結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年05月02日(水曜日)

マザー・テレサの「思考・行動・習慣・性格・運命」は法人にも通じる

大型連休ゴールデンウィークの真ん中。
せっかくの行楽シーズンに、
東京・横浜は雨。

今朝から「商人舎ミドルマネジメント研修会」への
お問い合わせが続く。

まだまだ募集中。
大丈夫です。

㈱商人舎は連休中、暦通りの営業ですので、
来週月曜日7日朝10時から、
再び、お申し込み受け付けします。

ご検討ください。

さて今日、フェイスブックを見ていたら、
山本学さんの投稿にマザー・テレサの言葉があった。
山本さんは㈱マナ・ティー代表取締役社長。
広島でバラエティストアを15店経営。
1994年にベンチャー企業として創業。

マナ・ティーの経営原則は、
「お客様は常に正しい」

山本さんのフェイスブックからインスピレーションがわいて、
このマザー・テレサの言葉を掲載させていただく。

Be careful of your thoughts,
for your thoughts become your words;

思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

Be careful of your words,
for your words become your deeds;
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。

Be careful of your deeds,
for your deeds become your habits;
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

Be careful of your habits,
for your habits become your character;
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

Be careful of your character,
for your character becomes your destiny.

性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。

thoughts「思いや考え方」つまり「思考」がwords「ことば」になり、
ことばがdeeds「行い」、「行動」になる。
コーネル大学ではbehaviorという用語を使う。

さらに行動はhabits「習慣」になり、
そして習慣はやがてcharacter「性格」となり、
destiny「運命」になる。

人間の考え方や思いが、プロセスを経て、
自分の運命をつくる。

これは生身の人間だけでなく、
「法人」にも当てはまる。

つまり企業にも。

企業の理念が、その企業の命運を握る。
もちろん企業のthoughtsは、wordsとなり、
wordsはdeedsとなり、
deedsはcharacterとなり、
characterはdestinyとなる。

characterは企業の場合、「組織文化」であり、
それが企業の運命を決定づける。

大型連休中、
マザー・テレサに思いを巡らせることは、
なんとなくふさわしい気がする。

さて、5月に入ったので、
4月のブログタイトルを列挙してみた。

4月1日    ジジのApril has come![日曜版2012vol14]
4月2日    4月萎まず!結城義晴フェイスブック、グランドオープン「友達になろう!」
4月3日    再報!結城義晴facebookグランドオープン! 「賢い店に賢い客が来る」
4月4日    日経新聞と結城義晴&商人舎の小売流通サービス業への「ポジ出し」
4月5日    谷川俊太郎・まどみちお・杉山昭次郎、赤ちゃんの心持つおじいちゃん
4月6日    若年労働者から搾取する会社と『流通ニュース&日経新聞』決算記事
4月7日    「百貨店業界5年後イオン1社に及ばず」と医薬品提供有識者会議報告
4月8日    ジジと平成24の桜[日曜版2012vol15]
4月9日    facebookで知識商人の輪を広げよう! そしてGW旅行・3つの誘惑
4月10日    ダルビッシュのオセロ的初勝利と人間と企業の「ポジショニング・強み」
4月11日    糸井重里・吉本隆明と谷川俊太郎『永遠の課題と緊急の課題』の解決
4月12日    「アウトレット曲がり角」に疑問を呈しつつ、USEI幹部に熱い講義
4月13日    ユニクロ郊外店売場2倍化と居酒屋新フォーマットのライフサイクル革新
4月14日    司馬遼太郎語る吉田松陰「底抜けに明るい」「恐ろしいばかりに優しい」
4月15日    ジジのクイズ[日曜版2012vol16]
4月16日    「商人の品格」と続「たった一人の朝礼」・ニチイの「夕べのあいさつ」
4月17日    東急ストア・木下雄治さんのお別れの会と「アークス&ジョイス統合」
4月18日    そごう水島広雄元会長の「百寿」と日本総人口「最大の25.9万人減」
4月19日    「商人の本籍地と現住所」そして「不安とワクワク」の一瞬の積み重ね
4月20日    「正規軍は勝たなければ負けである・ゲリラは負けなければ勝ちになる」
4月21日    立教ビジネスデザイン研究科・結城ゼミの脱グライダー人間養成の役割
4月22日    ジジと魔法のランプ[日曜版2012vol17]
4月23日    「戸籍を持たない産業」と「教育はコストか投資か?」への解
4月24日    「異常値販売ブームの本質」と大久保恒夫の「イチニッパを売り込め」
4月25日    百貨店・総合スーパー・SM・コンビニ3月実績と「価格競争の千日手」
4月26日    ヤオコー23期連続増益とワオン・ナナコでFSP・CRMブームの予感
4月27日    「元気が湧く数字」と「みんな知ってるロピア」をハローデイ一行と店巡り
4月28日    黄金週間の西行「山家集」と結城義晴『メッセージ』の「私の好きな人」
4月29日    ジジと色とりどり[日曜版2012vol18]
4月30日    大型連休真っただ中の「消費は本当に堅調か?」と「顧客に近づけ!」

この中のアクセス数ベスト10はいかに?
発表します!

第1位  「商人の本籍地と現住所」そして「不安とワクワク」の一瞬の積み重ね
第2位   「戸籍を持たない産業」と「教育はコストか投資か?」への解
第3位   そごう水島広雄元会長の「百寿」と日本総人口「最大の25.9万人減」
第4位   「異常値販売ブームの本質」と大久保恒夫の「イチニッパを売り込め」
第5位   ヤオコー23期連続増益とワオン・ナナコでFSP・CRMブームの予感
第6位   百貨店・総合スーパー・SM・コンビニ3月実績と「価格競争の千日手」
第7位   「商人の品格」と続「たった一人の朝礼」・ニチイの「夕べのあいさつ」
第8位   「正規軍は勝たなければ負けである・ゲリラは負けなければ勝ちになる」
第9位   東急ストア・木下雄治さんのお別れの会と「アークス&ジョイス統合」
第10位  4月萎まず!結城義晴フェイスブック、グランドオープン「友達になろう!」

企業名や名前など、
固有名詞が入ったタイトルが上位に入った。

一方、ワースト5は?

