結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年11月27日(月曜日)

日経電子版フォーラムの基調講演と柳井正「服の民主主義」

Everybody! Good Monday!
[2017vol48]

2017年も第48週。
あと5週間とちょっと。

今年も忙しかった。
しかし、心を失ってはならない。

今週は11月の第5週にして、
金曜日から師走。

冬めきて両手に包む湯呑かな
〈朝日俳壇より 大津市・井上孝夫〉

(稲畑汀子選評)
何げないしぐさに冬の寒さを感じる。
さらりと言えた。

今日は午後から、
東京・御茶ノ水。

日経新聞電子版ビジネスフォーラム。
テーマは、
「ここまできた。
AIと共に歩む業務改革。」

主催はもちろん日本経済新聞社。
協賛は日立製作所。

参加者はイオン、セブン&アイをはじめ、
主な大手小売業の担当者。

トップマネジメントは少なかったが、
情報システムやマーケティングを、
日々、仕事にしている人たちばかり。

私は基調講演。
「Retail情報技術革命」DSCN7987.JPG7

アメリカと日本の流通業のIT最前線。
ウォルマートとセブン-イレブン。
両者の情報テクノロジーの進化の歴史。
それからAmazonとクローガー。
さらに日本流通業のITマーケティング。
DSCN7982.JPG7

1時間の講演だったが、
一気呵成に語り切った。
DSCN7986.JPG7
ご清聴を感謝したい。

私は現場の業務改革の重要性を強調した。
それはウォルマートやセブン-イレブン、
そしてクローガーのIT戦略・AI戦略が、
オペレーションマネジメントの改革を、
志向し続けているからだ。

私のあとは3つのSolution事例。
講演Ⅰはマーケティング×AI。
(株)日立製作所の音川芳賢さんが講演した。DSCN7997.JPG7

最後に菊池頼光さんと写真。
日立製作所の流通営業本部本部長。DSCN7992.JPG7
日経電子版にダイジェストが掲載される。

一方、スケールは違うが、
第19回日経フォーラム
「世界経営者会議」
11月7・8日に開催された。

その中の柳井正さんの講演。
(株)ファーストリテイリング会長兼社長。
photolib_portrait09l
テーマは、
「服の民主主義」

柳井さんのコンセプトは、
「ライフウエア(究極の普段着)」。

そして、
「服の民主主義」の実現を進めてきた。

「今後は小売業や製造業などの
業界が消滅し、
その境目もなくなると予想する。
高度なIT(情報技術)を活用し、
高い価値を顧客に提供できるかが
存在意義となってくる」

相変わらず大胆な発言だが、
「消滅」とは言わないまでも、
私も業界の垣根を超えたビジネスしか、
成長しないと言っている。

EATALYやGrocerantがそれだし、
コストコは小売業と卸売業を、
併せ持っている。

これまで衣料品業界は、
分業制が一般的だった。
しかしユニクロは、
企画から製造、販売を、
自社で手掛ける「SPA(製造小売業)」を、
いち早く導入した。

東レと共同開発した「ヒートテック」は、
発売から15年で累計販売枚数10億枚。

パートナーとともに成長することで、
世界中に「服の民主主義」を広げていく。

この言葉遣いは、
故渥美俊一先生にちょっと似ている。

「チェーンストア産業の構築によって、
経済民主主義を実現する」

まあ、「経済民主主義」は、
ワイマール共和国時代の概念で、
欧州の歴史を知る人から見ると、
少なからず違和感はあるが。

故上野光平先生が、
そのことを指摘していた。

柳井さんの「服の民主主義」は、
「服」という言葉にオリジナリティがある。
だからそれ自体、特別の意味が出てくる。

今回の柳井さんの発言で面白いのは、
「宗教」の概念に踏み込んだところだ。

「宗教に関係する商品を現地で増やす。
(中略)イスラム教やヒンズー教の影響も
考慮しないといけないだろう。
もっとも、世界中どこでも
通用する商品を作ることが先決だ」

そして今後の戦略。
「顧客が求める情報を即座に商品化する
新しいライフスタイルを作る」

すなわち、従来のSPAモデルの上に、
情報という要素を加えた、
「情報製造小売業」を目指す。

ここで私の今日の講演と同期してくる。

「アマゾン・エフェクト」と言われる。
つまり全てのモノがeコマースのAmazonに、
侵食されてしまうとの見方。

柳井さんはきっぱり。
「それはあり得ない」。

その理由。
「アマゾンは世界中で
色々なことをやっており、
一つのことに専念できないためだ。
全てがアマゾンに取られるわけがない」

「服」に専念するユニクロが、
それを許さないという宣言だ。

「アマゾンに勝つためには、
良い商品を作り出すことが重要だ」

「恐れるよりも、
自分たちの強みを磨き上げるのだ」

これはドラッカー。

「競合関係にある米グーグルや
アマゾンなどとも協力し、
お互いの得意技を生かしていけばよい」

最後の言葉は、
「我々が服のプラットフォームになる」

これも月刊商人舎3月号の、
私の見方と同期する。
[特集]商品情報Platform
「商品Master/商品Contents」の共有と競争

柳井正さんはいつも闘っている。
立場もスケールも全く違うが、
負けてはいられない。

では、みなさん、今週も、
柳井正に負けない。
Amazonに負けない。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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