結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年10月03日(金曜日)

古い「販促企画書」を捨てよ! とコトラーの「マーケティング後進国」

秋です。
20141004052835.jpg
空が。

銀杏の木も、
秋を主張している。
20141004052846.jpg

午前中に、歯医者。
20141004052858.jpg
明日からアメリカ。
そしてサンフランシスコ、
ラスベガス。
シカゴ、ミネアポリス、
ヒューストン、ダラス、
オースティン、サンアントニオ。
そしてニューヨーク。

19日間。

奥歯の治療の途中だけれど、
行かねばなりません。

だから痛み止めを、
多めにもらってきた。

横浜商人舎オフィスに帰って、
ちょっと遅れた月刊『商人舎』10月号の、
最終入校と責了。

昨日までのミドルマネジメント研修会の、
その疲れが残っていて、
能率が悪い。

それでもなんとか、
こぎつけた。

夕方、千葉哲幸さん、来社。
20141004052909.jpg
「日本で一二を争う」
フード・サービス ジャーナリスト。
私が「日本一二」という形容詞をつけて、
実印を押して保証する。
20141004052919.jpg
元『月刊食堂』編集長、
前『飲食店経営編集長』。
前者は㈱柴田書店発刊、
後者は㈱商業界発行。
フードサービス記者歴30年。

何から何まで知っていて、
熱い記者魂を備えている。

今年の夏に、
目出度く商業界を退社して、
現在は銀座に、
千葉哲幸事務所を構えている。

柴田書店を退社した時に、
私が商業界に誘って、
その後も私が社長の時に、
編集長を兼務しつつ、
シニア・マネジャーなどの職にもついてもらった。

今後の活躍が、
大いに期待される57歳。

応援します。
保証します。

結城義晴が。

商人舎の裏の「魚盛」で、
マスターの精魂込めた料理を堪能しつつ、
一献を傾けた。

さて、今月号の特集。
2014年末商戦「営業(マーケティング)企画」
もう、これまでの販促企画書は捨てよう!

1冊まるごと、
年末年始商戦特集。

けれど、切った張ったの技能特集ではない。

マーケティングを通じた、
組織体質改善の提案。

そのMessage of October。
10月の商人舎標語でもある。

古い「販促企画書」を捨てよ。

創意を尊びつつ良いことは真似ろ。
今は亡き商業界主幹・倉本長治先生の言葉。
つまりは創造と模倣。
それがイノベーションの極意。

しかし今も昔も、
「真似」は大流行り。
そして模倣が創造を圧倒し続けている。
なぜか?

楽だから。
わかりやすいから。
やりやすいから。
すぐ効果が出るから。

もちろん模倣は学びの手筋。
学ぶは真似ぶが転じた言葉。
だからベンチマークするし、
ストアコンパリゾンをする。

しかしいつまでも、
猿真似ばかりはいただけない。
これが蔓延すると、同質化現象が生じるからだ。
良いことを真似つつ創意を尊べ、ではない。

そして同じような商品やサービスならば、
企業規模が大きい者が勝つ。
チェーンストアならば店数が多い者が有利になる。
規模の経済原理で低コストが実現できるからだ。

ただし、同質化も立派な戦略の一つだ。
マーケット・リーダーの定石。
チャレンジャーが差異化戦略で挑んでくるとき、
同質の財を提供し、相手の差別化を無効にする。

しかしそうは言ってもマーケット・リーダーも、
この模倣戦略を企業体質として定着させたくはない。
イノベーションに立ち向かう気風が、
組織から喪失してしまうからだ。

ピーター・ドラッカーのポスト・モダンの作法。
自分の目で見よ、
自分の耳で聞け。
自分で考え、そして実行せよ。

2014年末商戦の作戦計画に向けて、
いま、同質化作戦を徹底的に排除したい。
だから古い「販促企画書」を捨てよう。
新しい「マーケティング営業企画」をつくれ。
〈結城義晴〉