30位   ジジのApril has come![日曜版2012vol14]
29位   ジジと平成24の桜[日曜版2012vol15]
28位   ジジのクイズ[日曜版2012vol16]
27位   「百貨店業界5年後イオン1社に及ばず」と医薬品提供有識者会議報告
26位   ジジと色とりどり[日曜版2012vol18]

やはり日曜版のジジのブログが、多数を占めた。
「百貨店業界」の記事も土曜日。

もともと私のブログ及び商人舎のホームページは、
ビジネス向けで、土日祭日のアクセス数は低い。

だから仕方がない。

ジジ自身は全く傷つくはずもないけれど、
それでも、ジジには、
熱烈なファンがたくさん、います。

よろしく。

最後に、ニュース。
共同通信が報じる。
「カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の島に
4月中旬、バイクが流れ着いた」
ナンバープレートは「宮城 そ 428」
と読めるらしい。

1年以上も漂流して、
今ごろ北アメリカ大陸に着いたのか。

「よくぞ、頑張った」
バイクに対して、そう、声をかけたくなる。

4月の景況感。
日本商工会議所の「早期景気観測」。
調査期間はこの4月13日~19日、
調査対象は全国415商工会議所の2887社。
内訳は建設業435社、製造業690社、
卸売業310社、小売業724社、サービス業728社。

日経新聞は、こう報じる。
「中小企業の景気に対する見方が改善を示した」
全産業の業況判断DI(Diffusion Index)がマイナス16.8。
指標はマイナスを示すけれど、
これは1996年6月以来、
約16年ぶりの小幅のマイナス。

前月の3月と比べても7.1ポイント改善。
「持ち直しが目立ったのは
製造とサービス」

製造業は3月から5ポイント以上、
サービス業も8ポ イント以上の改善。

小売業、卸売業も負けてはいられないし、
製造業、サービス業の好況感が、
商業に影響を与えて、希望は持てる。

実際、「4月、百貨店3社が売上高増加」
これは今日の日経新聞の記事。

三越伊勢丹が既存店ベースで、
前年比プラス5.5%、
大丸松坂屋百貨店は2.5%、
高島屋が1.8%。

そごう・西武がマイナス0.9%、
阪急阪神百貨店もマイナス4.8%。
ただし後者は梅田阪急百貨店が改装中。
リニューアルオープンしたら、大ブレイクするに違いない。

さらに「4月の新車販売台数」。
こちらはなんと前年同月比93.7%増。
35万9631台。

2年前の2010年4月をも2%、上回った。

排気量660cc超の登録車販売台数は、
プラス92.0%の20万8977台。

排気量660cc以下の軽自動車は、
プラス96.0%で15万654台。
軽自動車には「エコカー補助金による割安感」があった。

「割安感」がやはり大事な条件であるけれど、
高額品の車もこれだけ売れ始めた。

希望が持てる。

ただし、メーカー別にみると、
トヨタ自動車が2.9倍の10万4197台。
ハイブリッド「プリウス」「アクア」などが伸びた。

一方、ホンダは約2倍の5万5508台。
軽自動車「N BOX」が良かった。

半面、主要13ブランドでは、
三菱自動車のみ前年を割り込んだ。

強いブランドが売れる。
これも、現在のトレンド。

ゴールデンウィーク後半戦に入る。

仕事は学びの場。
「生きよ、学べ。」で、
乗り切りたい。

<結城義晴>

2012年05月01日(火曜日)

商人舎5月の標語は「生きよ、学べ」故川崎進一先生の遺稿集タイトル

5月です。
英語で“May”。

その5月1日。
“May Day”。

世界各地で、毎年、
祭典が開催され、
祝日にもなっている。

労働者が統一し、団結して、
権利要求と国際連帯の活動を行う日。

しかし日本では、
連合が4月28日(土曜日)、
全労協、全労連が今日、5月1日に、
それぞれにメーデーを開催する。

「連合」の正式名称は日本労働組合総連合会。
1989年、かつての4つのナショナルセンター(中央労働団体)が、
実質的に統合して、誕生。

社会党系「総評」と民社党系「同盟」。
さらに全国産業別労働組合連合「新産別」と、
中間派の中立労働組合連絡会議「中立労連」。

一方、「全労連」は全国労働組合総連合で、
日本共産党系の労働組合、
「全労協」は全国労働組合連絡協議会で、
こちらは社会党左派系労働組合といわれる。

連合が東京代々木公園で開催したメーデー中央大会は、
主催者発表で3万5000人参集。

一方の全労連の今日の中央メーデーは、
これも主催者発表で約2万人。
場所は同じく代々木公園。

全労協は「さよなら原発1000万人アクション集会とデモ」と銘打って、
日比谷野外音楽堂で集会し、6000人の参集。

ゴールデンウィークは、
労働者の季節でもあるのです。

私は昨日、立教大学で、
フード&ベバレッジ・マーケティングの講義。
キャンパスは新緑が映えて、美しかった。
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それでも90分講義を15分の休憩をはさんで2本。
都合、3時間。

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講義の始めはいつも、
時事問題の解説。

昨日のブログのローソン社長・新浪剛史さんの話や、
日経MJの田中陽さんの見解など私なりに解説。

その後、4月18日に行われた商業経営問題研究会の内容も紹介。
私の講義、落語でいうマクラが長い。

日本スーパーマーケット協会事務局長の江口法生さんのレクチャー。
それを私流に概説。
「流通を取り巻く法律・制度改正の諸問題」

第1は、社会保障と税の一体改革、
復興財源としての臨時増税問題。

短時間労働者への厚生年金、健康保険等適用拡大と、
今国会最大のテーマになっている消費税率の引き上げ。
そして、復興財源のための所得税、個人住民税、法人税のアップ。

これは労働組合にとっても、重要な問題となる。

第2に、エネルギー政策の転換と、
それに伴う買い取りコストの問題。

第3に、環境関連法案。
容器包装リサイクル法、食品リサイクル法、
省エネ法、フロン類等の対策など、
食品スーパーマーケットに直接かかわる法規の動向。

第4に、食品の表示を取り巻く環境。
加工食品の原料原産地表示、トレーサビリティ、栄養成分表示、
トランス脂肪酸の含有量表示などなどの問題。

そして第5が、人事・労務分野における課題。
店舗における管理監督者問題、最低賃金の引き上げ問題、
障害者雇用対策法の改正対応、有期労働契約、
高年齢者雇用安定法改正案、
パートタイム労働対策などの法改正の動向。

