結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年06月16日(火曜日)

糸井重里・柳井正の「自分の土俵」とカレー&スパイスアクション九州

『ほぼ日刊イトイ新聞』
巻頭言は糸井重里執筆の
「今日のダーリン」。

「たいがいのことを
『じぶんの土俵』に持ち込んで、
相手をじぶんの技で
なんとかしてしまう人がいる」

いるいる。

「相手がやり投げでも、
相撲にしてしまうという感じ」

このたとえ、うまい。

なんでもゴルフにたとえて、
他人を言い負かす人。

「逆に、じぶんの土俵を持たずに、
世界平和でも宇宙でも
芸能でも事件でも、
どこでも出向いて行って
試合を続けている人もいる」

「これは、試合すること
そのものが仕事の人だ」

「なんらかの評論をしていればいいのだから、
これはこれで負け知らずだとも言える」

そこで糸井重里、自分に引きもどす。

「ぼくは『じぶんの土俵』があるのだろうか」

そして、気づく。

第1に「よその土俵に行かなくなったなぁ」

「若いころは、あちこち誘われると、
誘われていること自体が気分よくて、
いい気になって出向いて行ったものだった」

第2は、「『ほぼ日』という土俵で、
あれもこれも、望むならいくらでも
新しいことができる」

そして「じぶんの土俵の人」になった自分に、
気づく。

これは羨ましい。

最後に一言。
「大事そうで、しかも謎のことばだよ
『じぶんの土俵』って」

私も20代から、意識的に、
あちこちの土俵に上った。
決して評論家ではなかったけれど。

つまり「試合すること」を、
仕事にはしていなかったが、
それでもあちこち、土俵に上った。

シアルドールの国際審査委員会は、
苦しい土俵だったなあ。

最後はグローバル・シアルドールを、
なんとか勝ち取ったけれど。

振り返ってみると、
ほかの土俵で悪戦苦闘するのは、
自分にとって、いいことだった。

一番、ほかの土俵と感じていたのは、
実は立教大学大学院の特任教授の時だった。

ゼミ生や履修生に囲まれて、
一緒に研究したことは、
本当に良かったけれど。

昨年3月に退任して、
そして今、だんだん、
自分の土俵でばかり、
相撲を取るようになりつつある。

この毎日更新宣言ブログも、
月刊『商人舎』も、
商人舎magazineも、
自分の土俵。

定期的に執筆しているメディアも、
定期的な講演会も、
定期的な研修会も、
自分の土俵と考えれば、
年を取るごとに、
土俵は広くなったけれど、
やはり「自分の土俵の人」になった。

それでいいのか、
悪いのか。

糸井同様に、感慨深い。

さてファーストリテイリングが、
アクセンチュアと
協業することで合意した。

消費者向けサービスにおける
デジタルイノベーションの実現を目指す。
将来的には、合弁会社を設立する。

柳井正さんのコメント。
もちろん代表取締役会長兼社長。
「ファーストリテイリングは、
バーチャルとリアルが融合し、
お互いの機能がより高まった新しい産業を
創造していきたいと考えています」

オムニチャネルとは表現しない。

「従来の小売業の枠を超えた
全く新しい産業の可能性を国内外に示し、
世界最高水準のビジネスモデルを構築する」

新しい産業のためのビジネスモデルの構築。

同時に、「デジタル時代に求められる
革新的な消費者体験を実現するための
店舗の構築や物流網の整備、
イノベーションを創出できる人材の育成に
取り組んでいきます」

その原動力はデジタル化。
それによって新しいフォーマットの、
フロントシステムとバックスステム、
そしてヒューマン・リソースの充実を図る。

「新しい産業の変化は
日本だけでなくグローバルな波であり、
世界中で事業展開を進める企業にこそ、
ビジネスの仕組みを根本から
変える力があると信じています」
これはアクセンチュアのこと。

アクセンチュアは、世界に、
32万人の優秀なコンサルタントを有する。

柳井さんはいつもいつも、
新しい挑戦をしている。
それが自分の土俵を広くする。
結果として、存分に、
自分の土俵で、
自分の相撲をとっている。

「自分の土俵」。
やっぱり大事だ。

さて昨日の夜から福岡。
朝、9時に打ち合わせをして、
11時から「カレー&スパイス アクション九州」DSCN3988-5
主催はカレーアクションニッポン事務局。
後援は、三つの組織。
FOOD ACTION NIPPON推進本部、
農林水産省九州農政局、
そして公益財団法人浦上食品・食文化振興財団。
協力がハウス食品㈱。

