結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年12月03日(土曜日)

香港の佐藤洋治邸「100万ドルの夜景」とグレイト・フードホール

午前3時近くまで、
月刊商人舎12月号の責了仕事。

タクシーで帰宅して、
3時間ほど仮眠。

横浜シティーエアーターミナルから、
リムジンバス。

みなとみらいの空は、
初冬のうろこ雲。
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ベイブリッジは、
いつも美しい。
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そして横浜港と横浜市街。
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40分ほどで、
羽田空港国際線ターミナル。
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東京湾は穏やか。
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雲の切れ間に、
朝日が射して、
海面を光らせる。
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大島と伊豆諸島。
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5時間で、中国大陸。
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香港国際空港へ。

空港もひどく込み合って、
上空を旋回すること30分。
やっとランディング。
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この地は、
中華人民共和国香港特別行政区。
一国二制度。
One Country, Two Systems。

中国本土領域から、
分離した領域を設置し、
主権国家の枠組みの中において、
一定の自治や国際参加を可能とする制度。DSCN8667-6

香港は、深い天然の港湾を抱える。
そこで自由貿易が展開される。DSCN8669-6

1104㎢の世界第183位の面積に、
世界第100位の723万人が居住する。DSCN8670-6

人口密度は1㎢に6544人。DSCN8671-6
ニューヨーク、ロンドン、
それに東京などと並び、
世界的に重要な国際金融センター。

低税率と自由貿易が最大の特徴。
通貨の香港ドルは世界第8位の取引高。

1人当たりの所得は世界有数だが、
所得格差もまた大きい。

空港から市内まで、
地下鉄で24分。

しかしやはり、
世界の大都市に共通する渋滞。
車を使うと1時間近くかかる。

ホテルにチェックインして、すぐに、
香港地区のショッピングセンターへ。

パシフィックプレイス。
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世界レベルのショッピングモール。
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その1階にスーパーマーケット、
グレイト・フードホール。
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AS Watson Groupに属する、
高級スーパーマーケット。

ワトソン・グループは1841年に、
香港で創業。
25カ国に1万3000以上の店舗を持つ、
ヘルス&ビューティ&フード・リテイラー。

13のバナーをもつが、
ドラッグストアのワトソンが中核。
スーパーマーケットは、
パックン・ショップが、
大衆向けの店舗で、
グレイト・フードホールはその高級版。

入り口を入ると、
対面ケースにサラダなどが並ぶ。
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湾曲した対面売り場が、
高級感を醸し出す。
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鮮魚売り場は日本型商品が並んで、
鮮度水準も日本レベル。
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精肉も国際級。
貧富の差の激しさが、
高級商材の需要を高めている。
日本よりも。
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天井のデザインも素晴らしい。
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この店に限らず、
イギリスのウェイトローズのPBが、
豊富に品ぞろえされている。
ウェイトローズは、
ジョンルイス百貨店傘下の、
高級スーパーマーケット。
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チーズルームも国際級。
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そしてワインショップは、
ワトソンズ・ワイン。
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この品揃え。
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オーパスワン2011年は3380香港ドル。
香港は消費税・物品税がないとはいえ、
日本円に換算して約5万円。
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レジは銀行方式で、
この店の繁盛ぶりがうかがえる。
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この香港に3年間在住する、
佐藤洋治さんにご案内いただいて、
ディナーは北京料理。

佐藤さんは、現在、
ダイナムジャパンホールディングスの
相談役。
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パチンコホールのチェーンストアを、
2012年8月6日、日本で初めて、
香港証券取引所メインボードに上場。

香港証券市場は、
活発な資金調達の舞台だ。

この12月15日には、
中国アプリメーカー「美図(メイトゥ)」が、
ここで株式上場する。

写真補正アプリ「美図秀秀」は、
月間利用者は4億人超で、
中国の若い女性必需品。

佐藤さんはその香港上場の後、
相談役に退き、
現在はワンアジア財団法人理事長として、
世界中を駆け巡っている。

香港の夜は美しい。
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食事のあとはご自宅に伺って、
香港の「100万ドルの夜景」を堪能。
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メゾネット式の超高級マンション。
150メートルの丘の上に、
高層ビルが建設され、
佐藤邸はその61階。
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香港市街を見下ろしながら、
歓談。

