結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年08月29日(金曜日)

オリックス宮内義彦「クオリティ休暇」と巨泉×前武「仕事と遊び」

9月3日の安倍晋三改造内閣の組閣に向けて、
最後の調整。

とうとう石破茂自民党幹事長が、
入閣を受諾した。

石破さんは安倍総裁の対抗馬として、
入閣は敬遠していた。

しかしどうも、
安倍寄りの風向きを変えることはできず、
ここは対抗軸としてではなく、
協力態勢を築いて、
挙党一致の方向性を出さざるを得ないようだ。

第1次安倍内閣は2006年9月7日から。
翌2007年8月27日に改造内閣をつくるも、
9月26日、退陣。

福田康夫内閣に交替した。

その1年後、2008年9月24日、
麻生太郎内閣発足。

さらに1年後、2009年9月16日、
民主党政権の鳩山由紀夫内閣。

9月は政変や組閣の時期だ。

鳩山内閣はまたしても1年もたず、
翌年の2010年6月8日、
菅直人内閣が発足し、
2011年3月11日、東日本大震災。

その年の9月2日、
野田佳彦内閣発足。

野田さんは第3次改造内閣まで粘ったが、
2012年12月26日のクリスマスの翌日、
安倍晋三第2次内閣となる。

こうして最近の日本国の内閣を見てくると、
安倍内閣、よくもった。

それ自体が評価すべきことで、
右翼的な政策や言動を別にすれば、
次の改造内閣にも、
期待しなければならない。

くるくる内閣総理大臣が変わった時代。
まずその状況から脱して、
長期政権をつくって、
一貫した政策をとってほしいと、
国民が望んだ。
安倍内閣はそれだ。

しっかり仕事してほしい。

そしてこの推移を俯瞰すると、
石破幹事長の入閣も、
妥当な選択ということになる。

好き嫌いやイデオロギー抜きに、
突き放してみると、
そういうことになる。

昨日ずっと、
タイ小売業協会の仲間たちと一緒だったが、
彼の地では、今年5月22日に、
軍事クーデターが起こった。

もちろん新政権は、
経済やビジネスに対して、
できるだけ滞りなく、
政局を動かしているし、
サラワニー女史も、
そのことを強調していた。
20140829025641.jpg
彼女はタイ産業振興省ディレクター、
日本でいえば参事官。

一行は、今日・明日と流通視察をつづけ、
日曜日に京都を観光して帰国する。

無事の帰国を祈りたいし、
これからの交流を約したい。

さて、日経web刊の経営者ブログ。
宮内義彦オリックスシニアチェアマン。
「クオリティー休暇を目指そう」のタイトル。

こう、始まる。
「8月も、もう少しで終わりです。
皆様方は夏休みを楽しまれたでしょうか」

宮内さんは、夏の休暇を、
「期間の長短ではなく、
肉体的、精神的に休養できたかという
クオリティーに重点を置くべきだ」と考える。

そして、「日本人は働きすぎ」という通念を否定する。

欧米の第一線のビジネスマンや経営者。
「いやあ、彼らは働くべき時は実に驚くほどよく働く」。

休暇の累積日数。
「日本は『休日多量国』です」と指摘。

日本の祝祭日は年間15日。
先進国中、最多。

ここに「山の日」が加わって、
来年からは16日。

イギリスは8日、
ドイツとフランス、アメリカは10日。

日本人の休暇への不満は、
期間や時期ではなくて、
「クオリティーに原因がある」。

それが宮内さんの主張。

「例えば夏休みの間に
『話題のビジネス書を読もう』とか
『勉強をしよう』と思われている方。
立派だと思いますが、それは本来、
日常の働いているときにすべきことなのでは?」

その通り。

「休暇と仕事が混在していてはいけない。
非日常的なことを通じて
気持ちをリフレッ シュする。
気力を回復させる。
これが休暇の目的」

以って自戒とすべし。

私のことです。

しかし私は切り替えが早い。

仕事の合間に、
非日常をすべり込ませて、
リフレッシュする。

宮内さんは言う。
「休暇の時は仕事を一切忘れて
きっちり休んだほうがいい」。

安倍政権は6月に、
「ホワイトカラー・エグゼンプション」政策を出した。

時間ではなく、成果で測る。
そんな働き方の仕組みの導入。
2016年春をめどにしている。

これに宮内さんは、
「大賛成です」。

ただし今回は、
「年収1000万円以上の高度専門職に限定」。

これも安倍さんらしいと言えば、らしい。
私が気に入らないところだが。

宮内さんは述懐する。
「人生にとって時間ほど
無駄にしたくないものはありません」。

これには反対のしようがない。

だから「良い休暇は
良い仕事の運び方から生まれる」。

ちょっと理想的過ぎるか。

坂口安吾や太宰治は、
こんな発言はしない。

人間、いつもいつも、
理想を追い求めて、
しかしそれがかなわない。

私の場合、夏休みに関しては、
小学校のころから、
それがずっと続いている。

だから私は宮内さんとは反対の人生。

何しろ、
結城義晴の毎日更新宣言ブログは、
毎日。

宮内さんの経営者ブログは、
隔週金曜日。

これでは私は、
休暇と仕事を区別しようがない。

だからブログは、
仕事ではない、と考える。

むかし昔、
大橋巨泉と前田武彦が、
ともに全盛のころ。

二人で番組をつくったりもした。
「巨泉×前武のゲバゲバ90分!」
懐かしい。

1969年から1970年。

巨泉はガッハッハ、
「遊びを仕事にする」と言い放った。

ゴルフ、フィッシング、麻雀、
自分の趣味や遊びを、
何でも番組にした。

前武は「仕事を遊びにする」と賜った。
実に楽しそうに、司会の仕事をしていた。

しかしどちらも、
仕事と遊びを結びつける作業。

宮内さんの仕事と休暇の切り分けとは、
また全く違う。

休暇と仕事。
遊びと仕事。

あなたはどう、考えるだろうか。

昨日、あるスーパーマーケットのバイヤーから、
メールが入った。

「休暇が取れたので、
ストアコンパリゾンをやりたいのですが、
結城先生のお奨めを教えてください」。

彼の場合、仕事は遊びではない。
だから巨泉派ではない。

仕事と休暇を、
完全に切り離してもいない。
だから宮内派でもない。

彼は休暇の中で、
仕事の一部のスキルを楽しんでいる。

とすると、前武派。

店を見るという仕事の要素を、
遊びのような楽しいものとする。

ん~、知識商人は、
もしかしたらみんな、
前武派かもしれない。

だとすると一番、
お金持ちになる可能性は低い。

私を含めて。

以って自戒とすべし。

〈結城義晴〉


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