、さむくて、
四日、あたたかい。

さむいときには、
おふろ。

といっても、
ボクのばあい、
ふたのうえですが。

ユウキヨシハルのおとうさんも、
いないし。

おとうさんは、
ニイザというところで、
合宿。

サクラの花がさいて、、
いいところです。

リッキョーの大学院のゼミ合宿。
ユーキゼミの一期生と二期生が、
全員あつまって、
ハッピョーとトーロン。

夜は、おサケをのんで、
コウリュー。

おとうさんは、合宿だいすき。
「時間をまとめる」のに役だつ。
そう、いってる。

ボクは、サム君が、
ごはんをたべるのを、
みている。

たいくつなときは、
サム君を相手にします。

サム君は、
おおきな口をあけて、
たべる。

サム君は、ムジャキですね。
おとうさんがいなくても、
さみしくないんだね。

よく、たべるし。

それに表情、
かわらないしね。

ボクも、表情は、
かえないほうだけど、
サム君は、
ほんとうに、
かわらないですね。

いつも、
かわらない。

おとうさんのゼミ合宿、
オワッテ、カイサン。

おつかれさま。

だから、もうすぐ、
かえってきます。

ほら、かってきた。
サム君、かえってきたよ。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年03月13日(土曜日)

第10回JAPANドラッグストアショーと産業化のビジョン

「業界から産業へ」の発展のプロセスは、
どんな軌道が描かれるのだろう。

小売業全体、卸売業全体、それぞれの製造業。
百貨店業、チェーンストア業、
スーパーマーケット業etc.etc。

昨年6月に薬事法が改正された。
その医薬品業界、およびドラッグストア業界に、
ヒントがあると私は考えている。

薬事法は、様々な利害が絡んだ法律である。
それが、50年ぶりに改正された。

なぜ可能となったのか。

自民党から民主党に、
政権交代がなったからではない。

もう10数年前から、このグランドデザインが描かれていたからだ。

第10回JAPANドラッグストアショーが開催されている。
昨日3月12日(金)が初日で、今日13日(土)、明日14日(日)まで。
ところは、千葉県の京葉線海浜幕張駅の幕張メッセ。

主催は、日本チェーンドラッグストア協会。
現在の会長は、㈱キリン堂の寺西忠幸会長兼社長。  
協賛は、この業界の2大共同仕入れ機構。
オールジャパンドラッグ㈱と㈱ニッド・日本ドラッグチェーン。

後援は、厚生労働省・経済産業省・千葉県・千葉市、米国大使館。
全米チェーンドラッグストア協会と中国チェーンドラッグストア協会。
日本OTC医薬品協会・日本貿易振興機構と台湾貿易センター、
それに㈱プラネット。


初日の12日(金)と13日(土)が 商談日。
業界関係者が訪れる日。

食品分野のスーパーマーケットトレードショーは、
日本セルフ・サービス協会が展開するものだが、
こちらは一般公開されていない。
だから3日間の来場者数は7万人超。

ドラッグストアショーは、
13日(土)と、14日(日)が一般公開日。
エキジビターは、新製品サンプルなど、
どんどん配って、プロモーションを展開する。

つまりドラッグストアショーでは、
土曜日は商談日であり、一般公開日となっている。

一般公開するため、
3日間の延べ来場者数は約12万人になる。

ドラッグストアは、10年以上も前から、
「セルフメディケーション」の実現を標榜している。   

これは、消費者をはじめ、産業レベルで推進される社会的コンセプトだ。
だからドラッグストアショーは、
一般消費者にまで公開され、入場無料。

昨年の第9回は出展社317社、1,173小間。
今年の規模は400社、1,200小間。

ブースコンテストのグランプリを受賞した花王のブース。
s

資生堂のブース。
こちらも派手なプレゼンテーション。

岡村製作所のブース。

オカムラは、主催者ブースをはじめ、
ショー全体のブース設立に大活躍。

㈱プラネットのブース。

このブログに頻繁にご登場いただくプラネットの玉生弘昌社長と懇談。

自らパソコンを操って、
バイヤーズネット」の内容を紹介してくれた。

日本チェーンドラッグストア協会の主催者ゾーンが充実している。

ここでは10兆円産業化への7つの課題が掲げられている。

課題1 面分業の推進。
課題2 セルフメディケーションの推進。
課題3 人材の育成。
課題4 インフラの整備。
課題5 需要創造、マーケット拡大の研究と実践。
課題6 店舗の効果・効率向上の研究と実践。
課題7 狭小圏型新フォーマット開発の研究と実践。
  

