結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年11月23日(木曜日)

勤労感謝の日の「複眼&補助線」と「サービス業の生産性」

勤労感謝の日。
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「勤労に感謝する日」と、
安易にとらえてしまいそうだ。

「祝日法」第2条の趣旨は、
「勤労をたつとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」

まことに玉虫色。

1948年(昭和23年)に公布・施行。

それ以前は「新嘗祭」(にいなめさい)。

飛鳥時代の皇極天皇の時代には、
神々に五穀の収穫を祝い、
収穫物に感謝する行事だった。

いわば収穫感謝祭。

アメリカのサンクスギビングデーと、
ほぼ趣旨は同じだった。

勤労感謝の日が制定された1948年、
日本は占領米軍の占領下にあった。

そのマッカーサーの占領軍は、
神道から発した新嘗祭を危険視し、
しかし新嘗祭の祝日は残すために、
Labor DayとThanksgiving Dayを折衷し、
「Labor Thanksgiving Day」を考案。

その和訳が「勤労感謝の日」。

だから米国9月第1月曜日のLabor Dayと、
11月第4木曜日のThanksgiving Dayが、
日本の「勤労感謝の日」の母親と父親だ。

まるで日本国憲法のようなもの。

しかし、「働く」ことに「感謝」するのは、
収穫物に感謝するよりも、
むしろ哲学的でいいと思う。

朝日新聞「折々のことば」
鷲田清一さん編著。

われわれは
確実に知ることも、
全然無知であることも
できない
(パスカル)

「私たちの存在はじつに中途半端」。

「世界を知ろうにも
世界はあまりに複雑で、
とてもその全体を
理解することはできない」

「だがまったく
知らないでいることもできない」

「だから世界を少しでも
正確に捉えたければ、
他人の考えによく耳を傾けて
複眼を得るか、
問題を解くための補助線を
一つでも多くもつことが必要となる」

実は鷲田さん、昨年も今日は、
パスカルの「パンセ」を引用している。

複眼をもつ。
あるいは補助線をもつ。

「勤労」と「感謝」の折衷。

その意味で複眼だし、
補助線のひとつではある。

日経新聞「大機小機」。
テーマは、
「サービス業の生産性」

「日本のサービス業は
米国のそれと比べ、
生産性が低いといわれる」
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このサービス業には、
小売業も含まれる。

さらに、この指摘が鋭い。
「日本のサービスの価格が安すぎることが、
低生産性の原因として、
指摘されることが多い」

「だが本来生産性は、
サービスの実質的価値を
比較すべきものであり、
価格の高低は無関係なはずだ」

じつにその通り。

「価格の高低が生産性の水準に
影響を与えるのであれば、
その『生産性』の測り方が間違っている」。

「生産性」は、
生産物を投入量で割って
計測する。

たとえ話は、自動車生産。
「生産台数を投入人員(マンアワー)で
割った数字が労働生産性だ」

「一定量の生産物(実質額)を、
より少ない資源投入で生産するほど
高い生産性になる」

そして、
「自動車価格や賃金率などの価格は
生産性に無関係である」

その通り。

「問題はサービスの生産量(特にその質)を
測ることが困難な点である」

「宅配便の生産性を
配達数量だけで測ると、
配達回数を減らして、
玄関先に放置するような米国の宅配便は
日本より生産性が高くなる」

「しかし宅配サービスの生産性は
配達個数だけでなく、
その確実性やダメージの少なさなどを
考慮する必要がある」

「質と量を勘案した生産数量指数を、
投入人員や設備の物量で割って
その生産性を計算すべきだ」

これもその通り。

「しかし生産性の国際比較では、
質的側面を無視することが多く、
高品質の日本のサービスの生産性が
見かけ上、低くなる」
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しかし小売業に関しては、
アメリカにもヨーロッパにも、
日本以上の「サービスの質」を、
創造する企業が出てきた。

「質の異なる財やサービスの
生産量を計算するためには、
品質を調整して、
生産数量を計算する必要がある」

これは業態間の生産性比較にも、
場合によっては企業間の比較にも、
当てはまる。

もちろん企業内で、
店ごとに部門ごとに比較するときには、
それぞれが提供するサービスの質を、
現場で観察しているはずだから、
間違いは少ないだろうが、
数字だけでそれを評価してはならない。

つまり生産性を、
複眼で見なければならない。
生産性に関する補助線の見方を、
持っていなければならない。

労働生産性や人時生産性至上主義は、
だからとても怖いのだ。
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日本独特の「勤労感謝の日」だから、
それを指摘しておこう。

