結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年06月09日(火曜日)

バルセロナ激突〈メルカドーナ・リドル・カルフールマーケット&・・・〉

メッシのチーム。
FCバルセロナ。
ヨーロッパ・チャンピオンリーグで、
5度目の優勝。

バルセロナの街は、
沸き立っている。
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その地で、クールに、
店舗視察と研修。

朝から郊外に出かけて、
スーパーマーケットの激戦を学ぶ。

まず近代的なショッピングセンター。
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核店舗は、メルカドーナと、
C&AやZARA。
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その意味ではエンクローズドモールだが、
中型のコミュニテイセンター。

メルカドーナ。
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真ん中に青果部門。
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右翼は特別の精肉部門。
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ちょうどウェグマンズが、
右サイドにフードサービス部門を、
特別に設けているような意味。
スペインでは、生ハムをはじめとした肉部門は、
サービスデリの役割を果たす。

青果部門の奥の壁面は、
シーフード売り場。
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氷の上に地中海のシーフードが並ぶ。

店の真ん中にはグロサリーや冷凍食品コーナー。
その冷凍ピザ。
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2枚重ねのこの商品は売れ筋。
安い。

これも売れ筋。
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酒売り場は、ワインもビールもウィスキーも、
安くて豊富。
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もちろん化粧品売り場も、
必ず用意されている。
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この店はレジのサービス精神も旺盛。
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このショッピングセンターの効力もあり、
地域一番店の地位を確保している。

そのメルカドーナに隣接するように、
国内二番手のエロスキ。
この地区のバナーはカプラーボ。
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しかし、全くひどい売り場。
腐った魚の匂いが充満している。
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一番奥に精肉の対面売り場。
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顧客はラガードしかいない。
つまり偏狭な保守主義者。

しかし、エロスキはスペイン第2の食品小売業。
年商は53億2930万ユーロ、7460億円、
1587店舗で5.6%のシェアをもつ。

その隣にカルフール・マーケット。
スーパーマーケット。
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これが意外に小洒落た店を作っている。

入口にはサンドイッチの対面、
その奥に寿司の対面コーナー。
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青果部門もアメリカ並み。
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壁面は精肉やデリの対面コーナー。
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天井はスケルトン。
最新型だ。
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冷凍食品は平ケースがずらりと並ぶ。
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ここに売れ筋が多数、投入されている。
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それがこのプライベートブランド。
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その前に鮮魚売り場。
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コカコーラの売り場は圧巻。
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カルフール・マーケットは、
フランスとアメリカの香りを漂わせて、
自分のポジションを確立しようと必死だ。

さらに隣接して、リドル。
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ドイツのシュワルツ・グループの小型店。
ハードディスカウンターで、
アルディと同じフォーマット。

入口のパン売り場は焼きたてを提供。
しかもスライスの機械が入っていて人気。
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青果部門、精肉部門も、
アメリカのアルディなどよりも、
断然、充実している。
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店舗中央のシーゾナル売り場には、
非定番のお買い得品が山積みされ、
顧客が群がっている。
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エブリデーロープライスを旗印に、
地域で一番低価格。
その上、プロモーションのディスカウント。DSCN3291-5

アルディがほぼ100%近く、
プライベートブランドを扱っているのに対して、
リドルはナショナルブランドを組み合わせる。
しかし、スペインにはアルディが進出していない。
だからリドルは独壇場。DSCN3297-5
ドイツ企業らしく、徹底して、
ローコスト・ロープライス。

ドイツ国内では、
アルディ、リドル、ネットー。
3社が同じ小型業態でしのぎを削る。
いずれも1000㎡。

国内で激しい競争を展開するから、
国外に出ても強い。

これはブンデスリーガにも通ずる。
サッカーでもまず国内。

スペインもサッカーは、
リーガ・エスパニョーラ。
FCバルセロナとレアルマドリードが、
激しく覇を競う。

だから国際的にも強い。

しかしスペインの小売業界には、
国内リーグを形成する前から、
フランス勢がやってきた。

つまりカルフールとオーシャン。

カルフールは1999年に、
フランスのプロモーデスを買収して、
ヨーロッパ第一の小売業に躍進したが、
そのプロモーデスが1976年に、
早くもスペインに進出していた。

オーシャンは1981年に、
アルカンポのバナーでスペイン侵攻。
ハイパーマーケット業態だった。

両者とも、もともと、
ハイパーマーケットの企業。

スーパーマーケットはこれから。

ウォルマートの主力業態は、
ハイパーマーケット。
そのバナーがスーパーセンター。
1988年から展開している。

ウォルマートのネイバーフッドマーケットは、
1998年から始められた。
こちらがスーパーマーケット。

カルフールも同じ。
やはり店舗規模の大きな店の方が、
売上げを稼ぐことができる。

だから国内が高度成長期にある場合など、
どこの国でもハイパーマーケットから始まる。

今、このバルセロナ郊外で展開される競争は、
スーパーマーケットの激突だ。

カルフール・マーケットは、
そのポジショニングを模索中。

アップグレードではない。
アップスケール。

その手法はアメリカ的フランス流。
それをポジショニングにしようとしている。

だから店名も、
Carrefour Market。
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フランス流ならば、
Carrefour Marchéのはず。