千葉さんと交流していても、
互いにフィールドワークを重ねつつ、
マーケティングしてきたことを実感する。

フィリップ・コトラーは言う。
「日本はまぎれもない経済先進国だが、
『マーケティング後進国』」。

ああ、その日本の産業界でも、
小売サービス業界は、
「流通先進国にして、
マーケティング後進国」。

何とかしましょう。
みんなの力で。

顧客の期待に応えること。
それがマーケティングの本質なのだから。

〈結城義晴〉

2014年10月02日(木曜日)

ドリス・ドラッカーの訃報と上田惇生「イノベーションが好きになれ」

円安が止まらない。
1ドル110円台に定着?!
そんな観測も出てきた。

円高では輸出産業が困る。
しかし円高が過ぎると、
輸入産業が行き詰まる。

エコノミストは、
100円~110円が望ましいとしている。

アメリカと日本の生活実感を比較すると、
私は120円くらいが妥当だと感じている。

あくまでも生活実感で、
円とドルに対する感覚を重んじたものだけれど。

しかし1ドル70円まで経験した日本人にとって、
海外旅行をする生活実感では、
110円でも随分高くなった気がする。

逆に見れば、
21世紀に観光立国を目指す日本国ならば
1ドル120円くらいの方が、
外国からの観光客を導きやすい。

それでも現状だけ鑑みると、
110円で止められるのか。

日本経済も正念場を迎えている。

さて第6回商人舎ミドルマネジメント研修会。
大きな成果を上げて、終了。

私は昼は講義、
夜は理解度テストの答案を読んだり、
次の講義の準備をしたり、
さらに月刊『商人舎』10月号の原稿を書いたりで、
昼夜を問わず、フル操業。

いま、疲労困憊。
毎日更新宣言ブログも、
ダラス時間で許してもらおう。

こんなに心地よい疲労はないけれど。

ミドルマネジメント研修会3日目の朝。
朝はいつも理解度テストから始まる。
20141003105654.jpg

8時15分、スタート。
20141003105709.jpg

全員が強いモチベーションを持ち、
同じ課題に取り組むと、
美しく姿勢は揃ってくる。
20141003105724.jpg

「整列!!」と声をかけ、命令するだけでは、
それだけでは絶対に姿勢は揃わない。
20141003105746.jpg
目的や目標が一致していると、
行動や活動は美しく統一される。