これこそ労働問題。

最後に6番目は、食品の放射能汚染問題。
全労協の「さよなら原発1000万人アクション集会」にもつながる。

食品マーケティングは、
労働問題とも直結している。

労働基準法、労働組合法、労働関係調整法。
「労働三法」と呼ぶ。
さらに2008年に「労働契約法」施行。
個別労働紛争が増加し、
そのことに法律的対応策が講じられたことになる。

労務問題・労働問題の解決なくして、
ビジネスの成功はあり得ない。
つまりこれなくしては店の繁盛も、
あり得ないということ。

労働者の大型連休の週には、
トップマネジメント、ミドルマネジメント、
そしてリーダーは、
この問題も学びたい、考えたい。

さて5月。

まず商人舎標語の発表。
「生きよ、学べ。」
故川崎進一先生の遺稿集のタイトルが、
「生きよ、学べ。」だった。

それを今月の標語にさせていただいた。

川崎先生は1910年、新潟県生まれ。
東京大学経済学部卒業後、
新潟大学、東洋大学教授を歴任され、
東洋大学名誉教授。

商業界リテールマネジメントスクール校長、
日本リテイリングセンター・マネジメントコンサルタントなど、
実務面でも活躍された。

故渥美俊一先生の先輩であり、盟友。

その川崎進一先生が、
2001年12月25日に永眠され、
翌2002年の2月ゼミナールに向けて、
『生きよ、学べ。』が編纂された。

私はこの本で「はじめに」を書いた。
「川崎進一は、
経営実務にヒューマニティを求め続けた。
同時に彼は、理論構築の美学を追い続けた。

川崎進一は、
アカデミズムの世界の『知識』を総動員し、
ビジネスの領域の『知恵』を創造しようとしたのである」

その川崎先生の遺稿集のタイトルを、
今月の商人舎標語とする。
「生きよ、学べ。」

この5月、
必死に生きる。
そして精一杯学ぶ。

生きることが学ぶこと。
学ぶことが生きること。

「学ぶこと」に関して、
川崎先生は3つの具体的方法を挙げている。

第1に「読書」

第2に「意識的観察法」
「できるだけ機会をとらえて、
店舗見学・調査・実験をしてみること」

第3に「合理的思考法の訓練」
これには「プロセス(過程)思考法」と「リザルト(結果)思考法」があるが、
先生は後者を勧めている。

生きよ、学べ。

5月を貫きたい。

さてさて、5月のプロモーション。
3日、4日、5日、6日の4連休は、
ゴールデンウィークの仕上げ。

連休の後半こそ、
店がお客様の頼りになったかどうかを印象づける時。
重容な日々だ。

そして大型連休が終わると、
つぎの5月第2日曜日が「母の日」。
ゴールデンウィークの5月5日が「子供の日」だから、
ほぼ1週間後の「母の日」につながる。
子供と母が繋がる1週間となる。

そして翌週第3週の月曜日5月21日の朝7時半過ぎ、
「金環日蝕」 が起こる。
関東以西の太平洋岸各地で見ることができる。

「日食」とは、「月が太陽の前を横切るときに、
月によって太陽の一部または全部が隠される現象」

21日は、月のまわりから太陽がはみ出して見える。
これを「金環日食(または金環食)」と呼ぶ。

販促プロモーションとして活かすことができる。
「観測方法」 など、店や売り場に掲示・展示し、
業態別に関連商品をお勧めすることも効果的。

東京では300年後しか見ることができない。
直前にまた、
「世紀の天文ショー」と、
テレビや新聞が煽るはず。

いち早く、お知らせしたい。

私の5月のスケジュールは、
大型連休のあと毎週、立教の講義とゼミ。

5月10日から16日まで、
ラスベガス。
商人舎USA視察研修会ベーシック・コース。
アメリカで一番人口増加率の高い州がネバダ州。

第1位 Nevada 270万0551人(2010年)人口伸び率35.10%(2000~2010年)
第2位 Arizona   639万2017人 同24.60%
第3位 Utah   276万3885人 同23.80%
第4位 Idaho   156万7582人 同21.10%
第5位 Texas   2085万1028人 同20.60%

人口が増加しているから、
新しい業態やフォーマットが開発される。
商業・サービス業のダイナミズムがある。

ベーシック・コースで、
ネバダ州ラスベガスを選んで、
一点集中で学ぶのは、
圧倒的に人口増加率が高く、
新しい業態やフォーマットが登場しているから。

そのダイナミズムを学び取るため。

もちろん時系列の動きは、
「魚の目」で、十二分に解説する。

だから全体像がつかめる。
私も心から楽しみにしている。
すでに事前テキストが参加者の手元に届いているはず。
予習、お願いします。

5月の最終週、
29日・30日・31日は、
待望の「商人舎ミドルマネジメント研修会」

川崎先生の学び方も、
私のテキストに入る。

まだまだ募集中。
ご参加のご検討、よろしく。

さて、今日はゴールデンウィークの狭間。
嬉しいことがいくつかあった。

まず月刊『商人舎』5月号発行。
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表紙には横浜の桜を使ってみました。
トップマネジメントの皆さんにお贈りしている。
ご愛読のほど、よろしく。

それからブルーチップ㈱常務取締役の松浦克幸さん来社。
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松浦さんは私と同年。
白内障の手術をして、
商人舎近くの眼科に診察来院。
そのついでに寄ってくださった。

ポイントカードと電子マネー、
それからFSPとCRM
の話に花が咲き、
今年、このブームがやってくることに、
互いに同感。

面白い時代です。

今年のトレンドにもうひとつ、
付け加えなければならなくなってきた。

5月が始まった。
生きよ、学べ。

この姿勢で、1カ月を充実させたい。

<結城義晴>

2012年04月30日(月曜日)

大型連休真っただ中の「消費は本当に堅調か?」と「顧客に近づけ!」

Everyone! Good Monday!
[2012vol18]