このアメリカ的フランス流で、
スペイン人の心をつかもうとする。

リドルはドイツ的ロープライスを、
迷わず前面に出してディスカウント。
ポジショニングを築いている。

メルカドーナは、
これまた徹底して、
スペイン流のマーケットリーダー。
リミテッドアソートメントで、
スペイン人に必須の商品群を、
エブリデーロープライスで、
安く提供する。

リドルはもっとリミテッドアソートメント。
だからメルカドーナの品揃えが、
適正に見えてくる。

日本人が訪れると、
メルカドーナの品揃えでは、
足りないだろう、などと、
軽率に考えてしまうが、
メルカドーナが標準。

何しろ国内だけで、
年商201億6100万ユーロ。
2兆8224億円。
1521店舗。
マーケットシェア14.4%。

その結果、エロスキは、惨敗。
チャンピオンリーグに参戦する意思もない。
すなわちポジショニングなど、
全く意識していない。

メルカドーナをめぐる国際的な競争。
それがこのエリアで展開されている。

メルカドーナとFCバルセロナ。
見事にダブって見える。
(つづきます)

〈結城義晴〉

 

2015年06月08日(月曜日)

スペイン「超級市場」メルカドーナは国民のインフラストラクチャーだ!

Everybody! Good Monday!
[2015vol23]
と元気よく、週を始めたいところだが、
バルセロナの暑さと行程に、
ちょっと疲れ気味。

有森裕子と森下広一が、
このバルセロナのオリンピックで、
マラソンの銀メダルをとったのは、
1992年の8月だった。

あのモンジュイックの丘を駆け上り、
最後はデッドヒートを繰り広げた。

今週は、2015年第24週。
6月の第2週。

こんな時期にバテていては、
有森や森下に申し訳ない。

バルセロナといえば、
メルカドーナ。

そのバルセロナの顔ともいえる店。
闘牛場の店舗。
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闘牛場として建設されたが、
一度も闘牛をすることなく、
ショッピングセンターとなって蘇った。
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地下1階にあるメルカドーナ。
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その名のとおり、
スペイン国民の「超級の市場」になっている。

年商201億6100万ユーロ。
2兆8224億円。
1521店舗。
スペインでのマーケットシェア14.4%。
従業員数7万4000人。
その従業員が全て正社員。

何よりも青果部門がいい。
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基本はテスコと同じクレート陳列。
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しかも鮮度がよくて安い。
このロメインレタスは、
0.5ユーロ、70円。
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カット野菜なども実に、
スペインの家庭仕様に仕上がっている。7DSCN2974-5

円形の闘牛場だけに、
店舗は湾曲している。
右手に向かうと、
精肉部門。
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うまそうなソーセージが、
とぐろを巻いている。
11DSCN2932ー5

ひき肉も、
日本のスーパーマーケットのようだ。
それはすなわちレベルが高いということ。12DSCN2957-5

ウサギ肉を売っている。13DSCN2958-5

そして豚の足1本の生ハム売場。
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これが24ユーロ。
3360円。
15DSCN2935ー5

鮮魚売場は氷を敷き詰めて、
鮮度感を演出。
8DSCN2952-5

実際、バルセロナ一番の鮮度。
9DSCN2951-5

乳製品にはプライベートブランドが並ぶ。22DSCN2933ー5

冷凍食品は、
トレーダー・ジョーを彷彿とさせる。21DSCN2969-5
しかも安い。

ベーカリーは焼きたてを提供。
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グロサリーも、プライベートブランドが主力だ。16DSCN2937ー5

プレゼンテーションは、
前進立体陳列が徹底されている。  17DSCN2938ー5

インタープロバイダーと呼ぶベンダーが、
ダンボールカット陳列に協力して、
並べやすさと取りやすさが両立した売り場となっている。18DSCN2941ー5

実はこのポテトチップスには、
プライスカードが見当たらない。16DSCN2965-5
エブリデーロープライスを徹底して、
1年間売価を変えない。
だから顧客はこの商品の価格を知っていて、
クレームがない。

缶詰もこのように、
どんどん売れていって、
ダンボール面が残る。
それを取り去るのが仕事の一つ。19DSCN2968-5

このチョコレートは、
アルディ並みに安くて、
品質がいい。
20DSCN2970-5

 

 

ワインには1ユーロの商品がある。DSCN2944-5
トレーダー・ジョーの、
チャールズショーより安いし、
結構、飲める。

スパークリングワインのカバが、
なんと1.65ユーロ。
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そして平均1500㎡の店舗には、
必ず化粧品売場が併設されている。 DSCN2962-5
食品と化粧品、
距離感の近い商品なのだ。

スペインで最大の小売業は、
ZARAではない。

メルカドーナだ。

ZARAの売上げの8割は海外から得られるが、
メルカドーナは100%スペイン国内。

メルカドーナは、
スペイン国民のインフラストラクチャーなのだ。

ショッピングセンターの屋上から、
スペイン広場を見下ろしながら、
メルカドーナの重要な位置づけを思った。
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メルカドーナとともにいる4日間。
それはスペイン人の幸せを共有することでもある。

