結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年12月27日(火曜日)

1964年「そのうち何とか」と2017年・岩崎高治「厳しい年」

年末商戦は今、つかの間の凪状態か。
明後日の29日から「際の勝負」

「早仕掛け」の成果は、
「際」の詰めがなければ成就しない。

さて第97代安倍晋三首相。
政府専用機で、
ハワイに到着。

一連の追悼行事が始まった。

アメリカの現役大統領と、
日本の現役総理大臣が、
一緒に真珠湾犠牲者を慰霊。
DSCN0027

素晴らしい。

あれから75年、
初めてのことだ。

パールハーバーには戦艦アリゾナが沈む。
その上にアリゾナ記念館が建設された。

安倍首相はオバマ大統領とともに、
この記念館で献花する。

そして「不戦の決意」を表明する。

この22日、トランプ次期大統領は、
得意のツイッターに書き込んだ。
「核兵器について、
世界がまともに考えるようになるまで、
米国は核能力を
強化し拡大すべきだ」

ああ。

安倍さんには、決然と、
不戦の決意表明をしてほしい。

さて『ほぼ日』の糸井重里。

「金のないやつぁ俺んとこへこい」
青島幸男作詞、萩原哲晶作曲、
もちろん植木等が、
明るく笑いながら歌ってた。
タイトルは、
「だまって俺について来い」

歌は続く。
「俺もないけど心配するな。
見ろよ、青い空、白い雲」

結論は、
「そのうちなんとかなるだろう」

東京オリンピックの1964年の歌。

「これ、いまつくったとしても、
こういう展開で完成しきれないと
思うんだよね」

同感。

「なんで、当時、この歌が成立していたか。
どうして、みんなでこの歌で
笑っていられたのか」

「それは、1964年という
時代のせいだと思うんだよね」

「なんでだか知らないけど
『そのうちなんとかなるだろう』
と、言えちゃうのが
『高度成長』の時代ってものだよね」

「この時代には、
たいていの商売が、
事業が、暮らしが、
あんまり考えなくても、
うまく行ってたんだよ。
『高度成長』って、
そういうことだったんだよねー」

この時代を経験していない人には、
実感がわかないかもしれない。

でも、知っておいてほしい。

「いまの時代の豊かさと比べてみたら、
そのころのほうがずっと
貧しかったんだけれど、
右肩上がりに『もっとよくなる感じ』が
あったんだね」

今でも、こんな感じの経営者、
いるかもしれない。

なにしろ、
「核能力を強化し拡大すべきだ」
などという次期大統領が、
当選してしまうくらいだから。

それから52年。

糸井の述懐。
「『なにかがきっと待っている』
のほうが、不安そうだなぁ」

ちなみにこれは、
『ひょっこりひょうたん島』

わかる。

さて、昨日の日経新聞。
岩崎高治さんが登場。
㈱ライフコーポレーション社長。
DSCN1950.JPG-6〈写真は商人舎撮影〉

聞き手は編集委員の田中陽さん。

「消費の状況を知るために
意識している数字がある――
それは雨が降った翌日の売上高だ」

言ってくれました。

Weather Marketing。
月刊商人舎8月号。
商品前線異常なし!

「消費が自律的な時は
前日分の落ち込みの
8割を取り戻せるが、
最近は5割にとどまっている」

つまり最近の消費は、
「自律的」ではない。

「現金給与総額と売上高の伸びは
連動していたが
ここ1年は売上高の伸びが
鈍ってきている」

つまり、
「給料は増えているが
社会保障費への支出増が
重荷になっていると見ている」

今日のDaily商人舎。
【11月家計調査】

最後の文章。
「全体に実収入が増加して、
支出が減少している。
つまり貯蓄ないし、
家庭内ストックが増えている」

岩崎さんと同じ分析だ。

「地域別では関西は関東に比べて弱い」

ポイントセールについても、
正直に述べている。

今年6月、ポイントの仕組みを変更。
「同業他社並みにしたところ、
途端に客数、売上高が落ち込んだ」

そして11月。
「かつての制度に近い仕組みに
修正したところ来店客数も戻った」

これは200分の1にしたら、
客数・売上高が減って、
100分の1に戻したら、
客数も回復したということ。

「ポイント制度に
敏感だったことがよくわかった。
それだけ買い物に対する目が
厳しいということだ」

「消費は一進一退というよりも
ほふく前進なのだが、
少しでも国民負担となるような
ニュースがあると萎縮してしまう」

昨日のブログの川野幸夫さん。
ヤオコー会長。
「今年はまあまあだった」

「約10年、社長をしているが
これほど消費者が将来不安を抱いて、
それが消費に影を落としているのは
初めてのような気がする」

「客単価と一点単価は
ここ数年ほとんど変わっていない」

ライフの場合、
前者は2000円超、
後者は200円超。

「買い物客を高級志向、価格志向など
9つに分類して分析すると、
全体で3%の高級志向の買い物客は
さらにいい商品を買おうとしているが、
価格に敏感な買い物客は
競合店の価格を比較しながら
安い商品を買う傾向が鮮明」

もう有名になった、
ライフのクラスター分析。
もちろんID-POSデータ活用による。
〈月刊商人舎2016年4月号〉

「最近は若い世帯の買い物行動に
変化が見られる。
世帯人員は少ないはずにもかかわらず
肉などはジャンボパックを購入している」

岩崎さんの読み。
「お得感があり、
外食するよりは自宅で料理をした方が
節約できるからだと思う」

ウェグマンズのファミリーパックと、
まったく同じトレンドの、
同じ発想の商政策だ。

「深刻な人手不足は
経営に大きな影響を与えている。
この2年でパートの時給は
50円上がった」

「人材の供給が制約され、
新規出店などの投資が
抑えられてきている」

最後に2017年の展望。
「小売業にとって、
経費が増えることばかりなので
厳しい年になるだろう」

「その先にあるのが、
もう一段の業界再編だと思っている」

岩崎高治の時代認識は、
ひどく厳しい。

「そのうちなんとかなるだろう」
なんてことは、断じてない。

それが正しい。

〈結城義晴〉

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