17日間あめりか漂流記⑤バーンズ&ノーブルとボーダーズの「複占」
バーンズ&ノーブル
ボーダーズ
「複占」などと、小難しいしいことばかりで恐縮。
フォーマット別に2強が出現している。
百貨店はほとんどの有名企業が、
メイシーズ(フェデレーテッド)に統合。
ジュニアデパートのコールズ、
ローカルデパートのディラード、
超ホスピタリティデパートのノードストローム、
サックスなどが異次元の経営で対抗。
GMSは、シアーズ・ローバックとJCペニーに。
しかしフォーマットの機能低下。
ディスカウントストアはウォルマートとターゲットに。
Kマートは、何度も言うが苦しい。
どれもスーパーセンターへ移行中。
そのスーパーセンターは、ウォルマートの独走。
ターゲットの追走ままならず。
私は、ターゲットは生鮮食品・デリを扱わないほうが断然よいと思う。
KマートのスーパーKは言わずもがな。
メンバーシップホールセールクラブは、
コストコとウォルマートグループのサムズクラブ。
ホームセンターは、ホームデポとロウズ。
これらはよく知る話。
しかし、書店チェーンも複占化が進む。
バーンズ&ノーブル。
793店。
年商52億6125万ドル。3.1%の成長率。
純利益は、1億5077万ドル。これも伸び率は2.8%。
ボーダーズ。
1230店。
年商40億6390万ドル。
0.8%の成長率。
サバブのショッピングセンターには、
どちらかが出店している。
どちらも「スーパーストア」。
「スーパーストア」とは業界平均の2倍の売り場面積の大型化のこと。
そして、本を陳列するだけでなく、
ソファーや椅子を置いて、
ゆったりと読んでもらう空間を用意する。
バーンズ&ノーブル
このサービス提供は、実にいい。
スーパーストアづくりできない者は、
置いていかれる。
スーパーストアモデルを開発し、
それを顧客に認めてもらった店が、
「複占」の権利を得る。
しかし、
アマゾン・ドット・コムは、
年商107億1100万ドル。
26.2%の伸び。
0店。
純利益1億9000万ドル。
バーンズ&ノーブルとボーダーズを、
足しても93億2515万ドル。
他の追随を許さないインターネット書店は、
107億ドル。
これ、「複占」の次を、予感させる実例。
こんなに早々と、
私の結論らしきヒントを、
世に公表してしまってよいものか。
あな、恐ろしや、恐ろしや。
<つづく、結城義晴>
2 件のコメント
昨年、米国流通セミナーに参加させていただきました豊橋の?デライトの白井です。ご無沙汰しております。
今年も10月に私共の社員が3名大変お世話になりありがとうございました。
結城さんがこの度独立されたと聞きましてびっくりしています。これからはコンサルタントとして活動されるとの事で私共も応援させて頂きます。
今回私にもブログのメールを送信していただきましてありがとうございました。これから楽しみにしております。今後ともご活躍いただきますようお祈り申し上げます。
ありがとうございます。
私は私、まったく変わりません。
代わりもいませんが。
アメリカはいいですよ。
またご一緒しましょう。
今回も自分が変わるのを自覚できました。
ありがたいことです。
こうして自分を変えていくことが人生なのでしょう。