では、今週も頑張ります。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年06月07日(日曜日)

ジジとメッシ[日曜版2014vol23]

ジジです。
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おとうさんは、ヨーロッパ。

ブリティッシュ・ミュージアム。IMG_6026-5

元気にフォト。
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チームM。
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それから、なかへ。
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グレート・コート。
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ロゼッタ・ストーン。
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いつも大人気。
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そしてこのなかへ。
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ライオンがり。
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うたれた。
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これも。
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こちらも。
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かわいそう。
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アテネ・パルテノン神殿。  IMG_6049ー6

その彫刻。
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イギリス人が、
ギリシャからもってきた。
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モアイ像。
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なんど、きても、
感動します。
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それからテムズ川からドーバー海峡へ。
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いちど、フランクフルト・エアポート。
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タラップをおりる。
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そしてまたのりこんで、
地中海。
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バルセロナの街。
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あたたかくて、
ここちよい。
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ムンジュイックの丘から、
バルセロナと地中海をみおろす。
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サグラダ・ファミリアがみえる。
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そこへ。
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ガウディの世界遺産。
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エントランス。
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まだまだ、完成しません。
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それでも、すばらしい。
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うつくしいステンドグラス。
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グエル公園。
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ここもガウディ作。

笑顔。
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バルセロナは、いいところですね。     DSCN2208-5

ヨーロッパで一番になった。
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サッカーで。

だからスタジアムへ。
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ミュージアム&ツアー。
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チケットをいれる。
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ひげのおじさんが、スマイル。
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カウンターのおねえさんも、
スマイル。
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大きなフォト。
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ミュージアムへ。
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バルセロナのチーム。
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ミュージアム。
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クライフがいた。
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マラドーナもいた。
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ロナウジーニョもいた。
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ネイマールもいる。

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もちろんメッシもいる。
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そのメッシのユニフォーム。
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こちらもメッシのユニフォーム
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メッシのシューズ。
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すごいミュージアムですね。
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そして明るいほうへ。
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9万人の客席。
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フィールドはちかい。

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満足の笑顔。

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ヨーロッパ・チャンピオンのトロフィー。
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21世紀にはいって、
4回トロフィーをとった。
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そしてきのう、5つ目の優勝。

おめでとう。
-5
おとうさんも、そんなときに、
バルセロナにいて、
とてもうれしかった。

よかったですね。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年06月06日(土曜日)

テスコ・セインズベリー・アズダ・アルディ、役者の少ない英国芝居

ロンドンからフランクフルト経由、
バルセロナへ移動。

主要7カ国首脳会議が、
明日の夜からドイツ南部のエルマウで開幕。

そのためか、フランクフルト国際空港は、
厳重な警戒ぶり。

ロンドンからの便は出発が遅れ、
その上、乗り継ぎでちょっと手間取った。

しかし無事、バルセロナに到着。
気温28度。

サミットでは気候変動問題がひとつのテーマ。

2030年までに日本は、
温暖化ガスを2013年比で26%削減する。

その目標を国際的に説明すると同時に、
環太平洋経済連携協定の早期合意に、
大いに努力する意思を表明する。

ブログは時差時間主義で、
ロンドンのまとめ。

まず、最大の目的の一つ、
テスコ・エクストラ訪問。
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テスコのマルチフォーマット戦略の、
最大級店舗。
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入口右手にプロモーションのいちご。DSCN2527-5
しつこくしつこくいちごを売りまくる。

そして左手のシーゾナルゾーンでは、
バーベキューの提案。
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エクストラはハイパーマーケット業態。
だから店は横に長く、
T字型のコンコースをつくる。

そのTの主通路を左に折れると、
アパレルゾーン。
テスコのブランドF&Fのアイテムが並ぶ。DSCN2539-5

入口のコンコースを突き当たると、
クリック&コレクトのコーナー。DSCN2541-5

コンコース右手は住関連やヘルス&ビューティ。DSCN2545-5

そして店舗3分の2ほどを占める食品売り場。
先頭はもちろんテスコが誇る青果売り場。
花から入る。
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その後ろのバナナの売り場。
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葉物はこのド迫力。
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クレート陳列でも、
これだけのボリュームを出すことができる。

そして果実売り場。
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カットフルーツもアメリカに先駆けて展開。DSCN2556-5

キュウリ。
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パプリカ。
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青果部門はテスコの生命線を握る。
それは世界中のスーパーマーケットに、
共通する重点課題だ。
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奥の主通路沿いは、対面売り場。
そこにオリーブのコーナーがあった。DSCN2578-5

主通路対面には、
テスコのクォリティブランド
「ファイネスト」のコーナー。DSCN2583-5

そしてファーマシーも必須。DSCN2564-5

店舗左翼の突き当たりは、
飲料のディスカウント。
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そしてアルディ旋風吹き荒れるロンドンだけに、
コンペティティブブランドを強化。-5DSCN2594