食品産業・食品流通業や消費産業のサイドから学ぶことが、
ドラッグストアショーにはある。

その最大の要素は、
「セルフメディケーション」というコンセプトの推進である。
産業レベルのコンセプトが、
顧客を巻き込んでいる。

顧客や患者が「自ら薬事治療する」。
産業はそれをサポートする。

それがセルフメディケーションである。

どうしたら、顧客を巻き込んで、
業界が一体となれるコンセプトが生み出せるのか。

それは、どんなコンセプトなのか。
どんな方法なのか。

その先行ケーススタディは、
この地球上にないのか。

日本のドラッグストア産業は、
それを探し出し、
それを創造し、
それを推進している。

見事なまでに「産業化のビジョン」が描かれたからだ。

ここで、引用。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ビジョンとマネジメント」  
『メッセージ』より(結城義晴著・㈱商業界刊)  

組織にはすべからく、ビジョンがなければならない。             
個人にも、無頼派を気取る者を除けば、ビジョンはあったほうが良かろう。
会社にビジョンがなければ、ゴーイング・コンサーンにならないし、
個人は、ビジョンを持たねば幸せにはなれまい。

ビジョンは、自らの未来像である。
心に描く姿である。
しかしビジョンは単なる「目標」ではない。
ビジョンは淡い「希望」ではないし、強いだけの「願望」でもない。
企業にとっての「目標」は、長期経営計画の到達点、ひとつのゴールといえよう。
これはほとんどの場合、数値的に固められていなければならない。
従って、ゴールに到達するための方法の大部分は、
あらかじめ用意されている必要がある。

だがビジョンはもっと柔軟だ。
ビジョンとは、ゴールへのプロセスをあとから決めるものだ。
ビジョンに基づいて、根強い「希望や願望」が保たれれば、方法は後付けでよろしい。
ただしビジョン無き希望・願望は、行動や活動につながらない。

ビジョンは、今日の行動、今月の活動、今年の政策を決定づける。
優れたビジョンによって日々、経営と運営、政策と対策の是非が判断される。
毎日の意思決定の基準となるとき、
願望はビジョンに姿を変える。

  ビジョンは、「いくつかの数値」と「たくさんの言葉」で表現される。
  ビジョンは組織の人々に理解され、繰り返し繰り返し、活用される。

従ってビジョンは、決定的にゴールを規定する。
ビジョンのもとに、ゴールに至る能力を「マネジメント」と呼ぶ。
組織にはまず、ビジョンと、そしてマネジメントが不可欠である。
個人にもまた、人生のビジョンと人生のマネジメントが必要である。

・・・・・・・・・・・・・・・・

会社にはビジョンが必要だ。
個人にもビジョンが必須である。
そして産業にも共通のビジョンがいると、
私は思う。  

そのために求められること。
それが、「いくつかの数値」と「たくさんの言葉」で表現されるビジョン。

ドラッグストア産業では二つ。
たくさんの言葉が収斂された「セルフメディケーション」。
そして「10兆円産業」。

私たちは、ここから学ばねばならないと思う。

<結城義晴>  

2010年03月12日(金曜日)