これこそマネジメントの本質だ。
20141003105759.jpg

理解度テストが終わった途端、
どっと気分が和む。
20141003105817.jpg

すかさず、最終日第1・第2講座。
20141003105831.jpg

高野保男講師の作業システムとLSP。
20141003105848.jpg

「責任の組織化」のためにも、
作業システムの確立は必須だ。

20141003105904.jpg
だから高野先生の講座は、
この商人舎ミドルマネジメント研修会でも、
必聴の内容となっている。

もちろん日本最高レベルの講義だ。

そして特別講義。
20141003105920.jpg

上田惇生先生。
20141003110023.jpg

もちろん、「ドラッカーの真髄」。
20141003110038.jpg

冒頭で、上田先生が報告してくれた。
「今日、ドリス・ドラッカーさんが
亡くなられた。
103歳だった」

20141003110359.jpg

ピーター・ドラッカーの愛妻。
ドリス・ドラッカー。
20141003110346.jpg
ご冥福を祈りたい。

その上田先生の講義。
淡々としていて、
まさに「ウエダ・ワールド」。
20141003110412.jpg

私はこの時間を共有させていただくだけで、
至福の気持ちになる。
20141003110429.jpg

そしていつもいつも、
新しい発見がある。
20141003110443.jpg
「イノベーションが好きになろう。
イノベーションが好きな会社になろう」

その通りです。

みんな、真剣に聴講。
20141003110459.jpg

それぞれのドラッカー。
上田先生の持論。
それを感じ取ったに違いない。
20141003110536.jpg

1時間15分ほど、
あっという間に先生の講義が終わり、
質疑応答。
20141003110554.jpg

ライフコーポレーションの北村圭吾さん。
営業統括本部担当。
20141003110609.jpg

それから㈱ロピア関貴史さん、
食品バイヤー。
20141003122821.jpg
ふたりともGood Questionだった。

上田先生は、
頭の中の「ドラッカー文献」を、
検索機能をフル活動させて検証し、
それからゆっくりと答える。
20141003110735.jpg

私も脇で、聞いている。
20141003110705.jpg

いつも回答は、
一段と深いところから発せられる。
20141003110645.jpg

私も補足する。
20141003110750.jpg

上田先生がまとめる。
20141003114939.jpg

そして特別講義は終了。
20141003123120.jpg

いつも必ず、
先生は深々と頭を下げる。
20141003114912.jpg

それに対して、
スタンディングオベーション。
20141003114957.jpg
素晴らしい講義だった。

心から感謝。

控え室で、ほっと一息。
20141003115016.jpg

このひと時が、いい。
20141003115031.jpg

先生の次の単行本、
その次の単行本。
ディスカッションする。
20141003115046.jpg
私は私の意見を言う。
37年の編集者の経験を活かす。

ありがとうございました。
20141003123009.jpg

上田先生を送り出してから、昼食。
20141003115104.jpg


最終総括講義。

20141003115127.jpg

理解度テストの講評。
20141003115149.jpg

それから先生方の講義の補足。
20141003115217.jpg

総資本経常利益率(ROA)指標のレクチャー。
20141003122526.jpg

それからミドル必須の経営戦略論。
20141003122540.jpg

最後はいつも、身振り手振り。
20141003115231.jpg

3日間、本当に真剣に聴講してくれた。
20141003122634.jpg

聞き手が真剣だから、
話し手もさらに真剣になる。
20141003122729.jpg

それが商人舎ミドルマネジメント研修会。

最後の瞬間、
私には胸に詰まるものがあった。
20141003122650.jpg

ご清聴、心から感謝したい。
20141003122701.jpg

そして私にも、拍手。
20141003122714.jpg

ありがとう。
20141003122745.jpg

終了後、
㈱成城石井から受講してくれた二人と、
握手して写真。
20141003123032.jpg
右が東海林慶さん、
左が中本晴行さん。

この研修会が始まった朝、
会社が買収される新聞発表があった。

ローソンによる成城石井の買収。

心中穏やかであろうはずがない。

私も講義の中で、
「商人舎の本籍地と現住所」の話をして、
元気づけた。

これからも頑張って欲しい。
応援しよう、支援しよう。

いつも、いつまでも。

お世話になったニューウェルシティ湯河原。
20141003122847.jpg

みんなの乗ったバスを見送った。
20141003122859.jpg

ずっと変わらぬ講師陣。
20141003122922.jpg
鈴木哲男先生と白部和孝先生。

高野保男先生。
20141003122956.jpg

そして上田惇生先生。
20141003123020.jpg

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2014年10月01日(水曜日)

湯河原ミドルマネジメント研修会の「商人の一瞬の積み重ね」

2014年10月です。

今年もあと3カ月。

何度も書いているけれど、
アメリカの秋は、
三大プロモーションが、
次々にやってくる。

まず、10月31日のハロウィン。
次に、11月第4木曜日からの感謝祭。
そして、12月25日のクリスマス。

特に最後のサンクスギビングから、
クリスマスまでを、
「ホリデー・シーズン」と呼んで、
まさに最大の書き入れ時。

だからもう10月に入ったら、
レールは敷かれている。

だから、ジタバタしない。

日本でも、徐々にそうなってくる。

10月を見渡すと、
まず第3月曜日が、
体育の日。

ハッピーマンデー制度で、
三連休。

これが第一の山。

次が、10月31日金曜日のハロウィン。
金曜日だけに、
11月にまたがるが、
ハロウィンは
日本でもずいぶん定着してきた。

それは商売にとって、
とてもいいことだ。

このハロウィンを視野に入れると同時に、
11月と12月を展望しつつ、
仕事を進めたい。

それからもう一つ、
1年後を見据えておく必要がある。

つまり、来年の10月には、
消費税がさらに2%アップして、
10%になる。

おそらく確実に。

1年後が、その時だ。

今年4月1日以降の消費増税の影響を、
きちんと総括して、
周到に準備して1年後を迎えたい。

さて、昨日から湯河原。
第6回商人舎ミドルマネジメント研修会。
会場はニューウェルシティ湯河原。

今日は朝一番で、
理解度判定テスト。
20141002042214.jpg
前日の講義の中から、
重要なテーマを設問にしている。
全員が朝食を取って、
もう7時半には会場に集合。