最後に結城義晴著『メッセージ』より、
「働くこと」

「働くこと」への
深い理解が求められている。

働くことの中身。
働くことの実態。
働くことの動機。
働くことの目的。
そして働くことの喜び。

どんな環境の中で働くか。
どんな時間帯に働くか。
どんな制度の中で働くか。
どんな会社で働くか。
そこからどんな働き甲斐が
生まれてくるのか。

私たちは、
誰もが、
このことに対して、
自分なりの回答を
用意しておかねばならない。

それなくしては、
企業活動も、
組織運営も、
日常生活も、
まっとうできない。

経営者は従業員に、
上司は部下に、
会社はパートタイマーに、
明快な「働くこと」の
意味を示さねばならない。

そして従業員は経営者に、
部下は上司に、
パートタイマーは会社に、
同じように明快な「働くこと)の
意思を伝えねばならない。

「働くこと」を通じた意思疎通は、
「労働」への
深く、謙虚な
理解から
生み出されるのである。

〈結城義晴〉

2017年11月22日(水曜日)

伊藤園大陳コンテストとEATALYの「コンテンツ・商品・デザイン」

2019年4月末をもって
天皇陛下が退位される。

そして皇太子殿下が翌5月1日に即位。

新元号は18年に公表され、
日本は新しい時代を迎える。

象徴天皇としては、
故昭和天皇が第一代、
現天皇が第二代。

大きな変化の時代、
難しい時代、
ほんとうにによく、
お役目を果たして下さった。

今回の形での退位は、
とてもよかったと思う。

さて、明日は勤労感謝の日。
そしてアメリカのサンクスギビングデー。

明後日はブラックフライデー。
イオンは昨年からこのイベントを、
実に上手に使って、
12月商戦へのバネとしてきた。

そして今年は、
明日の祝日に、
「フライングセール」を展開し、
明後日からの3日間に、
「ブラックフライデーセール」を実施。

イトーヨーカ堂も結局、
それに追随して、
セールをすることにした。

小売業各社にも広がっている。

そこで首都圏のサミット(竹野浩樹社長)。
実に面白い。

商人舎流通SuperNews。
サミットnews|
ブラックならぬ「ホワイトフライデーセール」11/24開催

「夏の総菜選挙」
「サミットドラフト会議セール」
「マル秘セール」

このところ立て続けに、
ユニークなプロモーションを展開し、
ここで「ブラック」ならぬ、
「ホワイトセール」

白一色に染める。

過去最高益を出しているし、
社内のムードもいい。

かつての優等生サミットに、
ユーモアとエスプリが加わって、
竹野浩樹の色が出てきた。

社長就任時に、
「お手並み拝見」と書いたが、
その「お手並み」を高く評価しておこう。

さて今日は、朝から、
東京・清水橋。

伊藤園本社。
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今年4回目の大陳コンテスト審査会。
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事務局も審査員も、
もうこのコンテストの意義を知り尽くし、
万全の態勢で、スムーズに進行。
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5つのコースの大賞と優秀賞を、
的確に、しかも流れるように、
決定していく。
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重要な案件に関しては、
それぞれにまた的確な見解を示し、
「最良の解」を追求する。
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そして企業賞を決め、
全員が総括のコメントを述べて終了。

最後に雑誌用の写真。
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審査員は、伊藤園の本庄大介社長と、
江島祥仁副会長、本庄周介副社長、
そして商人舎プロデューサーの松井康彦、
商業界食品商業編集長の竹下浩一郎さん。

最後に裏方も一緒に全員で写真。
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最後の最後は、
この企画の責任者と。
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私の隣は小林哲也さん。
マーケティング本部地域販売促進部部長、
そして伊藤泰山さんは、
販売促進部第5課長。

ごくろうさま。

そのあと、恒例の情報交換会。
江島副会長の部屋で、
抹茶をいただきながら、
先日の伊藤園レディスの話、
米国ホールフーズとAmazonの話など、
いつものように盛り上がった。
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その後、東京駅丸の内へ。
EATALY グランスタ丸の内店。
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軸屋泰平さんから、
事細かに説明してもらった。
イータリー・アジア・パシフィック(株)、
商品本部本部長。
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説明を受けたのが、
(株)万代会長の加藤徹さんと私。
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生パスタは今、
この店のレストランに出しているが、
もうすぐ、小売販売するそうだ。
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ピザづくりの実演も見せてもらった。
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後ろの二つのピザ窯はもう、
クォリティスーパーマーケットには必須。
もちろん本格イタリアンレストランにも。
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その後、甕(もたい)浩人社長と懇談。
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イータリー丸の内店も、
順調に滑り出した。
おめでとう。
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最後に全員で写真。
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加藤さん真ん中。
軸屋さんが一番右。
その隣から、
三井食品(株)関西支社の岡本泰和さん、
同関西支社副支社長の森田成彦さん、
三井物産西日本食料部長の谷川敦巳さん、
同次長の和田幸成さん。