2012年の1月1日は日曜日でした。
2日の月曜日からの週を第1週と数えて、
18番目の週が始まりました。

しかしゴールデンウィークの真っただ中。

電車など乗ると、
家族連れやカップルが、
休暇を楽しみに出かける様子が見られて、
なんだか、ほのぼのとした気分になる。

もちろんこういった日にも、
働く人々がいる。

何かと評判は悪いが警察官、
ひたむきな看護師・医者、
介護事業に従事する人々、
そして小売業・サービス業の人々。

プロ野球選手も、
Jリーガーもプロゴルファーも、
プロの役者も歌手も芸人も、
新聞記者や雑誌記者などジャーナリストも、
彼らは派手に報道され、報道するが、
同じように休祭日・土日曜に、
仕事する。

私も先週土曜日の4月28日、そして今日30日と、
立教大学院のゼミや授業がある。

人々が休んでいるときにも、
日夜、仕事に邁進する。

それをまず、
当たり前と考える。
つぎに、
喜びと感じる。
そして、
生きがいにする。

それが私たち。

初花やリヤカーで来る豆腐売
<日経俳壇より 志木・坂本登>

花見の季節にもリヤカーで売りに来る豆腐売り。

東京・横浜では、
桜の季節が去ってしまったが、
東北は今、真っ盛り。

花見えて歩幅大きくなりにけり
<朝日俳壇より 高松市・髙城美枝子>

まだまだ、桜、楽しんでください。
新緑を楽しむところもある。

それが日本列島。

元気を出そうよ、
日本列島。

カレンダー破る音して四月なる
<朝日俳壇より 高山市・伊藤秀雄>

と、4月が始まったと思ったら、
もう4月最後の日。

一月行く、
二月逃げる、
三月去る。

そして、
四月萎むとならないように、
とはいったが、みなさんの四月は、
いかがだったろうか。

商人舎標語は、
四月シンプルに。

これも頭韻を踏んでみたが、
果たして「シンプルに。」は、
果たされただろうか。

さて今週は、大型連休の真っ最中。
一般人、すなわちお客様たちは、
今日までが3連休。
そして2日間仕事で、
そのあと4連休。

最初の3連休が終ろうとするとき、
つぎに控えた4連休にはさらに大きな期待を持つ。

9連休の超大型連休者も後半に向けて、
さらに楽しみたいと考える。

だから顧客を楽しませる側として、
これからの4連休が大事になる。

だんだんよくなる法華の太鼓。
だからこそゴールデンウィークは、
後半戦が大事になる。

「今日までが4月の実績で、
後半は5月の業績」
なんて考え方は、
顧客にはない。

顧客の生活自体、
ウィークリー・マネジメントとなっている。

鈴木哲男さんは、
「52週MD」を、
「1週間ごとの生活者の暮らしに、
売場を合わせていくこと」
と、
説明する。

鈴木先生も、
商人舎ミドルマネジメント研修会で、
3時限の講義を受け持ってくださっている。

お楽しみに。

そのミドルマネジメント研修会。
今日4月末日が締切だったが、
まだまだ席が空いている。
だからまだまだ募集中。

よろしく。

さて連休中に、
辛いニュース。

関越自動車道上り線の藤岡ジャンクション付近で、
夜間高速バスが防音壁に衝突、大破。
7人が死亡、3人が重体。

このバスはディズニーリゾートに向かっていた。
亡くなられた人々のご冥福を祈りたい。

自分の運転にも気を付けたい。

しかしうれしいニュースも。
柔道全日本選手権で、
加藤博剛が初優勝。

何かと評判の悪い千葉県警に属す26歳。

しかもこの加藤、90キロ級の選手。
全日本選手権は、体重無差別で日本一を争う。

いわば「柔よく剛を制す」の柔道の本質を守る大会。

100キロ超級の選手が優勝するのが通例だし、
だからこの大会は、
ロンドン・オリンピックの100キロ超級代表選考を兼ねていた。

山下泰裕は朝日新聞紙上で、嘆く。
「ロンドン五輪に向けて、
日本柔道界にとっては最悪のシナリオになった」

そうはいっても、
痛快な喜ばしいニュース。

こうでなくっちゃ、柔道ではない。
部外者としては無責任かもしれないが、
そう思う。

山下は、2週間後の全日本選抜体重別選手権大会に向け、
重量級代表候補に対してメッセージを吐く。
「これが同じ人間かと思うような内容の試合を見せてほしい」

「別人28号」になれ、との叱咤。

日本柔道のファンとしては、
そう、願いたい。

さてさて今朝の日経MJ。
コラム『底流を読む』は、
日経新聞の流通専門記者たちが、
最新の潮流をとらえて、
その根底にある時代性を解き明かす。

今回は編集委員の田中陽さんが、
「顧客にどれだけ近づくか」と叱咤する。

「4月12日、日本銀行本店で開かれた支店長会議で
小売業の好調な決算が話題となった」

「消費はほんとうに堅調なのだろうか」
この疑問に、田中さんが答える。

日本銀行には、32の支店と14の国内事務所がある。
その責任者が集まる会議には、
日本全国の金融と経済、消費の動向が集まる。

「支店長会議では2つの見方が出た」

第1は、「消費回復は一時的という説」
第2は、「流通業界の構造改革が結実した賜(たまもの)という説」

田中さんは、事例を挙げつつ、
後者を支持する。

まずローソンの新浪剛史社長。
新浪さんは「コンビニ飽和説」を唱えていた。

ところが新浪さんは「新たな成長シナリオを描く」
ポイントカード「ポンタ」の活用によって、
店舗現場の発注作業の改善や、
機動的な生産・物流体制構築が出来上がりつつある。

「ポンタ」はまさしく、
顧客データ付POSシステムの有効活用で、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱が一翼を担っている。

結果として、ローソンの1店平均日販は、
2010年51万円台から、
2011年54万円台に上昇。

田中さんの上げる事例は、
J・フロントリテイリングや伊勢丹に及ぶ。

そして結論。
「構造改革とは、
『顧客にどれだけ近づくか』ということ」

「顧客ニーズのズレを、
構造改革で修正することが、
消費の回復をもたらすはずだ」
田中さんの見解に私も賛成。

コンビニや百貨店だけでなく、
スーパーマーケットやドラッグストア、
カジュアルファッション・チェーンでも、
あらゆる小売業、そしてサービス業で、
東日本大震災後の構造改革が進む。

