結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年06月16日(水曜日)

寺岡ニューバランスフェアの講演と「博多松金市場」での再会

自民党が内閣不信任案を提出し、
それが否決されて、
第174通常国会は閉幕する。

そして参議院選に突入。

政府がこの国会に提出した新規の法案は63本。
そのうち35本が成立した。
成立率55.6%。

これは1963年の佐藤栄作内閣の55.8%を下回り、
現行法のもとでは史上最低だった。

何といっても、通常国会開催中に、
鳩山由紀夫前首相が退陣し、
菅直人新内閣が発足したのだから、
法案成立の確立が下がるのは当たり前といえば当たり前か。

世間はワールドカップサッカー一色だし、
そのうえ参議院議員選挙の季節に入る。

私は今、博多駅から新大阪に向けた「のぞみ」車中。

西日本新聞の一面トップは、
「口蹄疫 宮崎経済深刻」の記事。
東国原英夫知事が「非常事態宣言」を発してから、
明後日の18日で1カ月を経過する。
その宮崎、畜産業以外の「風評被害」が大きく、
県内事業者の85%が影響を受けたと報告している。
そのうち32%の企業は、1年前に比べて、
5割以上の売上げダウン。

「風評被害」の無制限な拡大だけは、
なんとか食い止めたいものだ。

さて、昨日から福岡。

TERAOKAニューバランスフェア福岡。
毎年のように博多駅前の「博多スターレーン」で開催されている。
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私は、毎年のように記念講演。

今回のタイトルは、
「Practice comes first!」
サブタイトルは「実践躬行・実行第一」
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そう、2010年の商人舎標語。

「躬行」という言葉に反応する人が多い。
(きゅうこう)と読むが、
「口に出したことを実際に行うこと」

サッカー・ジャパンの本田圭佑選手など、
「ビッグマウス」といわれるが、
大口をたたきつつ、それを現実化させてしまう。
「躬行」も「ビッグマウス」となると大変なことになる。

私の講演は、
いかに実践するか、
何を実行するか。

「サービスとイノベーション」の実行に絞って話した。

講演終了後、
『小売業界大研究』のサイン会。
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本を購入していただいた上に、
待ってくださったみなさん、
本当にありがとうございました。

講演会、サイン会が終わって、
㈱九州テラオカ社長の川越純一さん、
㈱寺岡精工の三木桂さん、
そして旧知の萩原政利さんと写真。
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萩原さんは、㈱サニーの常務取締役の後、
西友に出向き、物流本部長、商品本部長を歴任した。

その後、萩原さんのご案内で、
ベイサイドプレイス博多へ。
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横浜のマリンタワーか大阪通天閣か、といった塔がある。
同じ設計家だとか。

そこに九電工が再開発し、
萩原さんがプロデュースした商業施設がある。
3か月前にオープンした。
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その中に、市場型スーパーマーケットがある。
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「博多松金市場」
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壱岐・対馬から揚がったとれたての魚が最大の売り物。
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精肉は多段ケースで売られている。
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鮮魚売り場の反対側には青果売り場。
ここも市場型。
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「壱岐漁協直出荷」と掲示がある。
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発泡スチロールに氷が敷かれ、
とれたての鮮魚が品揃えされている。
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中央卸売市場に回る前の魚が、
この売り場に並べられて、売られる。
福岡の鮮魚は新鮮でうまい。
それがこの店の命でもある。
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売り場の片隅に、水槽がある。
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のぞいてみると鮮魚が泳ぎ、貝類が息づいている。
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これらは、二階の和風レストランで、
調理して食べることもできる。
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松金市場のグロサリー店舗。
生鮮売り場とグロサリー売り場は別のショップ。
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博多をはじめ、九州の産物が集められている。
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菓子も調味料も九州産。
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醤油も九州産ばかり。
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この店の経営は㈱イーツーケー。
代表取締役社長は松本英一さん。
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そう、かつての㈱サニーの社長。
固い握手。