ドナルド・トランプとアメリカのこと、
日本の防衛政策のこと、
国際ビジネスのこと、
チェーンストア経営のこと、
そして哲学のこと。

香港から日本を見ていると、
さまざまなことがわかってくる。

佐藤さんの話を聞きながら、
国際的な視点について、
思いを巡らせた。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2016年12月02日(金曜日)

商人舎標語「Swim Upstream!」とハワード・シュルツの退任

2016年最後の商人舎標語。
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月刊商人舎12月号の、
[Message of December]
Swim Upstream!

川上に向かって泳げ。
世間に逆行せよ。
サム・ウォルトンの「第10ルール」

人間到る処青山あり。
他者とは違う道を行く。
しかし市場からは絶大なる支持を得る。

少子高齢化が続く時代。
キッズ・ベビー市場はシュリンクする。
たとえシックスポケットが生まれようとも。

そのKids Merchandisingに、
成功事例が生まれてくる。
閉塞する総合スーパーの突破口となる。

「モノ」から「コト」へ、そして「ヒト」へ。
クロス・マーケティングが、
パラドックスのパワーを炸裂させる。

だから川上に向かって泳げ。
世間に逆行せよ。
Swim Upstream!
〈結城義晴〉

今月は短いメッセージ。

さて、「ニホニウム」が、
正式認定された。

原子番号113番の新元素。
発見者で命名者は、
理化学研究所の森田浩介さん。
グループディレクターで九州大学教授。

あのSTAP細胞の小保方晴子さんも、
理化学研究所所属だったけれど。

ニホニウムはもちろん、
「日本の元素」といった意味。

森田さん。
「周期表に日本という国名を
冠した元素が載ることは
非常に感慨深い」

その通り。

しかし、森田さんだけではなくて、
自分の国の名前を、
元素名にした科学者も多い。

アメリシウムは、
原子番号95の元素で、アメリカ。

フランシウムは、
元素番号87番でフランス。

ゲルマニウムは、
原子番号32の元素で、
昔、ゲルマンといったドイツの名前。

ルテニウムは、
原子番号44の元素
ラテン語の「Ruthenia」で、
これはロシアのこと。

ポロニウムは1898年に、
キューリー夫妻によって発見された。
そのキューリー夫人の母国が、
ポーランドで、
それにちなんでポロニウム。

さて、ガリウムはどこか。

クイズです。

ハンガリーではありません。




ラテン名ガリア(Gallia)にちなんでいる。
これもフランス。

フランスはおおいなぁ。

でも、ニホニウム。
いい名前です。

原子番号113です。
覚えておきたい。

さて、
スターバックス。
ハワード・シュルツが、
CEOを退く。
63歳で、私より一つ下。
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2017年4月3日、
会長専任になると発表。

シュルツCEOは、
シアトルの小さなコーヒーショップを、
世界的なチェーンに育てた、
今や伝説の経営者。

もともとはゼロックスの営業職。
次にハマープラスト米国支社副社長。
スウェーデンの日用品メーカー。

その後、一度、
スターバックスに入社。
このころスターバックスは、
コーヒー豆の卸と販売のみで、
カフェは展開していなかった。

シュルツはカフェを始めようと、
経営陣に提案したが、
受け入れられず退社。

このあたり、
マイケル・カレンとそっくりだ。
カレンは1920年代のおわりに、
グロサリーストアのクローガー幹部に、
スーパーマーケットの新業態を提案して、
それを拒否された。