上場企業だけではない。

非上場企業でも、
中小企業でも。

アークスによるユニバースやジョイスの経営統合も、
その意味での構造改革ではある。

それによって小売流通業の生産性が、
確かに、格段と上がる。

私は「商業現代化」の必須条件のひとつを、
「生産性の飛躍的な上昇」と考えている。

ただし、構造改革やM&Aも、
「顧客に近づく」という理念抜きでは、
必ず破綻をもたらす。

「店は客のためにある」
これこそ商業現代化の根底条件である。

では、みなさん。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年04月29日(日曜日)

ジジと色とりどり[日曜版2012vol18]

ジジです。
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いい季節ですね。

rikkyoのキャンパスも、
新緑。
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あかるくて、
さわやかで、
いいですね。
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世界は、新緑。
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芝公園も。
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浜離宮も。
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キラキラしています。
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でも、花もきれい。
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きもちが、おちついてきます。
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サクラものこっています。
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ヤマザクラも。
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新緑と花。

なんというか、
あたらしい世界が、
やってきたようです。
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木の根っこ。
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たおれかけた木。
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ビルのなかの緑。
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でも、もうすぐ、
こどもの日。
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こいのぼりが、
およぐ日。
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ショッピングセンターの一角。
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こいのぼりは色とりどり。
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色とりどりも、
緑のなかで、
はえる。

ボクは、色とりどり、
だいすきです。
20120429125753.jpg

でも、
やっぱり、
いまは、
緑のなかの色とりどり。
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それがいちばん、
いいとおもいます。
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みなさんも、
緑と色とりどり、
たのしんでください。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年04月28日(土曜日)

黄金週間の西行「山家集」と結城義晴「メッセージ」の「私の好きな人」

今日から2012年のゴールデンウィーク。

まず3連休。
そして2日間の仕事日。
さらに4連休。

都合、9日間の「大型連休」。

楽しめる人は楽しめ。
学ぶ人は学べ。
働く人は、必死に働け。

気象庁の天気予報では、
期間の前半は高気圧に覆われ晴れる。
後半は雨の降るところがある。

北日本(北海道、東北)は28日~5月1日を中心に晴れる見込み。
その後は雲が広がりやすく、雨の降る地域がある。

関東から九州にかけては28~29日は晴れる。
その後は気圧の谷や湿った気流の影響で雲が広がりやすく、
5月4日は曇りか雨のところが多い。

以上はすべて「見込み」。
絶対に確かな情報ではない。

だからできるだけ直前の予報を確認し、
自分の店の上空の空模様を確認しておくこと。

それがゴールデンウィークの勝利の方程式。

今月の日経新聞『私の履歴書』。
演出家・蜷川幸雄の巻。
私は愛読している。

今月も終わりに近づき、
この連載も終盤。

「1979年初演の『近松心中物語』は10年後、
ベルギーと英国で上演された。
帰国後、十二指腸と胃の潰瘍で吐血し、入院した。
体重が激減して、青いはずの空が灰色にひび割れて見えた。
50代に入り、メランコリーに侵されていたのだ」

役者でぱっとせず、演出家で貧乏し、
やっと成功し始めたら病気。

「神経過敏な状態に追いこむ仕事の仕方を
改めるよう医師にさとされ、
そう心がけたら、いい作品ができなくなった」

これは、蜷川にとって、
つらい。

人生、こういったディレンマが、
よく、起こる。

自分を追い込んで仕事する。
しかしそれは自分の体を蝕む。

健康的な生活を志向すると、
いい仕事ができなくなる。

「救ってくれたのは若い俳優たちだ。
商業演劇に出る若者に
演技を見てほしいと頼まれたぼくは、
80年代初めから蜷川教室をあちこちで開いていた」

今の私の立教大学院のような感じ。

このディレンマから、いかに脱出するか。
それは人生の転機のひとつでもある。
その日経の『文学周遊』に、
西行「山家集」が取り上げられた。

吉野山ひとむら見ゆる白雲は
咲き遅れたる桜なるべし

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「奈良県の吉野山は、4月20日を過ぎても、花の盛りが続いていた。
近鉄吉野駅で降り、ロープウエーで登った山上駅から歩いて約1時間、
上千本周辺は、新緑の急斜面を埋め尽くすようにヤマザクラが花を咲かせる」
まさしくその通り。

「下千本から、標高858メートルの青根ケ峰周辺の奥千本まで、
花の盛りは約3週間。
奈良県吉野町によれば、
訪れる人はこの間、35万人から40万人に達するという」

「奈良時代にさかのぼる吉野山と桜の歴史で、
西行の歌が果たした役割は絶大である」

吉野山こずゑの花を見し日より
心は身にもそわずなりにき

「花をもとめる心は、体から抜け出てしまうようになった。
そんな心身剥離の体験を西行にさせたのは、
まぎれもなく吉野の桜だった」
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散る花を惜しむ心やとどまりて
また来ん春のたねになるべき

「散る花を惜しむ心が、
めぐり来る春に花を咲かせる種になるだろう。
花の終わりをいたみながら次の春に寄せる思いは、
西行の昔から今日まで、脈々と受け継がれている」

昨年の春、
私は吉野ストアーの安川光男社長に招かれて、
吉野山を訪れた。
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今年も吉野に桜は満開。

6月、安川さんは亡くなった。

それから1年。

ゴールデンウィーク。
安らかな日々を祈りつつ、
安川さんのご冥福を祈りたい。

今日は、立教大学大学院・結城ゼミ。
午後1時から始まって、
卒業生の猪股信吾さんを講師に迎えて、
論文作成のポイントを講義してもらった。

猪股さんは、
商人舎のホームページや、
私のフェイスブックをコンサルティングしてくれている。

インターネット・コンサルタントとして、
私は高く評価している。

その猪股さんが、
結城ゼミ第2期生として、
優れた修士論文を書き上げ、
それが立教大学大学院からの「紀要論文集」に収められた。

その論文の情報収集と書き方講座。
良かった。

猪股さんに心から感謝。

その後、ゼミ生と懇親。

闘う結城ゼミのコンセプトが確認された。
乞う、ご期待。

今夕の讀賣新聞『よみうり寸評』。
「1950年代から70年代にかけて
米ソ中などが大気圏での核実験を繰り返し、
日本でも『放射能が降る』と騒がれた」

そう、今に始まったことではないし、
北朝鮮の核実験をやみくもに非難することにも、
反省が伴っていなければならない。
その後、「1991年には干しシイタケから
1キロ・グラム当たり24ベクレルの放射性セシウムが検出された」