ありがとうございました。
勉強になりました。

EATALY グランスタ丸の内店。
一応の成功と言っていいだろうが、
私は、ニューヨークやシカゴ並みの、
「すごい成功」を願っている。
いや、「すごい成功」でなければ、
成功ではないと思っている。

ちと、きびしいが。

ただしこの事業に、
すぐに利益など要求してはいけない。

軸屋さんが言っていた。
「イタリアのEATALYから、
三つのことには妥協してはならない、
との指示が出ています」

①コンテンツ
②商品
③デザイン

まさにこれこそ、
イータリーのPositioning構成要件だ。

最後に月刊商人舎10月号Message。
リスクを負って計画せよ!

今日と昨日は異なる。
そして明日も、今日とは異なる。
どんな計画も、どんな中計も、
この差異を前提としてスタートする。

より良い明日を迎えようと思えば、
昨日、今日との差異を、
意図しなければならない。
違いのある明日をつくらねばならない。

そしてその違いこそ、
新しい価値そのものである。
すなわち経済行為の本質は、
この新たな価値を生み出すことにある。

だが、この新しい価値は、
リスクによってしか生じない。
リスクから生まれる成果こそが、
経済活動の目的である。

だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。

逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。

したがって計画は、
願望であるはずはない。
そのうえ計画は、仕事として、
具現化されなければならない。

最善の計画でさえ、
仕事としての実行なしには、
良き意図に過ぎないし、
単なる願望と失望に終わる。
(Inspired by Peter Ferdinand Drucker)

〈結城義晴〉

2017年11月21日(火曜日)

コンビニ既存店客数20カ月連続減と「竹林舎さいたま」3時間講義

藤井聡太四段。
15歳の中学生プロ棋士。
7大タイトルの一つ王座戦の一次予選で、
54歳の平藤眞吾七段に126手で勝利。

公式戦通算成績は50勝6敗。
勝率8割9分3厘。

そして将棋界史上最速で50勝達成。

これまでの最速はやはり、
羽生善治棋聖(47歳)。

その羽生を抜いた。

局後のコメントがすごい。
「1局1局積み重ねた結果で、
節目の数字となり、
感慨深いです」

「節目」を「せつもく」と発音した。

恐れ入った。

故大山康晴名人と故升田幸三名人、
それから中原誠と故米長邦雄、
そして羽生善治。

これだけの名棋士たちと同じ時代に生き、
名棋譜を堪能できることは、
ほんとうに幸せだと思っていた。

しかし藤井聡太は、
彼らに勝るとも劣らない。

人間の可能性を信じさせてくれる。

さて日本フランチャイズチェーン協会。
10月のコンビニエンスストア統計を発表。

商人舎流通SuperNews。
10月コンビニ統計|
既存店▲1.8%、大手3社とも既存店売上高・客数減少

既存店売上高が前年割れするのは、
5カ月連続。

既存店の客数は4.9%マイナスで、
こちらは20カ月連続の減少。

コンビニに異変が起こっている。

さて今日は、朝から、横浜商人舎。
午後3時にはオフィスを出て、
北与野に向かう。

目的地は飯能信用金庫さいたま中央支店。

この飯能信用金庫と、
立教大学ビジネスデザイン研究科が、
コラボレートして、
経営塾を開催している。

それが「竹林舎」。

飯能信金前会長の木村啓三さんと、
立教大学の押見輝男前総長が、
互いに共感、共鳴。
中小企業の若手経営者養成と、
後継者問題の解決に向けて、
スタートさせた。

もちろんタイトルは、
中国の故事「竹林七賢」に倣っている。

この支店の3階研修室で、
今年から新たに、
第1期「竹林舎さいたま」

立教大学大学院の講師陣が、
次々に登場して講義する。

私は今年度の第10回講座を担当。
「中小企業のMarketing」DSCN7625.JPG7

2時間ほどMarketingの入門編を語って、
その後、グループディスカッション。
PPM分析とSWOT分析をしてもらう。DSCN7623.JPG7

その後、5つのグループから、
代表が一人ずつ、発表。
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第4グループの荻野真也さんは、
(株)荻野精機製作所から参加。