だから自分で、
キングカレンの店を出した。

シュルツも仕方なく、
自分でカフェチェーンを設立。
店名は「イル・ジョルナーレ」

その後、古巣のスターバックスは、
経営不振に陥るが、
シュルツはその会社を買収。
その後、自ら、
世界的チェーンへと育て上げた。

後任はケビン・ジョンソンCOO、56歳。

マイクロソフトなどIT業界で、
30年あまりの経験を経て、
2009年にスターバックスの取締役に就任。

グローバル展開と顧客対応IT戦略に、
鋭い洞察を提供して貢献した。

ハワード・シュルツはまだまだ若い。
何しろ私より一つ下。

だからまだ仕事を続ける。
「スターバックス・リザーブ」に専念する。
これはいわば高級コーヒー店。

シアトルに焙煎機を備えた、
「リザーブ・ロースタリー」1号店が、
すでに開店していて、
2018年には、
ニューヨークや東京にも進出する。

ハワード・シュルツの言葉。
成功の秘訣。

「一歩一歩、
約束した以上の
実績を
積み上げていく。

長い目で見れば、それが、
成功するための
唯一の秘訣なのだ」

「約束した以上の実績」というところに、
実感がこもっている。

社風についてもコメントしている。
「企業の規模にかかわりなく、
正しい社内文化を
確立しなければ

成功はおぼつかない」

経営者、幹部は、どんなときにも、
企業文化をより良くしようと、
努めなければいけない。

それがなければ、
経営者をやめるべきだ。
それを持てなければ、
経営者になるべきではない。

この言葉は、私、大好きだ。
「あなたのやりたいことが
はっきりしたら、
同じことをやった
経験のある人物を
見つけることだ」

すばらしい。

最後に長いけれど、引用しよう。
「悲観的な人間の
言うことに従っていたら、
何も成し遂げることはできない。
安全な分野で安全なことだけ
やっていたのでは、
たいしたことはできないだろう」

「あまり人の通らない道を
選ばなければ、
新しい会社を設立したり、
新しい製品を開発したり、
長期的な事業を進めたり、
周りの人を励まして
その能力を引き出し、
より高い目標を
達成することなど

できるはずがない」

これこそ、今月の標語だ。
Swim Upstream!

〈結城義晴〉

2016年12月01日(木曜日)

「小さなことにはオプチミスト・大きなことにはペシミスト」

2016年、
うるう年の12月が、

今日から始まる。

例年よりも1日多いはずだが、
それでもひどく短い1年間だった。

1カ月を残していま、
そんな気分が膨らむ。

訃報です。

髙山邦輔先生。
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今年7月29日にご逝去。
奥様の洋子さんから、
喪中はがきが届いて、知った。

1933年生まれで、
今年83歳だった。
写真は74歳の時のもの。

西武百貨店から、
西友ストアー(現、西友)に移籍し、
営業企画部長、経営企画室長など、
重責を担って同社の、
ばく進の原動力となった。

その後、1973年、
コンサルタントへ転身。
㈱商業問題研究所を主宰し、
鋭い切り口で論述を展開した。

私が1977年に㈱商業界に入社し、
月刊販売革新編集部に入ったころ、
髙山先生は第一線の執筆者として、
毎号のように健筆を振るって、
やや難解な原稿を書き続けた。