「松金市場」の「松金」とは、
あのサニー創業者の松本金也さんの「松金」なのだ。

福岡の優良なスーパーマーケットだったサニーは、
親会社の百貨店岩田屋の経営が苦しくなって、
西友に売却された。
その時点で、松本英一さんは経営を降りて、
ボンラパスの社長となった。

サニーでは西友がウォルマートに買収されてからは、
ウォルマート方式で改革が進められている。

一方、松本さんは、ボンラパスがハローデイに売却されて、
現在の㈱イーツーケーを起こし、
「松金市場」をオープンさせた。

松本さんのもとにかつてのサニーのメンバーが集まって、
一からの出直しを図っている。

萩原さんがそのプロデューサー。

私は、その応援団。
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松本さんやサニーの面々と再会して、
私は本当にうれしかった。

「小さな店であることを恥じることはないよ。
その小さなあなたのお店に、
人の心の美しさを、
いっぱいに満たそうよ」

岡田徹の詩が頭に浮かんだ。
私は、それを、口には出さなかった。

<結城義晴>

2010年06月15日(火曜日)

サッカー・ワールドカップ・ジャパン勝利の熱狂に思う

6月14日月曜日、夜中の11時48分。

日本中が熱狂した。
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サッカー・ワールドカップ。

地球的規模での関心の渦の中、
南アフリカ共和国で開催中。
4日目のEグループ予選。
日本対カメルーン戦。

松井大輔がゴール右サイドからセンタリング。
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本田圭佑が左インサイドでトラップし、
そのボールが右足ふくらはぎに当たって、
おあつらえ向きに利き足の前にこぼれる。

それをゴールキーパーの右肩をかすめるように、
左のインサイドキックで押し込んだ。

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本田は冷静だった。
岡田武史は珍しく感情をむき出しにした。

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今回の布陣。
その監督岡田が苦心の末、
考え出した。

私にも、絶対的エースは本田だと思える。

その本田をワントップに据える。
しかしこれは、
サッカーの古典的戦略でもある。
メキシコ・オリンピックのころは、
どのチームもこの戦略だった。

絶対的な強さと決定力をもつセンターフォアード。
そして両サイドに速くて、正確な配球のできるウィング。
達者なハーフ団と忠実なバックス団。

メキシコのときには、
センターフォアード釜本邦茂。
ウィング杉山隆一。

ハーフには、八重樫茂生、宮本輝紀、小城得達。
バックスには鎌田光夫、宮本征勝。

監督は長沼健、コーチに岡野俊一郎、平木隆三。
すごいメンバーだった。

今回は、センターフォアードに本田。
ウィングは松井と大久保嘉人。
ミッドフィルダーに、遠藤保仁、長谷部誠、
ディフェンダーに、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、駒野友一、長友佑都。

松井、本田で、試合を決めた。
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本田のコメントも興奮気味だった。

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もちろんミッドフィルダーたちも、
ディフェンダーたちも忠実に役割を果たした。
ギャンブルはせず、マシンのように、
球を追い、敵に喰らいついた。

その挙句のワンチャンスのセンターフォアードとウィングの仕事。

我田引水になるが、商人舎標語。
「むずかしいことはおもしろい」
そのために「やさしいことから手をつけよ」

監督の岡田は「シンプルなストラテジー」を打ち出した。
古典的なサッカースタイルだった。

小学生のチームを預かった監督が、
重要な試合に勝ちにいくような発想。

もちろん前任のイビチャ・オシム監督の残したものは大きい。
相手を圧する走り、動き。
愛弟子のミッドフィルダー阿部勇樹がそれを示した。

それにしても、カメルーンのエトーは元気がなかった。
いらだちもあったように思う。
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この写真だけが救いだった。
アフリカの時代の象徴のように位置付けられ、
注目の的だったにもかかわらず、
彼らは、全員が、
孤立しているように見えた。
孤独に映った。