自分の会社の現状を、
きれいに整理して、いい発表だった。

あとは意思を持って、
リスクを負って、
決断することだ。

私の評価は、
「いうことなし」

素晴らしい。
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最後にサービスマーケティング、
そのエッセンスを講義して、
17時から20時までの講義を終了。
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最後に亀川雅人教授と写真。
立教大学教授で、
ビジネスデザイン研究科の創設者。
竹林舎さいたまの学長。
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亀川先生も元気そうで、
うれしかった。

最後に、日経新聞の「ニュース一言」
資生堂社長の魚谷雅彦さん。

「人材関連の費用を
コストとみるのではなく、
投資の視点で考えることが大切だ」

「従業員の能力を高める教育投資に
お金をかけることが、
企業の競争力向上につながる」

竹林舎にもその意味合いはある。

「資生堂は2018年にも
日本の全3工場で働く有期雇用社員を
本人の希望があれば正社員にする方針だ」

魚谷さん。
「技術を持つ社員が安心して
仕事に集中できるようになれば、
現場に一体感が出るなど
プラスの効果につながる」

「コストとみるのではなく、
投資の視点で考える」

しかしその前に、
人間として、
見てほしいな。

〈結城義晴〉

2017年11月20日(月曜日)

小林カツ代「三つの約束事」とアリババの「RTマート&欧尚」出資

Everbody! Good Monday!
[2017vol47]

2017年第47週。
11月第4週。

押し詰まってきました。
今年もあと5週と2日。

雲もなく風もなく晴れ朝寒し
〈朝日俳壇 横浜市・小川龍雄〉

今週の木曜日が勤労感謝の日の祝日。
アメリカではサンクスギビングデー。

金曜日はブラックフライデー。

日本でも昨年からイオンが仕掛けた。
今年は2段ロケット方式。
前日勤労感謝の日の祝日の23日に、
「ブラックフライデー  フライングセール」
24~26日が「ブラックフライデーセール」

そうしたら今年は、イトーヨーカ堂も。
こちらは22日から26日まで。

そのあたりの詳細はWeekly商人舎。
月曜朝一2週間販促企画

今週木曜日から、
2017年年末商戦は始まる。

月刊商人舎10月号の特別企画。
2017年末商戦「戦略計画」
今年のスケジュールや作戦を整理した。

もう一度目を通しておいてほしい。

先週金曜日に帰国して、
今週はスケジュールが満杯。

今日のゴルフ名人会は、
体調不良で欠席。
すみません。

帰国して初出社。
月刊商人舎11月号を手に取る。
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特集は、
免税商売に覆われていく日本
2020年!! 1億6000万人のMarketingIMG_3542.JPG7

「AEON Inbound Retail戦略の全貌」IMG_3546.JPG7
ご愛読、感謝します。

明日は、立教大学大学院の特別講座。
はんしんビジネスカレッジ「竹林舎」

明後日は、
午前中が伊藤園大陳コンテスト審査、
午後は東京丸の内のイータリー。

木曜日は勤労感謝の日。

金曜日は商人舎Web会議。
そして金・土曜は、
サミット、ヤオコーなど取材。

まあ、忙しい。

毎日新聞巻頭コラム「余録」

「1人用、1回分に小分けした鍋のつゆ、
焼き肉のたれ、ご飯のおとも……。
スーパーの棚にいつから
こうも増えたのかと驚くほどだ」

「個食」や「孤食」を取り上げた。

そしてNHKの長寿番組「きょうの料理」
1957年の放送開始から今月で60周年。

料理研究家の故小林カツ代さんは、
1979年から担当した。

1980年代の商業界時代、
月刊食品商業に登場してもらった。

「彼女のレシピには三つの約束事があった」

①おいしくて、早くて、安い
②特別な材料は使わない
③食卓にはユーモアがないといけない
(中原一歩著「小林カツ代伝))

小林さんの家庭料理に対する考え方。
「家族全員で食事を終えたとき、
ああ、おいしかった、この献立、
今度はいつ食べられるかなって
家族に思ってもらえる必要がある」

いいなあ。

小林さんは2014年の1月に亡くなった。
この小林カツ代さんの詩。

<らくらくと
らくらくと 

料理作りができたなら 
人生どんなにらくでしょう 
苦しいことや
つらいこと 

いっぱい
いっぱいあるなかで 

せめて日々のお料理は 
底抜けに明るく
楽しく作りたい

食品産業やスーパーマーケットも、
全く同じだ。

寒いから今日はシチューと御飯事
〈朝日俳壇 芦屋市・酒井 湧水〉

(稲畑汀子選評)
幼い子供が母親の口真似をして
「おままごと」をしている。
成長していく幼子が描けた。

さて日経新聞夕刊。
「アリババ、スーパーに出資」

Amazonの真似だ。

タイトルを見てすぐに、そう思った。

中国eコマース「アリババ集団」が、
約224億香港ドル(約3200億円)で、
高鑫零售の株を買った。
「サンアート・リテール」という。

サンアートは、2つのバナーで、
ハイパーマーケットを約450店舗経営している。
第1は「大潤発(RTマート)
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第2は「欧尚(オシャン)」
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このブログの2016年06月16日(木曜日)
「上海で永輝超市・RTマート・オシャンの
すごさを体験する」