これまでもずっと、人類は、
放射能の危険にさらされてきたのだ。

1991年の干しシイタケは、
「今月導入された国の規制値1キロ・グラム当たり100ベクレルを
下回るが、ゼロではない」

「原発事故後、一部の小売店が
『食品中の放射能ゼロ』といった独自基準を設けていることに、
政府が、規制値は十分に安全で信頼してほしい、と呼びかけている」
よみうり寸評の指摘。

「不安解消は容易でないが、
事故前から『ゼロ』でない放射能は
身近にあったことも知っておきたい」

この指摘、
ゴールデンウィーク中も、
忘れてはならない。

ゴールデンウィークがスタートしたが、
小売業・サービス業の現場は、
休みなし。

公僕だからだ。
そして同じように働く人々はいる。

そんな人たちに、
私の単行本『メッセージ』から、
私の好きな人

笑顔の人。
はっきりとした人。
晴れやかな人。

機敏な人。
元気な人。
清潔な人。

素直な人。
明るい人。
意欲ある人。

勇気ある人。
正義の人。
まっ正直な人。

優しい人。
耐える人。
辛抱強い人。

太っていても、やせていても。
大きくても、小さくても。
若くても、老いていても。

男でも、女でも。
日本人でも、外国人でも。
豊かでも、貧しくても。

心の力を持つ人。
頭の力のある人。
言葉の力を有する人。

私の好きな人。
ほんものの商人。
素晴らしい人間。

みなさん、
自分にとって良い9日間を。
自分のお客様にとって良い9日間を。

<結城義晴>

2012年04月27日(金曜日)

「元気が湧く数字」と「ロピア」をハローデイ一行と店巡り

小沢一郎・陸山会裁判、無罪判決。

今朝の新聞一面コラムは、
当然ながらすべてこのネタ。

一番つまらなかったのが、
朝日新聞『天声人語』。

大学入試出題率が高いとか、
文章に品があるとか自賛しているが、
このところ、説教くさいだけの常識的皮肉屋。

「政治を動かした判決といえば
やはりロッキード事件だろう」

ここに例をとること自体、つまらない。
最初から結論が見える。

小沢一郎は田中角栄を「オヤジ」と呼んで慕った。
その後、田中が落ちぶれはじめると、
竹下登の創政会に鞍替えする。

「若き小沢氏は心ならずもオヤジに弓を引き、
創政会に名を連ねた。
以来、創っては壊しの『ミスター 政局』も近々70歳。
『最後のご奉公』で何をしたいのか、
その本心を、蓄財術とともに聞いてみたい」

つまらないでしょう?
落ちが。

次につまらないのが読売新聞『編集手帳』。
最近は随分冴えていたが、
政治ネタになると途端に、質が落ちる。

「白」という色を基調に話を進める。

「白はめでたいしるし、瑞(ずい)祥(しょう)とされる。
こちらの『白』はさて、瑞祥か、凶兆か」

途中、ダジャレもでる。

「国会は政治家の神聖な『城』だろう」
これ、くだらない。

「復権の足場を得た小沢氏は、
国会に紅白の幕でも飾りたい心境だろう。
死語になりゆく『政治的・道義的責任』を弔うには、
白と黒の鯨幕が似合う」

ずしんと響くものがない。

毎日新聞の『余禄』。
「1億2000万人が直接政治資金の流れをチェックするのが、
最も民主的で効果的な監視である」。
小沢一郎著『日本改造計画』から引用。

「(政治資金をめぐる)違反の言い逃れを封じるためにも
連座制も強化する」
これも小沢自著からの引用。

コラムの結論は、
「天下国家に責任ある政治家としては、
その言葉と判決の認定の間にわだかまる
国民の不信をこそ恐れるべきだろう。
取りざたされる政治的復権は、
政治の場での自らの弁論で果たすのがいい」

ん~、まだまだのコラム。

そして日経新聞『春秋』。

『裁判について考える』
谷口正孝元最高裁判事(故人)の著書。

「悪をなした人間を罰することで
社会の秩序や治安を守ろうという発想は果たして正しいのか。
そうした発想の裁判官が、検察官となれあいの意識をもって
検察の筋書きにのっかった判決文を書くのではないか」

谷口は説いた。
「刑事裁判のあるべき姿はそうではない」

「裁判とは国民の基本的人権、自由を
公権力から守るためのものだ。

だから国民に裁判を受ける権利があるのであり、
裁判官は検察官に対し
厳しい批判者の姿勢を貫かねばならない」

コラムニストはこの「スタートライン」に立って、
今回の判決を読む。
「強制起訴だって公権力の行使に違いはない。
裁判所が『無罪』という答えを出したこと、
加えてそもそもの検察の捜査手法を批判したことに、
何の不思議もない。
被告が誰であろうが……」