アフリカ人そのもののようだった。

それに対して日本チームは、
組織の力を発揮した。

まさに日本人そのものだった。

オランダ戦に向けてイビチャ・オシムのコメント。
「一言で伝えるとすれば、
陶酔状態になるなということだ。
舞い上がるなということ」

「まず、頭を冷やして冷静になれ。
そして、今日の試合を振り返って分析してほしい。
良い部分と同時に悪い部分もしっかりと分析して、
良い部分は次の試合で繰り返せるように」

「もっと大事なことは、ミスがあった部分を繰り返さないこと。
間違いを繰り返さないことができれば、
それは進歩したということだ」

13日の日曜日には、
日本プロ野球交流戦優勝が決まった。
オリックス・バッファローズ。
監督は岡田彰布。

彼も早稲田大学からプロで、
岡田武史の後輩。

岡田デーが続く。

私は、しばらく、いい気分。

それにしても、
日本中の熱狂。
これを商売に使わない手はない。

自分も熱狂して、
顧客と共鳴する。

商人にはそういった「熱いもの」が必要だ。

私も、あなたも。

<結城義晴>

[追伸]

今日はスポーツ新聞のコラムになってしまいました。
お許しのほど。

2010年06月14日(月曜日)

サッカーワールドカップ、ゴルフ全米オープン、「父の日」と「男の1週間」そこんとこ、よろしく!

Everybody! Good Monday! [vol 24]

2010年第24週の始まり。
6月第3週スタートのときでもあります。

今年2010年1月1日は金曜日でした。
だから1月3日が日曜日。

そこで1月4日の月曜日からの1週間を「第1週」として勘定して、
通し番号をつけてきました。

そうすると、今週は「第24週」。

もちろん、会社の決算が2月末日なら、
今年の場合、3月1日月曜日から勘定して、
この週を「第1週」とすれば、
今週は「第16週」となります。

決算に沿って行うのが、
ウィークリーマネジメントの基本中の基本。

商人舎ブログの場合、
12月決算と仮定しているわけですね。

さて、気象庁は今日の午前11時に、
関東甲信越・東北南部に、
「梅雨入り宣言」を発しました。

これは例年に比べて11日の遅れ。
昨年に比べれば6日の遅れ。

昨日の13日に四国・中国地方、近畿、東海・北陸が、
梅雨入りし、あとは東北北部を残すだけ。

日本列島「完全梅雨入り」状態となります。

しかし「梅雨入り」はテレビや新聞でも報道されるものの、
「梅雨明け」はあまり話題になりません。

ひとつには最近の「梅雨明け」の時期があいまいで、
昨年は「未発表」、一昨年の北陸以北は「特定しないという発表」。
気象庁も困っているのですが、
ビジネス上は「梅雨入り」したら「梅雨明け」はいつになるのか、
知っておかねばならないし、計画に入れておかねばならない。

平年値は、以下。
沖縄が6月23日、奄美が6月28日。
どちらも6月中に梅雨が明けてしまいます。
この方面への旅行など、いい季節となります。
九州南部は7月13日、北部が7月18日。
1週間ほどのずれがあります。
四国は7月17日、近畿が19日。
7月20日は多くの地方で梅雨明けです。
中国地方、東海、関東甲信。
北陸が22日、東北南部が23日、そして東北北部が7月27日。

関東の場合、今日14日に梅雨入りし、
平年では7月20日に梅雨明け。

ほぼ1カ月とちょっと、5週間くらいが「梅雨の期間」。

こう、覚えておくとよいでしょう。

今日14日は、北海道を除く全国的な雨。
気温は4月上旬で「ヒンヤリ感」がある。

我が家のジジではありませんが、
梅雨入り前は蒸し暑くて、
梅雨入りすると直後は「ヒンヤリ感」がある。
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これが日本の微妙な季節感です。