上海では最強のハイパーマーケットだ。
ウォルマートもカルフールも、
RTマート&オーシャンにはかなわない。

2016年12月期の売上高は、
1000億元(約1兆7000億円)。
前年同期比で4%プラスしている。

サンアートは台湾の複合企業で、
台湾でもRTマートを展開して、
トップ企業だ。

そのサンアートはフランスのオシャンと、
台湾の潤泰集団の合弁会社だ。

株式取得後の出資比率は、
オシャン36.18%、アリババ36.16%、
そして潤泰が5%弱となる。

日経のアリババ張勇CEOの声明。
「オンラインと実店舗を融合することで
新しい体験を提供する」

アリババは今年、
銀泰商業集団を買収している。
こちらは百貨店大手企業。

日中オンラインRetail企業が、
超有力企業に巨大投資をする。

これは日本のアマゾン・ジャパンも、
買収を考えているかもしれない。

そうなると、その企業は、
ホールフーズの兄弟会社となってしまう。

証券街小判撒くかに銀杏散る
〈同 大阪市・田島 もり〉

(大串章選評)
株価はいま高値が続いている。
はたしていつまで続くか。

しかし、eコマースのマネーが、
リアル小売業を傘下に入れる。

これには対抗措置が必須だろう。
そしてますますM&Aは活気づきそうだ。

では、みなさん、
今週も、胸騒ぎを抑えつつ、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年11月19日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その51】ボジョレー・ヌーヴォー

久しぶりに猫の目で見る博物誌――。
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ネコの目は季節の変化に向かう。
季節の変化を表すものに。

11月中旬の第3木曜日。
ボジョレー・ヌーヴォーが解禁される。
Beaujolais nouveau。
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来週の第4木曜日は、
アメリカではサンクスギビングデー、
日本では今年は勤労感謝の日。
それが過ぎると年末。

ボジョレー地区は、
フランス南東部、
リヨンの北に位置する。
ローヌ県の北、
ソーヌ・エ・ロワール県の南。

西のボルドー、東のブルゴーニュ。

そのブルゴーニュ地方の南部に、
隣接する丘陵地帯がボジョレー地区。
この地区には10の村がある。

ブルゴーニュ地方ではないのだから、
厳密にいえば、
ブルゴーニュワインではないけれど、
その一種であるとされる。
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このボジョレー地区で、1年のうち、
一番最初に生産される赤ワインが、
ボジョレー・ヌーヴォー。

ヌーヴォーのほかに、
「プリムール」(primeur)ともいうが、
これはフランス語では、
「初めての」「一番目の」の意。

それが「新酒」を示す。

ボジョレーで生産されているのは、
赤ワイン用はガメイ(gamay)種、
白ワインはシャルドネ (chardonnay)種。

赤ワインは黒ぶどうからつくられるが、
その黒ぶどうで有名なのが、
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、
そしてガメイなど。

黒ぶどうの早生は9月に刈り取られ、
遅い品種は11月に収穫される。

その収穫したばかりのガメイ種から、
フレッシュなワインがつくられる。

しかしぶどうは生鮮食品であるから、
年ごとに出来不出来がある。
だからその年のぶどうの出来栄えを、
チェックしなければならない。
ボジョレー・ヌーヴォーは、
検査の目的でつくられ、
ワイン業者や地元住民に、
楽しまれていた。

そんなボジョレー・ヌーヴォーが、
1967年、フランス政府によって、
公式に11月15日を解禁日として、
発売することが認められた。

その後、解禁日はイベント化され、
大々的にマーケティング戦略が立案さて、
世界的な大ヒットとなった。

最初の解禁日は11月11日だった。

理由はこの地区で、
最も収穫の早いワインが出来あがるのが、
大体この時期であると同時に、
11月11日は、
「サン・マルティヌスの日」だった。
フランク王国の守護聖人。