初めに松本万里さんが挨拶。
九州農政局企画調整室室長。
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その後、藤村浩史さんが挨拶。
ハウス食品専務取締役営業本部長。

そして、講演は結城義晴。
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ほかの土俵で、
自分の相撲を取る。

テーマは、
「コンテスト型競争とバリュー・エンジニアリング」
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50分と限られた時間に、
商品問題のエッセンスを詰め込んで、
きっちりと講演した。

コモディティとノンコモディティ論。
そして脱コモディティの戦略。

この講演の中で、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
ウレコン〈売れ筋コンパス〉の資料を使った。

カテゴリーの中で、
売上げ個数が一番になるアイテムがある。
しかしリピート率は、
2番目・3番目のアイテムより低い。

これは特売にかけられる頻度が高い商品が、
コモディティ化していることを示している。

リピート率は、ある意味で、
コモディティ化の指標を示す。

時間がなかったが、
このあたりもっと、
丁寧に説明したかった。
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しかしそれでも、
語りたいことは語りきった。
ご清聴を感謝したい。

講演会のあとは、
九州の県別の野菜食材のPRが行われた。

熊本のくまモンだけは多忙で不参加だったが、
各県からゆるキャラが登場して、
場を盛り上げた。
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元福岡県のめし丸くん。DSCN4017-5
それにしても、ゆるキャラ。
ずいぶんと量産されている。

その後、第2部は、ハウス食品から、
2015マーケティング・プレゼンテーション。
食品事業一部長の佐久間淳さん。

そしてお待ちかね、
県別の野菜たっぷりカレー・メニュー賞味会。DSCN4019-5

福岡県は、
ぶなしめじ、オクラ、アスパラガスのカレー。DSCN4021-5

全員が思い思いにカレーを取り分けて、
食べる。
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とても嬉しそうな顔ばかり。
カレーというメニューには、
そんな大衆性がある。

左が大分県、右が熊本県。DSCN4026-5

福岡の温泉たまごのせ焼きカレーは、
美味だった。DSCN4027-5

一番最後は、
ハウス食品㈱福岡支店長の小島美雄さんが、
お礼の挨拶。
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私も初めて、
カレー&スパイス アクションに参加した。
よその土俵だったが、存分に楽しんだ。

帰りは福岡空港。
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久しぶりに市内が、
くっきりと見えた。
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博多湾に夕日が沈む。DSCN4036-5
つかの間の滞在だったが、
美しい故郷を誇りに思った。

〈結城義晴〉

2015年06月15日(月曜日)

ヒラリー・クリントンの「ガラスの天井」と佐藤一斎の「壮にして学ぶ」

Everybody! Good Monday!
[2015vol24]