着るものは、ちょっと重ね着に戻る感じ。
食べるものは、少しこってりしたメニューや鍋などもほしくなる。

日本のこの細微な季節感、大切にしたいもの。
特に商業・サービス業は。

さて今週は、忙しい。
世間も、私も。

今夜、14日23時からワールドカップ・サッカー、
ジャパンにとって一番大事な試合。
日本対カメルーン戦。

しかしその前のオランダとデンマーク戦もマークしておきたい。

さらに19日土曜日の20時30分からは、
日本対オランダのゲーム。

非常に客観的にみると、
今週は日本国民にとって、
2010年南アフリカでのワールドカップの最高潮の週。
だから目いっぱい楽しみたい。

お客さんも楽しませたい。

私も今週末土曜日の「結城ゼミ」は早じまいしましょう。

忘れてはいけないのが、ゴルフ・ファン。
今週木曜日の17日からは、
アメリカ・ぺブルビーチで「全米オープン」が始まる。
20日の日曜日まで。

石川遼選手はどこまで食い込むのか、
タイガー・ウッズ選手は復活するのか。

興味は尽きない。

そして今週末の日曜日20日は、
待ちに待った「父の日」。

「子どもの日」「母の日」は盛大だが、
「父の日」は簡便に。

これは勘弁願いたい。

「父の日」も、より盛大に。

このほうが商売にも都合がいい。

「子どもの日」⇒「母の日」、
だんだん良くなる法華の太鼓で「父の日」。
そう願いたい。

「ワールドカップ・サッカー最高潮の週」
「全米オープンゴルフの週」
法華の太鼓の「父の日」の週。

こうやってみると、
梅雨に入って雨模様はつづくけれど、
だから今週は「男の1週間」

「そこんとこ、よろしく!」
ヤザワ風にお願いします。

さて私も忙しい。

明日から福岡・大阪出張が続く。
明日15日、朝の便で福岡入りし、
13時から「TERAOKAニューバランスフェア」で講演。
場所は博多駅前の博多スターレーン。
九州・中国地方の皆さん、是非、おいでください。

公開されている講演会ですし、
私の生れ故郷での講演。
熱が入ります。

テーマは、「実践躬行・実行第一」
「Practice comes first!」

この日は福岡に泊まり、
翌朝、大阪へ。
午後から、万代ドライデイリー会での講演。
その晩も大阪に宿泊し、
翌朝新幹線で帰京。
午後1時半から「商業経営問題研究会」
場所は日本橋の日本スーパーマーケット協会会議室。

この研究会は、1990年代後半から、
杉山昭次郎先生を座長にした「杉山ゼミ」として発足し、
『ヤオコー・スタディ』(未刊)を成果物として生み出し、
その後、故磯見精祐先生が座長となって継続され、
磯見先生亡きあと私が座長となって続けられているもの。

毎月一回、例会を開いています。

現在の事務局は㈱商業界食品商業編集部から㈱商人舎に移って、
入会もしやすくなりました。

お申し込みくだされば、誰でも入会できます。
会費は、1回1000円(会場費)。

どうぞおいでください。

私のスケジュールでは、この日夕方から、
学習院マネジメントスクールの懇親会。

18日金曜日は午後、PCSA拡大理事会、
18時30分から「月刊2020」の300号記念パーティ。
流通業界のそうそうたる経営者が集まり、
緒方知行主幹のもとへ㈱商業界のOBも大量に集合する予定。

そして土曜日19日は、
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科F&Bマーケティングの講義。
今回は「内食・中食・外食のなかの外食ビジネス研究」。
先週の小森勝先生につづいてゲスト講師が登場します。

その後、5時から「結城ゼミ」。
この間に、原稿執筆3本。

今週も忙しい。
世界中も、世間も、私も。
菅直人新内閣のアクションも霞みそう。

しかし、私たちの行動様式、ビヘイビアーの方法は固まっている。
「やさしいことから手をつけよ!」

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
今朝のブログも、ほぼ書き終わったところで、
インターネットが「応答なし」となってしまいました。

いつも商人舎のメンバーからは、
「ワードやメモ帳で書いてから、それを、
インターネット入稿画面に貼り付けてください」
と、念押しされているのですが、
大抵の場合大丈夫なので、
このひと手間を省いて書いていると、
今朝のようなことが起こり、
2時間近くの労力が無駄となってしまいます。