エブリデー・バリュー。
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最下段がエブリデーバリュー。
その上がテスコ・レギュラーブランド。
最上段がナショナルブランド。DSCN2596-5
この並びで、顧客の視線を釘付けにする。

そしてテスコはレジで、
3人目まで待たせない。
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アメリカのクローガーと共闘して、
ウォルマート・アズダを迎え撃ち。
その作戦がレジ対策。
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実にいい店だった。
テスコの不調を感じさせられることは、
まったくなかった。

ついでにテスコ・エクスプレス。DSCN2867-5

入口右手から、
コンコースが左回りになっている。
その青果部門。
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この充実。
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クレート陳列。
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テスコエクスプレスは、
日本で言うコンビニエンスストアではない。

エクスプレスストアなのだ。

テスコファイネストのピザ。DSCN2837-5
この店では冷蔵ケースの最上段を、
ファイネストが占めてグレード感を演出している。

レジもずらりと設置され、
顧客が並ぶとベルを鳴らして、
レジを開放する。
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テスコ・エクストラと、
テスコ・エクスプレス。

最大店舗と最小店舗。
この間にテスコ・スーパーストアと、
テスコ・メトロがある。

そしてダークストアとクリック&コレクト
これによって30%の高占拠率を確保する。

それがテスコのマルチフォーマット戦略だ。

続いて対抗馬のセインズベリー。DSCN2602-5

かつてはサバセンターと呼ぶ店を持っていた。
それが非食品強化型フォーマットだった。

いまはセインズベリー。DSCN2685-5
ハイパーマーケット業態だ。

テスコエクストラ同様に、
入口左手にシーゾナルコーナー。DSCN2684-5
しかしここが弱い。

T字型コンコースを左手に曲がると、
青果部門。
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クレート陳列で、
トマトを充実させている。DSCN2640-5

葉物の陳列線も長い。
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しかしテスコには、全然かなわない。

テスコのファイネストに位置づけられるのが、
「テースト・ザ・ディフェレンス」
クォリティブランド。DSCN2658-5

奥の主通路は対面コーナーが続く。DSCN2621-5

鮮魚、精肉担当は、
小洒落れたハットをかぶっている。DSCN2667-5

ここにサラダバー。
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しかしホールフーズやウェグマンズに比べると、
全然魅力がない。

チーズはカゴにプレゼンテーション。DSCN2670-5

店舗左手が冷凍食品のリーチインケース。DSCN2629-5

真ん中主通路沿いのエンド。DSCN2623-5

そのど真ん中が、
レギュラーのセインズベリーブランド。DSCN2625-5

左にオレンジ色のコンペティティブブランド。
セインズベリー・ベーシックスDSCN2624-5

そして上段にデルモンテ。
ナショナルブランド。
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これが定石。

店舗左サイドは、
ディスカウントを強調。
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ワインは充実。
伝統のセインズベリーらしさを見せてくれる。DSCN2632-5

レジは待たせる。
繁盛店は繁盛する分だけ、
待たせる。
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これは小売業の大いなる自己矛盾。
それがセインズベリーでは、
解決されていない。

そしてアズダ。
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ウォルマートが買収した、
ディスカウントスーパーマーケット。DSCN2831-5
セインズベリーと二番手争い。

中央入口を入ると、
コカコーラのボリューム陳列。

青果部門は充実。DSCN2772-5

一番下に「プライス・ロック」のPOP。DSCN2773-5
つまり「価格に錠を下ろした」。
これぞエブリデーロープライスの本質。
いいネーミングだ。

アメリカのウォルマートでも、
この言葉、使うんじゃないか。

真ん中主通路でもプライス・ロック。DSCN2778-5

そしてロールバック。
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奥主通路もディスカウント一色。DSCN2794-5

天井から「ラマダン」のお知らせ。DSCN2795-5

そして肉はハラル・コーナー。DSCN2792-5
このあたり、イスラム教徒が多く住む。
そしてアズダは彼らから頼りにされている。

鮮魚も氷を敷いて、鮮度感を演出。DSCN2789-5

冷凍食品はリーチインケースだが、
顧客がよく買ってくれる。DSCN2800-5
安いからだ。

そして真ん中の肉売り場。DSCN2812-5
このボリュームとプライス。

店舗左手はアパレル売り場。
ジョージ・ブランド。DSCN2779-5
アズダの独自ブランドで、
アメリカのウォルマートでも採用している。

そしてファザーズデー。
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父の日セール。
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積極的にアピールしているのは、
アズダだけだった。
ウォルマートのいいところが、
ここに出ている。

そしてレジは待たせない。DSCN2827-5

セルフレジを多用して、
顧客にストレスを感じさせない。DSCN2821-5

そのレジの前に、
即食コーナー。
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よくできたディスカウントスーパーマーケットだ。

4番目はアルディ。DSCN2724-5

イギリスで猛威を振るっている。DSCN2726-5

もしかしたらアルディが、
英国の勝利者なのかもしれない。DSCN2728-5

我々が入ると、この混み様。DSCN2688-5

しかし英国アルディは青果が強い。DSCN2695-5

この充実ぶり。
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ベーカリーも、
即日配送商品。
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そして品揃えが豊富。
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だから客数も多くて、
アメリカのトレーダー・ジョーのようなレジ。
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大繁盛のハードディスカウンター。