裁判の「スタートラインに立つ」ことの意味を考えさせる。
私は今朝は、『春秋』に軍配を上げよう。

小沢一郎問題に対して、
小沢自身に言葉を投げたり、
皮肉を言ったりすることは、
ほとんど意味がない。

国民に、小沢自身の有権者に、
考えさせる。

そこに焦点を絞る。

これが、今日の『春秋』の差異性だった。

さて、商人舎ホームページ。
今週も読んでくださって、
心から感謝します。

2週間前の月曜日から、
急にアクセス数が増えて、
スタッフたちはfacebookの効果だろうと話し合っています。

まだまだ続く。
結城義晴のフェイスブック・グランドオープン。
facebookで友達になろう。
知識商人の輪を広げよう。

よろしく。

その商人舎ホームページ。
右段に『新着ブログ』のコーナーがあります。

「中山政男が叱る! 間違いだらけのPOP」

連載は第5回を迎え、佳境に入ってきました。

それから「林廣美の今週のお惣菜」
毎週金曜日の定番ブログ。
第190回を迎えて好調。

「結城ゼミbulletin board」
立教大学院ゼミ生と教授との連絡ノート。
これも第4期生の内田憲一郎君が、
雑感を書き始めて面白くなっています。

それからブログ小説『ジョージ君、アメリカに行く』
浅野秀二先生の書き下ろしは、
第37話まで進んで、今、単行本化の準備に入りました。

皆さん、ちょっと時間が取られますが、
ご愛読、お願いいたします。

さて、3月の統計、続々発表。
まず第1に家計調査の消費支出。
2人以上の世帯で、平均30万3841円。
物価変動の影響を除いた実質で前年同月比プラス3.4%。

東日本大震災の反動で、2カ月連続増加。

第2は、全国消費者物価指数。
2010年を100とすると、生鮮食品を除くベースで100.0。
前年同月比0.2%プラス。
こちらも2カ月連続増加。

2011年度1年間では、99.8。
2010年度はマイナス0.8%。

2010年、3年ぶりに物価下落が止まり、
2011年度、2012年、
ほぼ横ばいが続いている。

そのうえで第3に、3月の商業販売統計速報。
小売業販売額は前年同月比10.3%プラス。
総額12兆4320億円。
これは4カ月連続のプラス。

もちろん昨年3月の東日本大震災の大反動。
伸び率自体は、1997年3月以来
15年ぶりの高水準。

小売りに対して、
外食はどうか。

社団法人日本フードサービス協会発表、
「データからみる外食産業」3月の動向調査。
対前年比の全体売上高は、
プラス13.1%。

店舗数はプラス1.6%、
客数プラス10.7%、
そして客単価がプラス2.2%。

震災で外食産業は、
小売業以上の大打撃を受けた。
計画停電や食材調達の遅れなど、
東日本大震災の影響で、
営業体制が整わない店が多くあった。
そして何より、人々は外食を控えた。

その反動が今年の数値に如実に表れた。

ファストフードの売上高はプラス10.1%、
ファミレスがプラス13.2%、
居酒屋がプラス23.6%、
ディナーレストランがプラス32.3%、
喫茶プラス11.6%。

特に居酒屋やディナーレストランなどは、
昨年の自粛ムードから一転、
宴会需要なども増え、
大幅な伸びを示した。

こういった数字を見ていくと、
なんだか元気が出てくる。

黙っていても「元気が湧きあがる数字」
ジワーッと「元気が出てくる数字」
意識して「元気を出さねばと思う数字」
もう「覚悟を決めるしかない数字」
数字は、判断や行動を引き起こす原動力だ。

さて最後に今日の行動録。
㈱ロピアの店舗めぐり。

㈱ハローデイの仲村浩一常務(右)一行が
視察に来るということで、急きょ、ご一緒した。
高木勇輔専務と福島道夫取締役が案内役。
2012年04月27日(金曜日)ブログ
私の右隣は、ロピア小田原店の久保淳店長。
左隣りは、ハローデイ店舗運営副部長の神崎諭さん、
そして三井食品㈱北部九州支店長の上野(あがの)優二さん。
写真には写っていないが、
ハローデイ執行役員の小西初男さんもご一緒した。

はじめに、ロピア小田原高田店。
昨年11月オープンで大いに話題を集めた店。
クリエイトSDのドラッグストアとカインズホームが入っている。
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あいにくの雨模様だが、午前中にもかかわらず、
客は次から次へとやってくる。

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次に向かったのが、
一昨日の4月25日にオープンしたばかりの中央林間店。
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サミット撤退後の居ぬき物件だが、
ロピアらしい仕上がり。
http://www.shoninsha.co.jp/modules/blog/wp-admin/inline-uploading.php?action=upload&post=13932&all=false&start=0

高木専務に対しても、
いろいろ質問とアドバイス。

そして最後に、1周年を迎えた港北東急SC店。
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昨年のブログで紹介した店。
ブログタイトルは「知る人ぞ知るスーパーマーケット」。
今や、「みんな知ってるロピア」となってしまった。

こちらは顧客にしっかりとなじんで、
なんと、年商65億円レベル。

最後に店頭で写真。
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仲村さん、神崎さん、小西さん、上野さん、お疲れ様でした。

いや、ハローデイだから、
「お元気様」か。

各店舗の詳細は来週のブログで紹介する予定。

ロピアは本当に強い店を作っている。
私は心から嬉しくなった。

高木さん、福島さんはじめ、
ロピアの人々にエールを贈りたい。

「君たちの揺るがぬ理念が、
多くの顧客から強い支持を受けている。
おめでとう」

ロピアの場合は、
「元気が湧きあがる数字」
である。

<結城義晴>

2012年04月26日(木曜日)

ヤオコー23期連続増益とワオン・ナナコでFSP・CRMブームの予感

昨日4月25日の晩、
帰宅したら、
プレゼントがあった。
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開けてみると、
財布と名刺入れ。
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この4月に就職した長女が、
25日にはじめて給料をもらって、
最初に買って、贈ってくれたもの。

一方、私の自宅の近くに、
ローソンがオープンする。
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車で買い物に来ることはないが、
駐車場も広いし、
格段に便利になる。
期待が持てる。

これもなんだか、
私へのプレゼントのような気分。

店は毎日、
顧客になにがしかのプレゼントを、
贈っているようなものだ。

プレゼントするときの気持ち。
相手に対する思いやり。

プレゼントされた時の気分。
相手に対する感謝。

店とはそんな人間の気持ちが、
行き来するところだ。

大切にしたい。

『ほぼ日刊イトイ新聞』。
その巻頭に糸井重里さんが書く巻頭言。
「今日のダーリン」がいい。

「『わるいことを成功させる』のは、
難しいものです」

えっと、思う。
ここから小沢一郎陸山会事件に進むのか?
東京地方裁判所は無罪判決を下したけれど。

「ま、ものすごく穏便な例を出すならば、
野球の『盗塁』というものは、
(相手にとっての)『わるいこと』です。
『盗塁するぞ、盗塁するぞ』と言うだけなら簡単ですが、
ほんとうに盗塁を成功させるのは、難しいですよね」