自分でネットに打ち込む経験のない人にはわからないでしょうが、
自分で自分の顔に何度も強烈に張り手しても、
この無念さを抑えることはできません。

多分、サッカーのイングランド代表ゴールキーパー・グリーン選手の気分。

かくして、ブログアップの時間が遅くなりました。

お詫びします。

ただし私の場合、
書き直しても、消える以前の文章と、
まったく同じではありません。

必ず、消える前よりも、
良いものを書こうと努力します。

そうしなければ、書き直す意味がないからです。

だから今日のブログは、
少しだけ、質の向上したものと思って読んでください。

最後の私の愚痴まで読んでくださって、感謝します。
ありがとうございました。

2010年06月13日(日曜日)

ジジと雨の匂い[2010日曜版vol24]

「あめ」のにおいがします。
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そらは、
くもにおおわれて。

「つゆ」がやってきます。

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だから、
あめのにおい。
ボクにはわかります。

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アジサイの花も、
さきました。

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あめのにおいが、
します。

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しろいアジサイも、
さきました。

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あめのにおいが、
つよくなりました。

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あめがふっても、
つゆにはいっても、
マンホールは、
ぬれるだけ。

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ヨコハマのマンホールは、
おもしろい。

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マンホールのうえにも、
あめのにおい。

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むしあついキセツ、
ボクはにがてです。

でも、マンホールのことを、
かんがえると、
あるがままに、
うけいれようと、
おもっています。

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あめのにおい、
ボクはきらいでは、
ありません。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年06月12日(土曜日)

南ア・ワールドカップ・サッカー開幕に思う

南アフリカ共和国でのワールドカップ・サッカーが始まった。
ネルソン・マンデラ氏もメッセージを寄せて、
アフリカの時代がやってきたことを予感させる。

私には、南アフリカに友人がいる。
スチーブン・マイズナーというジャーナリスト。
この国で、「スーパーマーケット&リテイラー」という月刊雑誌が発刊されているが、
その会社のオーナーでもある。

1992年から2006年まで、
私はフランスの食品展示会「SIAL」に関連した仕事をしていた。
SIAL主催の国際ヒット商品コンクール「シアル・ドール」。
その日本代表審査委員を務めていたのだ。

スチーブンははその南アフリカの代表で、
私たちはなぜか気があった。

彼が、日本通だったからだ。

その南アフリカでワールド・カップが開催される。

私がシアル・ドール委員を務めていた1998年、
フランスでワールドカップ・サッカーが開催された。
私たち国際委員も招かれて、
サンドニの競技場で試合観戦をした。
ルーマニアとチュニジアの闘いだったと思う。

懐かしい思い出。

しかし今、アフリカの時代到来を予感して、
私は心から喜びを感じている。

国際サッカー連盟も、7000万ドルを投入して、
アフリカでのスポーツ振興を誘導した。

キャッチフレーズがいい。
「Win in africa with africa」

ただし、世界中から人が集まれば、
社会的な不安や混乱があるかもしれない。
犯罪や暴力も発生するかもしれない。

それでも、きっと、良い大会になると、
私は信じている。

さて、日経新聞は、大手企業の動向を重視する。
流通業界では、
セブン&アイ・ホールディングスとイオンの動き。
なぜかユニーなどの情報は、
その企業規模や影響力に比例して、
極端に少ない。

そしてプライベートブランドのニュースには殊に敏感だ。

今日の朝刊にも、「海外でPB生産・販売」の記事。

セブン&アイが2011年に3800億円、
イオンは2010年に4400億円、
西友は親会社のウォルマートが年間1000億ドル(9兆1000億円)。

こんな数字が並ぶ。

この件に関しては、「流通ニュース」にも久しぶりに記事を書いた。
来週、詳細を報告したい。

さて昨日は、オール日本スーパーマーケット協会定期総会の二日目。

㈱環境経営戦略総研社長の村井哲之さんの講演。

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講演前に、固い握手。
CDオーディオセミナーにゲスト出演してもらった。