ちょっと強面の先生で、
誤解も受けたかもしれないが、
私は実に丁寧な指導を受けた。

1978年の11月に、
私は髙山先生とともに2週間、
全米チェーンストアを巡った。

ロサンゼルスからカンザスシティ、
シカゴ、ニューヨーク、
そしてサンフランシスコ。

その時に書いたレポートが、
ウォルマートの原点的な店舗や、
アルディのアメリカ1号店、
さらに注目のマーシャルズ、
躍進のマーヴィンズなどなど。

メイシーズやブルーミングデール、
バンバーガーやマーシャルフィールド、
代表的な百貨店は、もれなく訪れた。

もちろん、シアーズ、JCペニー、
そして絶好調のKマート。

ノンフード・チェーンストアを、
総括的に学んで、
それを販売革新誌に、
半年くらい連載した。

それが今現在、
私の知識体系のベースになっている。

私はこの旅の終わりに、
サンフランシスコのシャーマンクレイで、
オベーションのギターを買って、
日本に持ち帰った。
確か10万円くらいだった。

サンフランシスコのホテルの自室で、
このギターのカラリとした音色を、
髙山先生に聴いてもらった。

全米に展開していたこの楽器店は、
2013年の春、廃業したが、
そのギターはいまも、
私の手元にある。

髙山先生は、
ダイエーの中内功さんから、
高く評価されていた。

コンサルタントの島田陽介先生、
ジャーナリストの故緒方知行さんと、
特に親しくて、いつも議論していた。

私はそれを、まぶしく見ていた。
いまでも、そのときのまぶしさを、
覚えている。

髙山先生の代表著作は、
1978年、ビジネス社刊『業態転換戦略』

私はいま、「業態」の、
「フォーマット転換」を持論として、
髙山邦輔の遺志を継いでいる。
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心からご冥福を祈りたい。
合掌。

さて、今月のスケジュール。
3日から香港出張。

5日に戻って6日には、
講演が二つ。

7日は大阪で、
これも講演や講義が二つ。
8日は大阪の店を巡って、
東京に戻り、
記者会見やインタビュー。

その後も会議や忘年会など続いて、
月刊商人舎1月号を編集・責了し、
一応、商人舎の仕事納めは12月28日。

もちろん、そのあとも、
動き回る。

さて、昨日、
Weekly商人舎で公開した、
週刊特別企画。
イオン冷食専門店
「ピカール」1号店未来度検証
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/11/S0500115.jpg

1号店の青山骨董通り店は、
11月23日にオープンしたが、
売れ行きが当初の計画より、
大幅に上回った。

その影響で、
明日の12月2日の予定だった中目黒店は、
開店を延期することになった。

珍しい。

もちろん、そのあとの、
12月8日の麻布十番店は、
予定通りにオープンする。

さて最後に、
日経オンラインの経営者ブログ。
鈴木幸一さん。
㈱インターネットイニシアティブ会長で、
日本のインターネットの草分け。

緊急入院して胆嚢摘出手術を受け、
病院のベッドで1週間横になっていた。

『パリはわが町』という本を読んだ。
フランス人のロジェ・グルニエ著。

ジャーナリストであり、作家。
そのグルニエは、
第2次大戦中、
パリ解放のレジスタンス活動で、
英雄的な働きをした。

あるインタビューに答えて、
グルニエは話した。
「小さなことについては
オプチミスト、

大きなことにについては
ペシミスト」

オプチミストは楽観主義者、
ペシミストは悲観主義者。

小さなことは楽観する、
大きなことは悲観する。

これは革命家の心構えだ。

いい。

鈴木さんは置き換えて考える。
もちろんインターネットの世界に。

「なによりもこの技術革新は、
技術そのものの高さとか深さではなく、
社会や産業、人々の暮らしに至るまで、
仕組み全体を変えることになる」

「処理速度がより高速になったAIが
汎用システムとなることで、
仮説としては、現在、
人間が仕事として従事している労働が、
人間を必要としなくなるという流れは、
加速こそすれ、止まることはない」

私はここに、
小売業・サービス業の、
大きな可能性を見出しているが。

インターネットのさらなる進化によって、
「人と人」から「人とモノ」「モノとモノ」が、
自在につながるようになる。

鈴木さんは、
「次々と実現していく、
その断片を見ている限り、
オプチミストの意見を言葉にする」

しかし、一方で、
「ほんとうの大きな変化を考えてしまうと、
極めて深刻なペシミストとなってしまう」

12月となり、
年の瀬が迫ってくると私も、
楽観主義者にもなり、
悲観主義者にもなる。

小さなことにはオプチミスト、
大きなことにはペシミスト。

そして最悪を覚悟し、
最善を尽くす。

きっと、髙山先生も、
そう指導してくれるに違いない。

〈結城義晴〉

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チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

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