糸井さんは昔の「どろぼう」を例にとる。
「ほっかむりをして、口のまわりのひげが濃くて、
大きな風呂敷を背負ったおっさんね」

「これにしたって、実際にやるとなったら大仕事です。
どろぼうを贔屓するわけではありませんが、これも、
ふつうに働いたほうがよっぽどラク、というくらいの、
めんどくさい大仕事なんじゃないかなぁ」

「ほんとうによくよく想像してみると、
犯人の側の身体的、精神的な仕事の質量というのは、
並大抵じゃないと思いますよ」

「いいことだって、ふつうのことだって、
実際にやるのは、ちっとも簡単じゃないですよ。
簡単なのは、『言ってるだけ』の人だけです」

「『わるいこと』『いいこと』『ふつうのこと』、
どれもぜんぶ、なかなか難しいものなんです」

仕事はみんな難しい。

そしてつぶやく。
「『言うだけ』だったら、なんとでもなるのにねぇ」

命令しているだけの人。
指示しているだけの人。
口だけの人。

「けしからん。ああせい、こうせい」「こうしてやる」

「責任もなくて、実現しなくてもいいのだったら、
それこそ『命をかけて』とかも、言い放題です」

「ぼくらの見ているインターネットの世界って、
そういう『言うだけ空間』になりやすいんですよね」

「『ネットの発言、8割引』ってことばを、考えました」

私自身、立場上、
「言うだけの人」になりやすい。
このブログも「言うだけ空間」となりやすい。

学者、コンサルタント、ジャーナリスト、
「言うこと」を仕事としている人は多い。
もちろん「考えること」を前提として、
「言うこと」をしている。

政治家も経営者も、
その面では似たようなところがある。

だから私は、せめてもと思って、
人ができそうもない、自分にしかできないことを言い、
それをやっている。

糸井さん、
「ネットで言うことと、
現実で言うことを同じにしたいです」

まったくの同感。

ヤオコーが、
23年連続経常増益を果たした。

例によって日経新聞の独壇場記事。

ヤオコーの23期連続増益は、
「ふつうでないこと」「いいこと」だし、
本当に難しいこと。

ヤオコーは、
「言うだけ」ではなく、やる。

川野幸夫会長は、いつも、
「みんなのおかげ」を強調する。

ヤオコーの2012年3月期の連結営業収益は、
2370億円、7%増。
既存店売上高は1.2%増。

連結経常利益は105億円で、
前の期比11%増。

単独決算のみの時期を含めて、
23年連続増益。

新規出店は8店舗だった。
そのうえで、
店舗運営の効率を高めて経費も圧縮した。

記事には「各店舗で異なっていた作業を、
効率の高い店舗に合わせて標準化」とあるが、
これは作業問題の改革がなされたことを意味している。

2013年3月期も増収増益を見込む。
そしていよいよ、
「ポイントカード導入」本格化。

4月の商業経営問題研究会例会で、
㈱たいらやの村上篤三郎社長も語っていた。

今年は、どうやら、
フリークエント・ショッパーズ・プログラム(FSP)や、
カスタマー・リレーション・マネジメント(CRM)の、
大ブームがやってきそうだ。

もうひとつ日経の記事。
「電子マネー2年で倍増」
イオンとセブン&アイ・ホールディングスの、
電子マネー事業拡大のニュース。

日本経済新聞社の推計によると
2011年度のプリペイド式電子マネー6社の決済総額は、
前年比3割増の2兆1000億円。

2001年に初の電子マネー「エディ」「スイカ」が登場。
その後、8年で、1兆円。
それが、直近の2年で2兆円に倍増。

商品券・ギフト券市場は数千億円、
クレジットカードの取扱総額は約30兆円。

けん引役はイオンの「ワオン」とセブン&アイの「ナナコ」。
2011年度はワオンだけでも1兆円を超えた。
全体の7割強をこの流通系電子マネーが占める。
利用される店舗も、初めはコンビニ中心だったものが、
食品スーパーマーケットや総合スーパーにまで広がっている。

主要6電子マネー全体で、
1回あたりの平均決済金額は800円前後。
それが総合スーパー、食品スーパーでは、
2000円の客単価程度に上昇する。
両者の取り組み。
イオンのワオンは3月末で2440万枚発行。
イオン・グループおよびショッピングセンターのテナント約2万3000店で使用できる。

このうち、総合スーパーでは、
なんと支払額の約25%を占める。

ワオンは2014年度までに、
決済総額を2兆円に倍増の予定。

そのためにイオンは、
自社の店舗やショッピングセンター以外でも、
使える店舗、施設を増やしている。
今年3月には、日本航空とビックカメラと提携。
4月には長崎のテーマパーク「ハウステンボス」に導入。
ハウステンボスの平均客単価は8000円強で、
ワオンの平均利用額の約4倍。
さらに各地の商店街と提携した「ご当地ワオン」も拡大中。
全国67カ所で120万枚を発行、
数年内に全都道府県で400万枚に引き上げる計画。

セブン&アイ・ホールディングスのナナコは、
同じく3月末で、カード発行1653万枚。
前年同期比27%プラス。

セブン-イレブンをはじめとして、
国内に1万5000を超すグループ店舗を有する。
このうち、コンビニのセブン-イレブンでは、
特定商品にナナコ利用で数十ポイントを付与する販促を展開。
積極的に顧客を囲い込む。

イトーヨーカ堂は、この4月から
「シニアナナコ」を発行。
65歳以上限定の電子マネーカード。
年金支給日に当たる15日に、ほぼ全品を5%引き。

さらに6月までに東北のヨークベニマル約170店にナナコを導入。
その後、ロフト、赤ちゃん本舗など、
約800店のグループ店舗に拡大予定。

この流通系の電子マネーは、
買い物の会計時に小銭を扱う煩わしさがない。

そのうえ、ポイントがつく。
ナナコは100円の買い物につき1円相当。
ワオンは200円で1ポイント。

この電子マネーとカード化の動きのなかで、
セブン&アイは購買履歴を分析し、
売場作りや売れ筋商品の仕入れ、関連販売に使う。

これもFSPやCRMの考え方そのもの。

今年後半から来年にかけて、
FSPとCRMの大ブームが、
やってきそうな気配である。

<結城義晴>

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