村井さんのテーマは、
「スーパーマーケットが直面する検協法令強化の流れとその対応の現場から」

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時宜を得た的確な講演だった。

そして今日は、立教に小森勝先生を迎えて、
フード&ベバレッジ・マーケティングの講義。

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小森先生は、40年ほど前に立教を卒業したOB。

懐かしそうにキャンパスを歩いて、
それから14号館で講義。
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学生からも盛んに質問が出た。

小森先生に心から感謝したい。
今週はとても忙しかった。

週末は休養。

皆さんもよいウィークエンドを。

(結城義晴)

2010年06月11日(金曜日)

AJS第48期定期総会と結城義晴特別講演「Tide of Time」

今日6月11日は「入梅」。
暦の上では、今日から梅雨に入る。

しかし、沖縄、奄美地方以外は、いまだ梅雨入りせず。

近畿地方の平年の梅雨入りは6日だが、
昨日の10日には、京都で最高気温32.3度、
甲府市で31.3度、名古屋で31.1度。
各地で夏のような日和。

しかし、梅雨入り前は、いい気候。

この気候を楽しみたい。

注目の夏の参議院選挙は、
「6月24日公示、7月11日投開票」と決まった。

そこで菅内閣と民主党は、
今国会での「郵政改革法案」の成立を見送る方針。
それによって、
国民新党の亀井静香代表は、
金融・郵政改革相を辞任。

鳩山政権からは、社民党の福島瑞穂代表が離脱し、
菅政権からは、亀井代表が辞任した。

「政権基盤に打撃」と報じるメディアもあるが、
「参議院選優先」の民主党の強気が表れた結果の方針。

しかし国民新党は連立政権の基本を崩さず、
後任に自見庄三郎幹事長が就任する方針で調整している。

日経新聞の経済教室。
劇作家の山崎正和さんが整理している。

門外漢の政治批評。
しかし私は以前から、山崎さんの発言に注目している。
平成時代になってから、短命内閣が続く。
最長は、小泉内閣の1980日。
次が橋本内閣の932日。
三番目が意外にも海部内閣の818日。

2年以上続いたのは、この三内閣のみ。

その理由、原因。

山崎さんの分析によると、
第一は「現代日本の真の課題が深刻なものばかり」になったこと。
経済の成熟、少子高齢化、環境破壊、技術開発の停滞……。

第二は、冷戦の終焉によって、
個人の「心のよりどころとしての政治的立場」が揺らいでいること。

「民主党の成り立ち自体がこの現象を象徴」している。

第三は、「都市化の進行」。
これが「多数の国民を孤独な群衆」に変えた。

第四は、「情報化の深まり」。
内閣支持率は毎月のように耳に入る。
インターネットは、無署名の世論を無責任に氾濫させる。

これが現代日本の大衆社会。
その結果、政治家も経済人も、社会的指導者がいなくなった。
「警世の言を発する」経済人も少なくなった。

そして「リーダーなきポピュリズム(扇情政治)」
「珍現象」が現れる。

山崎さんは言う。

「民主主義の宿命的な難しさは、
たゆみない改革と安定した連続性との均衡を図ること」。

これはまさしく、経営そのものだ。

「民主主義とは言葉による政治なのである」
だからこそ、山崎正和に発言の機会が与えられる。

山崎さんは結論付ける。
「政治の言葉は、
抽象的な理念と具体的な政策の
的確な組み合わせでなければならない」

そう考えると、何度も言うが、
菅直人の「最小不幸社会」という語法には、
どうも納得がゆかない。

さて今週は、疲れた。

月曜日から三日間、蓼科。
コーネル大学RMPジャパンの合宿。
そして木曜・金曜は、東京ドームホテル。

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午後1時から、
オール日本スーパーマーケット協会第48期定期総会。

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真ん中のひな壇には、議長の荒井伸也さん。
オール日本スーパーマーケット協会会長。

私は、今週、ずっと荒井さんと一緒。

2時10分からは、事務局による「AJS中期事業計画報告とコプロ㈱活動報告」。
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そして3時から特別講演。