2015年も第25週。
そして6月の第3週。
今度の日曜日は父の日。

私自身は、楽しみにしている。

ヨーロッパの6月。
ロンドンは10時過ぎまで明るかった。

スコットランドや北欧は、
もっともっと明るい。

遥か来て白夜のカフェの異邦人
〈朝日俳壇より 武蔵野市・ 相坂泰〉

先週は俳句を取り上げなかったので、
今日は2週間分。

白シャツを白く洗つて干す至福
〈朝日俳壇より 横浜市・神野志季三江〉

雨の降らない梅雨どき、
白シャツの洗濯。
気分が、いい。

口笛を吹いて通る子夏来たる
〈日経俳壇より 国分寺・森正美〉

これもいい気分。

月見草白昼うんざりしてゐたり
〈朝日俳壇より 東京都・無京水彦〉

わかるなあ。

草色を出てあぢさゐの始まりし
〈同 福知山市・宮本幸子〉

日本にいると、
紫陽花を見たくなる。

青嵐吹き来るまゝに吹かれをり
〈同 西宮市・竹田賢治〉

自然を感じる。
それが生きている証。

はつなつや見あきしはずの家のなか
〈同 東京都・井原三郎〉

そしてふと、我が家を振り返る。

心に余裕を持って、
仕事に邁進したい。

さてヒラリー・クリントン
アメリカ民主党の大統領候補。
ニューヨーク・ルーズベルト島で、
大規模集会を開いてスピーチ。
日経新聞夕刊が伝える。

「この美しい公園には、
元米大統領ルーズベルト氏の理念が息づく。
それは我々がなりたい国、
すなわち天井がない国だ」

女性の昇進を阻む障壁を、
「ガラスの天井」という。

「父親が娘に
『君はなりたいものになれる。
大統領にだってなれる』と
教えられるような国を築こう」

今月の月刊『商人舎』
特集は、
「女性が働きたい店・会社・産業」
ヒラリー・クリントン流に続けるならば、
「女性が働きたい国」

彼女はさらに、決め台詞。
「今回の大統領選で
最も若い候補者ではないが、
米国の歴史で最も若い女性大統領になる」

そして、変な表現だが、広く受ける。
「初めてのおばあちゃん大統領になる」

アメリカ人にも、
Glass Ceilingがあった。

日本のガラスの天井、
小売サービス業は、
女性がマジョリティであるからこそ、
逆に強固な防弾ガラスの天井がある。

しかしそれは実にもったいないことだ。

会社や産業の発展のために、
防弾ガラスをすり抜ける人財、
あるいはぶち破る人間の登場が必須だ。

さて今週の結城義晴のスケジュール。
今日は午前中、
東京・新小平へ。
第一屋製パン㈱の取締役会。
私は社外取締役。

午後も、会社の状態をヒアリング。

我が社の強みは何か。
そして何をどう、尖らせるか。

知恵を出しましょう。

夕方、ワイキャットから、
ベイブリッジへ。
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夕日が美しい。

羽田空港第2ターミナル。
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滑走路も美しい。
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雲の上に上がると、
ここでも夕日の赤が、
西の空を染めた。
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1時間半で、福岡。

ホテルに荷物を置いて、
中洲へ。
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ハウス食品㈱広域営業部長の小須賀勇さん。
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明日は「カレー&スパイスアクション」
その「九州フォーラム2015」。

生まれ故郷に帰ってきて、
ちょっとだけ癒された。

今週はその後、
水曜日に海浜幕張で、
イオンのための二つの講義。

ここでひと段落。
ヨーロッパから帰って、動き詰め。

週末から父の日まで、
ちょっと落ち着く。

しかし今週はずっと、
佐藤一斎の言葉が頭を離れない。
『言志晩録』60条。
(わか)くして学べば、
すなわち壮にして為すこと有り。

壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず。

老いて学べば、
すなわち死して朽ちず。

私はまだまだ、
壮にして学ぶ段階。

まだまだ、学ぶ。

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

[追伸]
第7回ミドルマネジメント研修会。
開催が1カ月後に迫ってきました。
7月14日~16日。
完全合宿制度。
知識商人の志を、
ドラッカー・マネジメントをベースに、
学んで、学んで、学ぶ。

ご参加、ご派遣をお願いします。

2015年06月14日(日曜日)

ジジと名人会[日曜版2015vol24]

ジジです。
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バルセロナからかえって、
ヨシハルおとうさん、
じっとしていない。

きょうは、ゴルフ。
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クラブハウス。
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朝いちばんで、
クルマで、でかけた。
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池のあるコース。
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緑がうつくしい。
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百葉箱。
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おとうさんは、
ヨーロッパにいくまえから、
ずっとたのしみにしていました。
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ボクもたのしみにしていました。
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赤い木。
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クリの木。
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木肌。
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きょうは、名人会。
1989年から、
つづいています。
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名人たち。
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左は女子プロ。

おとうさん、
どうでしたか。
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やっぱり、
ヨーロッパからかえったばかりで、
よくなかったのでしょうか。

でも、たのしめたら、
いいですよね。

時差ボケもなおるし。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年06月13日(土曜日)

スペインのハイパーマーケット〈アルカンポ〉広大さのとんがり

スペインから帰ってきて、
まだ3日しか経っていない。

ずいぶん、前のことのように、
感じられて、ちょっとさみしい。

そのスペイン小売業のランキング。
1位 メルカドーナ
2位 エル・コルテ・イングレス
3位 カルフール
4位 エロスキ
5位 ディアDIA
6位 インディテックス
7位 オーシャン・アルカンポ