アークス社長にして日本セルフサービス協会会長の横山清さんに見た21世紀新商人像

疲れ果てていた。
昨夜は、午前3時半頃まで、
横浜の商人舎オフィスでテキストづくり。

疲れ果てていたら、
杉浦大西洋さんから、
ハガキが届いた。

元気が出てきた。

ありがとう。

杉浦さんは、今週火曜日、
「2人のビッグセミナー」に参加して、
いちばん前の席で勉強していた。

豊橋市に「一期家一笑」(いちごやいちえ)というお店がある。
「超ローカルスーパーなマーケット」と名刺にある。
杉浦さんは、そのデザイン部門チーフ兼総合バイヤー。

学びの姿勢がいい。
どんどん伸びてほしい人だ。

さて今日は、朝、9時過ぎから、東京の神田へ。
社団法人日本セルフ・サービス協会。
会長の横山清さんのインタビュー。  
ご存知、㈱アークス社長。

商人舎と商人ねっとの共同企画。
CDオーディオセミナー「知識商人登場」。  
第20回目の節目のゲストが、横山さん。

横山さんは、1935年(昭和10年)、
北海道芦別生まれの75歳。

家は鍛冶屋だった。
高校を卒業して、炭鉱夫になった。
そして2年後、北海道大学水産学部に入学。
この北大時代が横山さんの人生を決めた。

北大卒業後、商社に入社。
そこから出向して、ダイマルスーパーの営業部長へ。

ここから商人の道が始まる。
毎日毎日、仕事仕事。

伊丹十三映画『スーパーの女』そのものの時代を経験。

30歳でその小さなスーパーマーケットの常務、
34歳で代表取締役専務。

それから20年、1984年に年商100億円を達成するが、
この間は長かった。
100億円突破の翌年、社長就任。

1989年、㈱ラルズと社名変更し、
1990年300億円突破。

失礼な言い方かもしれないが、
ラルズは「遅れてきたスーパーマーケット企業」だった。

「周回遅れ」と横山さんは表現するが、
ヤオコーやエコスなども、周回遅れの企業。

現在、そういった企業が元気だから商業は面白い。

2000年には「八ヶ岳連峰経営」を標榜し、
2002年にはホールディングカンパニーのアークスを設立。

現在、アークスは北海道第一の3000億円企業として、
クリティカルマスを達成し、勢いが止まらない。

横山さんご自身、
2007年には藍綬褒章を受賞。
昨年は、全国スーパーマーケット協会と日本セルフ・サービス協会が合併し、
新しい協会の会長として、
業界を引っ張る。


その横山さんとの対談。
2時間近くを一気呵成。

私は、横山さんは、どうも、
「商人」という概念には当てはまらないと見ていたが、
それは鉱業や水産業を経験し、
さらに農畜産業をも経験して、
商業を客観的に見据えているからだった。

これまでのスーパーマーケット業界には、
二つの論理があった。

「商人の論理」と「チェーンストアの論理」  
私を含めて、この論理の枠に中に、
考え方を押し込めようとするきらいがあった。

20世紀的な観点である。

横山さんは、そこから突き抜けていた。
21世紀的な視点をもっていた。

横山さんの中にあるのは、
「人間」である。
「人間の集団」である。  

それがアークスの八ヶ岳連峰経営となり、
日本セルフ・サービス協会の未来戦略となった。

アークスは北海道の「クリティカルマス」を形成し、
協会は「スーパーマーケット業界の戸籍を確立する」。

日本標準産業分類に戸籍のない業界。
アークスという企業群の事業展開が、
そのまま戸籍を獲得する行動につながる。

セル協の活動は、戸籍を確立することに直結している。

私は、横山さんに「新商人」の姿を見ていた。

20世紀の殻を脱ぎ捨てた21世紀の「新商人」は、
鉱業も水産業も農畜産業をも体で理解した産業人である。

それが、横山清である。


私は、今回の対談で、
ずっと聞き役に回っていた。
観察者に徹していた。

観察者・結城義晴の結論が、それである。

CDのカバー写真撮影のために、
協会事務局の仕事場へ。

見てください、この笑顔。

ワイワイガヤガヤの中の協会会長。

それが横山さんのご所望。
それが横山さんに似合っている。

私も並んで、ワイワイガヤガヤの中で写真。

疲れ果てていた私は、
元気いっぱいの横山さんから、
元気をいただいた。

30代(多分)の杉浦さんと70代の横山さん。

お二人に元気をもらった結城義晴50代。
ちょうど真ん中。

頑張ります。

<結城義晴>  

2010年03月11日(木曜日)

成城石井もユニクロもウォルマートもホールフーズも小売業は「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」

㈱成城石井社長・大久保恒夫さんとの「二人のビッグセミナー」が終わったら、

来週火曜日には、商人舎アメリカ研修会「Hot編」に出発します。
Hot編は、今、最も熱いテーマを追いかけ、
熱い企業や熱い店舗をめぐる内容。

暑いところに行くというコンセプトではありません。
もっとも、暑いアリゾナをいちばん先に訪れますが。
フェニックス・スコッツデールは全米で最もHotなエリアだからです。

さらに、5月23日から5月28日までの「Basic編」は、
原理原則と基礎基本を学ぶアメリカ研修会。  

32年前、25歳の『販売革新』編集部員だった私は、
ペガサスクラブの米国視察セミナー「シニア・コース」に参加しました。
渥美俊一先生から直接、ご指導いただき、
必死の思いで勉強したものでした。