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テーマは、
「米国スーパーマーケットのTide of Time」

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Tideとは潮流、Timeは時代。
すなわち「時代の潮流」。

私が好んで使う用語。

頭韻を踏んでいて、耳に心地よい。
しかもこの言葉、『販売革新』誌創刊のときの名物コラム名。

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まず、日本のスーパーマーケットの4月度実績。
これは三つの協会が協力して集計した歴史的「販売統計」。

私は、この統計を大変高く評価している。

そしてこの統計とアメリカのスーパーマーケットの経営データの比較。

さらに2009年度米国チェーンストアランキングの解説。
「鳥の目」でものを考えねばならない。

そのあと、3Wのスライド解説。
Walmart、Whole Foods Market、Wegman’s。

今回、私が強調したのは、「ポジショニング」の考え方。

マーケティングのSTP。
このブログの読者にはおなじみの概念。

(1)セグメンテーションとは、
[マーケットにおける顧客や顧客ニーズを分類し細分化すること]
(2)ターゲティングとは、
[自社の参入するセグメントを選定し、ターゲットを明確にすること]
そして(3)ポジショニングとは、
[顧客のご利益を鮮明にし、自社の位置付けを確立すること]

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ポジショニングがどんなことか、
際立ったポジショニングは「客層を広げる」。

最後は、熱が入った。

この考え方、ご理解いただけただろうか。

特別講演の後は、懇親会。

㈱日本アクセスの田中茂治社長の乾杯の挨拶。

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そのあと40分間、着座して食事を楽しむ。

40分過ぎると、満員電車並みに込み合って、
名刺交換と交流。

右から、㈱セブンスター社長の玉置泰さん、
㈱ヤマナカ社長の中野義久さん。
左は、㈱マツモトの松本隆文さん。

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みんな私の同志。

楽しい交流、あっという間に時間が来て、散会。

最後に荒井会長とツーショット。

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今週は5日間ご一緒。
お疲れ様でした。

その後、部屋で交流。

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右から、松本さん、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー松井康彦さん、
㈱セイミヤ社長の加藤勝正さん、
㈱ダイイチ社長の小西保男さん。

忌憚のない意見が飛び交い、
ごくまじめで、活発な討論。

「ポジショニング」のおさらいができた。

皆さま、ご清聴を心から、感謝します。
「ありがとうございました」

 <結城義晴>

2010年06月10日(木曜日)

コーネル・ジャパン第2日目、シミュレーション・ゲームの行方

口蹄疫感染の牛が都城でも見つかった。

牛が151億円、豚が225億円の年間生産で、
日本一の畜産の街。

口蹄疫はウィルス感染。
隣り合う鹿児島市への対策が望まれる。

農林水産省の機能性、迅速性が問われる。

菅直人内閣支持率調査。
新聞各紙の数字はいずれも6割を超えた。

これは典型的な標本調査、サンプル調査。

朝日新聞が60%、
読売新聞が65%、
日経新聞が68%。

鳩山内閣のときと比べると、
不思議に新聞ごとの順位は逆転している。

朝日新聞の60%は、
内閣発足時の支持率で見ると、
小泉内閣の78%、
鳩山内閣、細川内閣の71%、
さらに安倍内閣の63%に次ぐ。

民主党としては、
鳩山内閣の最後の10%台からの大転換で、
一応、代表交代の成功を見た。

誰がやるかよりも、
何をやるか、
やり遂げられるか。

これこそ最も大事なことだし、
「やり遂げられるか」には、
多くの人々の協力がなければならない。

その意味では、少し、明るい兆しが見えてきた。

それでも、私は、
菅直人の「最小不幸社会」、
語感として、よろしいとは思わない。

「小」と「不」。
ネガティブな語が重なる。

これは、語法としてよろしくない。

ここは、オクシモロンでなければないけないと思う。

これだけは、言っておこう。

さて、コーネル大学RMPジャパン。
6月の二日目。

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蓼科フォーラムは、夜中に雨が降ったが、
朝には、高原の空気が満たされた。