2位のエル・コルテ・イングレスは、
スペイン国内に175店舗を有する、
国内最大のデパートメントストア。
その他に、ハイパーマーケット(総合スーパー)をはじめ、
スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストアなどを展開。

どこの国にもある多業態小売業。

今、弱ぶくみ。

ディアは、小型ハードディスカウントストア企業。
2012年にカルフールグループ傘下から独立して、
直営とFC合わせて6914店舗。
スペイン、フランス、ポルトガル、
それから中国、ブラジル、アルゼンチン、
6カ国に展開。

本拠地をスペインにおいて、
国内には半分の2925店舗を展開。

4.6%のシェアで国内小売業6位。

だから3位のカルフールと、
7位のアルカンポが外資ということになる。

今日はそのオーシャンのアルカンポを紹介。
オーシャングループはフランスでは、
Carrefourに次いで2位。
スペイン国内では4.6%のシェアで、
第7位。

オーシャンの社名は、
1号店の地名“Hauts Champs”と同音に由来する。

ロゴの鳥はロビン(コマドリ)。
ヨーロッパで多数生息していることから、
地域密着をイメージ。

年商は534億5400万ユーロ。
7兆4836億円。
ハイパーマーケットは12カ国で888店、
スーパーマーケットは6カ国で862店。
総店舗数1750。

スペイン進出は1981年。
スペインのアルカンポは、
ハイパーマーケット業態で、
ほかにスーパーマーケット、コンビニも展開。

典型的なハイパーマーケットを、
郊外で運営している。DSCN3464-5

とにかく巨大。DSCN3468-5

バスを降りて、
ぞろぞろ歩く。DSCN3376-5

そして地階からスロープで1階へ。DSCN3378-5

巨大なショッピングセンター。DSCN3382-5

しかしその3分の2は、
アルカンポの売り場。DSCN3383-5

レジの向こうに1万坪にも及ぶ売り場。DSCN3381-5

これです。DSCN3388-5

天井は高く、スケルトン方式。DSCN3390-5

ワイン売り場も広大。DSCN3391-5
ワインセラーを設けている。

コカコーラの売り場。DSCN3394-5

プロモーションは真っ赤に派手に。DSCN3395-5

バンドルセールの売り場も、
広大。DSCN3384-5
ハイパーマーケットは、
こういった思い切った仕掛けるすることができる。

大型店はそれが生命線だ。

広大さでとんがっている。
その広大さを生かす。

青果売り場はグリーン。DSCN3402-5

精肉売り場は赤。DSCN3403-5

チーズ売り場は黄色。DSCN3408-5

シーフード売り場は水色。DSCN3413-5
色分けして、
広大な売り場をわかりやすく分類する。

食品売り場が3000坪。

そして仕切りを作ってノンフード売り場。DSCN3421-5

真ん中にT字型のコンコース。DSCN3445-5

そして広大なプロモーション売り場。
これも広大さをとんがらせる仕掛け。DSCN3449-5

スペイン人の生活を、
上から下までごっそり、そっくり、
支える。DSCN3460-5

しかも高所得者から低所得者まで、
客層は高い。DSCN3463-5
その広い客層を抑えるキーワードは、
ロープライスとプロモーション。

ハイパーマーケットの経営レベルは、
カルフールを凌ぐオーシャン。

そのアウトスタンディングなポジショニングは、
広大さ。

その強みを生かすには、
どうするか。

それを幹部・従業員が、全員で考える。

社員持株制度の会社で、
私はこの会社に、
アメリカのパブリックスやウィンコの良さを、
認めている。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2015年06月12日(金曜日)

サン・ジョセップ市場と学習院DSCMの「学ぶこと・役立つこと」

曜日の感覚がなくなった。
時差ボケもある。

生団連総会は、AJS総会は?
岩田弘三さんにお会いしたのは?