テスコが手を焼くわけだ。

ちょっと一休みして、
テムズ川を臨む。DSCN2762-5

汚い茶色の水。
しかし河畔は気持ちいい。DSCN2763-5

そしてテスコの新フォーマット。DSCN2738-5

実験中の店を、
みんなで見学。
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3軒隣にはプレタ・マンジェ。
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右隣にはイート。
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そして、wasabi。
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激戦区で、新しいフォーマット実験。
これもデーブ・ルイスCEOの意欲。

商人舎マガジンで、
報告しよう。

最後はディナー。DSCN2870-5
カフェ・ルージュ。

2階のベランダが気持ちいい。DSCN2872-5

そばの教会が見える。
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イギリスの食事はまずいと評判。
しかし私はそうでもなくなっていると思う。
ロンドンに来て食べてみてください。

中華料理はうまい、
イタリア料理も昔からいい。
そして最近はフランス料理が上出来。
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明るいうちから、
ワインを楽しんで、
しかもイギリスのフランス料理を堪能した。

途中で、誕生祝い。
竹内俊彦さん、おめでとう。
プリマハム㈱執行役員西日本支社長。DSCN2882-5
プレゼンターは、飯田万理江さん。
伊藤忠商事㈱食料カンパニー。

全員で拍手。
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イギリスの小売業。
顔ぶれはシンプル。
つまり役者が少ない芝居のようなもの。

しかしその役者は、みんな、
達者な演技をする。

ちょっとまずい芝居をするものは、
すぐに舞台を下ろされてしまう。

それがイギリスの競争だ。

私たちは日本の将来図を、
しっかり勉強して、
バルセロナに移動して来た。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2015年06月05日(金曜日)

テスコ新CEOルイスのダークストア戦略とM&Sのポストモダン戦略

ロンドンに着いて、2日目の朝。
テレビをつけたらBBCに、
この顔が映し出された。
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テスコのCEOデーブ・ルイス。
昨年10月にユニ・リーバから転籍。
正式名称はUnilever N.V./Unilever PLC。
N.V.はNaamloze Vennootschapの略、
PLCはPublic Limited Companyの頭文字。
前者はオランダ語の株式会社で、
後者は英語のそれ。

ユニ・リーバは2本社制を採用している。

日本の西友CEO上垣内猛さんも、
ユニリーバ・ジャパン社長からの転身だから、
多国籍企業のユニリーバは、
人材の宝庫ということになる。

とは言っても、近年、
ユニリーバ全体の経営状態は悪化し、
再建中。

だから人材が外に流れている。

テスコの業績も、この2年、
よろしくない。

今年2月期の決算は、
過去最大の最終損失57億6600万ポンド。
これは約1兆320億円の赤字。

売上高は696億5400万ポンド、
これは前期比1.7%減。

ルイスは語っている。
「 当社の競争力がここ数年で色あせた。
それを反映した決算だ」

しかし昨年の秋、
不正会計の疑いが発覚。
2011年に中興の祖テリー・リーヒーが退任し、
その跡を継いだフィリップ・クラークは、
3年足らずで辞任した。

イギリスでは、ディスカウント旋風が吹き荒れる。
ドイツのハードディスカウンター・アルディ、
そして同じくドイツのリドルが絶好調。

テスコにはイノベーションがなくなっていた。

ルイスは財務再建を大胆に行うとともに、
1000品目の大幅値下げをし、
在庫を25%削減して、
さらに欠品を徹底的に減らす策に出た。

その結果、
顧客満足度は向上し、
シェアが回復しつつある。

ルイスはBBC放送では、
売り場でトマトを手に取って、
その生産から流通、販売までの、
テスコが実現させたイノベーションを、
真摯に語った。

好感が持てる。

その後、朝からセミナー。
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今回は、ゲスト講師を招いた。

ニック・マイルズさん。
IGDアジア・パシフィック地区マネジャー。DSCN2317-5

見た通りのナイスガイで、
通訳を交えて2時間近く、
丁寧にレポートしてくれた。
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テーマは、
英国オンライン食品市場の動向と、
テスコのダークストア戦略。DSCN2329-5
月刊『商人舎』4月号は売り切れたが、
特集は「ネットスーパー! 移動スーパー!!」
その中でセブン&アイのダークストアを紹介した。

オンラインビジネスのための、
プロセスセンターとディストリビューションを、
併せ持った機能だが、
ここにはテスコの工夫がある。

すごい内容で、これは、
ルイス新CEOの新戦略の一つ。

日本で再会することを誓って握手。
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実に今興味深いレクチャーは、
月刊『商人舎』かmagazineで、
私の分析を含めて、紹介する。

その後、1時間ほど、
結城義晴のセミナー。
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ニックさんのレクチャーの解説をして、
それからイギリスの競争の現状を語った。DSCN2379ー55