だから解禁日を11日とした。

しかしその日が
「無名戦士の日」に変更された。
無名戦士と新酒は関係ない。

そこで一番近い別の聖人の日を見つけた。
11月15日の「サン・タルベールの日」。

ただし、この15日が、
年によっては土曜日や日曜日になる。
フランスではまだ、
日曜日にワインショップなどが、
営業しないことが多い。

そこでフランス政府が、
1984年に解決策を考案し、
1985年からヌーヴォー解禁日を、
「毎年11月の第3木曜日」に制定した。

アメリカの祝日制度や、
日本のハッピーマンデー制度と同じ。

ヌーヴォーに関しては、
国際的にヒット商品となってからは、
それぞれの国家の現地時間で、
第3木曜日未明の午前0時に解禁される。

とくに「日出づる国」日本は、
先進国の中で最も早く解禁される。
時差の有利性だ。

そして以前は、日本の税関でも、
毎年11月第3木曜日0時までは、
通関させなかった。

このあたり日本のお役所らしい。
しかし現在は税関の「特別措置」として、
事前に通税して店舗に卸される。

今年、梱包箱に書かれているのは、
「2017年11月16日午前0時以前の
販売および消費厳禁」の文字。

しかしフランスAOC法規制であるから、
日本国内で法的に罰せられることはない。
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このボジョレー・ヌーヴォーは、
ただの新酒というだけではない。

醸造方法が異なる。
「マセラシオン・カルボニック」という。
「炭酸ガス浸潤法」。

一般的には、収穫したぶどうを、
まず破砕してから発酵させる。

一方、マセラシオン・カルボニック法は、
縦型の大きなステンレスタンクに、
破砕しないぶどうを、
上からどんどん混入させる。
いたって単純。

結果として、タンクの下の方のぶどうが、
上からの重さでつぶれ、
果汁が流れ出て自然に発酵が始まる。

発酵が始まると、炭酸ガスが生成される。
そして次第にタンク全体に、
炭酸ガスが充満する。

つぶれていないぶどうの細胞内部では、
酵素の働きによってリンゴ酸が分解され、
アルコールが生成される。
同時にアミノ酸、コハク酸などもできる。

ぶどうの皮からも成分が浸出する。

この方法で造ったワインは、
タンニンが少ないわりには色が濃い。
渋みや苦味が少なくなる。

リンゴ酸が分解されて、
味わいはまろやかになる。

発生した炭酸ガスによって、
酸化は防止される。

その結果、全体的に、
ライトでフレッシュな仕上がり。

もっとも「炭酸ガス浸潤法」といっても、
自然発生の炭酸ガスを利用する方法と、
外から炭酸ガスを注入する方法があって、
現在のボジョレー・ヌーヴォーは、
炭酸ガス注入法をつかっている。

赤ワインは常温で飲むとされる。
しかしボジョレー・ヌーヴォーは、
少し冷やしたほうがいい。

通常は冷やしすぎると、
タンニンの渋みが強くなる。

しかし、ボジョレー・ヌーヴォーは、
炭酸ガス浸潤法でタンニンを抑えているので、
その渋みが出ない。

冷蔵庫で1時間くらい冷やして、
料理とともに気軽に楽しむ。

昔々のボジョレー村の人々の気分。
それが感謝祭の直前の気分にぴったり。
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サンクスギビングデーの前の、
ボジョレー・ヌーヴォー。
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初めのころは新しいワインの、
出来栄えをチェックしたそうですが、
新しいものには、
それなりの良さがあります。
それを楽しめないなんて、
生きている意味がないですよ。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年11月18日(土曜日)

今東光「上等な暇つぶし」とEATALYの「eat better, live better」

朝日新聞一面の「折々のことば」

日本に帰ってきて、
新聞を生で読むのも、
歓びの一つ。

もちろん向こうでも、
毎日、ネットで読んでいるけれど、
やはり紙の感触は他に代えがたい。

第936回、鷲田清一編著。
日は気分がいいから、
教えてあげよう。
人生はな、
冥土までの暇つぶしや。
だから上等の暇つぶしを
せにゃあかんのだ。
〈今東光(こんとうこう)〉

「週刊プレイボーイ」元編集長・島地勝彦。
若い頃、今東光先生に訊いた。
作家で中尊寺貫主(かんす)。
「大僧正。人生って、
一言でいったら何なんですか?」

答えが「上等の暇つぶし」

戴(いただ)いたこの答えに、
以後すっかり「生きることが楽になった」

「貧しくとも凝りに凝って、
納得のゆくまで?」
(『プレイボーイの人生相談』のまえがき)

「学校」を意味する英語はschool。
フランス語でécole。
ドイツ語で、Schule、
イタリア語ではscuola。
そしてこれらの言葉のもととなったのが、
古代イタリア語のラテン語で、
ラテン語では「scholae」。