昨日のことか、一昨日のことか。
にわかに思い出せない。

バルセロナのサン・ジョセップ市場。20150606_175139-5

蜃気楼のように思い出す。
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カタルーニャ語で、
Mercat de Sant Jose。
バルセロナ市内にある、
40カ所の公設市場のの中の、
最大・最繁盛マーケット。

青果・精肉・鮮魚、乳製品。
それから菓子、乾物、調味料。
それに飲食店の数々。

起源は1217年に遡る。
バルセロナはもともと、
ローマが建設した都市だが、
その古い城壁の外に肉市場が起こった。

19世紀、バルセロナは人口激増。

1835年、この地にあった
サン・ジュゼップ修道院が火事に遭う。
その跡地が屋根を持つ広場として整備され、
1840年、市場は公式に開場し、
1853年に完成。

サッカークラブチームのFCバルセロナも、
1899年に誕生している。

この八百屋の美しさ。
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カラフルさは地中海の特性。20150606_174257-5

魚屋は女性が切り盛りする。
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こちらの女将は貫禄。
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地中海の鮮度のいい魚が並ぶ。
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菓子屋もバラ売り。
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そしてこれ。
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可愛い。
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この店は人気で、
いつも顧客で一杯。
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食を楽しむ。
食を遊ぶ。

朝日新聞『天声人語』
「遊ぶと学ぶは同じこと」

伝説の国語教師・故橋本武さんの言葉。
神戸の名門・灘中学高校の教員だった。

教科書を用いず、
中勘助の小説『銀の匙』一冊を、
中学3年間かけて精読する授業が有名。

コラムは、
文部科学省の大学指導方針を批判するが、
サン・ジョセップでは、
食を遊びつつ、
食を学んでいる。

それがいい。

橋本さんの至言。
「すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる」

これは、さらにいい。

アメリカの詩人。
エラ・ウィーラー・ウィルコックス。
1850年11月5日~1919年10月30日。

その代表作は『Solitude』(孤独)。
冒頭の一節。

Laugh,and the world laughs with you,
Weep,and you weep alone;

笑いなさい、
世界はあなたとともに
笑うだろう。
泣きなさい、
あなたはひとり
泣くだろう。

サン・ジョセップも、
バルセロナも、
笑って、泣いて。
遊びつつ、学んでいる。

さて今日は、
夕方から東京・目白。

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学習院大学。
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その目白キャンパス。
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西5号館。
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学習院マネジメントスクール。
2015年DSCM基礎コース開幕。
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事務局長の林純子さんが、
冒頭の挨拶。

DSCMは、
ディマンド&サプライチェーンマネジメント。
商人舎公式ホームページ右段にも、
バナーが貼られている。

そして顧問は、
学習院大学名誉教授の湯澤威先生。
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今年度の開講講座が、
「潮目が変わる時代の流通概論」
講師は結城義晴。
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今年は24名の受講生。
全員が会社から派遣されて、
今日の6月12日から11月20日まで、
毎週金曜日に学ぶ。
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パラダイムの転換と、
流通の現代化に関して、
2時間15分、一気に語った。
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概論といっても、
スリリングで、
尚且つ面白くなければいけない。

しかし「すぐ役立つこと」ではない。

みんな、最初の講義だけあって、
極めて真剣に聞いてくれた。
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ご清聴を感謝したい。

レポートは精一杯、
書いてください。

講義が終わると、
ロビーでポット・ラック。
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今回の受講生が持ち寄った、
サントリービールとなとりのつまみ。
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数人が感想や決意表明を述べてくれた。
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最後は、今回の受講生を代表して、
藤田親継さんが締めの挨拶。
コープネット事業連合総合企画担当執行役員。
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そして全員で記念写真。
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遊ぶことは学ぶこと。
学ぶことは遊ぶこと。

笑いなさい、
世界はあなたとともに
笑うだろう。
泣きなさい、
あなたはひとり
泣くだろう。

そして、
「すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる」
至言。

〈結城義晴〉

2015年06月11日(木曜日)

昨日は生団連総会、今日はAJS総会、その間に岩田弘三さん

月刊『商人舎』6月号は、
ダイバーシティの問題を取り上げた。

「女性が働きたい店・会社・産業」
私の古巣の『販売革新』や『食品商業』には、
ちょっと扱えないだろうテーマだ。

私自身勉強しつつ、巻頭に1万字書いた。
「女性が働きたい会社と産業の絶対条件」
これはぜひ読んでもらいたい。

さて昨日、フランクフルト経由で、
バルセロナから帰国して、
一度、横浜の自宅に戻って熱い湯に浸かり、
そのあと、東京へ出かけた。

ホテルニューオータニ。
生団連の定時総会記念パーティ。DSCN3617-2
国民生活産業・消費者団体連合会、
略して生団連。

重厚長大輸出産業の「経団連」に対して、
国民目線の国内産業の「生団連」。

いいネーミングです。

会合の前に、
並木利昭さんと秘密の懇談(?)
㈱ライフコーポレーション専務取締役。
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並木さんとはもう、
30年のお付き合い。