テスコ、アズダ、セインズベリー、
マークス&スペンサー、ウェイトローズなど、
有力企業の趨勢とアメリカ以上の寡占状態。
その中で我々は何を学ばなければいけないか。DSCN2381-5
アメリカも学ぶ。
イギリスも学ぶ。
ヨーロッパも学ぶ。

そうして、自分で考える。

デーブ・ルイスや上垣内猛が、
ユニリーバから転職して、
すぐに活躍できるのは、
そういった姿勢を持ち続けたからだ。

多くの事象を見て、聞いて、
自分の頭で考える。

ピーター・ドラッカー先生が言う、
「ポスト・モダンの七つの作法」。
その第一の作法が、
「自分の目で見て、耳で聞くこと」

さて、視察。

ホテルからロンドンの中心部を抜ける。
ウェストミンスター寺院。DSCN2385-5
王室の結婚式、葬式、
ほとんどここで行われる。

チャールズ皇太子とダイアナ妃は、
例外的にセントポール大正堂だったけれど。

ビッグベンの前の人ごみ。DSCN2388-5
ロンドンには観光客が、
溢れかえっている。

そしてテムズ川河畔の大観覧車ロンドン・アイ。DSCN2391-5

そして到着しました。
ウェストフィールドショッピングセンター。
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ロンドンオリンピック跡地にできた最新型。

まずは腹ごなし。DSCN2402ー5
Wagamama。

1992年、香港出身のアラン・ヤウが創業。
ロンドンを中心にアイルランド、オランダ、
トルコ、オーストラリア、
そしてアメリカに出店するチェーン。

メニューは「日本風料理」。DSCN2401-5
カジュアルな店内で、
麺や丼、カレーなどを提供する。

しかし日本人の手は入っていない。

このショッピングセンターは、
2つの核店舗を持つ。

一方が、百貨店のジョンルイス。 DSCN2405-5

高級百貨店だが、
大衆化路線を走っている。DSCN2406-5

その1階フロアには
高級スーパーのウェイトローズ。  DSCN2410-5
ジョンルイスの傘下にある企業。

H2Oにおける阪急オアシス、
三越伊勢丹におけるクイーンズ伊勢丹。

百貨店が43店、
スーパーマーケットが336店。
全体の売上高は109億ポンド、
ウェイトローズはその中で65億ポンド。

入口の花売り場。DSCN2426-5

そしてベーカリー。DSCN2411-5

キッチンサービスコーナーと惣菜。DSCN2412-5

その奥に生鮮食品売り場。DSCN2413-5

青果部門も奥にある。DSCN2414-5

クレート陳列。DSCN2415-5
私はこれには疑問を抱いている。
この方式はテスコが開発して、
テレビでルイスCEOが語るように、
目覚しい成果を上げた。

そしてみんな真似をした。

しかしウェイトローズは、
アメリカのホールフーズやウェグマンズのように、
美しい立体陳列をすべきだ。

そうしなければ、
ウェイトローズのポジショニング、
アウトスタンディングにならない。

精肉・シーフードの対面コーナー。DSCN2419-5

ワインは25%offを強調している。DSCN2422-5
つまりこの店、売れていない。

一方の核店はM&S。
マークス&スペンサー。DSCN2431-5
こちらが断然、いい。

マークス&スペンサーは、
ほぼプライベートブランド100%の、
ディスカウントデパートメントストア。

かつて一世を風靡して英国第一の小売業だった。

しかし、その後、低迷。
どんな企業にも成長と低迷がある。

今でも世界50カ国に出店しているが、
国内の建て直しが最大の課題。

そして建て直ってきた。

食品売り場は素晴らしい。DSCN2432-5

地下鉄出入り口の近くに、
店舗の導入口を設けて、
客数はジョンルイスを圧倒している。DSCN2433-5
入口の右手に長いレジがあり、
それの前の通路は、
斜めに切り込まれている。

ポストモダンな店づくりは、
新しいポジションを予感させる。DSCN2434-5

天井も床もアメリカ流。
それがイギリス人にとっては、
斬新なイメージを作り出す。DSCN2436-5

イギリス国内の売上げは、
食品が今や55%、衣料品・住関連が45%。DSCN2440-5

精肉・シーフード・デリは、
対面販売方式とセルフの併用。DSCN2445-5

コンビニエンスフードも、
全てプライベートブランド。DSCN2448-5

花売り場がポストモダンな店づくりに、
見事にフィットしていて、
その向こうはイートインコーナー。DSCN2449-5
アメリカではウェグマンズ、ホールフーズ、
これが当然のごとしだが、
イギリスではM&Sだけ。

ウェイトローズにもこの観点はないし、
テスコやセインズベリーにも薄い。
アズダにはそれがあるけれど。

昔から定評のある衣料品売り場。DSCN2461-5

既存のブランドを刷新して、
2013年からBest of Britishを開発。
ポストモダンの店づくりと相まって、好調。DSCN2465-5
イギリスでも、
イノベーションとポジショニング、

極めて重要な競争与件となっている。

そのあと、テスコ・メトロと、
セインズベリー・ローカルへ。DSCN2506-5
テスコもセインズベリーも、
マルチフォーマット戦略。
その都市型小型店。

いい勉強は続く。

夕食はチャイナタウンの中華。DSCN2518
大満足。

その中で一番は、カニのヌードル。DSCN2520-5
青島ビールと紹興酒で、
10時まで明るいロンドンの夜を、
存分に堪能した。
(つづきます)