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木々の緑も、だんだん深くなってきた。

7時からバイキングの朝食。
昨夜遅かったせいもあるだろうが、
和食を選ぶ者が多かった。
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8時から30分、浅香健一先生のセミナー。

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そして8時30分。
昨夜提出した第1回意思決定シートの集計結果が出る。

既存店舗を引き継いで、各チームが1カ月分の政策を出し、
その結果が判明する。

各店舗ごとに、営業報告書と決算書が提示される。
月次損益計算書と部門別管理月報、
それに営業状況、従業員状況。
決算書は貸借対照表と損益計算書。

この1カ月目の営業報告書と決算書を分析しながら、
各チームごとに営業報告のプレゼンテーションをする。

まずY’s MART。
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残念ながら、55万4000円の経常赤字になった。

たてしな3。
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堅実経営で、粗利益率25.53%、経常利益657万9000円。

パワーズ生鮮。

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このチームも、生鮮食品強化によって、
510万1000円の経常利益。

東京マルシェ。

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人を大切にする経営で、地道に改革を施して、
501万4000円の経常利益は立派だった。

問題の風雲児ドリーム・ストア。

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夏原店長の熱意にかかわらず、
2090万5000円の経常赤字。

2カ月目の大改革が期待された。

そしてコーネル・マーケット・プレイス。
外資系の企業。

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大胆に人員整理し、高粗利益率を確保し、
経常利益754万7000円。
最高利益をはじき出した。

各チームの政策と方針、組織が白版に張り出されている。
いつでもだれでも見ることができる。

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プレゼンテーションが終わると、
全チームは第2月期の対策検討に入る。

競合店の政策と月次営業報告書、決算書は全チームに明らかにされている。
それをもとに自店の新政策を練るわけ。

ドリーム・ストア。
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東京マルシェ。

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パワーズ生鮮。

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Y’s MART。

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コーネル・マーケット・プレイス。
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そして、たてしな3。

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その間、私は、ブログ執筆。

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浅香先生は一服。

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午前11時20分、第2回意思決定シート提出。

11時30分から1時間の昼食。
今日はカレーライス。

その後、休憩。

1階ホールで。
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中庭で。

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12時30分。

2カ月目の月次営業報告書と2カ月分の決算書が集計されると、
最後のプレゼンテーション。

これによって、勝負は決まる。

Y’s MART。
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パワーズ生鮮。

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コーネル・マーケット・プレイス。

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他のチームから質問。
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この中国系外資企業は各チームからマークされている。

だから質問も厳しい。

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そしてたてしな3。

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最後に、東京マルシェ。

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プレゼンテーションが終了すると、20分の休憩。

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その間に、厳正な審査。

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荒井伸也首席講師、
浅香健一講師、
森順治講師、
そして結城義晴副学長。

結論が出ました。

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1位から6位までが決定。

第5位、ブービー賞は、壮大な夢を描いたが、
それが夢に終わったドリーム・ストア。

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第4位は、たてしな3。

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第3位は、Y’s MART。

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そして栄えある準優勝は、
パワーズ生鮮。

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残るは最下位と優勝。

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ブービーメーカー賞は、
「人に優しい」哲学を貫いたが、
思った成果が出なかった東京マルシェ。

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そして優勝。

謎の中国人引きいるコーネル・マーケット・プレイス。

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本当におめでとう。

差異性のある競争対策を打ち出し、
他店の動静を読み取り、
それをチームワークで達成した。

立派でした。

最後に副学長の総括。

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「今回はレポートなし」のご褒美に、
一番大きな歓声がわき上がった。
首席講師の総評。

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あっという間に終わった、蓼科合宿。
シミュレーション・ゲーム。

余韻と学習の効果が残った。

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全員の満足顔がそれを物語っている。

コーネル・ジャパン第二期。
あとは7月上旬の講義と下旬の卒業旅行を残すのみ。

ありがとう。

<結城義晴>

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