お世話になります。

記念パーティはまず、
清水信次生団連会長の挨拶。
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日本チェーンストア協会会長をはじめ、
数え切れないくらいの会長職、役職を担い、
この度、日本小売業協会会長に就任。
もちろんライフコーポレーション代表取締役会長。

数えの90歳だが、
「首から上は問題ない。
首から下は全く使えないが・・・」と、
笑いをとって、日本国の現状を立て板に水。

「我々はもっと自信と誇りを持って、
仕事に邁進しなければならない」
いつもいつも、元気づけられる。

ヨーロッパから帰ってきたくらいで、
休んでなんかいられない。

私自身が元気づけられた。

その後、消費者団体連合の皆さんの、
音頭で、乾杯。
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生団連こそまさに、
ダイバーシティの先進組織だ。

清水会長にご挨拶。
井上淳専務理事と私とで、
助さん角さんみたい。
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清水さんとはヨーロッパの国々の話題に、
随分と花が咲いた。

それから廣田正さんと垣添直也さん。
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廣田さんは三菱食品、
垣添さんは日本水産。
ともに業界の顔だった方々が、
清水さんの生団連に駆けつけてくださった。

私がコーネル大学ジャパン副学長の時代には、
お二人に特別講師をお願いした。
素晴らしい講義だった。

改めて感謝したい。

それから齋藤充弘さんと白鳥和生さん。
齋藤さんは全日本食品会長、
白鳥さんは日本経済新聞社調査部次長。DSCN3655-1

それからフェイスブック仲間の森下留寿さん。
ライフコーポレーション取締役経営企画本部長。DSCN3628-1
やっと会えました。
じっくり話したいですね。

それから河津司さん。
現在は、消費者庁審議官。DSCN3639-1

記念パーティには、蕎麦屋が出店。DSCN3642-1

500人前を用意したとか。DSCN3640-1
ご苦労さま、ありがとう。

一夜明けて、今日は、
午後から東京・日本橋。
㈱ロック・フィールド東京オフィスを訪問。
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入口で手を消毒する。
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素晴らしい。

そして応接ルーム。
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岩田弘三代表取締役会長兼CEO。
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2時間近くも、たっぷりとお話を聞いて、
世界の事情を情報交換。
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こんなに話の合う方は、
滅多にいない。

商人舎発足の会の発起人を、
お願いしたのはもう8年前となった。

ふたり揃って、研修用キッチンで写真。
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いい感じでしょう。

その後、水道橋の東京ドームホテルへ。

AJS第53期定期総会と懇親会。
オール日本スーパーマーケット協会。
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総会後、会長・副会長、
そして理事、幹事の新人事が発表された。
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新会長は田尻一さん。
サミット㈱代表取締役社長。

副会長は4人。
まず福谷耕治㈱関西スーパーマーケット社長、
前原宏之㈱とりせん社長、
中野義久㈱ヤマナカ社長、
そして新任の芋縄隆史㈱コノミヤ社長。

ぐっと若返って、
新しいAJSのスタートだ。

私は変わらず、応援団長。

田尻さんがその人事を説明した。
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その後、新会長挨拶。
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堂々としていた。
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言葉を選んで、丁寧に、
協会への協力を訴えた。

その後、前会長の荒井伸也さんに、
記念品の贈呈。
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荒井さんは2001年から14年間、
会長職にあった。
本当にご苦労様でした。
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荒井さんも晴れ晴れとした顔つきだった。

荒井さんは新しく名誉会長に就任。
変わらず指導的立場につく。
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その荒井さんの挨拶は、
1969年に故北野祐次名誉会長と、
出会ったところから始まった。
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「いい店をつくること」
それだけに邁進する。