〈結城義晴〉

追伸で日本のイベントを紹介。
3日、全国セルコグループトップ会、
2015年懇親会が開かれた。
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全国セルコチェーンの経営トップと、
卸・メーカーの幹部が参集。
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地域密着型のスーパーマーケットが終結し、
グッドカンパニーを目指す。
それがセルコグループ。
それを長年率いてきたのが、
エコス会長兼CEOの平富郎さん。
今年、理事職を離れ、相談役となった。
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現理事長の佐伯行彦さんと、
副理事長の伊原實さんが、
次代のセルコを率いることになる。

平さん、まだまだ砥石ならぬ、
セルコの重石として
活躍ください。

ロンドンの空から、
応援しています。

2015年06月04日(木曜日)

フランクフルトからロンドンへ、テスコ・ケンジントン店は懐かしい!!

近畿地方、中四国地方が、
梅雨入り。

その梅雨を避けるように、
ヨーロッパに向かった。

成田空港は雨模様。
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飛び上がると、
日本列島は雲に覆われている。
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真っ青な空、
真っ白な雲。

シベリア上空にはちぎれ雲。
地上では緑が美しい。
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ネバ川か、大河。
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そしてカスピ海に流れ込むヴォルガ川。
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ドイツまで3時間弱。
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見えてきたフランクフルト。
ドイツの表玄関。
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ドイツは森の国。
上空から臨むと、
それが実感される。
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ルフトハンザ機のトップのところ。
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そしてフランクフルト国際空港。
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ここで関空から発った、
万代ドライデイリー会の面々と合流。

そしてドーバー海峡を超えて、
グレイトブリテン島へ。
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テムズ川が見えてきた。
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大ロンドン。
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ニューヨークもすごい、
パリも美しい。
東京もいいけれど、
ロンドンには特別の魅力がある。
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ヒースロー空港について、
互いに挨拶。
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街に出ると、
赤いダブルデッカーのバスが走る。
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すぐにイングリッシュパブへ。
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ジョージ4。

7時すぎだというのに、
中庭は明るい。
現地のイギリス人が集って、
ビールやスコッチを楽しんでいる。
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私たちは一番奥のホールを借り切って、
歓迎ディナー。

挨拶は今津龍三さん、
㈱今津社長で万代ドライデイリー会会長。
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全9チーム、全員が、
自己紹介と自分なりの研修の目的を決意表明。
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今回はいつも以上に、
目的意識が高い。

帰り際には、
小さなステージで、
女性シンガーが弾き語り。
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あまり上手ではなかったが、
私はいい気分だった。

そして最後に、
テスコ・ケンジントンへ。
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約800坪のスーパーストア。
24時間営業の大繁盛店。

1996年9月にオープンして、
何度も何度もリニューアルを施した。
なぜならテスコの顔となる店だからだ。

入口の青果部門からデリにつながるが、
ここは素晴らしい。
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青果はクレート陳列。
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産地で収穫する際、
商品はクレートにそのまま、
積み込まれる。

あとは一切、手をつけず、
物流され、店頭に並べられる。

テスコが開発したこのシステムは、
抜群の生産性を上げ、
それはイギリス中、ヨーロッパ中に広がった。

入口左手には、
Scan as you Shopのコーナー。
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カード会員の顧客は、
入口でこのハンドスキャナーをとって、
店内を回遊し、購買のたびに、
商品のバーコードをスキャンする。

生鮮も秤にかけて、
スキャンする。
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リカーとワインは一番奥に位置づけられ、
特に強化された。
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その中でもシャンパンは、
最も力を入れられている。
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ケンジントンの高級住宅地の店だからだ。

クッキングウェアもコーナー化されている。
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道路側の一角には、
テスコ直営のファーマシー。
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1996年の10月に、私はパリにいた。
シアルドール日本代表審査委員として、
パリ国際見本市に参加していたからだ。

その際、イギリスの審査委員が、
この店のことを教えてくれた。
専門誌『ザ・グローサー』のジェフリー・ハント記者。

この店は当時、最先端のフォーマットだった。

私はフェアが終わるとすぐに、
ロンドンを訪れて取材し、
月刊『食品商業』で分析紹介した。
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今、20年ほど経過して、
その店を見ている。

随分多くの日本人が、
この店を視察に訪れた。

実に感慨深いものがある。

視察を終えて、
ホテルはノボテル・ロンドン。
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全員が疲れ切って、
ロビーに集合。
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私もテスコの店を歩きながら、
半分、居眠りをしていた。

部屋に入って、
湯に浸かり、
そのままベッドへ。

1万字の原稿も、
ヒースロー空港についた時に、
日本に送ったし、
明日から全開でロンドンを駆け巡る。

お楽しみに。

〈結城義晴〉

2015年06月03日(水曜日)