8時15分から30分間。
20141002042238.jpg
実に真剣な時間帯。
ピーンと緊張感が漂う。

しかしこの緊張感が、
何とも言えず、いい。

口々に言う。
「学生時代以来のことです」

みんな、喜んでいる風。

商人舎ミドルマネジメント研修会の、
理解度判定テストは、
各自、自分のためのもの。

会社に報告され、
成績を云々されるものではないし、
上司がパワハラに使うことなど、
絶対にない。

自分が脱グライダー商人になるために、
一日、必死で学ぶ。

その学んだことを、
どこまで理解しているか。

自分で自分をマネジメントするために、
理解度判定テストがある。

終わった途端、
空気が緩む。
20141002042315.jpg
この瞬間も、
私は大好きだ。

それから今日の第一講座は、
鈴木哲男講師。
20141002042334.jpg

鈴木先生最後の講義は、
プロモーションとストアコンパリゾン。
20141002042354.jpg
月刊『商人舎』6月号は、
ストアコンパリゾンの特集だった。

鈴木先生にも健筆を振るってもらって、
大作を仕上げていただいた。

この6月号は、
ほぼ完売で、
もうわずかしかない。

その内容を生で学ぶことができる。
贅沢な講義だった。
20141002042422.jpg

今日の第2講座から、
昼食をはさんで第4講座までは、
白部和孝講師。
20141002042442.jpg

演習を含めて、
「計数の基礎と応用」。
20141002042500.jpg
故川崎進一先生や、
引退された藪下雅治先生の、
後継者として第一人者。

それが白部和孝先生。

イトーヨーカ堂の創業者は伊藤雅俊さん。
現在のセブン&アイ・ホールディングスの、
名誉会長。

その伊藤さんは商人舎発足の会の、
発起人のお一人。
ありがたいことだ。

その伊藤さんの持論は、
「商人には商才と算盤が必要だ」。

鈴木哲男先生は、
イトーヨーカ堂出身で、
伊藤さんに直接、
薫陶を受けた。

そして商才に関する権威。

白部さんは、チェーンストアの、
算盤に関する第一人者。

ありがたい講座だった。
20141002042513.jpg

白部さんを見送って、
講義室に戻る。
20141002042528.jpg

午後2時45分から、
夜8時まで、
私のマネジメントの講義。
20141002042613.jpg

初めに、成城石井がローソンに買収された話と、
「商人の本籍地と現住所」。
20141002042656.jpg
三越伊勢丹ホールディングスも、
随分と食指を伸ばしたが、
最後にローソンに決定。

私はこの方がずっと良かったと総括。

その後、私の本論の講義。
もちろん基本はドラッカー。
しかしミンツバーグに至るまでの、
マネジメントの歴史から学ぶことが、
実に多い。
20141002042635.jpg
そしてその歴史の中に、
我々が有する負のDNAがある。

それを知った上で、
マネジメントしなければならない。

休憩時間には、
みんな、くつろぐ。
20141002042734.jpg

話し合う者。
20141002042714.jpg

休息をとる者。
20141002042747.jpg

ソファに寝転がって休む者。
20141002042856.jpg
それぞれであってよろしい。

講義は責任の組織化や目標管理から、
チームマネジメント、
そして最後に流通経営戦略論。
20141002042808.jpg

最後まで、
本当によく聞いてくれた。
20141002042831.jpg
ご清聴を、感謝したい。

8時過ぎから夕食。
そして勉強室で復習。

深夜の12時を過ぎても、
最後まで粘って勉強する者。
20141002042929.jpg

明日の朝の、
第2回理解度判定テストが待っている。
20141002042948.jpg

かくて湯河原の夜は、
更けていく。
20141002043017.jpg

この瞬間も、実にいい。

この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯。

(倉本長治)

知識商人のレベルを上げるために、
みんな、頑張れ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
ミドルマネジメント研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.