それがはじめての渡米で、しかも初めての小売り視察。

今でも鮮明に、その時のことを覚えていますし、
それが私の原点にもなっています。

基本と基礎をたたき込んでいただいたこと。
原理原則を学ばせていただいたこと。

アメリカ流通業に、心から感動したこと。
「帰ったらやってやるぞ」と、
帰国の機中で決意したこと。

あの時の決意が、今も続いています。
アメリカに負けない日本の小売商業にしたい。
その思いが、商人舎「Basic編」に引き継がれています。

昨日の「二人のビッグセミナー」で、
大久保さんが言いました。

教育には、金がかかる。
教育には、時間がかかる。
それでいて成果は上がりにくい。  

すぐに効果の上がる教育などない。

しかし、私にとって、ペガサス「シニア・コース」は、
すぐにモティベーションを高めると同時に、
30年以上も続く効果をもたらしたのでした。

何しろ、私は、それ以来この仕事に一生を捧げてるのですから。

今回の5月の「商人舎Basic編」は、
そんな視察研修会にしたいと考えています。

アメリカ商業の全体の姿をわかりやすく、
くっきりと提示します。
「鳥の目・魚の目」を養成します。  

アメリカ人の家庭訪問をして、実際の生活を見ます。
店舗やショッピングセンターを訪れて、
基幹となっている業態とフォーマットをしっかり理解してもらいます。

店の見方を教授します。
基礎調査の方法を指導し、実際に訓練します。
「虫の目」を養成します。  

そのうえで、32年前に私が受けた感動を、
今、共有します。

だから全米の中で最も条件が揃っているラスベガスに、
腰を落ち着けて学びます。

ラスベガスは人口増加のエリアです。
ギャンブルの街ではありますが、
一方で、郊外には中産階級が移住してきて、
新興住宅地を形成しています。
「サバーブ」といいます。

30年前には、典型的な「サバーブ」は、
カリフォルニアのロサンゼルス郊外やアナハイム周辺などでした。
あるいはサンフランシスコの郊外でした。

現在は、違います。

ネバダ州ラスベガスなのです。  

新しいショッピングセンター、
新しい店舗、新しいフォーマット。

原理原則や基礎基本を学ぶにふさわしいのが、
ラスベガス。

私はそう考えています。

ラスベガスで6日間。
原理原則を学び、
感動を味わい、
一生のモティベーションにつなげる。

ご一緒しましょう。
お申し込みは、こちら。  

さて、昨日の「二人のビッグセミナー」での、
大久保恒夫さんの言葉。

「小売業は柔らかくて、軽い」  
いい表現です。

反対は「硬くて、重い」
これはトヨタ自動車に代表される工業。
「重厚長大」と呼ばれました。

その反対を「軽薄短小」と言いますが、
私もこれは気に入らない。
「柔らかくて、軽い」は、いい。

大久保さんは、そんな小売業だから、
「商品を並べて、売ってみれば、すぐに、よくわかる」と言います。
「これが小売業の価値だ。
売れたら、どんどん発注して売り続ける。
売れなければ、発注を止めて、半額にすれば全部売れる」
まさに「柔らかくて、軽い」ビジネス。

まず、実行する。
結果はすぐに出る。
良かったら続ける。
悪かったらやめる。  

それだけ。

しかし、結果に対するスピードを上げる。
次の行動のスピードを上げる。

それが小売業の大事なところ。
すなわち「速い」が大事。  

柳井正さんの会社名は、
「ファースト・リテイリング」[Fast Retailing]。
「速い小売業」  

アメリカの小売業は、
店舗運営だけでなく、
企業経営に対しても、
「柔らかくて、軽くて、速い」  

さらにもう一つ。
チェーンストアのアナロジーとして、
私はよく「鎖のたとえ」を使います。

「強くて、軽い鎖」  
鎖だから、このたとえからは、
柔らかいイメージは出てこない。

しかしあえて言うならば、
「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」もの。  

それが小売業です。

成城石井もユニクロも、
ウォルマートやコストコ、
ホールフーズやトレーダージョーズも、
「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」  

いかがでしょう。

私は、それを皆さんに、伝えたい。
教えたい。
共有したい。

さて最後に、昨日の商人舎への訪問者。
㈱寺岡精工・本部営業部長の髙橋直樹さんと、
キーアカウント営業グループ営業開発担当次長の橋本義博さん。

寺岡精工の「未踏領域」への挑戦部隊。
つまり「新しい領域」を開発するセクション。
様々な情報交換とアドバイス。

高橋さん、橋本さんに必要な姿勢も、
小売業の原理原則・基礎基本と全く同じ。
「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」  
これです。

今日も、長編ブログにつきあってくださって、
心から感謝。

<結城義晴>  

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
ミドルマネジメント研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.