百貨店の今夏商戦「早仕掛け」撤回を笑いつつ、フランクフルトに発つ

厚生労働省の毎月勤労統計調査。
4月の実質賃金指数は、
前年同月比でわずかだが0.1%上昇。
実質とは「物価上昇による目減り分を除いた数値」

これは2年ぶりの上昇。

マクロデータで、
ようやく賃金の伸びが、

物価の伸びを上回ってきた。

そうすると経済の好循環が生まれる。
所得増→支出増→消費増→
生産増→所得増→支出増→

この好循環。

勝った者はますます強くなる。
この好循環と同じ。

そして好循環のサイクルをつくれば、
もう、しめたもの。

4月の常用雇用者数も、
前年同月比で2%増。

総務省の家計調査では、
4月の勤労者世帯の実質消費支出額は、
前年同月比0.5%増。

一方、物価上昇も鈍化傾向を示す。
4月の全国消費者物価指数のうち、
生鮮食品を除く総合指数は、
前年同月比0.3%上昇。
昨年4月の消費増税要因を除くと、
ほぼ横バイ。

政府と日銀のインフレターゲット政策は、
ちょっと思い通りにはならないよいうだが、
賃金上昇と物価下落で、
実質的な購買力は高まる。

商売はやりやすい。
商売の追い風が吹き始めた。

しかし、そんな環境の中で、
ちょっと笑ってしまう話が、
日経新聞に書かれている。

百貨店がこぞって、
今夏のセール開始時期を遅らせる。

昨年、ほとんどの百貨店は、
6月末から夏の商戦をスタートさせた。

三越伊勢丹だけ、
7月中旬スタート。

しかし景況感の改善が追い風となって、
伊勢丹は「通常価格販売期間」を延ばして、
収益が上がった。

そこで他の百貨店も、
右へ倣え、となる。

高島屋は7月8日スタート。
昨年より2週間近く遅くする。

大丸松坂屋百貨店も、
7月8日に繰り下げ。

阪急うめだ本店も足並みをそろえる。

そごう・西武は7月1開始。

かつて百貨店の夏のセール開始は、
7月中旬が通り相場だった。

それが1990年代から前倒しされ始めた。
そして最近は7月1日前後の開始となった。

しかし三越伊勢丹だけが、
2012年から7月中旬に戻して、
収益改善に取り組んだ。

つまり異なるポジショニング戦略を展開したわけだ。
この際、同社が大手アパレルとの連携を図る。

その結果、昨年7月の各社の売上高。
高島屋が前年同月比4.3%減、
大丸松坂屋百貨店は2.6%減。

一方、三越伊勢丹は3週遅れで0.9%増。

この三越伊勢丹に今年は、
各社が追随する形となった。

マーケット・リーダーが伊勢丹。
他社はみんなフォロワー。

笑える話とは、
「前倒しをしても売り上げを伸ばせず、
商機をいかせなかったこと」

早仕掛け・早仕舞い・際の勝負。

早仕掛けしても、
単に値引きセールするだけでは、
話にならない。

百貨店の早仕掛けならば、
知恵とアイデアを出して、
夏を存分にアピールすべきだ。

今年1月。
極寒のニューヨークでは、
ウォルマートが衣料品売場のトップに、
水着を早仕掛けした。

ドキっとする売場だった。

それがなければ、
早仕掛けも全く意味がない。

遅仕掛け、あるいは並び仕掛けで、
単にセールするだけならば、
またしても三越伊勢丹に、
してやられるだろう。

「今の消費者は価値を認めれば
値下げしなくても買う。
逆に価値を感じない物は
値下げしても買わない」
オンワード樫山の馬場昭典社長は辛口コメント。

全くの同感。

一方で、ユニクロの5月。
国内既存店売上高は前年同月比12.3%増。
増加は2カ月連続だが2桁の増加が目を引く。

ユニクロはスーパーマーケット並みに、
52週マーチャンダイジングを展開する。

だからユニクロが早仕掛けすれば、
他の追随を許さない。

百貨店の横並びを見て、
ユニクロは今夏、早仕掛けするに違いない。

総合スーパーも、
中身のある夏商戦の早仕掛け。

目一杯、百貨店から顧客を奪うことが出来る。

なにしろ、総合スーパーのGMSは、
もともとディスカウント・デパートメントストアなのだから。

さて私は朝一番で、
Yキャットからベイブリッジへ。
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雨のベイブリッジ。
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そして横浜港。
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みなとみらい。
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80分ほどで、
成田空港第1ターミナル南ウィング。DSCN2228-5

ルフトハンザでフランクフルトへ。DSCN2230-5

乗り込んで、02Kのシート。DSCN2231-5

これから向かうドイツでは、
ヘルムート・コール元首相が、
意識不明だとか。

85歳。

腸の手術後に、危篤状態に陥った。

西ドイツ時代を含む1982~98年に首相を務めた。

そして1990年10月、
歴史に残る東西ドイツ統一を実現させた。

私は1995年、ケルンで、
目の前で演説を聞いたことがある。

ド迫力の政治家だ。
もちろん信念も持っていた。

心配しつつ、
ルフトハンザに乗り込む。

では、行ってきます。
あとはよろしく。

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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