それが北野・荒井両名誉会長の、
AJS主義である。

どんな店がいい店なのか。
実はそれが問題なのだが・・・。

乾杯の音頭は、
㈱Mizkan 社長の結城幸一さん。
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私も隣の席の福谷さんと乾杯。
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福谷さんはコーネル・ジャパン伝説の一期生。

㈱マツモトの松本隆文社長とは、
私、藪下ゼミの同期生。
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その後、怒涛の懇親会。
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㈱セブンスター社長の玉置泰さん。
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隣は私の相棒・松井康彦、
商人舎エグゼクティブプロデューサー。

中野義久さんを挟んで、
国分執行役員の山崎佳祐さんと。
山崎さんはコーネル・ジャパン奇跡の二期生で、
低温フレッシュ・フードサービス統括部部長。
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そして新任副会長の芋縄さんと握手。
私の隣は紀文食品副会長の高市泰明さん、
端はコノミヤ経営企画室長の小林将人さん。
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小林さんはコーネル・ジャパン実行の三期生。

そして㈱日本アクセス社長の田中茂治さん。
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月刊『商人舎』を愛読してくださっている。

日本水産㈱取締役の脇坂剛さん。
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第一屋製パン取締役の前川智範さんと、
営業本部副本部長の鎌田恒雄さん。
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私は同社の社外取締役。

最後に中締めは小森嘉之さん、
丸大食品㈱会長。
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そして松本光雄専務理事。
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会長交代、ご苦労様でした。
新しいAJSを支えてください。

サミット㈱常務の服部哲也さん、
コーネル・ジャパン一期生。
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最後の最後に、
新会長の田尻一さんと、
固い握手。
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AJSをよろしくお願いします。

事務局の皆さんも、
お疲れ様。
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前田伸二さんと藤間香奈さん。
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前田さんはコプロ㈱取締役、
藤間さんはシニア・エキスパート。

帰り際に宮本洋一さんと出会った。
ブルーチップ㈱社長。
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不思議なことにこの会で、
最後に遭遇。

みなさん、お疲れ様。
ありがとうございました。

しかし、最後に私は思った。
井上保さんが、いない!

昨年11月2日に、ご逝去。
関西スーパーマーケット前社長。

まだまだ、残念な気持ちは、
消えてはいない。

私だけのつぶやき。

井上さんには一度、
オール日本スーパーマーケット協会会長を、
担ってほしかった。

もっともっと、
マーチャンダイジングに強いAJSの姿が、
際立ってきていただろう。

井上さんのご冥福を祈りつつ、
田尻さんをはじめとする若いリーダーたちに、
期待を託すことにしよう。

〈結城義晴〉

2015年06月10日(水曜日)

バルセロナから帰国したら月刊『商人舎』6月号本日発刊!!

突然ですが、帰国しました。

バルセロナ・エルプラット空港での全員写真。DSCN3560-5
万代ドライデイリー会、
ロンドン・バルセロナ小売視察研修会。

成果を上げて、
イノベーションに挑む。

帰ってきたら、月刊『商人舎』6月号、
本日発刊。

2015.6-cover-page
商人舎magazine6月号も、本日公開。

特集は、
女性が働きたい店・会社・産業
「日本小売業ダイバーシティ」を厳しく中間総括する!!

[Cover Message]
かつて商店は夫婦で営まれた。
だから小さな商店は男一人、女一人。
5割が女性。
一方、日常品の買物は、
もっぱら女の仕事だった。
客は女性。
だから店には、 男性一人、女性二人。
そこでグータラ亭主は仕事をほっぽり出して遁走。
そして商店にはずっと、女二人がいた。
これはむかし昔のおとぎ話。

やがて小売業は
チェーンストア・システムによって巨大化した。
日本の高度成長が商店の発展を後押しした。
その大きくなった会社を維持するために、
分業が基本となった。
多くの社員を雇い入れ、幹部に仕立て上げ、
組織で動き始めた。
すると、かつての商店の
女性二人のバランスは崩れた。
組織で仕事をし始めると、男性社会となった。
これもちょっと昔の思い出話。

いま、ダイバーシティの時代。
多様性を受容する店と会社。
女性たちはちょっと昔、いやずっと前から、
パートタイマーとして店に戻ってきていた。
さらに幹部候補生予備軍として、
続々、入社して きた。
団塊の世代がリタイアする一方、
高齢者も組織に残った。
外国人も雇用され、
障害者も店で役割を果たす時代となった。

