結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年11月30日(木曜日)

「とにかく書いてみる」と「血の通った工場・店・商品・雑誌」

2017年11月最後の日。
もう、明日から師走。

「AJSネットワーク」が届けられた。
オール日本スーパーマーケット協会の、
しっかりと編集された機関誌。IMG_3651.JPG7

私の連載はちょうど120回。
1年に12回の執筆だから、
10年を経過したことになる。

連載タイトルは、
「応援団長の辛口時評」

2007年の12月号から始めて、
その号はプレ連載となりました。
記事タイトルは、
「日本のスーパーマーケットは
ローカルチェーン天国にいた。」

連載第1回の2008年1月号は、
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」

そして120回目の今回は、
「集まる・賑わう・売れる」
IMG_3653.JPG7

よくぞ、ここまで続いたものです。

書き始めたころ、
私は「無印」でした。

(株)商業界代表取締役社長を、
2007年8月末に退任。
(株)商人舎を創設するのは、
2008年2月1日ですから、
当時は、何の肩書もありませんでした。

「yuukiyosiharu.com」のアドレスに日々、
「毎日更新宣言ブログ」を書き綴るのみ。

そこに、油座栄専務理事(当時)が、
執筆のご依頼をくださったのでした。

退任された油座さんにも、
その後任専務理事の松本光雄さんにも、
そして現在の前田伸司常務理事にも、
心から感謝したいと思います。

もちろん荒井信也名誉会長にも、
田尻一会長にも、
お礼申し上げましょう。

AJSの歴代編集担当の皆さんや、
商人舎スタッフにも、
謝意を表したいと思います。

それからご愛読くださった皆さんには、
「ありがとうございます」
と、申し上げましょう。

書き手は、読み手がいるから、
書き続けることができる。

外山滋比古さんは、
『思考の整理学』の中で力説しています。
「とにかく書いてみる」
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同感です。

私もそうして120回書いてきました。

「書くのは線上である。
一時には一つの線しか引くことができない」

「書く作業は、立体的な考えを、
線上のことばの上にのせることである」

そのとおり。

「頭の中にたくさんのことが
表現を待っている。
それが一度に殺到したのでは、
どれから書いたらよいのか、
わからなくなってしまう」

だから、
「ひとつひとつ、順次に書いていく」

「書き出したら、あまり、
立ち止まらないで、
どんどん先を急ぐ」

「頭の中で考えているだけでは
うまくまとまらないことが、
書いてみると、はっきりしてくる」

「書きなおすとさらに純化する」

「ひとに話してみるのもよい。
書いたものを声を出して読めば、
いっそうよろしい」

外山滋比古さん。
ずいぶんお世話になった。

外山さんにもお礼を言いましょう。

毎月2800字くらいを、
120回書いたのですから、
トータルで33万6000字といったところ。

400字詰め原稿用紙にすると、
840枚となります。

書いて書いて、先に進んで、
書きなおして、
結局、自分が一番、
いい思いをしたのだと思います。

ありがとうございました。

さて、日経新聞から3つの記事。

まず第1に連載「迫真」
「神鋼 地に落ちた信頼3」

神戸製鋼所の不正の温床は、
「組織のたこつぼ化」だった。

さらに三菱マテリアルのグループ2社で、
神鋼と同様の不正が発覚。

「工場に血が通っていない」
取引先の幹部が、
あきれた表情で吐き捨てた言葉。

小売業は店に、
血を通わせねばならぬ。

文書にも、言葉にも、
血が通っていなければならない。

そのために「とにかく書いてみる」

第2の記事は、
「外食『無休』もう限界」

「深刻な人手不足が続く外食業界で、
年中無休のビジネスモデルを
転換する動きが広がってきた」

「日本の外食チェーンは、
24時間営業や年中無休が
一般的なサービスとして定着」

しかし、居酒屋のテンアライドは、
12月31日の大みそかを全店休業。

最大手のモンテローザは、
店舗ごとの定休日を本格導入。
「客が少ない日を定休日にしたことで
無理のない運営ができた」

すかいらーくは、
大半の店舗で午前2時閉店。

ロイヤルホストも、
全店で24時間営業をやめた。
来年から休業日を導入する。

外食は「きつい、汚い」として、
働く人たちから敬遠される傾向が強い。

だから人手不足に対応しなければ、
成長は難しい。

ある意味で当たり前の方向だ。

24時間365日無休の競争状況。
いったい誰が決めたのだろう、
誰がつくったのだろう。

コストコは日本の場合、
1月1日だけが休業日だが、
アメリカのコストコは、
1年に7日間、休業日を設ける。
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しかも営業時間も、
店によって多少異なるが、
土曜日、日曜日は午後6時まで。
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「血の通った店」にすることと、
営業時間、休業日は、
全く関係ない。

第3の記事は、
「コンビニ成人誌追放」
イオン傘下のミニストップが、
成人向け雑誌の販売中止を決めた。

拍手。

しかし、出版業界には、
危機感が広がっている。

まず12月1日に、
千葉市内の43店で成人誌販売を中止。

それを皮切りに、
2018年1月1日からは、
全2245店で取り扱いをやめる。

「何が成人誌とされるのか、
ふたを開けてみないと分からない。
各店舗の判断に委ねられるのか。
地方自治体や政府の要請に
影響される可能性はないのか」
出版界からの声。

しかし、これは屁理屈。

ミニストップの「成人誌の定義」は、
「日本フランチャイズチェーン協会の
自主基準による」

具体的には「各都道府県の
青少年保護育成条例で定められた
未成年者への販売・閲覧等の
禁止に該当する雑誌」
さらに「それらに類似する雑誌類」

後者の内容が曖昧。

それを出版業界は懸念する。

ある中堅出版社の社長。
「線引きは明確にしてもらわないと困る」

しかしミニストップは商売だから、
その都度、現場で判断するのだろう。

セブン-イレブン、ローソン、
そしてファミリーマートには、
今のところ追随の動きはない。

「お客様や加盟店の意見、
社会的な動向をみながら、
慎重に検討をしていく」

しかしこの件に関しては、
ミニストップ、やったね!

アメリカでは2014年に、
ドラッグストアのCVSヘルスが、
タバコとタバコ関連品を販売中止にした。

これにも拍手喝采が巻き起こった。

出版社データハウスの鵜野義嗣社長。
「とがったものや新しいものは
どんどん弾かれていく。
面白くない時代だが、
抵抗できるものではない」

とがったもの、新しいもの。
良ければ、売れる。
面白ければ、売れる。

コンビニでなくとも、
売れるものは売れる。

そんなに被害者意識を丸出しにせずに、
売れるものをつくればいい。

出版社にとっても、
成人誌をコンビニで売ってもらう必要は、
全くない。

「血の通った商品」ならば
必ず売れる。

〈結城義晴〉

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