さらにその語源は、
ギリシア語の「schore」。

そしてこのschoreの意味は「余暇」、
つまり「ひま」。

ギリシア人は、
哲学するためには、
「時間がいる」と考えた。

だからギリシア語「schore」の暇が、
schoolの学校となった。

「馬上・枕上・厠上」を三上(さんじょう)という。
「ばじょう・ちんじょう・しじょう」と読む。
欧陽脩(おうようしゅう)は、
中国北宋の文人政治家。
その著書
「帰田録(きでんろく)」の序文にある。

「余、平生作る所の文章、
多くは三上に在り」

文章を考えるのに、
最も都合がよい三つの場面が、
馬の上に乗っているとき、
枕の上で寝ているとき、
便所に入っているとき。

これも部分的に「暇」に通じるだろう。

博学の今東光先生はたぶん、
これらのことを、
よく知っていたのだと思うが、
人生は「冥土までの暇つぶし」だといった。

つまりは死ぬまで学ぶこと。
「暇つぶし」のようにして考えること。

しかし、「上等」の「暇つぶし」を、
しなければいかん。

「上等の」が難しい。

今回のアメリカの旅の中で、
とくにEATALYは、
そんな意味を持つ店だった。
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創業者オスカー・ファリネッティは言う。
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「市場であり、食堂であり、
学校であるような場所」
だから食べる(EAT)、買う(SHOP)、
そして学ぶ(LEARN)。
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EATALYの店内外に、
言葉が掲げられている。
「eat better, live better」
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よりよく食べることは、
よりよく生きることだ。

だからよりよく食べることは、
上等な暇つぶしに違いない。

万代知識商人大学も、
企業経営の生産性の観点からすると、
「暇つぶし」に見えるかもしれない。

立教大学大学院だって、
商人舎ミドルマネジメント研修会だって、
「暇つぶし」のように映るかもしれない。

しかし、たとえそれが、
「暇つぶし」と言われようとも、
今東光の言う、極めて「上等」な、
「暇つぶし」になっていると思う。

(わか)くして学べば
壮にして為すあり。
壮にして学べば
老いて衰えず。
老いて学べば
死して朽ちず。
(佐藤一斎「言志四録・三学戒」)

ピーター・ドラッカー先生は言う。
「成果をあげるには、
自由に使える時間を
大きくまとめる必要がある」

「時間の使い方を知っている者は、
考えることによって成果を上げる。
行動する前に考える。
繰り返し起こる問題の処理について、
体系的かつ徹底的に
考えることに時間を使う」

これも今東光の「上等な暇つぶし」である。

〈結城義晴〉

2017年11月17日(金曜日)

サンフランから帰国して、この40年の米国小売業を振り返る。

帰国しました。
雨のサンフランシスコから。

サンフランシスコ国際空港。IMG_3507.JPG7

チェックインが終わってロビーで、
「やるぞー!!」
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朝から、ずっと雨。

ホテルから空港までのフリーウェイは、
その雨が大量に流れを作って、大渋滞。

そこで1時間近くの車内講義。
「ロイヤルカスタマー論」

ちょうどよかった。
最後に強調しておきたかった。

研修団はユナイテッド航空35便で、
関西国際空港へ。
私はひとり全日空7便で、
成田国際空港へ。

乗り込んでも雨。
IMG_3510.JPG7

ベイエリア上空も、
厚い雲に覆われていた。DSCN7572.JPG7

その後、アラスカ周りの太平洋航路も、
真っ白な雲に覆われていた。DSCN7573.JPG7

11時間20分。

私は食事の時間以外、
ずっとパソコンに向かって仕事した。

この太平洋航路は、
昼間の時間帯を飛び続ける。
そして夕日が少し傾くと、
千葉県上空。
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水面に夕日が移って、
美しい日本。
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視界に霞ヶ浦が入ってきた。
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ちょっと先を行くJAL便。DSCN7590.JPG7