多様な価値観が、店と会社の中に渦巻く。
機械やコンピュータに
とって変わられる業種には多様性は薄い。
しかし小売サービス業の店頭にはもともと、
ダイバーシティの価値観が満ち溢れている。
女性が働きやすい会社は誰もが働きやすい。
女性が活躍する会社は、誰もが活躍する。
女性がドキドキワクワク働く店は、
顧客もドキドキワクワクする。

日本小売業ダイバーシティの現在を
厳しく中間総括し、
この産業の明るい未来を展望する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小売業は女性がマジョリティ、
しかしダイバーシティの面では遅れている。
そこに焦点を当てた。

ご愛読、お願いします。

さてバルセロナでは、
昨日の夕方、4時から、
最後の総括セミナー。20150608_174016-5

ロンドンのテスコ、セインズベリー、アズダ、
マークス&スペンサーとウェイトローズ、
さらにアルディ。

スペインでは、もちろんメルカドーナ、
地元のエロスキ。
フランスから侵入したカルフールとオーシャン。
そしてアルディと同じ業態のリドル。

これらの競争プロセスを解説しつつ、
ポジショニング戦略を論じた。20150608_174151-5

ドライデイリー会では、
何度も何度も、
同じ理屈を説いている。

今回は万代の社員・役員も、
3分の1ほど参加して、
ともに学んでくれた。

それが全体の意思統一を、
推進することになる。
20150608_174227-5
ご清聴を感謝しつつ、
帰国後の取り組みに期待を寄せたい。

総括セミナーのあとは、
お別れディナー。
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一つ星レストランの「Via Veneto」
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伝統高級レストランで、
サルバドール・ダリが愛した店だとか。

山下和孝さんが挨拶。
㈱万代代表取締役副社長。DSCN3536-5

それからドライデイリー会会長の今津龍三さん。
㈱今津代表取締役社長。DSCN3538-5

あとは絶品のスペイン料理を堪能しつつ、
カバ、白赤ワインを楽しんだ。DSCN3542-5

最後は全員で、締め。DSCN3544-5

大阪締めではなくて、
「やるぞー」三唱。DSCN3549-5

最後の一夜が明けたバルセロナ。DSCN3550-5

リムジンバスで、最後の講義。
そしてバルセロナ空港。

いつものように全員写真のまとめ。DSCN3556-5

ハイ、決まりました。
Vサイン。DSCN3560-5

現地ガイドのセニョール・ムッタ。
これで3年連続でお世話になった。DSCN3563-5
感謝したい。

ルフトハンザに乗り込んで、地中海の空へ。DSCN3567-5

バルセロナの街が美しい。DSCN3569-5

国際航空運送協会の発表では、
2015年の世界航空業界の旅客数は、
35億4200万人との予想。
前年に比べて約7%の伸び。

私もかなり貢献している。

最終利益は合計で293億ドル。
これは過去最高。

その結果、予想平均運賃は、
往復で429ドルとなる。
これは昨2014年より9%安くなる。
もちろん消費税や燃油サーチャージを除いた金額。

空の旅は随分、身近になったが、
それがさらに日常的になる。

海外研修も盛んに行われるだろう。
いろいろなアイデアを盛り込んで、
有意義な研修をしたいものだ。

雲の上には、地中海の太陽。DSCN3570-5

眩しい。DSCN3571-5

やがて、森の国ドイツへ。
そしてフランクフルト。DSCN3573-5
ここで乗り継ぎ。

山下さんと握手して、別れた。DSCN3574-5
私は一人、成田空港へ。
ドライデイリー会は関西空港へ。DSCN3575-5

ルフトハンザは、売上高で世界第8位。
顧客満足度調査でも第8位。
悪くない。DSCN3578-5

ヨーロッパを雲が覆っている。DSCN3579-5
シベリアも曇天。

11時間後に、海が見えてきた。DSCN3582-5

翼よ、あれがニッポンだ。DSCN3584-5

その日本の田園風景に、
心が安らぐ。DSCN3590-5
みなさん、おつかれさまでした。
(バルセロナ・レポートはまだまだつづく)

〈結城義晴〉

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