成田上空には少し空が見えた。DSCN7595.JPG7
今年最後の海外出張。

最後の最後に風邪をひいて、
みんなに迷惑をかけた。

風邪をうつしてしまったかもしれないと、
自戒しつつ、感謝。

改めて指折り数えてみると、
今年は13の海外視察研修を行った。

アメリカが11回。
ヨーロッパが1回、
アジアが1回。

初めてアメリカを訪れたのは、
1978年だった。

故渥美俊一先生にご招待いただいて、
ロサンゼルスとサンフランシスコを訪問。
9月の10日間だった。

その直後の11月に、
今度は高山邦輔先生と、
商業界の研修で全米を旅した。
こちらは2週間だった。

私は総責任者として、
大量の現金を持って行った。

ウェストコーストから、
マウンテン地区、セントラル地区、
そしてイーストコースト。

さらにウェストコーストに戻った。

このときに、カンザスシティで、
1980年代対策店舗以前の、
まだ安売り屋だったウォルマートを見た。

シカゴでは、
アルディのアメリカ第1号店を取材した。

オフプライスストアのマーシャルズは、
TJXの傘下に入る前の単独企業だった。

メイシーズもブルーミングデールも、
マーシャルフィールドも、
いずれも元気だった。

当時のチェーンストアランキングは、
1 Sears(シアーズ)
2 Safeway(セーフウェイ)
3 Kmart(ケーマート)
4 JCPenny(ペニー)
5 Kroger(クローガー)
6 Woolworth(ウールワース)
7 A&P(エー・アンド・ピー)
8 Lucky Stores(ラッキー)
9 Federated Department Store(フェデレーテッド)
10 American Stores(アメリカン)

1位のシアーズはその後、業績が悪化して、
当時3位のKマートと企業統合されて現在、
シアーズホールディングスとなった。
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Kマートはディスカウントストアとして、
先陣を切るニューモデルの企業だった。

2位のセーフウェイも業績が悪化して、
同じく倒産寸前で3分割されていた、
アルバートソンと統合。
いま、サーベラス傘下で、
社名はアルバートソン。

ウールワースはバラエティストア。
現在のダラーストアの原型だが、
オーストラリアやイギリスにも進出した。
現在のアメリカには会社はないし、
イギリスのウールワースも、
2008年に倒産した。

フェデレーテッドは現在のメイシーズで、
当時、合併で大きくなった百貨店連合。
やがてニューヨークのブルーミングデール、
シカゴのマーシャルフィールドなど、
ほとんどのデパートメントストアが糾合された。
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ラッキーは当時、
流行のコンビネーションストアで、
日本でも山本浩史先生が指導して、
同タイプの企業が全国にあった。

北雄ラッキー、チバヤク、
キミサワ、ユース、ハラトクなどなど。

その後アメリカのラッキーは、
アメリカンストアーズと統合し、
さらに躍進したアルバートソンに併合され、
現在、セーフウェイと合併。

こうしてみると、当時からずっと、
ベスト10に入り続けて、
企業組織の改革を図っているのは、
クローガーだけということになる。

そしてこれらをすべて打倒してきたのが、
ウォルマート・ストアーズであり、
新しい業態の企業群である。DSCN9305.JPG8

2017年の米国内ベスト10社。
1 Wal-Mart Stores
2 The Kroger Co. 
3 Costco 
4 The Home Depot
5 CVS Health
6 Walgreens Boots Alliance
7 Amazon.com
8 Target
9 Lowe’s Companies
10 Albertsons Companies

断トツのウォルマートに、
クローガーが正面から対抗し、
コストコとアマゾンが、
異次元の競争を仕掛ける。

ホームセンター、ドラッグストアは、
それぞれに両雄が対峙している。

そしてこれらすべてを、
アマゾンがじわりじわりと侵食している。

この40年の歴史を振り返りつつ、
これからの20年、30年を、
私は見続けていく。

その決意は変わらない。

何よりも重視するのは、
「虫の目」であり、
「魚の目」であり、
「鳥の目」である。

帰国してみると、
2つのニュースが、
商人舎流通SuperNewsに。

ウォルマートNews|
第3四半期決算発表/eコマース5割増

この8月~10月の総収入は、
1231億7900万ドルで、
前年同期比4.2%増と好調。
米国以内のオンライン売上高は50%プラスで、
アマゾンを急追。
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アマゾンnews|
ホリデーシーズンに向けホールフーズで値下げ実施

ホリデーシーズンに向けて、
オーガニック・抗生物質不使用の七面鳥。
オーガニックのチキンや生エビ、
ブロッコリー、カボチャ缶、さつまいも、
豆、卵、牛乳、ヨーグルトなど、
感謝祭とクリスマスのディナーに、
必須の食材が中心になる。

このホリデーシーズンの値下げは、
特別のシーズンのディスカウントだから、
良しとしよう。
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しかし、ホールフーズの安売りは、
ほんとうに慎重にしなければいけない。

ホールフーズのPositioningが、
棄損されてしまっては元も子もない。

規模と量の競争の時代から、
Positioningの時代に変わった。

もちろん規模も量も、
Positioningを形成する一要件である。

ウォルマートの48兆円の年商規模は、
模倣困難なPositioningなのである。
(このシリーズ、おわります。ご愛読感謝します)

〈結城義晴〉

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